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2024年11月22日
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【中華さんといっしょ】

2010年05月06日
 異文化コミュニケーションをとらないとダメだと昔のビデオを見てたら思ったので、級友の中国人に話しかけてみた。
「初めまして、中国人。別府タカシです」
「……馬鹿にしてるアルか? 中国人じゃなくて、メイシンアル」
「メイ・シンアル? 変な名前」
「メ・イ・シ・ン! おまえ分かってて言ってないアルか?」
「ははははは。ところでメイシン、折角のクラスメイトなので親交を暖めたいのだがどうだろう?」
「……オマエ、変な奴だから嫌アル。どっか行け」
 しっし、とまるで犬を追い払うかのように手を払われた。その手を取ってにぎにぎ。
「タコがあるな。手淫のしすぎは体によくないぞ」
「したことないアル!」
「ひぎぃッ!?」
 体当たりにしてはやけに痛すぎる体当たりをされる。あれ、俺壁にめりこんでるよ。
「うう……破瓜したような声出しちゃったじゃねえか! どうしてくれる!」
「変なことばっか言うなアル! それに、このタコは中国拳法の修行で出来たタコアル!」
「くっ……暴力女だったか。声かけるんじゃなかった」
「だれが暴力女か!」
 めりこんだ俺に中段突き。あ、これ知ってる。崩拳ってやつだ、ゲームでしてひぎゃあああ!
「い……痛い痛い痛い。暴力以外の何物なんだよ」
「オマエ、丈夫アルね。……いい練習相手かも」
 ギラリ、とメイシンの目が妖しく光る。逃げたいけどめりこんでて逃げられない!
「実は僕病弱であと三日の命なんだ! だからその練習相手とか無理無理無理!」
 メイシンは俺を壁から引きずり出し、にっこり笑って言った。
「ダイジョブアル。クンフーを積めば病気なんて飛んでくアル」
 俺の腕を持ち、ずるずるとどっかへ引っ張っていく。
「やめてやめてやめて! 誰かhelp!」
 俺の悲痛な叫びに、みんな「がんばれよ」とか「根性叩き直してもらえ」とか酷いことしか言わない畜生。
 その後のことは詳しく思い出すと泣きそうなので思い出したくない。

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