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2024年03月29日
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【プロポーズを意味するとは知らずに美少女ツンデレ宇宙人の頭をついなでなでしてしまった男】

2010年02月19日
 庭で花に水やってたら、UFOが着陸した。
「……えっと、翻訳機はこれでいいわね。……ふっふっふ。今からこの家はあたしの占領下に置かれるのよ!」
 そんなことをのたまいながらUFOの上部から出てくる変な奴。
「そこの原住民。アンタは今からあたしの奴隷にしてあげる。感涙に咽び泣きなさい」
 とりあえず殴る。
「な、殴った! 女の子殴った!」
「帰れ。いいから帰れ」
 UFOから出てこようとする少女の頭を押さえつけ、全力で中に押し込む。
「ぐぐぐ……だ、誰が帰るもんですか! こんな条件の揃った星、そうそうないわよ! それより、頭触んないでよね!」
「乳を触れと言うのか。任せろ、得意だ」
「言ってないっ!」
 少女は俺の手首を掴み、押し返した。
「ぐうっ、宇宙菌が俺の体を蝕む」
「人を病原体みたいに言うなっ! ……あっ」
 俺の手が滑り、少女の頭をなでるように動く。
「…………」
 女は呆けたように俺を見つめた。かと思ったら、突然その顔が真っ赤になった。
「そ、そんな突然……困る!」
 よく分からないが、弱っているようだ。もしかして、弱点か? なれば、攻めるまで!
「うりゃうりゃうりゃうりゃ」
「えっ、えええええっ!?」
 めちゃめちゃに少女の頭をなでまくる。これで緑色の液体になるはず!
「……そ、そんな熱烈な……ど、どうしよ!?」
 む、まだダメか。しかし、少女の赤みは増している。もうちょっとすれば赤→緑→液体になるはず!
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
「ふ、ふえええええええっ!!?」
 さらに熱を込めてなでまくる。少女の顔はこれ以上ないほど赤い。よし、もう大丈夫だろう。
「……わ、分かった。そこまでするなら、あたしも覚悟決める」
 お、諦めたか。液体にならないのは残念だが、帰るのならよし。
「……し、幸せにしてよね、ダーリン」
 俺の服の裾をちょこんとつまみ、真っ赤な顔で呟く宇宙人。
「……宇宙語?」
「日本語よ、ダーリン」
「英語じゃないと分からないんだ」
「well……is it good in this?」
「外人だ!」
「宇宙人よ。もう、しっかりしてよね、ダーリン」
 ダーリンというと、アレだよね。きゃっきゃうふふ関係の人に言うことだよね。
「あのね、あたしの星では頭をなでるのがプロポーズなの。……あんな熱烈にプロポーズされるなんて、思いもしなかったわ」
 とか言いながら、俺の腕に抱きつく宇宙人たん。
「どこの安いラブコメ展開ですか」
「?」
 いや、宇宙人に言っても詮無いよな。とりあえず間違いだけは訂正せねば。
「あの、俺はそんなつもりでやったのではなくて、その、ええとおっぱいが柔らかいですね」
 いかん、思考が腕の刺激に乗っ取られる!
「え……もう、ダーリンのえっち!」
 などと言いながら更に俺の腕におっぱいがおっぱいがおっぱいがあああああ!
「ここを足がかりに世界征服ね、ダーリン♪」
「待って俺を稀代の悪人にしないで違う俺は無実だおっぱい柔らかいなあチクショウ世界征服頑張るゼ!」
 ふにふにと押し付けられる抗い難い感覚に、俺は血涙を流すのだった。

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こいつをシリーズ化して頂けたら明日死ぬのをやめる
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