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2019年10月15日
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【掃除好きなツンデレ】

2010年05月26日
「や、タカシ。中国人的美少女、メイシンアルよ」
「……はい。はじめまして」
 掃除から逃げようとそっと教室を抜け出ようとしてたら、メイシンとかいう一人だけチャイナ服着た変な女生徒に肩を掴まれた。
「はじめましてチガウ。クラスメイト。半年以上同じ学校通てるネ」
「知ってる。いっつも昼飯中華だよな。呪われてんのか?」
「呪いチガウ! 中華、おいしいヨ?」
「中華の美味さを説きに来たのか? あいにく俺は忙しいんで、帰らせてもらうぞ」
 そのまま教室から出ようとすると、再び引き止められた。
「待つ! 待つヨロシ! タカシ、今日掃除当番ネ。あなたいつもサボてばかり、今日こそ掃除するネ」
 はい、とホウキを渡された。それを近くで掃除してる男子生徒に渡す。
「名も知らぬ男子生徒よ、メイシンからのプレゼントだ。ありがたく受け取れ」
「タカシに渡したネ! 何考えてるか!」
 なんだか知らないが、メイシンは怒りながら男子生徒からホウキを引ったくって俺に押し付けた。哀れな男子生徒はメイシンの剣幕に恐れおののいている。
「掃除なんか毎日しなくてもいいじゃねえか。一ヶ月に一度で十分だ」
「何言てるか! 毎日掃除しないとダメね! 綺麗な教室じゃないと、みんな楽しく過ごせないネ」
「俺の部屋は魔窟という名がピッタリな光景だけど、それなりに毎日楽しいぞ」
「……タカシの部屋、汚いか?」
「まぁ、綺麗汚いでいうなら、汚い方かな」
 ゴミで足の踏み場もない自室を思い浮かべ、そう答える。
「……わかた。このあと、タカシの部屋も掃除するネ」
「ああ思い出した。俺の部屋はまるで俺自身を映したかのように綺麗に掃除されてたんだ」
「だたら、なおのことね。タカシ自身を映してるなんて、もう信じられないくらい汚れてるネ」
 ひどいことを言われた。
「いいネ? 逃げたら承知しないヨ」
 何されるんだろう、と興味を持った時点でもう逃げてた。
「……いい度胸ネ」

 メイシンが謎の中国武術の使い手だということを思い出したのは、保健室のベッドの上でだった。

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