【部屋に全裸でいたらツンデレがやってきた】
2010年02月17日
近頃とっても暑いので、ちょっとは涼しくなるかと全裸になってみたらこれが涼しい!
そんなわけで、気をよくして部屋で生まれたままの姿でいたら、突然来訪したみことが悲鳴をあげた。
「それは分かる。ただ、どうして俺が殴られるのか、その意味が分からない」
「ううううう、うるさいっ! どうして裸でいるんだお前は! この馬鹿、変態、露出狂!」
「いや、まだ露出して気持ちよくなる域までは達してない。ただ、みことが望むのであれば、俺も頑張る」
「頑張るな! そ、それより、早く服を着ろ!」
「ああ、まだ着てなかったっけ。道理でみことがこっちを見ないわけだ。はっは」
みこと方面から不穏な空気を感じたので、慌てて服を着る。
「ほい、もーいいぞ」
「そ、そうか。まったく、お前という奴は……チャックが開いているぞ!!!」
「わざとなんだ」
また殴られたので、チャックを閉める。
「この変態めが……」
「ちょっとした冗談なんだ。ただ、冗談から本気になる可能性も否めないから、するべきではないと分かっているんだ」
「分かっているならするなッ!」
とても怒られた。怖かった。
「それより、聞いてくれみこと。大変なことを発見してしまったんだ」
「……どうにも嫌な予感しかしないが、聞いてやろう。なんだ?」
「裸だと、すごく涼しいんだ。だから、みことも裸に」
皆まで言う前に殴られた。鼻血出た。
「するわけないだろう、このたわけっ! ちょっと考えれば分かる道理だろう!」
「何かの奇跡で『そうねそうねその通りね、ここはいっちょう全裸になるべきね!』とか言い出すかと」
鼻にティッシュ詰めながらそう言ったら、みことがため息をついた。
「どうしてお前はそう阿呆なのだ……?」
「うむ、確かにいきなり全裸を勧めるのは阿呆だろう。ここはそれよりレベルの下がる水着でどうだろう」
「それでも阿呆だ、阿呆。……ふむ、だがこうも暑くては水着になりたがる気持ちも分からんでもない」
「言質を取った! 最早みことのエロ姿は絵空事ではない! ふふ……ふわーっはっはっはっはっは!」
また殴られたので話を進める。
「つまり、プールに行きましょうという話なのです」
「プールだと? まだ開いてないと記憶しているが」
「あー。確かにまだ春だからなあ。ふむ……あ、超名案を思いついた!」
みことがあからさまに嫌そうな顔をしたが、気づかないフリをする。
「水風呂に水着で入ればいい! 涼しいし目の保養だし、ひょっとしたらぽろりもあるかも! あと、狭い風呂場で肌が触れ合うのがとても楽しみだ!」
「えい」
「ぐ」
ノドを地獄突きされた。苦しさのあまり床を転がる。
「ふむ。ぽろりや触れ合いはともかく、水風呂はよい案だな」
「なら何故突く」
「邪な気を感じた故に」
「じゃあ俺は常に突かれてますよ! どうだ!」
「威張るな、馬鹿者!」
またノドを突かれた。再びごろごろ転がる。
「まあ、水風呂は私も賛成だ。……だが、一緒に入るなど論外だ」
「そんなあ! じゃ、じゃあ、外で待ってるから、後で水着を着たままいやらしいことはしていいよね? 擬音で説明するとぬるぬるぐちょぐちょOKだよね?」
「論外だッッッ!!!」
ものすごい勢いで拳が迫ってきて、暗転。
気がつくと、部屋で転がっていた。みことはもういない。
「……うーん、帰っちまったか。残念」
軽くノドが渇いたので、台所で水を飲む。ごくごく、うまい。そのまま部屋に戻ろうとしたら、風呂場から物音がした。
「……まさか」
風呂場のドアを開ける。果たして、そこに水着姿のみことがいた。
「ああ、起きたか。まったく、あれしきで気絶するとは精進が足りんぞ」
「ひとんちの風呂に勝手に入るって凄いよな」
「なんだ、嫌なのか? それならすぐにでもあがるが」
「そんなこと一言も言ってないじゃないか! いいか、待ってろよ! 絶対だぞ! すぐ水着取ってくるから、一人であがったりしたら泣くぞ!」
「こ、こら! 誰も一緒に入ってやるなどと……ぬう、もう行ってしまったか。……まったく」
体感では光速を超える速さで水着を探し、目にも止まらないであろう速さで装着し、全速で風呂場に戻る。
「ぜっ、ぜっ……み、水着、きっ、着た……ぜっ、……ぜっ」
「ちょっとは落ち着け! そう慌てずともあがらんわ!」
「……じゃ、じゃあ?」
「……ま、まあ、一緒に入ってやってもいいぞ。だ、だが勘違いするな! 別に貴様と一緒に入りたいのではない、あまりに貴様が哀れだから許可してやっただけにすぎないのだからなっ!」
みことは顔を真っ赤にして俺を指差した。
「哀れでよかった! じゃあ入るぞ! 今から嫌だとか言っても聞かないぞ!」
「……う、うむ」
みことは俺一人が入れる分のスペースを開けてくれた。その余地にゆっくりと腰を下ろす。
「こ、こら、あまり近寄るな馬鹿!」
「狭いんだから無茶を言うない」
我が家は高級なる家でもなんでもないので、一般的な風呂として狭い。二人で入った日には肌と肌が触れ合うのも仕方のないことだろう。
「いいか、貴様が泣いて頼むから一緒に入ってやったまでで、えっちなことをしたら即排斥するぞ。繰り返すが、えっちなことは絶対にするなよ?」
「ダチョウ倶楽部方式ですね、分かります」
目を三角にして俺の頬を千切らんばかりにつねることから、違うらしいという結論が出た。
「しかしだな、みことよ。スク水を着ておいてえろす不可とは、随分と酷な話ではないか?」
みことは学校指定のスクール水着を着ていた。みことの起伏のない体と濃紺の水着、その美しきコントラストに、そして何よりほんのりと桜色に色付く頬に、魅了されずにはいられなかった。
「ばっ、馬鹿者! 勘違いするでない! ほ、他の水着がなかっただけで、別に貴様を喜ばせるために着たんじゃない! ほ、本当だからな!?」
「理由はどうあれ、とても淫靡かつ可愛らしくてお兄さん何か下半身が大変だよ」
「大変?」
みことは視線を俺の下腹部に転じた。俺の分身が「こんにちは!」って水着越しに挨拶してた。
「なっ、なななななっ、何を大きくしているっ、この大馬鹿者っ!!!」
「だってさー、こんな美少女と一緒に風呂入ったら普通こうなるさな」
「びっ、美少女……ばっ、ばかっ、そういうこと言うなっ、ばかっ!」
とても俺を昏倒させた者と同一とは思えないほどの迫力のなさで、みことは俺をぽかぽか叩いた。
「かーわいい」
「うっ、うるさいっ! 馬鹿にするな! いーからそれをどうにかしろ!」
みことは両目を覆ったが、指の隙間から俺のこんにちはを見てた。
「自力で小さくするのは至難の技です。みことが隣にいるのなら尚のこと」
「ちょっとは小さくする努力をしろ!」
「みことが協力してくれるなら、やぶさかではない」
「ほ、本当か?」
「ええ、もちろん」
俺は、にっこり笑った。
「……二度と貴様なんかと一緒に風呂なぞ入らん! 入らんからな!」
「まーまー、そう怒るな。そんな大した事じゃないと思うのだけど」
部屋の隅っこで体育座りをし、怒気を振りまくみことに笑いかける。
「どこが大した事じゃないんだ!? あ、あんな……あんな……」
先ほどの行為を思い出したのか、みことの顔が火がついたように赤くなった。
「うう……雰囲気に呑まれて……私の馬鹿ぁ……」
「紺色に白色のコントラストが素敵でしたよ」
「言うなああっ! よくもあんなものを私にかけおって……ええい腹立たしい!」
みことは俺に馬乗りになり、べこぼこ殴った。
「痛っ、痛いっ! いやあのその、とても気持ちよかったですから! まさか、手」
「だああああっ! 言うな、言うなああっ! その口を一生閉じていろ、馬鹿めっ!」
赤い人に何度も何度も殴られました。
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そんなわけで、気をよくして部屋で生まれたままの姿でいたら、突然来訪したみことが悲鳴をあげた。
「それは分かる。ただ、どうして俺が殴られるのか、その意味が分からない」
「ううううう、うるさいっ! どうして裸でいるんだお前は! この馬鹿、変態、露出狂!」
「いや、まだ露出して気持ちよくなる域までは達してない。ただ、みことが望むのであれば、俺も頑張る」
「頑張るな! そ、それより、早く服を着ろ!」
「ああ、まだ着てなかったっけ。道理でみことがこっちを見ないわけだ。はっは」
みこと方面から不穏な空気を感じたので、慌てて服を着る。
「ほい、もーいいぞ」
「そ、そうか。まったく、お前という奴は……チャックが開いているぞ!!!」
「わざとなんだ」
また殴られたので、チャックを閉める。
「この変態めが……」
「ちょっとした冗談なんだ。ただ、冗談から本気になる可能性も否めないから、するべきではないと分かっているんだ」
「分かっているならするなッ!」
とても怒られた。怖かった。
「それより、聞いてくれみこと。大変なことを発見してしまったんだ」
「……どうにも嫌な予感しかしないが、聞いてやろう。なんだ?」
「裸だと、すごく涼しいんだ。だから、みことも裸に」
皆まで言う前に殴られた。鼻血出た。
「するわけないだろう、このたわけっ! ちょっと考えれば分かる道理だろう!」
「何かの奇跡で『そうねそうねその通りね、ここはいっちょう全裸になるべきね!』とか言い出すかと」
鼻にティッシュ詰めながらそう言ったら、みことがため息をついた。
「どうしてお前はそう阿呆なのだ……?」
「うむ、確かにいきなり全裸を勧めるのは阿呆だろう。ここはそれよりレベルの下がる水着でどうだろう」
「それでも阿呆だ、阿呆。……ふむ、だがこうも暑くては水着になりたがる気持ちも分からんでもない」
「言質を取った! 最早みことのエロ姿は絵空事ではない! ふふ……ふわーっはっはっはっはっは!」
また殴られたので話を進める。
「つまり、プールに行きましょうという話なのです」
「プールだと? まだ開いてないと記憶しているが」
「あー。確かにまだ春だからなあ。ふむ……あ、超名案を思いついた!」
みことがあからさまに嫌そうな顔をしたが、気づかないフリをする。
「水風呂に水着で入ればいい! 涼しいし目の保養だし、ひょっとしたらぽろりもあるかも! あと、狭い風呂場で肌が触れ合うのがとても楽しみだ!」
「えい」
「ぐ」
ノドを地獄突きされた。苦しさのあまり床を転がる。
「ふむ。ぽろりや触れ合いはともかく、水風呂はよい案だな」
「なら何故突く」
「邪な気を感じた故に」
「じゃあ俺は常に突かれてますよ! どうだ!」
「威張るな、馬鹿者!」
またノドを突かれた。再びごろごろ転がる。
「まあ、水風呂は私も賛成だ。……だが、一緒に入るなど論外だ」
「そんなあ! じゃ、じゃあ、外で待ってるから、後で水着を着たままいやらしいことはしていいよね? 擬音で説明するとぬるぬるぐちょぐちょOKだよね?」
「論外だッッッ!!!」
ものすごい勢いで拳が迫ってきて、暗転。
気がつくと、部屋で転がっていた。みことはもういない。
「……うーん、帰っちまったか。残念」
軽くノドが渇いたので、台所で水を飲む。ごくごく、うまい。そのまま部屋に戻ろうとしたら、風呂場から物音がした。
「……まさか」
風呂場のドアを開ける。果たして、そこに水着姿のみことがいた。
「ああ、起きたか。まったく、あれしきで気絶するとは精進が足りんぞ」
「ひとんちの風呂に勝手に入るって凄いよな」
「なんだ、嫌なのか? それならすぐにでもあがるが」
「そんなこと一言も言ってないじゃないか! いいか、待ってろよ! 絶対だぞ! すぐ水着取ってくるから、一人であがったりしたら泣くぞ!」
「こ、こら! 誰も一緒に入ってやるなどと……ぬう、もう行ってしまったか。……まったく」
体感では光速を超える速さで水着を探し、目にも止まらないであろう速さで装着し、全速で風呂場に戻る。
「ぜっ、ぜっ……み、水着、きっ、着た……ぜっ、……ぜっ」
「ちょっとは落ち着け! そう慌てずともあがらんわ!」
「……じゃ、じゃあ?」
「……ま、まあ、一緒に入ってやってもいいぞ。だ、だが勘違いするな! 別に貴様と一緒に入りたいのではない、あまりに貴様が哀れだから許可してやっただけにすぎないのだからなっ!」
みことは顔を真っ赤にして俺を指差した。
「哀れでよかった! じゃあ入るぞ! 今から嫌だとか言っても聞かないぞ!」
「……う、うむ」
みことは俺一人が入れる分のスペースを開けてくれた。その余地にゆっくりと腰を下ろす。
「こ、こら、あまり近寄るな馬鹿!」
「狭いんだから無茶を言うない」
我が家は高級なる家でもなんでもないので、一般的な風呂として狭い。二人で入った日には肌と肌が触れ合うのも仕方のないことだろう。
「いいか、貴様が泣いて頼むから一緒に入ってやったまでで、えっちなことをしたら即排斥するぞ。繰り返すが、えっちなことは絶対にするなよ?」
「ダチョウ倶楽部方式ですね、分かります」
目を三角にして俺の頬を千切らんばかりにつねることから、違うらしいという結論が出た。
「しかしだな、みことよ。スク水を着ておいてえろす不可とは、随分と酷な話ではないか?」
みことは学校指定のスクール水着を着ていた。みことの起伏のない体と濃紺の水着、その美しきコントラストに、そして何よりほんのりと桜色に色付く頬に、魅了されずにはいられなかった。
「ばっ、馬鹿者! 勘違いするでない! ほ、他の水着がなかっただけで、別に貴様を喜ばせるために着たんじゃない! ほ、本当だからな!?」
「理由はどうあれ、とても淫靡かつ可愛らしくてお兄さん何か下半身が大変だよ」
「大変?」
みことは視線を俺の下腹部に転じた。俺の分身が「こんにちは!」って水着越しに挨拶してた。
「なっ、なななななっ、何を大きくしているっ、この大馬鹿者っ!!!」
「だってさー、こんな美少女と一緒に風呂入ったら普通こうなるさな」
「びっ、美少女……ばっ、ばかっ、そういうこと言うなっ、ばかっ!」
とても俺を昏倒させた者と同一とは思えないほどの迫力のなさで、みことは俺をぽかぽか叩いた。
「かーわいい」
「うっ、うるさいっ! 馬鹿にするな! いーからそれをどうにかしろ!」
みことは両目を覆ったが、指の隙間から俺のこんにちはを見てた。
「自力で小さくするのは至難の技です。みことが隣にいるのなら尚のこと」
「ちょっとは小さくする努力をしろ!」
「みことが協力してくれるなら、やぶさかではない」
「ほ、本当か?」
「ええ、もちろん」
俺は、にっこり笑った。
「……二度と貴様なんかと一緒に風呂なぞ入らん! 入らんからな!」
「まーまー、そう怒るな。そんな大した事じゃないと思うのだけど」
部屋の隅っこで体育座りをし、怒気を振りまくみことに笑いかける。
「どこが大した事じゃないんだ!? あ、あんな……あんな……」
先ほどの行為を思い出したのか、みことの顔が火がついたように赤くなった。
「うう……雰囲気に呑まれて……私の馬鹿ぁ……」
「紺色に白色のコントラストが素敵でしたよ」
「言うなああっ! よくもあんなものを私にかけおって……ええい腹立たしい!」
みことは俺に馬乗りになり、べこぼこ殴った。
「痛っ、痛いっ! いやあのその、とても気持ちよかったですから! まさか、手」
「だああああっ! 言うな、言うなああっ! その口を一生閉じていろ、馬鹿めっ!」
赤い人に何度も何度も殴られました。
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すごくいいっ