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2024年11月22日
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【ゲーム「デッドオアアライブ」に嫉妬しまくるツンデレ】

2010年05月20日
 メイシンがゲームをしたことがないと言うので、帰宅中に拉致した。
「いきなり何するカ! タカシこれ犯罪アル!」
「そんな些細なこと気にするな。それよりゲームしようぜ、ゲーム」
 縄で縛られたメイシンを解放し、xboxの電源を入れる。
「なんでタカシなんかとゲームしないといけないアルか。ワタシ、今日は早く帰て店の手伝いしたいネ」
 メイシンの家は中華料理屋だ。俺もたまに行く。ラーメンが絶品。あと親父さんが怪しすぎる。なんでエプロンにいつも血がついてんだ。
「後で俺も手伝ってやるから、いいだろ? ちょっとでいいから。な?」
「……ま、まぁ、手伝うなら別にいいネ。言とくけど、バイト代なんか出ないアルよ」
「いいよ、好きでやることだから。それより早くやろーやろーやろー」
「ああもう、暴れないアル! ……はぁ~、凄い映像ネ」
 テレビに映し出される美麗な映像に、メイシンは驚いているようだった。
「ふふん、凄いだろう」
「別にタカシが凄いわけじゃないネ。何いばてるか?」
「…………」
 少し悲しくなる。
「あ、人出てきたね。……タカシ、なんか胸揺れてるアルよ」
「それだけがウリだからな。俺もそのためだけに買った」
「…………」
 なんだか知らないが俺をにらんでるメイシンに軽く怯えながら、ゲーム開始。最初はどんなもんか見せるため、一人でやる。ちなみに俺の持ちキャラは中国娘。
「どうだ、この技すげーだろ?」
「……すごく胸揺れてるネ。……嫌がらせアルか?」
 物凄く不満そうな顔で俺とテレビを交互に見るメイシンに、冷や汗が出る。そういやメイシンって、乳全然ないもんな。いや、その方が嬉しいけど!
「あ……えっと、別のしようか。な?」
 CDを取り出し、別のを入れる。
「これなにアルか!」
 しまった、これDOAX(注:スポーツゲームに見せかけたエロゲ)だった。
 やばい、と思った瞬間xboxがメイシンの突きにより破壊された。
「あああああ! 貴様、何をする! 俺のおっぱいを返せ!」
「うるさいネ! こんなのやってるからタカシは馬鹿になるネ! いいから店行くアル!」
 滂沱する俺の襟首を掴み、メイシンは家を出て店に向かった。
「ひっ、えぐっ、俺の……俺の、おっぱいが……」
「ああもう、うるさいアル! そんなに見たいのならワタシの……」
 はたと自分の言葉に気づき、メイシンは顔を赤らめた。
「私の? ……見ていいのか?」
「~~~~~ッ! い、いいから早く店行くアル! 死ぬほどコキ使うアル!」
 顔を真っ赤に染めたメイシンに引っ張られながら、俺は、まぁいいか、なんて思っていた。

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【オレオレ詐欺】

2010年05月18日
 家の電話が鳴った。りーんって。
「はい、別府ですか?」
「……え? あ、いや、おまえタカシ?」
「その可能性は極めて高いですが、今この瞬間記憶喪失になったら俺がタカシである可能性は露と消えるでしょう」
「……まぁ、その馬鹿っぷりはタカシだな。オレ、オレだよ」
 灰色の脳細胞が閃いた。これはオレオレ詐欺だ。間違いない。よし、遊んでやれ。
「ああ、佐藤か? 久しぶりだな、元気だったか」
「違う、オレだよオレ! ……久しぶりだし、分かんねぇかな」
「ああ! なんだ佐藤か。久しぶりだな、元気だったか」
「だから違うって言ってんだろ! おまえ人の話聞いてんのか!?」
「聞いてるけど、気にしてない」
「……はぁ。オレだよ、かつみだよ」
 かつみと聞き、幼いころ別れた男まさりな少女の姿が浮かぶ。
「ああ、かつみか! 随分と久しぶりだな。どうした? ちんこ生えた報告か?」
「生えねぇよ! ったく、随分と久しぶりだってのに相変わらずだな、おまえは」
「しかし、本当に久しぶりだな。ガキの頃以来だから……ええと……久しぶりだな! かなり!」
「そんなのも計算できねぇのかよ……やっぱ馬鹿なんだな」
「馬鹿にするために電話してきたのか?」
 だとしたらかなりの暇人といえるだろう。
「ちげーよ! ……え、ええとな、実はおまえのいる高校に転校することになってな」
「夜逃げか?」
「違う! ……で、でな、そっちのことあんまり詳しくないから……その、おまえに案内してもらえたらって思って、その……な!」
「ああ、そういうことなら任せろ。案内してもらったことを後悔するようなプランを練って待ってるぞ」
「普通に案内しろ! ……と、とにかく頼むぞ! 明日そっち行くから!」
 一方的にそう言って、電話は切れた。
 しかし、明日か……急な話だが、逆に面白い。
 旧友との再会に、俺は心から楽しませてやろうと早速プランを練った。

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【0点のテスト用紙を焼いてるところをツンデレに見つかったら?】

2010年05月17日
 名前を書くのを忘れていたのか、テストで0点取った。軽く発狂した。
 このままでは俺のプライドが許さないので、焼いてなかったことにしよう。校舎裏で問題のテスト用紙を広げ、マッチで火をつける。
「ふ……ふはははは。燃えてしまえ、何もかも燃えてしまえ!」
「何を燃やしてるアルか?」
 ひょい、と後ろからメイシンが顔を出したので、俺の心臓は止まりかけた。
「……え、えと、……焼き芋?」
「……タカシ、これテスト用紙よ?」
「化学変化を起こしてテスト用紙になったんだ」
「そんなわけないネ!」
 ばれた。なんでだろう。
 メイシンはテスト用紙を踏んで火を消し止めた。まだ火をつけてそんなに経ってないから、ほとんど燃えてない。
「あー、0点アルか。タカシは馬鹿アルね」
「くっ……おまえだって国語の点数クソ悪かっただろ! 確か20点台だったんじゃないか?」
「そ、それは仕方ないネ。日本の言葉、難しアル。……でも、他の教科は80点台アルよ?」
 俺の他の教科が赤点スレスレと知っての言葉かコンチクショウ。
「うっせーばーかばーかばーか! 悔しかったら四文字熟語を言ってみろ!」
「や、焼芋定食?」
 メイシンは新しい熟語を作りだした。
「……まぁ、うまそうだし合格」
「適当な基準アルね……。とにかく、タカシはダメね。ダメのダメダメね。大馬鹿もいいところネ」
「今の教育で俺を計ろうと言う方が間違ってる。1000年後ならたぶん天才だぞ、俺は」
「……そのころにはもう死んでるネ」
 それは盲点だった。
「もういいよ、ほっといてくれ。腹減ったから焼芋定食でも食いに行こう……」
「あ、えと、……そうネ! あんまりにもタカシが馬鹿だから、ワタシが勉強教えてあげるアル。感謝するヨロシ」
「いいよ、面倒だし……おや?」
 断る前に腕を引っ張られていた。振り払おうと思ったけど、メイシンの笑顔を見て、まぁいいかと思った。
 その後、10時間以上に及ぶ地獄の勉強会だと知って軽く失禁したのはまた別の話。

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【肩のうしろの2本のゴボウの真ん中にあるスネ毛の下のロココ調の右が弱点なツンデレ】

2010年05月11日
 いつか、かなみがコスプレにはまった時があった。そして今、その波が再来した。さらに、ちなみもその波に乗っている。
 二人はコスプレ談義をしていた。嫌な予感が止まらなさすぎるのでそっと逃げようとしたら、捕まった。そのまま拉致され、かなみの家へ。
「そんなに新しいコスが見たいの? まったく、タカシは仕方ないなぁ♪」
「むーっ、むーっ、むーっ!(猿ぐつわされて喋れない上ロープでぐるぐる巻きという屈辱に涙が止まらない)」
「……ちょっと、待つ。着替えてくる」
 俺を部屋に転がしたまま、かなみとちなみは部屋を出て行った。
 芋虫のように部屋をごろごろ転がってると、奇異な衣装に身を包んだかなみとちなみが戻ってきた。
「は~い、お待たせ♪ ほら、褒めて褒めて!」
「むーっ、むーっ、むーっ!(転がった時に猿ぐつわがずれ、呼吸できない様子)」
「……死にかけてないで、褒める」
 ちなみが面倒くさそうに猿ぐつわを取ってくれた。
「……ぷはっ。えっと、変。なんで肩の後ろにゴボウが生えてんだ」
 殴られた。
「か、かっこいいのよ!?」
「ちなみの方は……なんだ? 髪がカールしてんのか? 変だぞ」
 つねられた。
「……このロココ調がかっこいい。タカシの目は腐ってる」
「ああもういいからロープも解け。帰る」
「いいからもっとよく見なさい!」
「うっせ。んなのいいから解けっての。おまえらとのコスプレ3Pえっちはまた今度」
「だ、誰がアンタなんかとそんなことするっての!」
 かなみの手が俺の首にためらいなく伸びてきたので、逃げる。
「ちょ、逃げるな! ちなみ、その馬鹿捕まえて!」
「……ん。タカシ、逃げない。じっとしてれば、すぐ済む」
 二人して俺を殺す気なので、必死で逃げる。部屋の中央にある小さなテーブルを基点に、三人して追いかけっこをする。捕まると死ぬ。
 俺のスピードが速すぎたのか、追いかけられているはずのかなみの背中に勢いよく体当たりしてしまい、二人して転ぶ。
 急に止まった俺に対応できず、ちなみも俺の上に転がり込んだ。
「いてて……」
 気がつくと、俺はかなみの背中に生えてるゴボウの真ん中に片足を乗せていた。裾がまくりあがり、スネ毛が見える。そして、その下でロココ調のちなみが目を回していた。
「おい、大丈夫か?」
 目を回してるちなみを足で触ろうとしたが、ちなみはふいに顔を逸らしてしまった。結果、かなみの背中に足を這わせることに。
「んひゃあぁぁぁ……っ!」
 変な声が出た。
「な、なに? なにしたの?」
 かなみが狼狽した様子でまくしたてた。楽しかったのでもう一度。
「んひゃ……ん……っ!」
「感じたのか?」
「ッ! だっ、誰が感じたってのよ!」
 かなみは勢いよく立ち上がり、真っ赤な顔でつばを飛ばしながら叫んだ。
「そこが弱点?」
「あ、アンタって奴は……」
 かなみは小さく震えている。いくら友人とはいえ、男に自分の弱点を知られるというのは恥ずかしいものだろう。
「はは、気にするな。たとえかなみの背中が弱いとしても、今までと変わらず友人として接してやろう」
「…………」
「さし当たって、ロープ解いて。そしたら背中攻めてやるから」
「……記憶を失え、この馬鹿!」
 気がつくと、目の前に拳のドアップ。

 記憶は失わなかったけど、命は失いかけた。
 弱点のこと誰かに言ったら同じことするって言われた。怖くて少し尿が漏れた。殴られた。

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【中華さんといっしょ】

2010年05月06日
 異文化コミュニケーションをとらないとダメだと昔のビデオを見てたら思ったので、級友の中国人に話しかけてみた。
「初めまして、中国人。別府タカシです」
「……馬鹿にしてるアルか? 中国人じゃなくて、メイシンアル」
「メイ・シンアル? 変な名前」
「メ・イ・シ・ン! おまえ分かってて言ってないアルか?」
「ははははは。ところでメイシン、折角のクラスメイトなので親交を暖めたいのだがどうだろう?」
「……オマエ、変な奴だから嫌アル。どっか行け」
 しっし、とまるで犬を追い払うかのように手を払われた。その手を取ってにぎにぎ。
「タコがあるな。手淫のしすぎは体によくないぞ」
「したことないアル!」
「ひぎぃッ!?」
 体当たりにしてはやけに痛すぎる体当たりをされる。あれ、俺壁にめりこんでるよ。
「うう……破瓜したような声出しちゃったじゃねえか! どうしてくれる!」
「変なことばっか言うなアル! それに、このタコは中国拳法の修行で出来たタコアル!」
「くっ……暴力女だったか。声かけるんじゃなかった」
「だれが暴力女か!」
 めりこんだ俺に中段突き。あ、これ知ってる。崩拳ってやつだ、ゲームでしてひぎゃあああ!
「い……痛い痛い痛い。暴力以外の何物なんだよ」
「オマエ、丈夫アルね。……いい練習相手かも」
 ギラリ、とメイシンの目が妖しく光る。逃げたいけどめりこんでて逃げられない!
「実は僕病弱であと三日の命なんだ! だからその練習相手とか無理無理無理!」
 メイシンは俺を壁から引きずり出し、にっこり笑って言った。
「ダイジョブアル。クンフーを積めば病気なんて飛んでくアル」
 俺の腕を持ち、ずるずるとどっかへ引っ張っていく。
「やめてやめてやめて! 誰かhelp!」
 俺の悲痛な叫びに、みんな「がんばれよ」とか「根性叩き直してもらえ」とか酷いことしか言わない畜生。
 その後のことは詳しく思い出すと泣きそうなので思い出したくない。

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