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2019年10月15日
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【てんとう虫ちなみん】

2010年05月22日
 夏は虫が多くて困る。でも、てんとう虫は確か春の虫だったと記憶している。つまり、夏である今、存在しないはず。
「……貴様、偽者だなっ!?」
「……てんとう虫です。てん、てん」
 俺の華麗な推理を無視し、てんとう虫なちなみはてんてんと鳴いた。
「……歌います。あなた~と私が~、ゆ~め~のくに~。森の小さな教会で、結婚式を挙げました」 
 羽を収納する部分からマイク取り出し、いきなり歌いだした。
「……で?」
「……というわけで、結婚式しましょう」
 物凄いこと言われた。
「なんで!?」
「……てんとう虫ですから。てんとう虫のサンバには逆らえません」
 いいから逆らえ。頼むから。
「……照れてるあな~たに~虫たちが~、口づけせよとはやしたて。……そっとあなたは、くれました」
「……まさか、キスか?」
「……別に私がしたいんじゃないです。……歌が、そうしろって」
「いや、あの……」
「……しないと、虫たちにはやしたてさせます」
 再び羽を収納する部分に手を入れ、今度は大きなビンを取り出した。中に、無数の小さな虫が飛び回っている。その口に、ちなみは手をかけた。……あの虫、蜂?
「脅迫されてる!?」
「……人聞き悪いです。ただ、歌の通りにしないと、てんとう虫としてプライドが傷つきます」
 捨ててしまえ、そんな無駄なプライド。
「……いーから黙ってさせてください。減るもんじゃないですし」
「それ、女の子が言う台詞じゃねえ!」
「……気にしない、気にしない」
「いやーーーー! 犯されるーーーー!」
「……ちゅーしたら、黙るかな」
「だから、それ女の子の台詞じゃ……んぐっ!?」
「ちゅっ……ちゅ、ぺろ、ちゅー」
 いっぱいちゅーされた。なんか悔しい。いつか復讐してやる。

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