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2024年11月22日
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【地震が来て怖いちゅんでれ】
2010年05月06日
近所のかなみとかいう幼女が遊びに来て、いつものように俺をいじめる。
「このっ、へんたいっ、ろりこーん!」
「ちっ、違うっ! ちょっと偶然を装ってパンツ見ただけだ! くまさんパンツ可愛いぞ!」
「うっさいばか、死ねっ!」
げしげし蹴られてると、床が揺れた。何かと思ってると、部屋全体が激しく震えだした。
「うわっ、地震だ! かなみ!」
不安げにきょろきょろしているかなみに覆いかぶさる。
「ちょ、ちょっとなにすんのよっ!」
「いーから黙ってろ!」
俺の上に本棚から本がどさどさ落ちてきて痛い。辞書らしき物も落ちてきて凄く痛い。
そのままじっとしていると、程なく地震は治まった。
「いてて……大丈夫か、かなみ?」
「…………」
かなみは俺の腕の中で小さく震えていた。
「もう大丈夫だぞ。よく我慢したな」
ぐりぐり頭をなでると、かなみは今気づいたように俺の顔を見上げた。
「なっ、なでないでよっ! 子どもじゃないんだから」
子供じゃん、と思いつつ手を除ける。
「……いまの、なに?」
「なにって、ただの地震だろ。ひょっとして初体験か?」
素直にこくりと頷いた。
「なんか、ぶるぶるってゆれて……もう大丈夫だよね? ぶるぶる来ないよね?」
かすかに目を潤ませ、かなみは俺の服をぎゅっと握り締めた。
「大丈夫だって。もし揺れても、守ってやるから」
もう一度かなみの頭をなでる。かなみは少し嬉しそうに頬を緩ませた。
「あ、あんたみたいなろりこんに守ってもらいたくないわよ……」
「そいつぁ残念」
乱雑になってしまった部屋の中、俺はかなみの頭をいつまでもなでていた。
「このっ、へんたいっ、ろりこーん!」
「ちっ、違うっ! ちょっと偶然を装ってパンツ見ただけだ! くまさんパンツ可愛いぞ!」
「うっさいばか、死ねっ!」
げしげし蹴られてると、床が揺れた。何かと思ってると、部屋全体が激しく震えだした。
「うわっ、地震だ! かなみ!」
不安げにきょろきょろしているかなみに覆いかぶさる。
「ちょ、ちょっとなにすんのよっ!」
「いーから黙ってろ!」
俺の上に本棚から本がどさどさ落ちてきて痛い。辞書らしき物も落ちてきて凄く痛い。
そのままじっとしていると、程なく地震は治まった。
「いてて……大丈夫か、かなみ?」
「…………」
かなみは俺の腕の中で小さく震えていた。
「もう大丈夫だぞ。よく我慢したな」
ぐりぐり頭をなでると、かなみは今気づいたように俺の顔を見上げた。
「なっ、なでないでよっ! 子どもじゃないんだから」
子供じゃん、と思いつつ手を除ける。
「……いまの、なに?」
「なにって、ただの地震だろ。ひょっとして初体験か?」
素直にこくりと頷いた。
「なんか、ぶるぶるってゆれて……もう大丈夫だよね? ぶるぶる来ないよね?」
かすかに目を潤ませ、かなみは俺の服をぎゅっと握り締めた。
「大丈夫だって。もし揺れても、守ってやるから」
もう一度かなみの頭をなでる。かなみは少し嬉しそうに頬を緩ませた。
「あ、あんたみたいなろりこんに守ってもらいたくないわよ……」
「そいつぁ残念」
乱雑になってしまった部屋の中、俺はかなみの頭をいつまでもなでていた。
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【ちゅんでれにこれって間接キスだよなって言ったら】
2010年05月05日
隣家に住む椎水さんには、小さな娘さんが一人いる。両親は共働きらしく、時折俺の家に娘を預けることがあった。
学校が終われば暇だからいいけど、学生なんかに預けたりしていいんですかと問う俺に、おばさんは「一人で留守番させておくのも心配だし」とのこと。
けど俺ロリコンですよと続ける俺に、おばさんは「手出したら殺す」と笑うのだった。笑い返した声は、震えていた。
そんなわけで、一人娘であるかなみちゃんが俺の家にいる。
「はやくーごはんーごはんーごはんー! ねーお兄ちゃん、ごはんまだー?」
「はいはい……っと。ほい、ペペロンチーノ」
「えー、またこれー? もうあきたー! べつのつくってよ!」
「これ以外だとお茶漬けぐらいしか作れないけど、いいか?」
「……はぁ、しょうがないなぁ。これでがまんしてあげるよ」
不満げに口をとがらすが、パスタを口に入れると途端に顔を綻ばせた。
「まぁまぁだね。……はぐはぐ」
「そいつは嬉しい評価だな」
たどたどしい手つきでフォークを使い、かなみちゃんは一心不乱に俺の手料理を食べていた。
「あぅっ! ……からひー」
舌をべーっと出し、かなみちゃんは顔をしかめた。小さな舌の上に、大き目の刻み唐辛子が乗っていた。
「悪い悪い。ちょっと大きく切り過ぎたか?」
舌から唐辛子を取り、ぱくりと食べる。うん、子供にはちょっと辛すぎたかも。
「うー、ひりひりする……」
「あ、これって間接キスだな」
水を飲んでいたかなみちゃんは、その一言で顔全体を赤くした。
「き、き、きす!? へ、へんなこといわないでよっ! ばかっ!」
食事の途中だと言うのに、かなみちゃんはフォークを置いて俺の部屋に飛び込んで行った。
「……これ、手出したことになんのかな? ……殺されるの、俺?」
寒さとは違う震えが俺の体を襲っていた。
「か、かんせつきすって、うれしそうに。お兄ちゃん、もてないんだろうな」
かなみは腕を組んでしばらく思案すると、やがて決断した。
「しょーがない。き、きすしちゃったし、かなみがけっこんしてあげよっ。お兄ちゃんよろこぶだろな……えへへっ♪」
タカシの部屋で、かなみは枕を抱きしめ一人布団を転がるのだった。
学校が終われば暇だからいいけど、学生なんかに預けたりしていいんですかと問う俺に、おばさんは「一人で留守番させておくのも心配だし」とのこと。
けど俺ロリコンですよと続ける俺に、おばさんは「手出したら殺す」と笑うのだった。笑い返した声は、震えていた。
そんなわけで、一人娘であるかなみちゃんが俺の家にいる。
「はやくーごはんーごはんーごはんー! ねーお兄ちゃん、ごはんまだー?」
「はいはい……っと。ほい、ペペロンチーノ」
「えー、またこれー? もうあきたー! べつのつくってよ!」
「これ以外だとお茶漬けぐらいしか作れないけど、いいか?」
「……はぁ、しょうがないなぁ。これでがまんしてあげるよ」
不満げに口をとがらすが、パスタを口に入れると途端に顔を綻ばせた。
「まぁまぁだね。……はぐはぐ」
「そいつは嬉しい評価だな」
たどたどしい手つきでフォークを使い、かなみちゃんは一心不乱に俺の手料理を食べていた。
「あぅっ! ……からひー」
舌をべーっと出し、かなみちゃんは顔をしかめた。小さな舌の上に、大き目の刻み唐辛子が乗っていた。
「悪い悪い。ちょっと大きく切り過ぎたか?」
舌から唐辛子を取り、ぱくりと食べる。うん、子供にはちょっと辛すぎたかも。
「うー、ひりひりする……」
「あ、これって間接キスだな」
水を飲んでいたかなみちゃんは、その一言で顔全体を赤くした。
「き、き、きす!? へ、へんなこといわないでよっ! ばかっ!」
食事の途中だと言うのに、かなみちゃんはフォークを置いて俺の部屋に飛び込んで行った。
「……これ、手出したことになんのかな? ……殺されるの、俺?」
寒さとは違う震えが俺の体を襲っていた。
「か、かんせつきすって、うれしそうに。お兄ちゃん、もてないんだろうな」
かなみは腕を組んでしばらく思案すると、やがて決断した。
「しょーがない。き、きすしちゃったし、かなみがけっこんしてあげよっ。お兄ちゃんよろこぶだろな……えへへっ♪」
タカシの部屋で、かなみは枕を抱きしめ一人布団を転がるのだった。
【ツンデレの握力は80㌔】
2010年05月02日
「なーなー中国人ー」
「……メイシン、アル。おまえ、日本人って呼ばれていい気するアルか?」
「大喜び。言ってみて」
「日本人」
「わぁい。ところで、宿題見せて」
「…………。いやアル。勉強は自分でしてこそ意味があるアル」
「なるほど、よく分かる話だ。で、宿題どこ? ここ?」
「おまえ全然人の話聞いてないネ! それに、そんなとこにあるわけないネ!」
さりげなくメイシンのスカートをめくろうとしたら、頭をわしづかみされ、思い切り握られた。
「痛い痛い痛い痛い! もげる、頭もげる!」
「おまえみたいな変態の頭なんか、もげた方が平和になるネ!」
「ごめんなさい! 次はブラを覗くから!」
「見られた箇所が気に入らないから怒ってるんじゃないネ!」
さらに強く頭が締め付けられる。万力に挟まれたら、たぶん同じ気分になれるんじゃないかな。
「……ふぅ。これに懲りたら、もうエッチなことはしないことネ」
「う、ううう……なんつー力だよ。どんくらい握力あるんだ? 鉄を飴細工みたいにぐにゃぐにゃに出来るくらいか?」
「そんなのできないアル! 80kgくらいアル、たぶん」
俺の頭は80kgの力で握りつぶされようとされていたのか。
「80kgか、すごいな。そんな凄い力を秘めた手の割には、綺麗な手してるよな」
メイシンの手を取り、軽くなでる。
「ちょ、ちょっと何するアルか? や、やめるネ。私の手、ごつごつしてるから触っても楽しくないヨ?」
「そっか? よく分からんが、普通の女の子の手だぞ」
そう言った途端、メイシンの顔が朱に染まった。
「へ、へ、変なこと言わないネ! 拳法の練習しすぎで、ごつごつネ! お世辞なんかいらないネ!」
「俺が世辞なんか言うわけないだろ。普通の女の子の手だと思ったから、そう言ったまでだ」
「う……そ、そうアルか。……ありがと、アル」
そう言って、メイシンは少し困ったように笑うのだった。
「……メイシン、アル。おまえ、日本人って呼ばれていい気するアルか?」
「大喜び。言ってみて」
「日本人」
「わぁい。ところで、宿題見せて」
「…………。いやアル。勉強は自分でしてこそ意味があるアル」
「なるほど、よく分かる話だ。で、宿題どこ? ここ?」
「おまえ全然人の話聞いてないネ! それに、そんなとこにあるわけないネ!」
さりげなくメイシンのスカートをめくろうとしたら、頭をわしづかみされ、思い切り握られた。
「痛い痛い痛い痛い! もげる、頭もげる!」
「おまえみたいな変態の頭なんか、もげた方が平和になるネ!」
「ごめんなさい! 次はブラを覗くから!」
「見られた箇所が気に入らないから怒ってるんじゃないネ!」
さらに強く頭が締め付けられる。万力に挟まれたら、たぶん同じ気分になれるんじゃないかな。
「……ふぅ。これに懲りたら、もうエッチなことはしないことネ」
「う、ううう……なんつー力だよ。どんくらい握力あるんだ? 鉄を飴細工みたいにぐにゃぐにゃに出来るくらいか?」
「そんなのできないアル! 80kgくらいアル、たぶん」
俺の頭は80kgの力で握りつぶされようとされていたのか。
「80kgか、すごいな。そんな凄い力を秘めた手の割には、綺麗な手してるよな」
メイシンの手を取り、軽くなでる。
「ちょ、ちょっと何するアルか? や、やめるネ。私の手、ごつごつしてるから触っても楽しくないヨ?」
「そっか? よく分からんが、普通の女の子の手だぞ」
そう言った途端、メイシンの顔が朱に染まった。
「へ、へ、変なこと言わないネ! 拳法の練習しすぎで、ごつごつネ! お世辞なんかいらないネ!」
「俺が世辞なんか言うわけないだろ。普通の女の子の手だと思ったから、そう言ったまでだ」
「う……そ、そうアルか。……ありがと、アル」
そう言って、メイシンは少し困ったように笑うのだった。
【逆上がりを練習するちゅんでれ】
2010年04月30日
近所の幼女、かなみちゃんが逆上がりの練習するので付き合えと命令する。
「飯食ってる最中なんで断りたい気分」
「ことわったら、えっちなことされたってママにいうよ」
「……そんな事実はないのですが」
「じじつはつくられるものなのよ、ってママがいってた。よくわかんないけど」
幼女に脅迫されたので、かなみちゃんを伴い近所の公園へ。
「なんかねー、うまくできないの」
鉄棒にぶらさがりながら、かなみちゃんが不満そうに言った。
「たぶん、蹴り上げる力が足りないんじゃないかな。ほら、やってみ」
「えらそうに……まぁ、やってあげるわよ」
足を後ろに大きく振りかぶり、かなみちゃんは勢いよく前に蹴り上げた。スカートなのでパンツ全開。
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「み、みるなへんたいーっ!」
「ぐがっ」
かなみちゃんは蹴り上げた足を俺の顎にヒットさせた。
「う、ううう……俺はただ、パンツ見えてるぞって教えただけなのに……」
「はっきり『おこさまぱんつげっとだぜ』っていった!」
「気のせいだ」
「そんなわけないよ! ……はぁ、もういいから、はやくれんしゅーしよーよ」
「分かった分かった」
もう一度かなみちゃんは足を蹴り上げた。舞い上がるスカート、その奥に鎮座するは──
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「だから、みるなーっ!」
何度も何度も顎を蹴り上げられたが、なんとか逆上がりを習得させることに成功した。
「顎が痛い」
「なんかいもなんかいもパンツみるからでしょ、ばか」
きゅっと手を握られた。驚いてかなみちゃんを見ると、ほのかに顔が赤い。
「れ、れんしゅうつきあってくれたおれい。お兄ちゃんもてないから、うれしいでしょ?」
俺が何度も頷くのを見て、かなみちゃんはますます顔を赤らめるのだった。
「飯食ってる最中なんで断りたい気分」
「ことわったら、えっちなことされたってママにいうよ」
「……そんな事実はないのですが」
「じじつはつくられるものなのよ、ってママがいってた。よくわかんないけど」
幼女に脅迫されたので、かなみちゃんを伴い近所の公園へ。
「なんかねー、うまくできないの」
鉄棒にぶらさがりながら、かなみちゃんが不満そうに言った。
「たぶん、蹴り上げる力が足りないんじゃないかな。ほら、やってみ」
「えらそうに……まぁ、やってあげるわよ」
足を後ろに大きく振りかぶり、かなみちゃんは勢いよく前に蹴り上げた。スカートなのでパンツ全開。
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「み、みるなへんたいーっ!」
「ぐがっ」
かなみちゃんは蹴り上げた足を俺の顎にヒットさせた。
「う、ううう……俺はただ、パンツ見えてるぞって教えただけなのに……」
「はっきり『おこさまぱんつげっとだぜ』っていった!」
「気のせいだ」
「そんなわけないよ! ……はぁ、もういいから、はやくれんしゅーしよーよ」
「分かった分かった」
もう一度かなみちゃんは足を蹴り上げた。舞い上がるスカート、その奥に鎮座するは──
「お子様パンツ、ゲットだぜ!」
「だから、みるなーっ!」
何度も何度も顎を蹴り上げられたが、なんとか逆上がりを習得させることに成功した。
「顎が痛い」
「なんかいもなんかいもパンツみるからでしょ、ばか」
きゅっと手を握られた。驚いてかなみちゃんを見ると、ほのかに顔が赤い。
「れ、れんしゅうつきあってくれたおれい。お兄ちゃんもてないから、うれしいでしょ?」
俺が何度も頷くのを見て、かなみちゃんはますます顔を赤らめるのだった。
【タイガーアッパーカットと昇龍拳の違いが分からないツンデレ】
2010年04月29日
いつも委員長に面倒見てもらってるので、今日はそのお礼にゲーセンに連れてきた。
「別府くん、放課後に寄り道するのはあまり褒められた行為ではないですよ」
「まま、ままま。俺の顔を立てると思って付き合ってくれ」
「……はぁ、仕方ないですね。じゃあ、見てますんで好きにしてください」
「いや、今日は委員長のために来たんだ。いわば委員長デー」
「用がないなら帰っていいですか?」
「待って帰らないでおごるから俺と一緒にゲームして!」
「すっ、すがりつかないでください! みんな見てます!」
「委員長が俺とゲームしてくれるまでこのまま一生過ごす覚悟です!」
「分かった、分かりました! 分かりましたから、手を離してください!」
「わぁい」
「……騙された?」
「ほれほれ、ここには今時珍しいスト2があるんだ。やろうぜ」
「……まぁ、いいでしょう。それで、どうやるんですか?」
「……まさか、格ゲーやったことない?」
「わ、悪いですか? 私、ゲームとかあんまりしないんです」
「悪くはないが……まぁいいや、んじゃ説明するな」
俺は委員長に操作方法を簡単に説明した。委員長は飲み込みが早いので説明が楽。
「……なるほど、大体分かりました。それじゃ私は……この、サガットとかいう男の人で」
「禿頭フェチか……」
「聞こえましたよ!? そんなフェチじゃないです!」
「そりゃよかった。俺も頭を剃るか、と一瞬思っちまったぞ」
俺は主人公の貧乏人を選択し、対戦開始。
開始早々、俺は昇竜拳を放った。しかし、委員長もタイガーアッパーカットで迎撃する。
「……今の技、同じですね」
「そか? まぁ、別にいいじゃねえか。それにしても、初心者のくせによく必殺技出せたな」
「必殺技? ……別に死んでませんよ? どういうことです?」
「あ、いや、そうじゃなくてな」
わたわたと説明しようとしてると、タイガーアパカされた。
「ああっ、人が説明しようとしている隙に! ずりぃぞ!」
「戦略と言ってください」
「ううううう……接待プレイしようと思ったけど、やめだやめ! 大人気ない本気プレイだ!」
「接待プレイってなんですか? ……まさか、えっちなことじゃないでしょうね!」
「え、いや、あのそういうんじゃなくて、接待プレイってのは」
説明しようとしてたら、アパカされた。
「あああああっ! まただ、また! 卑怯者! 悪魔! 貧乳! メガネ!」
「貧乳とかメガネとか関係ないでしょう! だいたい、素人相手に本気出すなんて、男として恥ずかしくないんですか!」
「くっ……し、しかし、それでも男にはやらねばならない時が」
熱弁を披露していると、アパカされた。負けた。
「やたっ、勝った♪」
「…………」
「どしたんですか、別府くん? すごい不服そうですよ?」
「あああああ! 卑怯卑怯卑怯! もう一勝負!」
「ふふっ、いいですよ。別府くんを負かすのは、思ったより楽しいですし♪」
笑顔の委員長を見て、無理やりにでも連れて来てよかったと思った。
ただ、何度やっても奸計に長けた委員長には勝てなかった。
「別府くん、放課後に寄り道するのはあまり褒められた行為ではないですよ」
「まま、ままま。俺の顔を立てると思って付き合ってくれ」
「……はぁ、仕方ないですね。じゃあ、見てますんで好きにしてください」
「いや、今日は委員長のために来たんだ。いわば委員長デー」
「用がないなら帰っていいですか?」
「待って帰らないでおごるから俺と一緒にゲームして!」
「すっ、すがりつかないでください! みんな見てます!」
「委員長が俺とゲームしてくれるまでこのまま一生過ごす覚悟です!」
「分かった、分かりました! 分かりましたから、手を離してください!」
「わぁい」
「……騙された?」
「ほれほれ、ここには今時珍しいスト2があるんだ。やろうぜ」
「……まぁ、いいでしょう。それで、どうやるんですか?」
「……まさか、格ゲーやったことない?」
「わ、悪いですか? 私、ゲームとかあんまりしないんです」
「悪くはないが……まぁいいや、んじゃ説明するな」
俺は委員長に操作方法を簡単に説明した。委員長は飲み込みが早いので説明が楽。
「……なるほど、大体分かりました。それじゃ私は……この、サガットとかいう男の人で」
「禿頭フェチか……」
「聞こえましたよ!? そんなフェチじゃないです!」
「そりゃよかった。俺も頭を剃るか、と一瞬思っちまったぞ」
俺は主人公の貧乏人を選択し、対戦開始。
開始早々、俺は昇竜拳を放った。しかし、委員長もタイガーアッパーカットで迎撃する。
「……今の技、同じですね」
「そか? まぁ、別にいいじゃねえか。それにしても、初心者のくせによく必殺技出せたな」
「必殺技? ……別に死んでませんよ? どういうことです?」
「あ、いや、そうじゃなくてな」
わたわたと説明しようとしてると、タイガーアパカされた。
「ああっ、人が説明しようとしている隙に! ずりぃぞ!」
「戦略と言ってください」
「ううううう……接待プレイしようと思ったけど、やめだやめ! 大人気ない本気プレイだ!」
「接待プレイってなんですか? ……まさか、えっちなことじゃないでしょうね!」
「え、いや、あのそういうんじゃなくて、接待プレイってのは」
説明しようとしてたら、アパカされた。
「あああああっ! まただ、また! 卑怯者! 悪魔! 貧乳! メガネ!」
「貧乳とかメガネとか関係ないでしょう! だいたい、素人相手に本気出すなんて、男として恥ずかしくないんですか!」
「くっ……し、しかし、それでも男にはやらねばならない時が」
熱弁を披露していると、アパカされた。負けた。
「やたっ、勝った♪」
「…………」
「どしたんですか、別府くん? すごい不服そうですよ?」
「あああああ! 卑怯卑怯卑怯! もう一勝負!」
「ふふっ、いいですよ。別府くんを負かすのは、思ったより楽しいですし♪」
笑顔の委員長を見て、無理やりにでも連れて来てよかったと思った。
ただ、何度やっても奸計に長けた委員長には勝てなかった。