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2025年02月02日
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【男の娘の精霊 最初】

2013年01月06日
 どうも近頃ついてないなあと思ってたら、交通事故に遭った。結果、数日生死の狭間をさまよう羽目に。
 幸運にも生還できたが、その代償かどうかは知らないが、近頃妙なものが見える。

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【ツンデレに中二病をアピールしたら】

2013年01月04日
 アニメ見たら女の子が可愛かったので、俺も女の子とイチャイチャしたくなった。
「そのためには中二病だ!」
「……えーと。いや、意味分かんないんだけど」
 この俺様が懇切丁寧に説明してやったというのに、目の前のボクっ娘は呆れたような顔で俺を見つめるばかり。
「だからだな、さらに分かりやすく説明すると、俺が中二病になる→中二病の女の子が仲間と思い近寄ってくる→イチャイチャチュッチュ→全世界恒久的平和確立、となる」
「ならないよっ!」
 断言されてしまった。超泣きそう。
「……それもそうだな。俺も焦りすぎた」
「そだよ。いくらタカシとはいえ、まだ考える頭が残っててボクも嬉しいよ」
「恒久的とは流石に話がうますぎたか。皆が平和のために努力を続けて初めて平和は平和と成る、か。流石はボクっ娘、教えられたよ」
「なんかいー話だけど、違う! そこはどーでもいいの! あとボクっ娘ってゆーな!」
「あ、梓が世界の混乱を願う悪魔に成り果てた」ガクガク
「今日も酷い!」
「か、金ならいくらでもある! だからどうか命だけは!」
「小悪党のフリもいーの! じゃなくて、そ、その、イチャイチャの話だよ」
「ああ、イチャイチャチュッチュね。したいな。したいなあ」
 梓の俺を見る目が虫か何かを見るそれと酷似しているような気がするが、気のせいだ。
「……はぁ。んとさ、そういう無駄な努力をするより、彼女を作る努力をした方が早いと思うよ? ……まあ、タカシみたいな変人を恋人にする子なんていないだろうけどさ」
「それがネックなんだよね。洗脳で人格を強制的に変える以外の手段が思いつかないよ」
「ちょー禁止っ!」(半泣き)
「それは助かった。これは秘密なんだが、実は俺も嫌だったんだ」
「はぁ~……。まったく、タカシってば」
 魂が抜けていくような息を吐いた後、梓は軽く声を整え、何か気合を入れたような気がした。
「……ま、まあ。ボクは優しいから、そ、その。……たっ、タカシと一緒にいたげるけどね?」
 軽く頬を染め、梓はこちらをチラチラ見ている。何かを期待している風だったので、とりあえず頭をなでてみた。
「違うよっ! ……ち、違うけど、もちょっとなでてもいい」
 ということなので、もちょっとなでる。
「えへ、えへへぇ♪」
 すると、なんか嬉しそうになった。変な奴。かわいい。でも変な奴。
「しかし、どうしようもないと最初から諦めていても仕方がないな。……よし、彼女を作る努力をしよう」
「ええっ!?」
「何がええっ、か。そもそもお前が言ったんだろーが」
 梓の鼻をつんつんしながら言う。ふにふにして柔らかい。どこもかしこも柔らかいな、コイツ。
「ひゃっ、ふにゃっ。……そ、そだけど、そだけどさ。……ちなみに、どんなことするの?」
「中二病になり、中二病の女の子が仲間と思い近寄ってくるのを待つ」
「最初から何も変わってない!?」
「これよりCODE:MATIBOUKEを発動する!」
「MATI……あ、まちぼうけ! あ、あーあー。待ちぼうけか。あははっ、うさぎを待つんだね?」
「他の手段が何も浮かばないのです」
「あははっ。……ほーんと、タカシってばダメダメだよねー♪」
 何やら急にご機嫌体質になった梓が、さっきとは逆に俺の鼻をつんつんしながら笑った。何がそんな嬉しいのだろうか。
「あと、中二病を患ったことがないのでどうしたらいいのか分からないのも難点だな」
「えっ、いがーい! タカシってそういうの率先して感染してると思ったのに」
「中学時代は友人なんて一人もいなかったからなあ。昼休みなんかはいつも一人で本読んでたから、それで満足してたというか……梓?」
 何やらあわあわしている。なんだというのか……あ。気を使わせたか。
「自ら古傷を抉らせるような真似をさせるだなんて、お前はなんて酷いやつなんだ。地獄の魔法でお前を殺す」
「怖いよ、怖すぎるよっ!」
 そこで、気を使わせない様に振舞ったら怯えられた。バランスが難しい。
「……まー、わざと言ってるみたいだけどさ」
 気づかれたか。アホの子のくせに時折聡いから、ボクっ娘は困る。
「まあ、なんだ。今はお前みたいなアホだが奇特で優しい友人がいるから大丈夫だぞ?」ナデナデ
「あ、アホってなんだよぉ。……あ、あと、ボクは別に優しくも奇特でもないもん。普通だもん」
「そっか。じゃ、なんとなくなでられろ」ナデナデ
「……うー」
 梓は小さくうなりながら、不満げな顔で俺になでられてた。かわいい。
「む。なんか梓の頭をなでてたら満足してしまった。どうしてくれる」
「言いがかりもはなはだしーよっ! 満足したならそれでーいじゃんか」
「ただ、イチャイチャはしたい。やっぱりしたい。どうやったら彼女ってできるんですか? やっぱ剣とか背負わないとダメですかね。どこに売ってるの? コンビニとかでは見たことないんですが」
「まだ中二病の呪縛から逃れられてないよ……」
「あと、実はまだ一話しか見てないからよく分からないんだ」
「何の話?」
「いつになったら梓に第二次性徴が表れるのかって話」
「もー表れてるの! これでも! どーせ胸も背もちっちゃいよ、ばかっ!」
「いや、嬉しいので今後もそのままのつるぺたな君でいてくださいって話ですよ?」ナデナデ
「このロリコンめーっ!」
 ベア様っぽく怒りながら俺をぺこぽこしてくる梓だった。

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【ツンデレと初詣へ行ったら】

2013年01月03日
 お正月なのでちなみを誘って初詣に行きたいと思ったんだ。
「それがどうしてこうなった」
「……にゃー」
 なんかね。ちなみの家に行って部屋に行ったらネコミミっぽいのをつけた知り合いがようこそって感じで手をくいくい招いてるんです。
「あ、招き猫か!」ナデナデ
「……くにゃーん」(嬉しい)
「で、何やってんスか」
「……今年の干支にちなんで、コスプレ?」
「今年の干支は蛇なのですが」
「……猫じゃなかったっけ?」
「猫は干支に入っておりません」
「……ま、いっか」
「えええええ!? いや、ちっともよくないですよ娘さん! でも可愛いからいいような気もする!」ナデナデ
「……なでんなー」
「で、一人でコスプレして暇をつぶしてたと。随分と寂しい正月だな」
「……例年だと、このくらいの時期にタカシが初詣に誘いに来てたので、今年もそうかなと思い、策を巡らしたに過ぎない」
「え、策なのこれ」ナデナデ
「……なでんなー」
「嫌です」ナデナデ
「……くにゃーん。……策。……可愛い猫になり、タカシを萌え死にさせる策。……正月から死ぬがよいよいよい(残響音含む)」
「ふむ。じゃ、可愛いポーズして」
「……任せるにゃー」
 ちなみはベッドに仰向けで転がり、両手を猫手にした状態でこちらを見た。転がった拍子におへそがちらりと顔を出して大変に、大変に。
「うむ。200点」ナデナデナデ
「……なでんなー」
「大変に大変に可愛くてお兄さん満足です。嫁に来ませんか?」
「……論外」
「それは残念。ところで、一緒に初詣行きませんか?」
「……行く」
 ということで、ちなみと一緒に近所の神社へやってきた。あ、外に出るのでネコミミのカチューシャは外させました。
「……ネコミミモードは独り占めしたいとタカシは言う。……独占欲の固まりだ」
「恥の感情があるだけです」
「……こんな貧乳を連れ歩くのは恥ずかしい、とタカシは言う」ションボリ
「とても違います。冗談と分かっててあえて言うが、お前と一緒に歩いて嬉しく思いこそすれ、恥ずかしいなんて思うわけないだろ」
「…………。……は、恥ずかしいことを言うタカシは恥ずかしい奴だ」
 寒さとは違う理由だろう、ちなみは頬を染めて俺の腕をちょこんとつまんだ。
「はいはい」ナデナデ
「……う、ううー。なでんなー」
「とか行ってる間に賽銭箱の前まで来たと説明する俺は素敵だろう」
「……ち、ちっとも素敵じゃないもん」
 五円玉を賽銭箱に放り込み、鈴をガランガラン鳴らす。
「……うるさい」
「仕様です」
「……うー」
 隣で迷惑そうに眉をひそめるちなみを置いて、二回礼して二回手を打つ。……さて、どうしよう。何も浮かばない。
 ……よし、こうしよう。
 心の中でむにゃむにゃ唱えて、最後に一例して賽銭箱の前から離れる。ややあって、ちなみも駆け足でこちらにやって来た。
「……勝手にどっか行くな、ばか」
「勝手にどっかに行く習性がある俺を放っておく方が悪い」
「……分かった。次から首輪でもつける」
「しまった、逆らったら奴隷にされた」
「……よし、奴隷。……肩を揉め」
「乳もないのに肩がこるのか」
「……この奴隷は逆らうから駄目だ」ションボリ
「ほれ、いーからちょっと離れるぞ。ここは人が多いし、立ち止まったりしたら通行の邪魔だ」
 正月ということもあり、下手したら迷子になってしまうほど賽銭箱周辺は人が多い。はぐれないようにちなみの手を握る。はぐれないためにね。
「わ。……す、隙あらば手を握ってくる。……き、今日のオカズにされるに違いない」
「はい!」
「今すぐ手を離したい……」
 などと言いながら少し笑ってるちなみと一緒に、境内の中でも少し人気のない場所へやってきた。屋台がある場所と反対に位置しているから、人がいないのかな。
「よし、ここなら落ち着けるか」
「……あ、あの、えと、……な、なんでもない」
「? まあいいや。あ、そこにベンチがある。あそこに座ろうぜ」
「……ん」
 スッチャスッチャとベンチのところまで歩き、そこで気づいた。いつまで手を握ってんだ、俺。慌てて手を離す。
「あ、や、その。わざと手を握っていたのではないのですよ?」
「……わ、わー。私も気づかなかった」
「…………」
「……う、うぅ」
「……ああ。そうだな」ナデナデ
「……優しさが逆に不愉快だ」
 小さく頬を染めて、ちなみは俺を睨んだ。ああもう。
「……い、いーから座れ。疲れた」
「そだな」
 というわけで、ちなみと並んで腰を下ろす。ふぅ、人が多くて少し疲れた。
「で。何をお願いしましたか、ちなみさん」
「……隣の馬鹿が今すぐ緑色の泡になって死にますように?」
「神様って化学兵器なの?」
「……紫色の泡でもいい」
「色の問題じゃない。そういうのはアンブレラ社とかに頼みなさい」
「……分かった、そうする」
「しまった、善意のアドバイスの結果俺が死ぬ。これも広い視点で見れば自殺になるんだろうか」
「……で、タカシは何をお願いしたの?」
 寒いのか、ちなみは手をすりすりとこすり合わせながら俺に訊ねた。
「ん、んー。まあ、その、なんちうか」
「……目の前の貧乳が今すぐ俺のものになりますように、って?」
「そういうのは神様にお願いしてもどうにもならないだろ」
「……こんな貧乳娘なんかいらない、とタカシは言う」ションボリ
「いや、くれるなら超欲しいですが、くれるのか?」
「……大変に迷惑。今すぐ死ね」
「一体どうしろと言うのだ」
「……えへへ。……それで、何をお願いしたの?」
「んー。……ええと、笑うなよ?」
「……今からタカシが抱腹絶倒間違いなしのネタを披露するのか。……楽しみ」ワクワク
「あまりの緊張に胃に穴が開きそうだ。だがそうではなくて、馬鹿にするなよという意味で笑うなよと言ったのです」
「……分かった、努力する」
「それで充分。……えーと、だな。……その、来年もまたこうしてちなみと初詣に来れますように、と……その、ね?」
「…………。……あ、あははー。……は、恥ずかしい奴め。……あ、あははー」
「あの。全力で顔が赤いのですが」
「ま、まほかーんた。……タカシの方が赤いのは確定的に明らか」
「恥ずかしいのです」
「……実を言うと、私も恥ずかしい」
 そんなわけで、ベンチに赤い顔が二つ並ぶ珍しい見世物が完成してしまいました。ええい。
「……え、えい」ギュッ
「はうわっ」
 突如、手を握られた。そりゃはうわとか言っちゃいますよ。
「……さ、寒さが限界突破した。……緊急避難で、そ、その、……て、手を握る必要がある。……な、なので、仕方なく近くの野郎で暖を取る羽目になった。……手を握りたくなったわけじゃない」
「……あああああ! もう、ああ、もう。なあちなみ、ちょっとお前の家に帰って件のネコミミつけてくれませんか!?」
「……犯される。間違いない」
「間違いです」
 脳がクールダウンした。助かった。
「ちょっとイチャイチャしたくなっただけです」
「……断る」
「ネバネバでもいいです」
「……それなら可」
「ちなみの判定基準が分からんのだが」
「……冗談に決まってる。……まあ、家に帰ることに異論はない。……さ、寒いからね。……だから、一緒に帰ろ?」
 ごくん、とつばを飲み込む。無駄にでかい音だったのか、ちなみの顔がみるみる赤くなっていく。
「……そ、そーゆーことはしないもん」
「な、なんの話だか俺には皆目見当が!」
「……えっち」
「う」
 と、いうわけで、再び手を繋いでちなみの家へ向かいました。そういうことはしませんでした。
「……うー。いつまで触ってるか、変態」
「これはえっちなことに含まれないという判断なのでいいのです!」
「……うー」
 ただ、ネコミミモードのちなみを後ろから抱きかかえ、お腹をなでなでスリスリはしました。たくさんしました!

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【ツンデレにジャジメントですのを言ったら】

2012年12月30日
 ある程度の周期でジャッジメントですのと言いたくなるので、自然、リナをからかう羽目になる。
「だがこれも全てはリナの馬鹿みたいな口調と黒子の素敵で可愛い口調が一緒のせいであり、俺のせいではない。俺は悪くねぇっ!」
「口調が一緒なのに評価が全然違いますわっ! というか、馬鹿みたいとは何事ですの!」
「超振動!」ビビビビビ
「いーから謝りなさい!」
 一人楽しく震えていたら怒られた。もっと震えたかった。
「ごめんなさい。リナの口調は馬鹿みたいではないです。むしろ好ましく思っています」
「こっ!? ……あ、貴方なんかに好まれても、嬉しくなんてないですわ。むしろ不愉快ですわ!」
 リナは腕を組み、ぷいっと顔を逸らした。組んだ腕の上におっぱいが乗ってる。すごい。
「おー」
「? 聞いてるんですの?」
「あ、すいません。おっぱいにしか注意を払ってませんでした。貧乳好きの俺様をここまで魅了するとは……今後も引き続き注視せねば」
「その予定は今すぐ破棄なさいっ!」
「いいえ」
「……破・棄・な・さ・い」
「はい」
 なんか笑顔で凄まれた結果、選択肢がひとつになってしまった。怖かった。
「まったく……というか、どうしてそんな馬鹿正直なんですの? 少しは誤魔化せばいいのに」
「うまくいけばおっぱいを揉みしだけると思ったんだ」
「そんな未来はありえませんわっ!」
「それはどうかな?」
「ありえませんのっ!」
 俺の無敵誘導尋問が失敗した。成功した試しはないです。
「いやはや。まー、嘘つくの嫌いだからね」
「普段冗談ばかり言っておいて、何言ってるんですの」
「いやはや」
「……ま、まあ、人を傷つけるような冗談は絶対に言わないから、別にいいんですけど」ボソボソ
「善人だからね!」
「その耳の良さが大変に疎ましいですわっ!」
 なんか顔の赤い人が俺の両の頬を全力で引っ張るので痛い。悪い気はしませんが。
「……ま、まったく。それにしても、本当に貴方も飽きませんわね。何度ジャッジメントと言えば気が済むんですの?」
「言葉の響きがいいんだろうね。気に入ってしまった以上、飽きるまで言い続けるさ。そして飽きたら冷却期間を置き、しばらくしたらまた言う。だから一生ものです」
「……ということは、わたくしは一生、貴方にからかわれ続けるんですの?」
「ジャッジメントですのっ!」(その通り、という感じで)
「嫌ですのーっ! ものすごく迷惑ですの! そうだ! 貴方、今すぐ死にません!?」
「おっ、いいねぇ」
「なんで受け入れてるんですの!? そんな『帰りに軽く一杯どう?』の返事みたいなテンションで答えることじゃないですわっ!」
「お前の提案だろうが。そもそも冗談だが」
「ううう……隙あらば冗談を挟み込んでくるから、疲れますの」
「まあ今後ずっと側にいる予定なので、慣れてください」
「ずっと……?」
「はあ、まあ」
「…………。~~~~~!!!」
 何を想像したんだか知らないが、リナの顔が急激に赤くなった。
「だっ、だっ、誰が貴方なんかとっ! そっ、そもそもそういうのは同意が必要なんでしてっ! わ、わたくしは貴方なんてだいっ嫌いなんですからねっ!?」
「何の話ですか」
「な、何って、その……うう。……わたくしに言わせるのも計算の内ですの?」
「そうだ!」
 状況が理解できない時はとりあえず強く肯定しておけ、という恩師の言葉に則り、深く頷く。
「……本っ当に、趣味が悪いですの。……で、ですから、……あぅ、……わ、わたくしと結婚するって話ですのっ!」
「ええっ!」
「ええって!?」
「え、俺とリナ結婚するの?」
「そういう話ですの……よね?」
「そうなの?」
「どうして二人して聞いてるんですの!?」
「子供は何人くらい欲しい?」
「うぅ~~~~~!!」
 リナはすぐに頬を引っ張るのでやめていただきたい。ただ、顔を赤くしたままなので可愛いから許す。
「うー……どうせ冗談ですのよね。えーえー、わたくし知ってますのよ。ふん」
 リナはぷいっと顔を逸らし、何かぶちぶち言っていた。時折こちらを盗み見ては、俺の腕を軽くつねったりしている。かわいい。
「というか、そもそも結婚というのがどこから来た話なんだか俺には皆目見当が」
「で、ですから……ず、ずっと側にいるって、その……」
 俺の太ももに指でくるくると輪を描きながら、リナは上目遣いでこちらを見た。
「うーわ可愛い。結婚してえ」
「な、なんでそういうことを口に出すんですのっ!? もー!」
 また頬を引っ張られた。今回は(今回も?)俺が悪いので粛々と引っ張られたままになる。
「いやはや。たぶんだけど、それはリナが勘違いしているぞ」
「えっ?」
「“ジャッジメントですのを言うために”リナの側にずっといる、と言いたかったのではないだろうか、俺は」
「…………」
 ややあって、リナの顔が朱で染まった。
「う……ううううう~!」ポカポカ
 リナは半泣きで俺をポカポカ叩いた。ちっとも痛くないが、罪悪感だけは長靴いっぱいだ。
「えーと。俺が悪いのではないと思うのだけど」
「いーえっ! 全部貴方が悪いんですの! 決まってますの! わざとわたくしが勘違いしやすい言い方をしたに決まってるですのーっ!」
「そんなつもりはないのだけど、結果だけ見ればそう取れなくもないか。悪いことをしたな」(なでなで)
「……べ、別に悪くはないですけれども」
「ん?」
「な、なんでもないですの! ほら、手が止まってますわよ!」
「いや、謝罪のなでなではもう終わったのですが」
「止まってますの!」
「は、はい」
 というわけで、しばらくリナの頭をなでてました。腕疲れた。
「……えへへー」
 でも、なんか知らんがリナが嬉しそうだったので、まあいいや。

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猫「寒い」

2012年12月26日
男「いやいや、その前に猫→人間へのジョブチェンジについてご主人様たる俺に何か言うことはないのか。寝る前は確かに猫だったように思えるのだが」

猫「寝てる間にオマエが毛を剃ったのか。何をする」

男「剃ってねえ。人は猫みたいに全身にぼーぼー毛が生えないのです」

猫「くちゅっ。……寒い」

男「そりゃ裸だからね。素っ裸だからね。柔肌が眩しいね。おっぱいが素晴らしいね。貧乳が喜ばしいね!」

猫「んー。寒い」モソモソ

男「そして当然の顔で俺の布団の中へ。結果、柔肌が俺の、俺の体に触れてあああああ」

猫「うるさい」ペシペシ

男「ぶべらはべら」

拍手[104回]

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