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2020年02月18日
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【ツンデレが寝ぼけて男の布団に潜り込んできたら】

2010年02月10日
 みおが遊びに来たので遊んでやったら夜になった。
「帰るのもめんどくせーし、泊めてくれよ。な?」
「俺の超絶いやらし技に耐えれるなら泊めてやろう」
「……折るぞ」
「絶対確実に何もいたしませんので、どうか泊まっていってください」
 僕のバナナンを見ながら言われたら、へりくだるしか術はありません。
「最初っからそー言やいいのに……んじゃ、オレ風呂入ってくんな」
 部屋から出て行くみおに続いて、俺も出て行く。不審げな様子で俺を見るみおと一緒に風呂場に入ったら、蹴り飛ばされた。
「馬鹿な!?」
「馬鹿はオメーだ、馬鹿。ぜってー覗くなよ。だからって一緒に入るのもナシだぞ。とにかくこの区域から出てけ」
「俺の行動が読まれている」
「うっせーばーかばーかばーか。いーから出てけ」
 俺を追い出し、みおは一人で風呂に入りやがった。中から鼻歌とか聞こえてきやがる。
「覗きたいなあ!」
『でっけー声で恥ずかしいこと叫ぶな、馬鹿!』
 中からくぐもった叫び声が聞こえてきた。

 廊下で待ってても寒いだけなので、部屋に戻ってだらだらテレビ見てたら、みおが戻ってきた。
「ふぃー……いー湯だったぞ」
 髪をタオルで乱暴にがしがし拭き、そのタオルを俺に投げつけた。
「それ、洗濯しといてくれよな」
「乙女の要素がないぞ、娘さん」
「うっせーなあ……知らねーよ。ほれ、早く風呂入って来い」
「分かった。みおの残り湯に浸かってくる」
「いらねーこと言うなッ、馬鹿ッ!」
 尻を蹴飛ばされた。痛いからみおの残り湯で癒やすとしよう。

「あがったぞー」
 ひとっ風呂浴びて戻って来ると、みおの奴は既に寝息を立てていた。俺の布団に寝転がり、刻々と涎を枕に染み込ませている。
「だらしねえなあ……。さて、どこで寝ようか」
 俺の布団はみおに取られてしまったし……仕方ない、予備の布団で寝るか。
 隣の部屋から布団を取ってきて、自室に敷き、電気を消す。おやすみなさい。

「ん……」
 夜、ふと目を覚ますと、隣から気配がする。みおの奴が起きたか?
「……むー」
 果たして、みおはむっくら上体を起こし、一度大きくアクビをすると、部屋から出ていった。便所か。
 ほどなく、戻ってきたみおは普通に俺の寝床に入ってきてえええええ!?
 思わず声を上げそうになり、必死で口を押さえる。やばいやばいやばい。何考えてんだコイツ。いくら女らしくないとはいえ、一応は女だろ。
「ん、んにゃー……」
 こんな時に限って変な寝息立てるし! なんだよ、んにゃーって! 猫気取りかコイツ! ちらちら見える八重歯が可愛くてああもう!
「……んぎゅ」
 んぎゅ、とか言いながら、みおが抱きついてきた。体が凍りつく。
「……ん、んぅー、……ん」
 ごそごそと身体をよじらせ、やがて落ち着いたポジションを見つけたのか、俺の肩に口を寄せ、すやすや寝やがった。
 一方こちらは全くと言っていいほど落ち着きません。なんか身体の半分が柔らかいしいー匂いするし口元がむにむにしてるの見るの楽しいしよく見たらみおの奴可愛いし! 嗚呼!
 結局眠れたのは、空が白み始めた頃でした。

「……ん、んぁ……ん~ッ! ……ふう。あー、よく寝……ッッッ!!!」
 (なっ……なんで別府がオレの横で寝てんだ!?)
 (お、落ち着け、オレ。……えーと、そうだ! 素数を数えんだ! 1、2、3、5……落ち着かねー! 使えねーぞ神父!)
 (とっ、とにかくだ。ゆっくり、ゆっくり離れたら、気づかれないで離れられるんじゃねーか?)
 (……って、別府の野郎、オレをむぎゅーって抱っこしてやがる! 離れらんねー!)
 (……ん? つーか、オレも抱きついてる、別府に抱きついてる! うわうわ、うわうわうわ!)
 (……しかし、ぐっすり寝てんなー。……なんでオレが隣で寝てんのに、しかも抱きついてんのに、こんなぐっすり寝てんだ? ……オレばっかドキドキして、馬鹿みてーじゃんか)
 (……もーちょっとだけ抱きついたりしても、いーよな? 寝てるし、気づかねーよな?)
 (と、とりゃ♪)
「……んー?」
「!!!!!」
 (や、ヤバイヤバイヤバイ! なんか言った! 疑問系! 起きた? 起きた?)
「……ぐ、ぐーぐー」
 (……ふ、ふー。だいじょぶだったか。焦らせやがって)
 (焦らせた罰だ。もーちょっと抱きついてやる。とやっ♪)
「んぐっ……ぐ、ぐーぐー」
 (んー♪ 気持ちいー♪ すりすりサイコー。ついでにはむはむしてやれ。はむはむ、はむはむ)
「ぐぅぐぅぐぅ……ッ!」
 (むーむー♪)
「ぐーぐー! あーもう、ぐーぐー!」
 (むーむー……む? ……喋った?)
「……べ、別府? 起きてんのか?」
「いいえ」
「そ、そっか。……んなわけねーッ!!!」
 (起きてたすげー起きてた超絶起きてた別府の野郎起きてたオレがはむはむしてるの全部知られてたッ!!!)
「お、お前なあ! 起きてんならとっととなんか言えよッ!」
「いやはや、その、そうしたいのは山々でしたが、何やら抱きつかれててどうしたものかと思ってたら、すりすりされまして、気持ちよくて! 気持ちよくて!」
「う、あ、あ……」
「なんと言いますか、こう、結婚してえなあと思う程度には幸せでした」
「も、もう喋んな! いーか、ぜってー誰にも言うなよ! 約束だかんなッ!」
「…………。分かった、約束だ!」
「お前ぜってー言う気だろ!?」
「…………。言わないよ?」
「嘘だ嘘だぜってー言うぞコイツ!? オレのイメージがた崩れだー! うわあああん!」
「…………」
「無言で頭を撫でんなあッ!」
 (あーもうっ! 撫でられて嬉しいのがムカツクムカツクムカツク! からパンチ!)
「痛え。殴るな」
「うっせーばーかばーかばーか!」
 照れ隠しで一方的に殴られる別府に、ちょっと申し訳なく思った。殴るけど。

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