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2019年10月15日
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白1

2010年04月14日
 2ヶ月ほど入院していた白が今日、退院してきた。
男「やっと復帰できたか。よかったな」
白「うん、ありがとね。……でも、いっぱい休んじゃったし、進級できるかな」
男「もし白が留年することになったら、職員室を襲撃してウヤムヤにするから大丈夫だ」
白「ダメだよ! もう、悪いことしたら神様に怒られるよ?」
男「神様?」
白「そう。神様はね、いっつも私たちを見守っててくれるの。だから、悪いことしたら罰が当たるよ?」
男「はぁ」
白「あーっ、信じてないね。ホントだよ? こうしてる今もキミを見て、どんな罰を与えようか考えてるよ」
男「悪いことなんてしたことないから平気さ」
白「一度も?」
男「一度も」
 疑わしげな白の視線に晒されていると、友人がやってきた。
友人「おい、先生がお前探してたぞ。こないだのアレじゃないか?」
男「こないだのアレ?」
友人「ほら、アレだよ。学校でチキンレースやって、お前が勢い余って自転車ごと池に落ちて、そこの鯉が全滅したやつ」
男「でも、代わりの魚入れといたから大丈夫だろ?」
友人「……金魚でどうやって誤魔化すんだよ」
男「魚なんてどれも似たようなもんだろ」
友人「全然ちげーよ! とにかく、伝えたからな。気ぃつけろよ」
男「分かった、サンキュ」
 白に向き直ると、とても睨まれていた。
男「……かように、私は悪いことなんて一度も」
白「すっごい悪人だね。おでこに『悪』って刺青した方がいいよ」
 それはただの馬鹿です。
白「鯉さん可哀想だよ」
男「故意ではないので許してください」
白「わ、すっごいつまんないね」
男「…………」
白「鯉と故意をかけたの? ね? 駄洒落?」
男「ええいうるさい! とにかく、……何の話だっけ?」
白「キミが駄洒落好きって話だよ」
 誤情報が白の頭にインプットされていた。駄洒落は嫌いです。
男「じゃなくて! お前の進級の話だよ」
白「だいじょーぶだよ。なんとかなるんじゃないカナ?」
 カナとか言うな。間違っても二回言うなよ。
男「ま、なんかあったら言ってくれ。俺にできることなら、なんでも力になる」
白「そ、そう? あはは、ありがと」
男「言い換えれば、できないことは何もしない」
白「……それ言わなかったら、かっこいい台詞だったんだけどね」
 苦笑いを浮かべながらも、少し嬉しそうな白だった。

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