忍者ブログ

[PR]

2024年04月19日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ツンデレをシカトし続けたら】

2010年05月06日
 先日いずみが遊びに来て、大事にしてたエロ本(つるぺたonly)を見つけられ、捨てられた。
 その一方的な行為に怒り心頭。いずみが謝ってくるまで無視することにした。
「あっ、タカシ! あんたなぁ、あんな本買うたらアカンで。出てくる子みんな子供やん」
 学校の廊下を歩いてると、前からやってきたいずみと遭遇した。さっそく無視開始。
「…………(ぷいっ)」
「……? なんや、どないしたん?」
「…………(ぷいっ)」
「……なんやその態度はッ!」
「ぐぎゃッ!?」
 いきなり張り倒された。目を白黒させてると、いずみは俺の上に座り胸倉を掴んだ。
「ウチがなんか変なことしたか? 悪いことしたか? えっちな本持ってるアンタが悪いんやろ?」
「でででも俺くらいの年頃だとエロ本は持ってて当然かと」
「口答えすんなッ!」
「ふぎゃっ!?」
 また張り倒された。怖いし痛いし俺そんな悪いことしたか?
「う、ううう……怖いよぅ、痛いよぅ、もう嫌だよぅ」
「泣くなあかんたれ! ダメな奴っちゃで、ホンマ」
 怖くて痛くてえぐえぐ泣いてると、そっと頭をなでられた。
「……もうあんなえっちぃ本買わへんな?」
 優しく言われて思わず頷きそうになるが、それだけは譲れない。俺は激しく首を横に振った。
「くっ……ええ度胸やで、ホンマ」
「しょうがないじゃねえか! 俺のほとばしる性欲をほっといたら、間違いなく性犯罪者になってるぞ!」
「うっ……そ、それはまぁ、確かに……」
 納得されるのも悲しいが、事実なので仕方ない。
「それともなんだ、いずみは俺が性犯罪者になってもいいってのか?」
「そ、そうは言ってへんやん! けど子供の裸にしか興奮せえへんのっておかしいやん!」
「子供に限定するな! 俺はつるぺたにしか反応しないだけだ!」
「それやったらウチを想像してやったらええやん!」
 思わぬ爆弾発言に、動向を見守っていた観衆ともども沈黙。そして自分の発言に気づいたいずみは、顔を赤く染め上げた。耳まで赤い。
「な、なんでもない! 今のなし! ええな!」
 俺を“びしっ”と指差し、いずみは半泣きで逃げていった。
「……この場合追いかけた方がいいのか?」
 観衆に意見を求めるが、皆一様に首をすくめるだけだった。

拍手[10回]

PR
Comment
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Trackback
トラックバックURL: