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2019年10月18日
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【地震が来て怖いちゅんでれ】

2010年05月06日
 近所のかなみとかいう幼女が遊びに来て、いつものように俺をいじめる。
「このっ、へんたいっ、ろりこーん!」
「ちっ、違うっ! ちょっと偶然を装ってパンツ見ただけだ! くまさんパンツ可愛いぞ!」
「うっさいばか、死ねっ!」
 げしげし蹴られてると、床が揺れた。何かと思ってると、部屋全体が激しく震えだした。
「うわっ、地震だ! かなみ!」
 不安げにきょろきょろしているかなみに覆いかぶさる。
「ちょ、ちょっとなにすんのよっ!」
「いーから黙ってろ!」
 俺の上に本棚から本がどさどさ落ちてきて痛い。辞書らしき物も落ちてきて凄く痛い。
 そのままじっとしていると、程なく地震は治まった。
「いてて……大丈夫か、かなみ?」
「…………」
 かなみは俺の腕の中で小さく震えていた。
「もう大丈夫だぞ。よく我慢したな」
 ぐりぐり頭をなでると、かなみは今気づいたように俺の顔を見上げた。
「なっ、なでないでよっ! 子どもじゃないんだから」
 子供じゃん、と思いつつ手を除ける。
「……いまの、なに?」
「なにって、ただの地震だろ。ひょっとして初体験か?」
 素直にこくりと頷いた。
「なんか、ぶるぶるってゆれて……もう大丈夫だよね? ぶるぶる来ないよね?」
 かすかに目を潤ませ、かなみは俺の服をぎゅっと握り締めた。
「大丈夫だって。もし揺れても、守ってやるから」
 もう一度かなみの頭をなでる。かなみは少し嬉しそうに頬を緩ませた。
「あ、あんたみたいなろりこんに守ってもらいたくないわよ……」
「そいつぁ残念」
 乱雑になってしまった部屋の中、俺はかなみの頭をいつまでもなでていた。

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