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2020年03月30日
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【まる 初期案(予想)】

2010年02月21日
 ある朝目覚めると、うちの猫、ねねこが寝ていた場所で見知らぬネコミミ美少女が裸で寝てた。
「うちの猫が美少女に! これはよくある生ぬるいラブコメの入り口と見た!」
「ぬー……うるさいのな。黙れご主人」
「あ、はいスイマセン」
 叱られた。いや待て、俺が主で飼い猫が君で、なわけで! 飼い猫に叱られるのはおかしい。
「やい猫、起きろ」
「ぬー……うるさいのな。……あ、飯か? 飯なのな?」
 少女は起き上がり、眠そうにまぶたをこすった。……くっ、危ない箇所が全部髪の毛で隠されており、是非とも見たい部位が見えない。いや、それより。
「おまいはねねこなのか? それとも勝手に上がりこんだ家出少女なのか? 後者の場合通報すると見せかけエロ展開に持ち込むのでそのつもりで」
「ぬ? よく分からん事を言うご主人な。どこをどー見ても……おおっ、人!」
 少女は自分の体を見てびっくりした。気づいてなかったのか。
「ど、どーゆーことなご主人!? あちしのらぶりーな毛はどこへ!?」
「剃った」
「剃毛主義者めっ!」
 なんでそんな言葉知ってんだ。
「いや、嘘。剃ってない。つか、マジでねねこなのか?」
「そうな。ご主人の飼い主、ねねこな」
「いやいやいや、おかしい。俺がご主人様。おまいはペット」
「違うのな。あちしが世話されてやってるのな。あちしが飼い主、ご主人は奴隷な」
 当然のように言い切り、ねねこは鼻息を漏らした。不遜な奴め。
「まぁいい。ねねこが人になったのか、それとも家出少女なのか、それを今からテストする」
「面倒なのな……ふわぁぁぁ」
 少女は大きなアクビをして、自分の体をペロペロ舐めた。
「正解したらササミ」
「あちしに任せるのなっ! 何するのなっ! 早く言うのな!」
 ねねこの好物、ササミの名を出した途端に従順になった。……うーん、こういうところは実にねねこ的だが、どうなんだろう。まあいい、始めよう。
「…………」(アイコンタクト開始)
「ぬ? ご主人が熱視線をあちしに送ってるのな。……ああっ!」
 よし、理解したな。
「あちしのおっぱいを見てるのな?」
 ねねこは腕を組み、得心した様子で指を立てた。
「見てねーっ! ちょうど髪で隠れてるから見えないの! いやそうじゃなくてアイコンタクトしてるんだよっ!」
「ぼいーんぼいーん、なのな」
「人の話を聞けっ! つーかぼいんぼいん言うほどねーだろっ! 洗濯板も羨むほどのド貧乳だろうがっ! いや俺の好みに最適の素敵なボディなのでありがたいですが! サンクス神様!」
「ぬー……なんだかムカつくのな」
「褒めてるよ?」
「そうは思えないのな……」
「気にするな。じゃ、引き続きアイコンタクトするので理解しろ」
「ぬー……」
「…………」(アイコンタクト中)
「ぬ? ぬぬ、ぬー……ご主人、なんだかあちしの胸のあたりがムズムズするのは気のせいなのな?」
「き、気のせいダヨ?」
「……なんか、じーっと見られてる気がするのな」
「ききききき、気のせいに決まってるじゃないか。猫と言い張る奴のおっぱいに欲情するほど堕ちてないよ。いやだなあ。はっはっは」
「ぺろ」(乳首を隠してた髪をひょいと横へ)
「ナイスおっぱい!」
「じーっ」
「あ。……見てないよ?」
「明らかに見てたのな! ナイスおっぱいって言ったのな!」
「自分から見せたくせに……」
「まぁいいのな。見られて減るもんじゃないのな。それより、アイコンタクトの答えを言うのな」
「む、理解したというのか? ふん、自称猫に俺様の崇高な思考が理解できるはずがない。どうせ当てずっぽうだろ?」
「『ナイスおっぱい』な!」
「…………。当たり」
 いや最初は違うこと考えてたんだけど、おっぱいの前に思考は全てナイスおっぱいに変換されるのです。
「やったのな! さーさみ、さーさみ!」
 喜びのダンスを舞うネコミミ少女を前に、ふと我に返る。
「なぁ、本当の本当にお前はねねこなのか? どっかの家出娘とかじゃないのか? 今なら怒らないからお兄さんに本当の事を言ってみてはどうだろうか」
「ぬ、まだ言うか。あちしはねねこなのな。その証拠に、あちししか知らないご主人の秘密を知ってるのな」
「秘密? はて、清廉潔白、聖人君子を地で行く俺様に秘密なぞあろうはずがない」
「んーと……」
「ぶばー」
 少女は四つんばいになって何かを探した。自然、その後ろにいる俺の視界に隠さなくてはならない縦線が晒されるので鼻血が出る。
「……あ、あったのな! ……ん? ご主人、血まみれなのな」
「良いものを見た……良いものを見た!」
「な、泣いてるのな! むせび泣いてるのな! ちょっと怖いのな! まあいいのな。はい、これ」
「ぬ?」
 少女に手渡された一冊のノートを見て、血の気が引く。
「なぜ貴様がこれの存在を知っている!」
「ご主人が書き溜めてるエロパロ小説なのなー! うっふーんな描写満載なのなー!」
 よし、こいつを殺して俺も死のう。
「どうなのなご主人、これであちしがねねこと証明されたと……はっ、殺気なのな!」
 はっとか言いながら机に飛ぶ少女。そして再び晒される縦筋。
「ぶばー」
「ああっ、ご主人がまたしても血まみれに! ……大丈夫なのな?」
「あー、うん。大丈夫」
 適度に血が抜けて冷静になったので、改めて考えてみよう。俺の秘密小説の存在を知るものは、この世でたった一匹、この部屋で飼っているねねこだけだ。
「マジでマジにねねこなのか?」
「だから、マジでマジにねねこなのな! 何度も言ってるのな! ご主人頭悪いのな……」
「なんで人になってるの?」
「知らないのな! そんなことより、さーさみ! さーさみ!」
「そんな約束したっけ?」
「超したのな! 約束を破ったらハリセンボンの片割れと結婚するのな!」
「想像を絶する罰ですね」
 名前だけは可愛い芸人を思い出し、軽く身震いする。
「それが嫌だったら、早くササミを用意するのな。ごーよんさんにーいち」
「待て、分かったから結婚だけは! すぐ買ってくる!」
「いってらっしゃいなのなー♪」
 裸のネコミミ少女に見送られ、サンダルで道を駆ける俺だった。

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