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2024年11月21日
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【ツンデレに中二病をアピールしたら】

2013年01月04日
 アニメ見たら女の子が可愛かったので、俺も女の子とイチャイチャしたくなった。
「そのためには中二病だ!」
「……えーと。いや、意味分かんないんだけど」
 この俺様が懇切丁寧に説明してやったというのに、目の前のボクっ娘は呆れたような顔で俺を見つめるばかり。
「だからだな、さらに分かりやすく説明すると、俺が中二病になる→中二病の女の子が仲間と思い近寄ってくる→イチャイチャチュッチュ→全世界恒久的平和確立、となる」
「ならないよっ!」
 断言されてしまった。超泣きそう。
「……それもそうだな。俺も焦りすぎた」
「そだよ。いくらタカシとはいえ、まだ考える頭が残っててボクも嬉しいよ」
「恒久的とは流石に話がうますぎたか。皆が平和のために努力を続けて初めて平和は平和と成る、か。流石はボクっ娘、教えられたよ」
「なんかいー話だけど、違う! そこはどーでもいいの! あとボクっ娘ってゆーな!」
「あ、梓が世界の混乱を願う悪魔に成り果てた」ガクガク
「今日も酷い!」
「か、金ならいくらでもある! だからどうか命だけは!」
「小悪党のフリもいーの! じゃなくて、そ、その、イチャイチャの話だよ」
「ああ、イチャイチャチュッチュね。したいな。したいなあ」
 梓の俺を見る目が虫か何かを見るそれと酷似しているような気がするが、気のせいだ。
「……はぁ。んとさ、そういう無駄な努力をするより、彼女を作る努力をした方が早いと思うよ? ……まあ、タカシみたいな変人を恋人にする子なんていないだろうけどさ」
「それがネックなんだよね。洗脳で人格を強制的に変える以外の手段が思いつかないよ」
「ちょー禁止っ!」(半泣き)
「それは助かった。これは秘密なんだが、実は俺も嫌だったんだ」
「はぁ~……。まったく、タカシってば」
 魂が抜けていくような息を吐いた後、梓は軽く声を整え、何か気合を入れたような気がした。
「……ま、まあ。ボクは優しいから、そ、その。……たっ、タカシと一緒にいたげるけどね?」
 軽く頬を染め、梓はこちらをチラチラ見ている。何かを期待している風だったので、とりあえず頭をなでてみた。
「違うよっ! ……ち、違うけど、もちょっとなでてもいい」
 ということなので、もちょっとなでる。
「えへ、えへへぇ♪」
 すると、なんか嬉しそうになった。変な奴。かわいい。でも変な奴。
「しかし、どうしようもないと最初から諦めていても仕方がないな。……よし、彼女を作る努力をしよう」
「ええっ!?」
「何がええっ、か。そもそもお前が言ったんだろーが」
 梓の鼻をつんつんしながら言う。ふにふにして柔らかい。どこもかしこも柔らかいな、コイツ。
「ひゃっ、ふにゃっ。……そ、そだけど、そだけどさ。……ちなみに、どんなことするの?」
「中二病になり、中二病の女の子が仲間と思い近寄ってくるのを待つ」
「最初から何も変わってない!?」
「これよりCODE:MATIBOUKEを発動する!」
「MATI……あ、まちぼうけ! あ、あーあー。待ちぼうけか。あははっ、うさぎを待つんだね?」
「他の手段が何も浮かばないのです」
「あははっ。……ほーんと、タカシってばダメダメだよねー♪」
 何やら急にご機嫌体質になった梓が、さっきとは逆に俺の鼻をつんつんしながら笑った。何がそんな嬉しいのだろうか。
「あと、中二病を患ったことがないのでどうしたらいいのか分からないのも難点だな」
「えっ、いがーい! タカシってそういうの率先して感染してると思ったのに」
「中学時代は友人なんて一人もいなかったからなあ。昼休みなんかはいつも一人で本読んでたから、それで満足してたというか……梓?」
 何やらあわあわしている。なんだというのか……あ。気を使わせたか。
「自ら古傷を抉らせるような真似をさせるだなんて、お前はなんて酷いやつなんだ。地獄の魔法でお前を殺す」
「怖いよ、怖すぎるよっ!」
 そこで、気を使わせない様に振舞ったら怯えられた。バランスが難しい。
「……まー、わざと言ってるみたいだけどさ」
 気づかれたか。アホの子のくせに時折聡いから、ボクっ娘は困る。
「まあ、なんだ。今はお前みたいなアホだが奇特で優しい友人がいるから大丈夫だぞ?」ナデナデ
「あ、アホってなんだよぉ。……あ、あと、ボクは別に優しくも奇特でもないもん。普通だもん」
「そっか。じゃ、なんとなくなでられろ」ナデナデ
「……うー」
 梓は小さくうなりながら、不満げな顔で俺になでられてた。かわいい。
「む。なんか梓の頭をなでてたら満足してしまった。どうしてくれる」
「言いがかりもはなはだしーよっ! 満足したならそれでーいじゃんか」
「ただ、イチャイチャはしたい。やっぱりしたい。どうやったら彼女ってできるんですか? やっぱ剣とか背負わないとダメですかね。どこに売ってるの? コンビニとかでは見たことないんですが」
「まだ中二病の呪縛から逃れられてないよ……」
「あと、実はまだ一話しか見てないからよく分からないんだ」
「何の話?」
「いつになったら梓に第二次性徴が表れるのかって話」
「もー表れてるの! これでも! どーせ胸も背もちっちゃいよ、ばかっ!」
「いや、嬉しいので今後もそのままのつるぺたな君でいてくださいって話ですよ?」ナデナデ
「このロリコンめーっ!」
 ベア様っぽく怒りながら俺をぺこぽこしてくる梓だった。

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Comment
No title
流行に乗っかるなあwww
こいつ流行に乗っかるなあwwwwwwwwww

何のアニメに影響されたのかが判り安すぎるwww
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