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2019年10月18日
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【かなみは俺の嫁3】

2011年12月24日
 今日も俺の嫁はかなみで、しかも嫁になってから初のクリスマス。これは気合を入れねばなるまい! ふおおおお!
「うわぁ……」
 しかし、気合を注入してる最中に明らかに引いてる声が聞こえてきたので、一気に気合が霧散した。
「あの。引かないで」
「引くに決まってるでしょ。なんだって朝一番に見るのがアンタの尻なのよ……」
「気合を入れている最中だったがために起こった悲劇と言えよう」
「何の気合なんだか……ふああああ」
 大きくあくびをして、むにゅむにゅと口を動かしている。うーむ、可愛い。
「ふひゃっ!? な、何すんのよっ!」
 ので、思わず抱っこしたら怒られた。だが、婚前と違い、叱られるだけで手が出ないので大変嬉しい。
「……あ、朝からするの? 何かコスプレした方がいい?」
「かなみはえろいなあ!」
 ものすごい殴られた。婚前と変わらず手は出る模様。
「アンタが仕掛けたことでしょうがッ!」
「いやはや。それはそうとおはよう、かなみ」
「あ、うん。おはよ」
 夫婦の決まり事として、どんなことがあっても挨拶する時は笑顔を心がける、というものがある。そんなわけで二人して笑顔で挨拶したのだが、これがもう毎日破壊力がありまして。
「……アンタって、挨拶のあと、いっつも私の頭なでるわよね。もーいい加減慣れたけど」
「そしてお前はその度嬉しそうだな」
「うっ、嬉しくなんてないもん! 挨拶の余韻が残って笑顔のままなだけなんだから!」
「猫語で」
「ええっ!?」
「猫語で」
「……にゅ、うにゃにゃんにゃにゃににゃ! にゃににゃにゅにょにょにょにんにゃにょにょっにぇにぇにゃにょにょにゃにゃにゃんにゃにゃにゃ! ……にゃ?」
「うーん、素晴らしい」(なでなで)
「うにゃー」(やり遂げた顔)
「しかし、何言ってんだか一切分からなかったな。はっはっは」
「がぶがぶがぶっ!」
 猫語強制は大変危険です。
「もー……ていうか朝から何やってんのよ」
「いや、クリスマスですから」
「それ関係ないしっ! クリスマスだから猫語で会話するとか聞いたことないしっ!」
「俺もまさかやってくれるとは思わなかった」
「う……だ、だって、アンタこーゆーの好きじゃん」
「うむ。それをかなみにやってもらうと、好きの相乗効果でもう凄いことになります」
「そー……それってさ、私のコトが好き、ってコトだよね?」
「結婚しといて今更聞くか」
「い、いーじゃない! 何回だってアンタの気持ち悪いトコロ見たいし! で、どーなのよ」
「あーはい好き好き」
「もっと気合入れて言いなさいよっ! そんな片手間の好きなんて嫌なの!」
「さて、折角だしどっか出かけるか」
「ちゃんと言いなさいよッ!」
「つーわけで。大好きなかなみさん、俺と一緒にデートしませんか?」
「…………。す、する。……じゃない、どしてもって言うならしてあげるっ! あんまりにもアンタが哀れだから!」
「そういうの毎回言わなきゃいけない決まりでもあるの?」
「うっさい!」
 超怒られた。

「えっへっへー。なんかね、いーわよね♪ 街がキラキラしてるもんね♪」
 しかし、外に出たら機嫌が即直ったようで、俺と繋いだ手をプラプラ揺らしながらにへにへしている。薬でもやってそうで一寸怖い。
「…………」
「…………」
 なので、そーっと手を緩めて逃げようとしたらとても怖い顔で睨まれたので、握り直す。
「うんっ、それでよし♪ まったく、なんで逃げようとするかな」
「いやはや。なんだかんだ言って、大好きなのな」
「なっ、だっ、誰が誰を大好きだってのよ!? さ、寒いから手を繋いでるだけだしっ! 暖かくなって思わず笑顔になっちゃっただけだしっ!?」
「帰ったらいっぱいちゅーしようね」
「……う、うん。……って、し、しないわよ、ばかっ! 誰がアンタなんかとっ!」
「分かった、絶対しない」
「素直でありがたいわねッ!」
 そう言ったら言ったで半泣きになりながらも全力で頬をつねってくるので、うちの嫁は厄介です。
「痛い痛い。分かった、帰ったら嫌がるお前に無理やりちゅーしてやる」
「……ど、どれくらい?」
「ん、回数か?」
 コクコクうなずかれたので、指を一本立ててみた。かなみの頬が膨らむ。
「んー……じゃあ、2?」
 プルプルとかなみの首が横に振られる。それにつられてツインテールが揺れた。一本ずつ立てる指の数を増やしていき、最後にパーの形になってようやくかなみの顔に笑顔が灯った。
「そ、そか。5回もされちゃうんだ。……あーヤだヤだ♪」
「それはいいんだけど、街中でこんな話して大丈夫かな? ようじょにいたづらする好青年に見えないかな?」
「誰がようじょで誰が好青年よッ! どっちもおかしい!」
 140cmが怒った。
「だってお前発育不良のうえ、ちっこいじゃん。そして俺は誰がどう見ても好青年じゃん」(なでなで)
「ちっこくない! そしてアンタは誰がどー見ても不審者! 頭なでるなっ!」
「そんな不審者と結婚したのか、お前は」
「う……あ、あれよ、誰かがそばにいて見てなきゃ捕まっちゃうだろーし。ほ、ほら、貧乏クジ引いたっていう感じ?」
「ぎゅー」(抱っこ)
「むみゃー♪」(大喜び)
「貧乏クジ?」
「……び、貧乏くじ」
 自分でも無理があると思っているのか、顔が赤い。
「て、ていうかいきなり抱っことか反則! ……咄嗟だと、反応できないじゃん」
「うーん可愛い。よし、今日は一緒にお風呂入ろうね」
「毎日一緒に入ってるでしょっ!」
「しまった、既に毎日いたづらしていた!」
「い、いたづらとか言うな、ばかっ!」
「どんだけ揉んでも大きくならないのは呪いか何かなんですか?」
 ものすごく顔の赤いかなみに手を引っ張られ、その場から逃げ出しました。
「どういうことよッ!?」
 さほど人気のない公園まで辿り着くと、何やら詰問された。
「それは呪いをかけた人に言ってもらわないと」
「じゃなくて! ていうか呪いじゃない!」
「なんだ。つか別に呪いだろうが何だろうがこちとら一向に構いませんが。ちっこいの大好きだし!」
「そ、そうよね。暇さえあればぺろぺろしてるもんね。……だから、そうじゃなくて!」
「外でしたくなったの? そんな勇気は持ち合わせていないのですが……いや、かなみの頼みだし……ううむ、悩む!」
「んな頼みしたことないッ! そうじゃなくて、そうじゃなくて! 外でそーゆーこと言うなって言ってるの!」
「ああなんだ、そうだったのか。分かった、努力しよう」(なでなで)
「努力しなきゃ無理なんだ……」
 頭をなでるついでに呆けた様子のかなみの頬を両手で包み込むようにすりすりする。
「……うー。アンタ、ほんっとーに私のこと好きよね」
「なぜに」
「気づいてないかもしんないけどさ、すっごい嬉しそーなんだもん、私のほっぺ触ってる時」
「女体に触り放題でウハウハだからな」
「ヘタだよね、照れ隠し」
「ぐぅ」
「えっへっへー。そんじゃさ、デートの続き、しよっか?」
「おや、突然機嫌が直った。貧乳の神様の仕業か? 粋なことしやがる」
 何やらつねられたが、どうにか無事クリスマスを過ごせました。

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