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2019年10月15日
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【可愛らしいくしゃみをするツンデレ】

2010年04月27日
「くちっ」
 異音がしたので教室を見渡すと、ちなみが鼻をすすっていた。
「今の怪音はおまえが出したのか?」
「……怪音なんて出してない」
 近寄ってからかうと、ちなみは不満そうに鼻を鳴らした。
「いや、なんかクチって。虫とか妖怪が出しそうな音が聞こえたんだが」
「……タカシは頭だけでなく、耳まで悪くなった」
 そりゃどういう意味だコノヤロウ、と思っていたらちなみが大きく頭を仰け反らした。
「くちっ」
「……くち、と聞こえたけど?」
「……気のせい。耳鳴りが聞こえるなら、病院に行った方がいい」
「いやいやいや、言ったって。はっきり」
「言って……くちっ」
「…………」
 ちなみは小さく頬を染めた。
「……ええと、……くしゃみ。……昔から、みんなみたいに普通にできない」
「不器用なんだな」
「…………」
 ちなみは大きく頬をふくらませた。怒らせてしまったようだ。
「あ、いや、でもいいんじゃないか? ほら、個性的だし」
「……馬鹿にしてる」
「してないしてない」
「……怪音とか、虫とか妖怪が出しそうな音って言った」
「うぐっ……そ、それはつまり、ええと」
「……どうせ私は不器用だから、変なくしゃみしかできないもん」
「あ、いやな、確かに変だけど、なんかちなみらしくって可愛いと思うぞ?」
「……可愛いとか言ったら機嫌が直ると思ってる。……私はそんな単純じゃないから、意味ないもん」
 単純じゃないと言ってるが、自分の頬が染まっていることにちなみは気づいているのだろうか。

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