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2026年03月18日
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【勝ち気にスカートを履かせて見ました】

2010年03月17日
 先日、勝美とかいう娘っ子と仲良くなりました。だがこの娘、私立ということを逆手に取り、学校でさえズボンばかりはいてるくるという始末。
「ええい、スカートをはけ、スカートを! パンツが見れないではないか! よし、こうなっては俺自らズボンを脱がし、スカートを!」
 などと優しく囁いてズボンをずらそうとしてみたものの、どういうことか蹴られる始末。不条理な世の中だと思わずにはいられないものでした。
「……と、悔し涙を流したのも昨日まで。今日がおまえの……いやさ、おまえのズボンの命日だ!」
「また訳のわかんねーことを……」
 勝美は机の上に両足を乗せ、イスの背もたれに体を預けたままげんなりした様子で言った。
「ええと……どこだったかな……あ、あった。せーの、うひゃあ」
 ポケットから取り出したソースを、さりげない動作で勝美のズボンにつける。
「てっ、テメェ、いきなり何しやがる!」
「ああこりゃいかんなんということだ俺の不注意で勝美のズボンにしみが。ああ幸いにして俺は代えを持ってるのでそれを使えほれ休み時間終わるぞ」
「ちょ、テメェ何を棒読みで! あっ、こら押すな!」
 勝美に無理矢理俺のバッグを持たせ、教室を追い出す。……ううん、無理があったか?
「いや、俺のアカデミー級の演技に騙せない奴なんていない。大丈夫さ!」
「別府くん、今の騙そうとしたの……? たぶん、小学生でも無理だよ」
 隣からなんか聞こえるけど聞こえない。
 で、待つことしばし。教室後ろのドアが静かに開いた。
「……うぅ」
 果たして、そこに夢にまで見たスカート姿の勝美がいた。
「……ベネ(良し)。ディ・モールト・ベネ(非常に良し)!」
「う、うっせえ! べねじゃねえよ! なんだよこのスカート! み、短えじゃねえか!」
 はき慣れないのか、勝美は真っ赤な顔で必死にスカートの裾を押さえていた。
「いや、他の子と変わらんと思うが……短かったか?」
 スカートを調べようと顔を近づけると、顔面を蹴られた。
「よよ、寄んな! 遠くから見ろ! いや、見んな!」
「見るな、ということは……脱がせろと!? よし、任せろ!」
「なにをどうなったらそんな結論になんだよっ! 笑うな来るな近寄んな!」
「痛い痛い蹴るな蹴る……蹴る、ケルルルル!!?」
「うわあっ!?」
 勝美に蹴られまくってると、大変なことに気づいてしまった。
「……お、おい、大丈夫か? ……変なとこ蹴っちまったかなあ。おーい、狂ったか?」
「なんと、蹴る際に足をあげ、そうするとパンツが全開──いわゆる“パンモロ”になるではないか!」
「んなっ!?」
「普段ズボンをはいているせいか、足技を多用することがあだになったのだろう。だが、俺にとっては好都合! よし、このことに勝美が気づかないうちにパンツをこの目に焼き付け……勝美?」
 頭の中でプランを練っていたら、勝美がスカートの裾を押さえ、真っ赤な顔で俺を睨んでて。
「な、なにをそんな怒ってるのかにゃー? そして、怒ってるなら俺を蹴るべきかと」
「蹴るかっ! な、なんでオレのパンツ見ようとすんだよっ!」
「何ィッ!? な、なぜ俺の計画がばれて!?」
「自分で言っといて何故もクソもねーよ、この馬鹿!」
「そ、そんなはずは……そこのキミ、俺がそんな間抜けなことするわけないよね?」
 近くで俺たちの様子を眺めていた女子に尋ねてみる。
「え、えっと……別府くんが考えてたこと、全部口に出してたよ?」
「がびーん」
 自分の間抜けっぷりに、多大なるショックを受ける。
「がびーんって実際に言う人、始めて見た……」
 女子にも馬鹿にされ、ショック追加。
「うう……俺はただ、勝美のスカート姿が見たかっただけなのに、どうしてこんな屈辱を……」
「何がオレのスカート姿を見たかっただけ、だ! ぱ、パンツ見ようとしてたじゃねーか!」
「いや、見ようとしたんじゃなくて、見たよ。飾り気のない無地の薄い水色のパンツが、今もこの胸に」
「……そうか。……記憶を失う覚悟は、OK?」
 指を鳴らしながら、勝美は暗い笑みを浮かべた。死ぬのは嫌なので全力で逃げる。
「待ちやがれ、この変態野郎ーっ!」
「これから先、ずっとスカートはいてくれるなら待つ」
「こっ、こんなヒラヒラしたのはくわけねーだろ! いいから待ちやがれーっ!」
 ここでフェードアウトするとよくある場面になるのだけど、そうはならず、捕まりました。
「痛い痛い殴るな殴るくらいなら蹴れ蹴ってもっとパンツを!」
「う、うっせー! パンツパンツ言うな、この馬鹿!」
 べこんぼこんにされましたが、一度も蹴られませんでした。無念。

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【泳げないツンデレ】

2010年03月16日
 大津波が来ると、死ぬよね。だけど、泳げたら波に乗ってどうにかなりそうな気がする。
「というわけで、第一回チキチキ!ボクっ娘をどうにかして泳がせてみよう大会を開催します」
「え? 遊ぶんじゃないの?」
 近所の温水プールで遊ぼうとボクっ娘を誘い、水着に着替え終わったところで本来の目的を告げる。
「それはそうと、梓たんはやっぱり今年も浮き輪+スク水のお子様装備ですか」
 梓は両手で浮き輪を持ち、そして去年と同じスク水を装着していた。ぺたい胸元に『あずさ』と平仮名で書いてあり、実に馬鹿っぽくて素敵。
「お子様とか言うなっ! 泳げないんだから仕方ないだろっ! 水着は……その、趣味だよ、趣味!」
「金ないの? お兄さん、少しくらいなら貸してもいいぞ?」
「あ、あるよっ! 食うに困ってないよ! 贅沢は敵じゃないよ!」
「普通に言え。ま、スク水は俺の大好物だから嬉しいんだけどさ」
「……去年も言ってたもんね。覚えててよかった」(ぼそり)
「大した記憶力だ! 花丸をやろう!」
「せっかく人がちっちゃい声で言ってるんだから聞くなよっ! なんでそんな耳いーんだよ! 聞こえても聞こえないフリするのが大人ってもんだよ、ばかっ!」
 褒めたのに真っ赤な顔で叱られた。
「それはそうと、梓」
「うう……なんだよ?」
「近い将来、大津波が来るらしい」
「え、えええええっ!?」
 それなりの広さを誇るプールに梓の大きな声が響き渡った。あまりの大声に周囲の人たちが俺たちを見るので、非常に居心地が悪い。
「でかい声を出すな! まったく、見た目だけでなく行動まで恥ずかしい奴だ」
「み、見た目だけでなくってどういうことだよっ! ……って、そんなの今はどうでもよくて! どーゆーことだよ、大津波って!」
「なんでも、駅にあるビルより高い波が襲い来るとか。先日見た本にそんなことが書いてあった」
 MMRとかなんとか書いてた書物の内容を梓に伝える。
「どどど、どーしよどーしよ! ボク、泳げないよ! ……あ、浮き輪あったらへーきかなぁ? 津波に浮き輪でぷかぷかって」
「ばかちーん!」
「ばかちーん!?」
「いつ何時津波が襲ってくるか分からんのだ! おまえは常に浮き輪を持ち歩く変な人なのか?」
「う……」
「しかし、泳げるようになればそんな心配も不要。津波だって平気、むしろ楽しいイベントに成り下がるだろう!」
「で、でもボクかなりのカナヅチだよ? そんなすぐに泳げるようになるかなぁ……」
「大丈夫、俺に任せろ。きっと、梓でも泳げるようになる」
「た、タカシ……ありがとう! ボク、とっても嬉しいよ!」
「これでも昔は“半ケツのタカシ”と呼ばれたもんだ。そんな俺が教えるんだ、すーぐ泳げるようになるさ」
「折角感動できそうな場面だったのに、あだ名が半ケツ……」
 励ましたのに、なんだか梓は悲しそうだった。
「じゃ、練習開始。プール入れ」
「わわっ、押さないでよ! 落ちたら死ぬよ!」
「そんな簡単に死ぬか」
 梓と一緒にプールに入る。浮き輪があっては練習にならないので、脇に置いておく。
「で、どのくらいのレベルなんだ? 5mくらいは泳げるのか? 1m? それとも、まったく泳げないのか?」
「……まったく、の方」
「んー……じゃ、とりあえず水の中で目開ける練習からするか」
「いきなり!? タカシ厳しいよ、超ハードだよ、ダイハードだよ!」
「ダイハードではない」
「……い、言いたかっただけだよ。……うー、タカシはスパルタだなぁ。……うー」
 梓はうーうー言うばかりで、水に顔をつけようとしなかった。やはり、怖いのだろう。
「やる気が出るよう、陰部でもさらそうか? 水にたゆたう俺の息子を見て、梓のやる気ゲージもうなぎ登り間違いなし」
「さらすなっ! そんなのさらされてもやる気出ないっ!」
「んじゃ、やる気が出る行為を言え。できることならやってやるから」
「……な、なんでもいい?」
「今すぐ死ねというのでなければ。いや、ちょっと後で死ねというのもダメだ。もちろん明日死ねというのも」
「なんで全部死ね関係なんだよっ! そんなのじゃなくて、……あ、あとで言うから、それやってよ」
「まあ、あんまり無茶なことじゃなければ」
「やたっ! 約束だよ? ようし、やる気ゲージがぐんぐん溜まってきたよ! ……よしっ、やるよっ!」
 やる気をみなぎらせ、梓は勢い込んで水の中に頭を突っ込んだ。俺も続いて水の中に頭を入れる。
「~っ! ~っ!」
 梓は目をぎゅっとつぶり、苦しそうに顔をしかめていた。
『ファイトだ、梓! 今こそボクっ娘力を発揮する時だ!』
 水中で喋ったため、げべごべ言うだけで伝わらなかった。
「……っ!」
 だが、何か伝わったのか、梓は小さく目を開いた。そして、俺と目が合うと、少し笑った。
「……ぷはあっ!」
 水面に上がり、梓は大きく呼吸をした。次いで俺も水面に上がる。
「なんだ、思ったよりも簡単にできたな。これは今日中に泳げるかもな」
「げほっげほっ、……ふぅ。それじゃ、約束守ってよね」
「む、分かった。今すぐ死ぬ。舌を噛み切るので、後始末頼む」
「そんな約束してないっ! すぐ死のうとするなっ! そうじゃなくて、……え、えっと、……うぅ、やっぱいい!」
「なんだと、許さん! 絶対に約束は果たしてもらう!」
 頑張った奴に何のねぎらいもしないのは嫌なので、割と強い調子で言った。
「ボクがいいって言ってるの! いーから練習続けるよっ!」
「いかんダメだ不許可! 何が何でもやってもらう!」
「……わ、分かったよ。そこまで言うなら、ボクも覚悟できたよ」
 緊張のためか、頬を赤く染め、梓は小さく口を開いた。
「……ぎ、ぎゅーって、……して?」
「う」
「な、なんだよ、タカシが言ったんだろ、何が何でもやってもらうって! 自分が言ったことは守れよっ!」
 なんだかやけっぱちのように詰め寄る梓。もちろん嫌な訳ないのだが、プールという場所で、しかも人前で抱擁とか恥ずかしすぎる。
「……そ、それとも、ボクをぎゅーってするの、嫌なのかよ」
 寂しそうに下を向いて、梓は小声で言った。
「ぎゅー」
 すると、俺の身体が勝手に梓をぎゅーっと抱きしめていたので驚いた。寂しそうな梓を見て、俺の本能が抱きしめれと命令したようだ、とか。
「わ、わわ、わ! ぎ、ぎゅーって言われながらぎゅーってされてるよ!」
「むぎゅー」
「……む、むぎゅーって言いながらだよ。……むぎゅーだよ」
「すりすりすり」
「あ、あぅぅ……すりすりは頼んでないのに、ほお擦りされてるよ、……されちゃったよ。……はぅぅ」
 困った。気持ちよすぎて離れられない。梓は梓でとろーんとした顔で目つぶっちゃってるし、うーん。
「ねーママ、あの人たち何してるのー?」
「乳繰り合ってるのよ。ふふ、実に乳繰ってるわね。頑張ってさらに乳繰るのよ、若人たち」
 通りすがりの変な親子連れに嫌な指摘をされ、どちらともなくそそくさと離れる。
「……あ、あは、あはははは」
「……え、えへ、えへへへへ」
 いかん、史上稀にみる照れくささだ。まともに梓の顔が見れない。
「……た、タカシはえっちだね。ぼ、ボクはぎゅーってしてって言っただけなのに、すりすりまでしてさ」
「ご、ごめん」
「い、嫌とかじゃなくて! ……あ、え、えっとその、……あぅぅ」
 つい素で返してしまい、梓を照れさせる羽目に。ああもう。
「……れ、練習すっか?」
「そ、そだね! 練習しよっ!」
 何かを誤魔化すように、一心不乱に練習をする俺と梓だった。

「……なのにまったく泳げないってのは、ある種の才能なのかもしれんな」
「うう……頑張ったのに、頑張ったのに」
 夕刻に差し掛かる頃まで練習したのだけど、結局今日は水中で目を開けられるようになっただけだった。
「このままじゃ、津波が来たら死んじゃうよぉ……」
「大丈夫。その時が来たら、俺がばびゅーんって梓の元まで行って、ぱひゅーって助けるさ」
「た、タカシ……感動だよ、今まさに感動シーンの真っ最中だよ!」
「いやははは、津波なんてこないだろうにそこまで感動されると、なんだか申し訳ないな」
「……どゆこと?」
 津波が来るというのは漫画の話だと言ったら、凄く怒られた。
「もーもーもーっ! 現実と漫画を一緒にするなよ、ばかっ!」
「いや、分かってて言ったんだ」
「悪びれもしないでさらりと言われた!?」
「まーいーじゃん。泳げるようになったんだし」
「全然なってない! 目ぇ開けられるようになっただけだよっ!」
「ま、ま。明日も練習したらちょっとは泳げるようになるかもしれないぞ? だからファイトだ、梓!」
「ふぁいとじゃないよっ!」
 ぷりぷり怒る梓と一緒に帰りました。

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【ちなみんはタカシの膝の上がお好き】

2010年03月16日
 ちょっとおふざけでちなみを膝に乗せたら、下りてくれません。
「ちなみちなみ、いい加減しんどいので、どいてほしいのだけど」
「……ふふ、これぞまさしく一度私を乗せたが最後、二度とどかない地獄。……ガクガクガク、恐ろしい」
 恐ろしいとか言ってるけど、何が恐ろしいのかイマイチ伝わってこない。
「……ちなみに、今後おトイレには行かないので悪しからず」
「尿攻めか! こんなことなら尿属性を開花させておけばよかった! いや、今からでも遅くない! 急ぎ水月とさくらむすびをせねば!」
「……タカシは尿属性を開花させ、事ある毎に私の排泄行為を覗こうとするに違いない。……ぶるぶるぶる」
「そこまで変態に成り下がるつもりはないです」
「……やれやれ、一体どこまで属性をつければ満足するのだろう。……これだから変態は困る」
「へ、変態とは失礼な! 清廉潔白、聖人君子を地でいく俺様になんという言い草! 俺に属性なぞ皆無!」
「……ええと、現在タカシにはロリ属性と幼なじみ属性、あと獣耳属性がある。……ああ、コスプレ属性を忘れるところだった」
「……は、はは、何を言ってるかな、この娘っ子は」
 ぐうの音も出ないとは、このことを言うのだろう。つーか、なんで知ってんだ。
「……タカシの持ってるゲーム、そんなのばっかだから」
 押入れを指して……って、なんでエロゲの隠し場所を知ってるんデスカ!?
「……ふふ、伊達や酔狂で幼なじみしてない」
 ちなみの幼なじみ力に戦慄すると同時に、俺の思考をごく普通に読んでることにも戦慄する。いわば超戦慄。
「……タカシは考えがすぐ顔に出るので、読むのは容易い」
 コンチクショウ、こうなったら口に出すのもはばかられるほどエロい想像を! うーんうーんうーん!
「……タカシは私にえっちなことをしようとする想像をしてる。……やれやれ、タカシはエロくて困る」
「断じてしてねー!」
「…………」(不満そう)
 なんで不満そうなのか聞きたいけど、聞くと面倒なことになりそうなので気づかなかった方向で。
「……ま、いいケド。……じゃ、ゲームしよう、ゲーム。……コントローラー取って」
「別に構わんが、その前にどけ。足がしびれあしら」
「……タカシの足なんて、しびれあしらのままで充分。……可愛い可愛い私が膝に乗ってあげてるんだから、それくらい我慢すべき」
「いや、一度も乗れなんて言ってない。つーか、何度もどけと言ったような」
「……座り心地がいいのが悪い。……もっと座りにくかったら、私も座ろうと思わない。……全部タカシのせい」
 ちなみが無茶を言った。
「……とうっ」
「いつっ! いきなり何すんだっ!」
 突如、ちなみが俺のアゴを突き上げた。
「……む、気絶しない。……おかしい。脳を揺らされ、脳挫傷を起こして全部忘れるはずなのに」
「起こすのは脳震盪であり、脳挫傷を起こすと死ぬ」
「……なんだ、死なないのか。……残念」
「ちなみが俺を殺そうとする」
 俺を殺そうとする人物が俺の膝に乗っているという事実に、なんだか泣きそうだ。
「……冗談。泣かなくてもいい」
「なんだ、驚いた」
「……じゃ、落ち着いたところでゲームしよう」
「そだな」
 なんか忘れてるような気がするけど、まあいっか。
「……ふふ、これぞまさしく別のことで気をそらし、膝のことを忘れさせる地獄」
 そしてちなみの台詞で全部思い出した。
「はっ……しまった」
 ちなみは思ったよりバカだった。
「……無念、語るに落ちた。……しょうがない、降り」
「あー、やっぱいい。乗ってろ」
 降りようとするちなみのお腹に手をまわし、制する。
「……いいの?」
「いいの」
「……やれやれ、タカシは時々優しいから困る」
「何を言うか。俺はいつだって優しいぞ」
 ちなみは俺に身体を預け、力を抜いた。なんとなくちなみの手をいじくってると、ちなみは口元を緩めた。
「……む、にぎにぎされた」
「にぎにぎ教の教祖だから仕方ない。ちなみもにぎにぎ教に入れ。今なら俺と握手!」
「……教祖にしてくれるなら、入ってあげてもいい」
「今日からちなみがにぎにぎ教の教祖様です。ははー」
 教祖様の手をにぎにぎしたり教祖様と一緒にゲームしたりして、まったり過ごしました。

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【本多忠勝ちなみん】

2010年03月16日
 学校から帰ると、部屋に変なロボットがいた。
「ぎゅぃぃぃぃぃん」
 聞き覚えのある声。ロボではなく、ちなみのようだった。
「……本多忠勝です。ドリルでるんるん、ぎゅぃぃぃぃぃん」
 ちなみがぎゅいーんと言うと同時に、手に持ったドリルが火花を上げて高速回転しだした。
「どこで間違った」
「……? どこからどう見ても本多忠勝です。……ドリル槍、つの、ブースター。完璧です。……戦国BASARAでも、こんな格好でした。……間違いなし。ぶい」
 ちなみはぶい、と言いながらVサインをした。
「よし。馬鹿」
「むっ、……馬鹿ではないです。……馬鹿はタカシです。……馬鹿はドリルで串刺しです。……ドリルでルンルン、皆殺し」
 そんな血生臭い歌じゃなかったように思える。
「……ぎゅぃぃぃぃぃん。……ドリルは、男の浪漫です。……じゃあ、女の浪漫と言えば?」
「そうだな、やっぱ」
「……間違うと、ドリルで串刺しの刑」
 こんなに緊張するクイズ初めてだ。汗が背中を伝っているのを感じながら、必死でちなみの気に入りそうな答えを考える。
「え、ええっと、……こ、コスプレ?」
 一般的には違うと思うが、ちなみ的にはコレだろう。どうだ?
「……まあ、半分正解です。……ですので、半殺しの刑」
 ちなみの槍が火花を散らしながら高速回転を始めた。
「待て、待つにゃり! それで俺をどうこうしたら、半殺しの前に一瞬でミンチになると思う!」
「……瑣末事ですよ?」
「生死に関わる事を瑣末と言い切られた俺だ!」
「……じゃあ、ドリルあたっく、いきます」
 ちなみは回転するドリルの穂先を俺に向け、突進の構えをとった。このままではよくて即死、悪くて粉々だろう。どっちにしても死ぬ。
「ま、待て。俺が死ぬとお前の変なコスプレを見てくれる奴がいなくなるぞ?」
「……変じゃないです。……毎回、らぶりーです。……今回の本多忠勝なんて、らぶりーの極みです」
 ちなみの趣味は悪かった。
「……褒めないのが悪いんです。……地獄で後悔するがいいです、タカシ」
 瞬間、俺の頭に格納されてる灰色の脳がちなみのドリル槍ばりに高速回転を始めた。
「か、かわいい……よ?」
 脳が『褒めれば助かる』と告げたので褒めたけど、ロボを可愛いと言い切るには少々無理があった。
「むっ。……あんまり思ってません。……口だけです。……妖怪、口だけタカシ」
「だってしょーがねーじゃん! んな全身装甲で身を包んで、お前の顔あんま見えないのに、可愛いなんて思えるか! このロボ、ロボ丸!」
 言ってから気づいた。死ぬ。
「……ぷしゅー」
 死ぬ……と思ったのだけど、なんかちなみの全身から蒸気が噴出しただけで、ミンチにはならなかった。
「……だ、大チャンスの機会です。クイズに正解すると、死なないかも」
「チャンスの機会って、同じ意味じゃん」
「う、うるさいです。黙って答えるべきです。……私は、いま、タカシに何をしてほしいでしょう?」
 何を? ……死んで欲しい? いや、それならさっき殺してるし、えーと。
「……じーっ」
 む、ちなみが俺をじっと見つめている! 何かを伝えようとじっと俺を見つめている! 見つめて……はっ、そうか!
「みつめてナイトを貸して欲しいんだな? アレ面白いよな。よもや『貴様に名乗る名などない』って言ったら、そのキャラに二度と会えないとは」
「…………」
 すごく睨まれた。違ったようなので、ちなみの頭をなでて茶を濁す。
「……む、ダメです。本多忠勝は、なでなで感を味わえません」
「全身装甲で覆われてるしなあ」
 頭をなでても、装甲を磨いているようにしかならない。なでてるこっちも楽しくない。
「……これは欠陥品です。……訴えて、お金をもぎ取ってやりましょう。……ふふ、おっかねもちー」
「頭の悪い計画はともかく、これ、どこで買ったんだ?」
「……お父さんに言ったら、作ってくれました」
 ちなみの親父さんはとても偉い科学者らしいので、こういう変なのを作らせるとお手の物なので大変迷惑。
「つまり、お前は実の父から金をもぎとると。悪魔だな」
「……悪魔なので、タカシを串刺しにしても、罪悪感にさいなまされませんよ?」
「ちなみは天使と見紛うばかりの可愛さだよね?」
「……タカシは口だけです。妖怪、口だけタカシ。……妖怪は、串刺しの刑」
 ちなみの背中にあるブースターが点火したので、全力で逃げる。捕まった。
 串刺しにされる前に俺のアレで串刺しにしてやるって言ったら、ちなみの究極技が発動して半殺しになったので辛い。

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【ツンデレをおとしてみた】

2010年03月16日
「という題なので、落ちろ」
「いきなり呼び出されて訳の分かんないこと言われた!?」
 学校から帰宅後、梓を呼び出していきなり切り出したらびっくりされた。
「いいから落ちろ。ほれ、落ちれー落ちれーお前はどんどん落ちたくなるー」
「催眠術風に言われても落ちたくなんない! そもそも、意味が全く分かんないんだよ! どこに落ちろって言うのさ!」
「……俺?」
「ふへ?」
「そう、俺。俺の手に落ちろ」
「ふ、ふへーっ!?」
 梓がおかしくなった。
「そっ、そんなの落ちるわけないよ! ボクがタカシのものになるなんて、そんな……えへへ、そんなの、お断りだよっ!」
「否定する時は、最後までにやけ面を隠した方がいいと思う」
「にっ、にやけてなんかないよっ! ばかっ!」
 顔がだらしなく弛緩してる人に怒られた。
「とにかく、そういうことなんで落ちろ」
「何がそういうことなんだよ! 大体さ、落ちろ落ちろって、そんな簡単にボクが落ちるわけないよーだ!」
「むぎゅー」
 むぎゅーと言いながらむぎゅーと梓を抱きしめる。
「は、はぅ……」
「よし、堕ちた」
「お、堕ちてないもん。むぎゅーってされただけだもん」
「ぬ、失敗か。じゃあ」
「でででもだからってむぎゅーを解くのは禁止だよっ! 理由は究明中であり今後もずっと究明中!」
「…………」
「なっ、なんだよ! 何とか言えよ!」
「らぶらぶ?」
「そそそっ、そんなわけないよ! のーだよ、のー! 全然だよ! 全然だけど、むぎゅーしてろよっ!」
 こんな感じで赤ら顔のボクっ娘をむぎゅーする毎日です。

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