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2024年11月22日
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【買い物に付き合わせるツンデレ】
2010年05月06日
たまの休日くらい家でのんびりエロ本でも読みたいもんだと机にかじりついてると、電話が鳴った。
「タカシ? ボクだよ。暇だよね。買い物行くからついてきて」
「俺にはボクと喋る知り合いはいません」
「ぼ、ボクだよ! ボク、ボクだって!」
「ただ、一人称がボクの肉奴隷は一人います」
「肉奴隷とか言うな! いーから10分以内にいつもの待ち合わせのとこ来て! 来なかったらもう宿題見せてあげないから!」
「すぐ準備いたします、梓様」
ぱぱぱっと着替えて家出て全力ダッシュ。いつもの場所に梓がふくれっ面で立っていた。
「遅いよ! 女の子を待たすなんてサイテーだよ!」
「はぁっ、はぁっ……お、おまえな、家からここまで10分で来ること自体無理なんだぞ……ぜぃぜぃ」
「そんなの知んないよっ! ほら、とっとと行くよ!」
ぜぇぜぇ言ってる俺を置いて、梓は先に行ってしまった。追いかけように疲れて動くのしんどい。
ふと目を横に向けると、うまそうに果物汁をすすってる女性がいた。俺も飲もうと自販機に近づき硬貨を入れる。
「なんで着いて来てないんだよぉ!」
涙目の梓がいつの間にか俺の後ろにいたので驚いた。
「いや、ノド渇いて」
「なんか言ってからにしろよぉ! ……後ろ見たらタカシいなくて、びっくりしたじゃん」
ぐしぐしと目をこする梓を見てると、なんとなく申し訳なく感じる。
「悪ぃ悪ぃ。ほら、ジュースおごってやるから好きなの選べ」
「こ、こんなので誤魔化されないんだから! ……オレンジがいい」
「ほいほい」
ぽちっとボタンを押下し、梓に渡す。
「コーラじゃん! ボク、オレンジって言ったよ!? ボク炭酸飲めないよ!」
「委細了承済みだ」
「……う~! タカシのいじめっこ!」
梓は激しくコーラをシェイクし、俺に渡した。
「これはタカシが飲んで!」
「いや、おまえめちゃめちゃシェイクしてたじゃん。飲めねぇよ」
「罰ゲームだよ! でも、飲まないならボクにもういじわるしたらダメだよ?」
そう言ってにんまり笑う梓に、俺は軽く笑いかけると勢いよくコーラのプルタブを引き上げた。
当然の帰結として、コーラが俺と梓に降り注いだ。
「ひゃああああ!?」
「ふはははは! この程度で俺様が梓をいじめることをやめるわけがないだろう!」
「……笑ってるけど、罰ゲーム失敗だよ。コーラ浴びたけど、飲んでないもんね。だから、もうボクのこといじめたらダメだからね」
にっこり笑う梓の頬に、軽く手を添える。
「え? な、なに?」
そして、ぺろりと梓の頬を舐めた。
「な! ななななにを!?」
「ほれ、飲んだぞ。おまえにもコーラ掛かってたからな」
「のの飲んだって!? 舐めたじゃん! ぺろって!」
「まぁおまえの全身舐めれば飲む量に値するだろうけど……いいか?」
「だ、ダメダメダメダメ! ダメのダメダメだよっ! 何考えてんだよっ!」
「はっはっは。しかし、こんだけ濡れちまったら着替えないとダメだな」
「……しょうがない、今日は買い物諦めるよ。タカシの家行こ? たしかボクの服の替えあったよね」
「ああ、いつかおまえが泊まりに来て小便漏らした時に買った替えがある」
「そ、そういうこと言うなよぉ! あの時は怖い映画見たから、仕方なかったんだよっ!」
真っ赤な顔で俺を叩く梓の頭をなでながら、俺たちは家に帰った。
「タカシ? ボクだよ。暇だよね。買い物行くからついてきて」
「俺にはボクと喋る知り合いはいません」
「ぼ、ボクだよ! ボク、ボクだって!」
「ただ、一人称がボクの肉奴隷は一人います」
「肉奴隷とか言うな! いーから10分以内にいつもの待ち合わせのとこ来て! 来なかったらもう宿題見せてあげないから!」
「すぐ準備いたします、梓様」
ぱぱぱっと着替えて家出て全力ダッシュ。いつもの場所に梓がふくれっ面で立っていた。
「遅いよ! 女の子を待たすなんてサイテーだよ!」
「はぁっ、はぁっ……お、おまえな、家からここまで10分で来ること自体無理なんだぞ……ぜぃぜぃ」
「そんなの知んないよっ! ほら、とっとと行くよ!」
ぜぇぜぇ言ってる俺を置いて、梓は先に行ってしまった。追いかけように疲れて動くのしんどい。
ふと目を横に向けると、うまそうに果物汁をすすってる女性がいた。俺も飲もうと自販機に近づき硬貨を入れる。
「なんで着いて来てないんだよぉ!」
涙目の梓がいつの間にか俺の後ろにいたので驚いた。
「いや、ノド渇いて」
「なんか言ってからにしろよぉ! ……後ろ見たらタカシいなくて、びっくりしたじゃん」
ぐしぐしと目をこする梓を見てると、なんとなく申し訳なく感じる。
「悪ぃ悪ぃ。ほら、ジュースおごってやるから好きなの選べ」
「こ、こんなので誤魔化されないんだから! ……オレンジがいい」
「ほいほい」
ぽちっとボタンを押下し、梓に渡す。
「コーラじゃん! ボク、オレンジって言ったよ!? ボク炭酸飲めないよ!」
「委細了承済みだ」
「……う~! タカシのいじめっこ!」
梓は激しくコーラをシェイクし、俺に渡した。
「これはタカシが飲んで!」
「いや、おまえめちゃめちゃシェイクしてたじゃん。飲めねぇよ」
「罰ゲームだよ! でも、飲まないならボクにもういじわるしたらダメだよ?」
そう言ってにんまり笑う梓に、俺は軽く笑いかけると勢いよくコーラのプルタブを引き上げた。
当然の帰結として、コーラが俺と梓に降り注いだ。
「ひゃああああ!?」
「ふはははは! この程度で俺様が梓をいじめることをやめるわけがないだろう!」
「……笑ってるけど、罰ゲーム失敗だよ。コーラ浴びたけど、飲んでないもんね。だから、もうボクのこといじめたらダメだからね」
にっこり笑う梓の頬に、軽く手を添える。
「え? な、なに?」
そして、ぺろりと梓の頬を舐めた。
「な! ななななにを!?」
「ほれ、飲んだぞ。おまえにもコーラ掛かってたからな」
「のの飲んだって!? 舐めたじゃん! ぺろって!」
「まぁおまえの全身舐めれば飲む量に値するだろうけど……いいか?」
「だ、ダメダメダメダメ! ダメのダメダメだよっ! 何考えてんだよっ!」
「はっはっは。しかし、こんだけ濡れちまったら着替えないとダメだな」
「……しょうがない、今日は買い物諦めるよ。タカシの家行こ? たしかボクの服の替えあったよね」
「ああ、いつかおまえが泊まりに来て小便漏らした時に買った替えがある」
「そ、そういうこと言うなよぉ! あの時は怖い映画見たから、仕方なかったんだよっ!」
真っ赤な顔で俺を叩く梓の頭をなでながら、俺たちは家に帰った。
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