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2019年10月15日
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【ツンデレはクルトンを知らないようです】

2010年02月03日
 スープでも飲もうかとクルトンを袋から開けてたら、俺の肩越しに誰かが顔を覗かせた。すわ飛頭蛮か、と思ったが、そうではなくてちなみだった。
「……それ、なに?」
「え、あ、これか?」
 クルトンの入った袋を持ち上げると、ちなみはコクコクとうなずいた。
「クルトンだよ、クルトン。知らないのか?」
「……し、知ってる。知ってて当然。くるとん。……おいしい」
 ……知らねぇな、コイツ。
「じゃあ問題。ジャジャン」
「……効果音。じゃじゃん」
 なんか嬉しそうに俺に続いてじゃじゃんと言うちなみ。
「クルトンは生きた豚の鼻をもぎ取り、四角く加工したものである。○か×か?」
「……怖いこと言うの禁止」
 物凄く恨めしそうな目で見られた。
「問題だから仕方ない。で、答えは?」
「……ばつ。……そんな怖い加工方法など、ない」
「正解。実際は……あ、いや、怖いこと言うの禁止だから言わないでおこう」
「……し、知らないだけのくせに」
 さりげなくちなみがクルトンから離れた。
「第二問。クルトンは、実はこの状態でも生きている。○か×か」
「……ばつ。……さすがにそれはない」
「正解。生きてるというか声が……あ、いや、なんでもない」
「……はっきり言え」
「怖いことを言うのを禁止されている身なので」
 ちなみはさらにクルトンから離れた。
「第三問。じゃじゃん」
「……も、もういい。もういいから、クルトンとか捨てろ」
「クルトンを食べると、とある事が体内で起きますが、一体どのような惨事が起きるのでしょう。お答えください」
「……わ、私、用事思い出した。……帰る」
 帰ろうとするちなみの手を取り、逃がさない。
「まあそう言うな。せめてクルトン食ってから帰れよ」
「うう……タカシが謎の食物で私を死に至らしめようとする」
「……その程度で済めばいいがな」
 無駄にニヤリと笑ってみると、ちなみの毛が逆立った。実に愉快。
「もちろんじょうだんだから、あんしんしてくえ」
「……どうしてこういう時に限って棒読みなのか!」
「気にするな。ほれ食え」
 クルトンを持ち、涙目のちなみを押し倒す。片手で押さえつけるも、予想以上の強い反抗に遭う。……てか、いけないことをしてるみたいで気分よくないな。
「あー、よし分かった。そこまで嫌なら俺にも考えがある」
「……う?」
「俺に抱きつきながら『お兄ちゃん大好き♪』とロリボイスで言ったら許してやろう」
「……お兄ちゃん大嫌い」
 予想以上のダメージを受ける。
「……何も泣かなくても」
「うっうっ……もういい、帰ってください。再起不能なのでもう寝る」
 その場にごろりと横になり、流れる涙もそのままにうつ伏せで寝る。
「……そんなところで寝ると、風邪ひく予感。……これ食べて、元気出す」
 手渡された物を確認もせずにほうばる。ばりばりする。
「カリカリしてうまひ。何コレってクルトンだなげはあっ!」
「……やはり毒だったか。なむー」
「死んでません」
 拝んでるちなみにでこぴん。
「……むー」(不満そう)
「ということで、クルトンは危険な食材ではなくパンを小さく切って揚げたものだ。おいしいよ」
 ちなみの口にクルトンを入れる。
「もぐもぐ。……む、カリカリでおいしい。もっと」
「スープに入れる分がなくなるのでダメ。ダメなのに!」
「……もぐもぐ。おいしい」
 ダメと言ったのに、全部取られた。だけどまあ、リスみたいに頬膨らませてクルトン食ってるちなみが見れたのでよしとしよう。

拍手[8回]

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Comment
無題
クルトン単体で売ってんだ…。
今度買いに行こう。
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