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2024年11月21日
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【狐ねえ6】
2013年01月18日
とてもよく分かる! 簡単なあらすじ
子供のころに行方不明になったお姉ちゃんが狐になって帰ってきた。意味が分からない。
弟「というわけで、学校へ行こう」
姉「……だいじょぶですか? お姉ちゃん、変じゃないですか? ちゃんと人間に見えますか?」ビクビク
弟「明らかに狐だね。今すぐ鍋にして食べちゃいたくなるけど、弟だから我慢するよ」
姉「ふわああん!」
弟「ああお姉ちゃんが開始数秒でボロ泣きだ。ウソだよお姉ちゃん、誰がどう見ても可愛い女の子だよ」ナデナデ
姉「ううー、うううー。今日も弟はとても意地悪です。大嫌いです。ぷいっ」
弟「世の中は俺よりも意地悪な人間が大量にいるんだ。これくらいで騙されてたら、お姉ちゃんなんてあっという間においしく食べられちゃうよ?」
姉「食べないでぇー!」ワタワタ
弟「何か違う意味で受け取ったようだが、警戒してくれたようだし、まあいいか」
弟「学校へ行く準備(姉のミミを帽子で隠し、しっぽをどうにかしてスカートに格納)を終えて家を出たのだけど」
姉「うう……だ、大丈夫ですか? お姉ちゃんをぱーんって撃って、ぱくぱく食べようとするひどい人間はいませんか?」ビクビク
弟「おどかしすぎたのか、お姉ちゃんが俺から離れてくれない」
姉「ううう……離れたらダメですよ? ちゃんとお姉ちゃんを守ってくださいよ?」
弟「姉を守るのは弟の務め。任せて、お姉ちゃん!」
姉「弟……お姉ちゃん、感激です!」
弟「あっ」ユビサシ
姉「ん? どしました?」
弟「速い! 弟、超速い!」ダッシュ
姉「あっ! 待って、弟待って待って置いてかないでふえええん!」
弟「しまった、軽いイタズラだったのだが泣かせてしまった」
姉「ううー! うううー!」ギュー
弟「あの。もう逃げないからそんな思いっきり俺の腕に掴まらなくてもいいと思うのだけど。というか、もうほぼ抱きついてるのだけど」
姉「弟のいうことは信頼できないのです! また置いてかれたら、一匹になったところを猟師さんに撃たれて死んじゃいます! ぱーんって!」
弟「こんな町中に猟師さんなんていないよ。だから、ほら、お姉ちゃん。離れて」
姉「……お姉ちゃんにくっつかれるのは、迷惑ですか?」ウルウル
弟「う。い、いや、そうじゃなくて、歩きにくいというだけで、個人的には一生こうしていたいというか、いや何言ってんだ」
姉「じゃあ問題ないです♪」フリフリ
弟「スカートに入れて隠してたしっぽがフリフリしてるよ、お姉ちゃん」
姉「あや、あやややや! うう……止まれー、しっぽ止まれー」フリフリ
弟「止まらないね」
姉「止まらないです……」フリフリ
弟「こうなったら力任せにしっぽを引き千切って遠くに投げ捨てるしかないね」
姉「ふわーん!」
弟「恐怖でしっぽは止まったが、また泣かせてしまった」
姉「うぅー! お姉ちゃんを泣かせてはダメです!」プンスカ
弟「俺もそうしたいんだけど、このお姉ちゃんはすぐ泣くから仕方ないんだ」ナデナデ
姉「あと、なでなでもダメです! お姉ちゃんは年上なので、可愛がるのはお姉ちゃんの役目なんです!」
弟「ほう、それは興味深い。じゃあ早速俺を可愛がってくれ」
姉「お任せです♪ な、なで、なで……」セノビ
弟「なでるというか、なんとか頭に触れてるだけのように思えるのだけど」
姉「ちょっとは年長者に頭を下げる心意気が欲しいところです!」
弟「小さいと何かと大変だね」ヒョイ
姉「ち、小さくないです! 他の狐よりおっきいです! ……はい、なでなで」
弟「小さい子が背伸びしてなでなでするのは可愛いね」
姉「小さくないです!」
弟「と言ってる間に、目の前に学校が」
姉「……だ、大丈夫ですか? お姉ちゃん、ちゃんと人間に見えますか?」ビクビク
弟「まだ言ってるのか。大丈夫、どっからどう見ても俺の自慢のお姉ちゃんだ。太鼓判を押すよ」ナデナデ
姉「弟……♪」フリフリ
弟「……どうしてしっぽを振る」
姉「だ、だってだって! 嬉しいことを言われたらしっぽがフリフリしちゃいますもん! 弟が悪いです!」フリフリ
弟「ああもう、このままじゃバレちゃうな。しっぽのフリフリが終わるまで、どっか人気のないとこで時間を潰すか」
姉「あ、あの、遅刻しないですか?」
弟「確実にする」
姉「と、登校初日なのに……どうしてくれるのですか! 弟のばか!」
弟「なんという言いがかり。くそぅ、こうなったらより喜ばせて一時限目まるまる遅刻させてやる! お姉ちゃん大好きだ!」ナデナデ
姉「そ、そんなことを言ってはダメです! はや、はやややや!」フリフリフリ
結局、宣言通りになりました。
子供のころに行方不明になったお姉ちゃんが狐になって帰ってきた。意味が分からない。
弟「というわけで、学校へ行こう」
姉「……だいじょぶですか? お姉ちゃん、変じゃないですか? ちゃんと人間に見えますか?」ビクビク
弟「明らかに狐だね。今すぐ鍋にして食べちゃいたくなるけど、弟だから我慢するよ」
姉「ふわああん!」
弟「ああお姉ちゃんが開始数秒でボロ泣きだ。ウソだよお姉ちゃん、誰がどう見ても可愛い女の子だよ」ナデナデ
姉「ううー、うううー。今日も弟はとても意地悪です。大嫌いです。ぷいっ」
弟「世の中は俺よりも意地悪な人間が大量にいるんだ。これくらいで騙されてたら、お姉ちゃんなんてあっという間においしく食べられちゃうよ?」
姉「食べないでぇー!」ワタワタ
弟「何か違う意味で受け取ったようだが、警戒してくれたようだし、まあいいか」
弟「学校へ行く準備(姉のミミを帽子で隠し、しっぽをどうにかしてスカートに格納)を終えて家を出たのだけど」
姉「うう……だ、大丈夫ですか? お姉ちゃんをぱーんって撃って、ぱくぱく食べようとするひどい人間はいませんか?」ビクビク
弟「おどかしすぎたのか、お姉ちゃんが俺から離れてくれない」
姉「ううう……離れたらダメですよ? ちゃんとお姉ちゃんを守ってくださいよ?」
弟「姉を守るのは弟の務め。任せて、お姉ちゃん!」
姉「弟……お姉ちゃん、感激です!」
弟「あっ」ユビサシ
姉「ん? どしました?」
弟「速い! 弟、超速い!」ダッシュ
姉「あっ! 待って、弟待って待って置いてかないでふえええん!」
弟「しまった、軽いイタズラだったのだが泣かせてしまった」
姉「ううー! うううー!」ギュー
弟「あの。もう逃げないからそんな思いっきり俺の腕に掴まらなくてもいいと思うのだけど。というか、もうほぼ抱きついてるのだけど」
姉「弟のいうことは信頼できないのです! また置いてかれたら、一匹になったところを猟師さんに撃たれて死んじゃいます! ぱーんって!」
弟「こんな町中に猟師さんなんていないよ。だから、ほら、お姉ちゃん。離れて」
姉「……お姉ちゃんにくっつかれるのは、迷惑ですか?」ウルウル
弟「う。い、いや、そうじゃなくて、歩きにくいというだけで、個人的には一生こうしていたいというか、いや何言ってんだ」
姉「じゃあ問題ないです♪」フリフリ
弟「スカートに入れて隠してたしっぽがフリフリしてるよ、お姉ちゃん」
姉「あや、あやややや! うう……止まれー、しっぽ止まれー」フリフリ
弟「止まらないね」
姉「止まらないです……」フリフリ
弟「こうなったら力任せにしっぽを引き千切って遠くに投げ捨てるしかないね」
姉「ふわーん!」
弟「恐怖でしっぽは止まったが、また泣かせてしまった」
姉「うぅー! お姉ちゃんを泣かせてはダメです!」プンスカ
弟「俺もそうしたいんだけど、このお姉ちゃんはすぐ泣くから仕方ないんだ」ナデナデ
姉「あと、なでなでもダメです! お姉ちゃんは年上なので、可愛がるのはお姉ちゃんの役目なんです!」
弟「ほう、それは興味深い。じゃあ早速俺を可愛がってくれ」
姉「お任せです♪ な、なで、なで……」セノビ
弟「なでるというか、なんとか頭に触れてるだけのように思えるのだけど」
姉「ちょっとは年長者に頭を下げる心意気が欲しいところです!」
弟「小さいと何かと大変だね」ヒョイ
姉「ち、小さくないです! 他の狐よりおっきいです! ……はい、なでなで」
弟「小さい子が背伸びしてなでなでするのは可愛いね」
姉「小さくないです!」
弟「と言ってる間に、目の前に学校が」
姉「……だ、大丈夫ですか? お姉ちゃん、ちゃんと人間に見えますか?」ビクビク
弟「まだ言ってるのか。大丈夫、どっからどう見ても俺の自慢のお姉ちゃんだ。太鼓判を押すよ」ナデナデ
姉「弟……♪」フリフリ
弟「……どうしてしっぽを振る」
姉「だ、だってだって! 嬉しいことを言われたらしっぽがフリフリしちゃいますもん! 弟が悪いです!」フリフリ
弟「ああもう、このままじゃバレちゃうな。しっぽのフリフリが終わるまで、どっか人気のないとこで時間を潰すか」
姉「あ、あの、遅刻しないですか?」
弟「確実にする」
姉「と、登校初日なのに……どうしてくれるのですか! 弟のばか!」
弟「なんという言いがかり。くそぅ、こうなったらより喜ばせて一時限目まるまる遅刻させてやる! お姉ちゃん大好きだ!」ナデナデ
姉「そ、そんなことを言ってはダメです! はや、はやややや!」フリフリフリ
結局、宣言通りになりました。
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【狐ねえ5】
2012年10月16日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか、弟」
弟「こっちに戻ってきて結構経ったし、そろそろ学校へ行ってはどうだろうか」
姉「がっこう! 知ってます知ってます、同じくらいの歳の子供がみんなで遊ぶところです!」
弟「いや、遊ぶのではなく勉強する場なのだが」
姉「似たようなものです! ……でも、あの、いいのですか?」
弟「? なにが?」
姉「……お姉ちゃんは狐なので、狐の耳としっぽが生えてます。こんなお姉ちゃんが学校に行っても、大丈夫なのですか?」
弟「ああ、なるほど。確かに多少問題あるかもなあ。世の人間全てが俺みたいな奴ではないし」(さわさわ)
姉「ふひゃあ!? み、みみをさわさわしてはいけないのです! そこは敏感なのです!」
弟「任せろ!」(さわさわ)
姉「任せろと言ったのに! 言ったのに、まださわさわしてます!」
弟「とても気持ちがいいからね」(さわさわ)
姉「は、はぅ……あ、あまりさわってはいけないのです。困るのです、困るのです」
弟「おや、どういうわけかお姉ちゃんが気持ちよさそうな顔を」
姉「! き、気持よくなどないのです! 敏感なだけなのです! くすぐったいだけです!」
弟「ふーん」(くにくに)
姉「ふひゃあああ!? さ、触り方を変えてはいけないのです!」
弟「大変だ、このお姉ちゃんえろい! よし、ちょっと俺の指を咥えて?」(くにくに)
姉「え? え?」
弟「HAYAKU!」
姉「は、はい」パクッ
弟「そして、ぺろぺろしてください!」
姉「え? え? ……れろれろ」(困惑しつつも従順に)
弟「……ふぅ」
姉「?」ペロペロ
弟「あ、ごめんなさい。本能に囚われてました。もう大丈夫です、ごめんなさい」
姉「……もういいのですか?」ペロペロ
弟「はい。あの、だからもう大丈夫なので」
姉「ちょっと楽しいです」ペロペロペロ
弟「ええい! なんかまた囚われた! ええい!」
姉「れろれろれろ♪」
弟「ふぅ……」
姉「お姉ちゃんは楽しかったです。またやりたいです」フリフリ
弟「いや、その、俺も楽しいは楽しかったけど、これは闇系の遊びなので光系のお姉ちゃんには向いていないと」
姉「お姉ちゃんは闇に潜む狐なので、闇系です! くーるなのです! お姉ちゃんはくーるに去るぜ、なのです!」フンス
弟「俺の漫画を読んだね」
姉「漢字が多くてちょっと読むの大変でしたが、面白かったです。めめたぁ」
弟「あーはいはい、めめたぁ」(なでなで)
姉「めめたぁ」フリフリ
弟「じゃなくて。学校の話をしていたのに。どうしてこうなった」
姉「弟がいきなりお姉ちゃんのみみをさわさわするからです。弟がいけないのです!」
弟「うむ。全くもってその通り。ごめんなさい」(ぺこり)
姉「でも、お姉ちゃんは優しいので許します。あ、そだ。あぶらげをくれたら許します」
弟「取引を持ちかけるだなんて許せない。一週間油揚げ禁止」
姉「ふわーん!」
弟「今日もお姉ちゃん可愛い」
姉「ぐすぐす……」モグモグ
弟「油揚げをあげたらすぐに泣き止んだ。お姉ちゃんは簡単だ」
姉「簡単ではないのです! お姉ちゃんは難しいのです!」モグモグ
弟「いや、難しいってのはどうかと。ところでお姉ちゃん、おいしい?」
姉「はい!」モグモグ
弟「そりゃ重畳」(なでなで)
姉「♪」フリフリ
弟「で、学校なのですが」
姉「はい」
弟「まあ、大丈夫だろ、たぶん」
姉「適当です! このみみとしっぽはどうするのですか!」フリフリ
弟「可愛い」(さわさわ)
姉「ひゃああ! か、可愛いではなくて、可愛いではなくて!」
弟「しっぽも可愛い」(もふもふ)
姉「し、しっぽ! しっぽはダメです、ダメなのです! また前みたくなっちゃうのです!」
弟「前?」
姉「詳しい言及は避けますが、弟のせいで大変になってしまった事件のことです!」
弟「ああ、思い出した。お漏らし事件ね」
姉「ふわーん!」
弟「このお姉ちゃん泣き虫だな」(もふもふ)
姉「ふわ、な、泣いてるのにもふもふって……ふわ、ふわあ、らめ、らめぇぇぇぇぇ!!!」
弟「あ」
姉「ぐしゅ……ぐしゅぐしゅ……」
弟「あ、や、その。ごめんね、お姉ちゃん」
姉「ダメって言ったのに。前にもダメって言ったのに。今回もダメって言ったのに。酷い弟です。ぐしゅ」
弟「いや本当ごめんね、お姉ちゃん。でも、お漏らしするお姉ちゃんも可愛いよ?」
姉「嬉しくないです!」ガー
弟「褒めたのに」
姉「ちっとも褒めてないです。もう弟はお姉ちゃんのしっぽに触ってはいけません! 禁則事項なのです!」
弟「分かった!」(もふもふ)
姉「ちっとも分かってません!? あっ、だめっ、そんな強く握ったらまた!?」
弟「ああ失敬失敬。日に二度は多いよね。また明日にするよ」
姉「今日も明日も明後日もダメです! どうしてお姉ちゃんに酷いことをするのですか!?」
弟「外界の人間は酷い奴が多いからね。そんな奴との付き合い方を、俺を通して練習させているのではなくて純然たる俺の趣味だよ」
姉「ああ、そういう……ええっ!?」
弟「さて、学校か。どうするかなあ……」
姉「え、お姉ちゃんをいじめるのが趣味ってどういうことですか!?」
弟「んー、みみは帽子でどうにかなるとして、問題はしっぽだなあ。うーん……」(もふもふ)
姉「お姉ちゃんの質問に答えなさい! いやその前にお姉ちゃんのしっぽをもふもふするのを止めてください! なぜなら、あっ、やっ、だめ、らめぇぇぇぇぇ!」
弟「あ」
姉「……ぐしゅ。ぐしゅぐしゅ」
弟「ええと、その。本当にごめんなさい、お姉ちゃん」
姉「日に二度は多いと言ったのは誰ですか。ぐすん」
弟「いやもう本当ごめんなさい。お詫びになんでもします」
姉「……今日からおいなりさんを、一週間連続で」
弟「え、あ、さすがに連続ってのは」
姉「うぅー……」(涙じわーっ)
弟「とても楽しそうな献立で俺は嬉しいよ!」
姉「……じゃあ、今回だけ許します。でも、もう次はないですからね!? 絶対ですからね!?」
弟「分かった。しっぽのもふもふは一日一回に留めておくよ」
姉「一回なら許すってお話はどこから来たのですか!?」
弟「というわけで、みみを触ろう」(さわさわ)
姉「ひゃああ!? み、みみなら触っていいなんて言ってません、言ってません!」
姉「なんですか、弟」
弟「こっちに戻ってきて結構経ったし、そろそろ学校へ行ってはどうだろうか」
姉「がっこう! 知ってます知ってます、同じくらいの歳の子供がみんなで遊ぶところです!」
弟「いや、遊ぶのではなく勉強する場なのだが」
姉「似たようなものです! ……でも、あの、いいのですか?」
弟「? なにが?」
姉「……お姉ちゃんは狐なので、狐の耳としっぽが生えてます。こんなお姉ちゃんが学校に行っても、大丈夫なのですか?」
弟「ああ、なるほど。確かに多少問題あるかもなあ。世の人間全てが俺みたいな奴ではないし」(さわさわ)
姉「ふひゃあ!? み、みみをさわさわしてはいけないのです! そこは敏感なのです!」
弟「任せろ!」(さわさわ)
姉「任せろと言ったのに! 言ったのに、まださわさわしてます!」
弟「とても気持ちがいいからね」(さわさわ)
姉「は、はぅ……あ、あまりさわってはいけないのです。困るのです、困るのです」
弟「おや、どういうわけかお姉ちゃんが気持ちよさそうな顔を」
姉「! き、気持よくなどないのです! 敏感なだけなのです! くすぐったいだけです!」
弟「ふーん」(くにくに)
姉「ふひゃあああ!? さ、触り方を変えてはいけないのです!」
弟「大変だ、このお姉ちゃんえろい! よし、ちょっと俺の指を咥えて?」(くにくに)
姉「え? え?」
弟「HAYAKU!」
姉「は、はい」パクッ
弟「そして、ぺろぺろしてください!」
姉「え? え? ……れろれろ」(困惑しつつも従順に)
弟「……ふぅ」
姉「?」ペロペロ
弟「あ、ごめんなさい。本能に囚われてました。もう大丈夫です、ごめんなさい」
姉「……もういいのですか?」ペロペロ
弟「はい。あの、だからもう大丈夫なので」
姉「ちょっと楽しいです」ペロペロペロ
弟「ええい! なんかまた囚われた! ええい!」
姉「れろれろれろ♪」
弟「ふぅ……」
姉「お姉ちゃんは楽しかったです。またやりたいです」フリフリ
弟「いや、その、俺も楽しいは楽しかったけど、これは闇系の遊びなので光系のお姉ちゃんには向いていないと」
姉「お姉ちゃんは闇に潜む狐なので、闇系です! くーるなのです! お姉ちゃんはくーるに去るぜ、なのです!」フンス
弟「俺の漫画を読んだね」
姉「漢字が多くてちょっと読むの大変でしたが、面白かったです。めめたぁ」
弟「あーはいはい、めめたぁ」(なでなで)
姉「めめたぁ」フリフリ
弟「じゃなくて。学校の話をしていたのに。どうしてこうなった」
姉「弟がいきなりお姉ちゃんのみみをさわさわするからです。弟がいけないのです!」
弟「うむ。全くもってその通り。ごめんなさい」(ぺこり)
姉「でも、お姉ちゃんは優しいので許します。あ、そだ。あぶらげをくれたら許します」
弟「取引を持ちかけるだなんて許せない。一週間油揚げ禁止」
姉「ふわーん!」
弟「今日もお姉ちゃん可愛い」
姉「ぐすぐす……」モグモグ
弟「油揚げをあげたらすぐに泣き止んだ。お姉ちゃんは簡単だ」
姉「簡単ではないのです! お姉ちゃんは難しいのです!」モグモグ
弟「いや、難しいってのはどうかと。ところでお姉ちゃん、おいしい?」
姉「はい!」モグモグ
弟「そりゃ重畳」(なでなで)
姉「♪」フリフリ
弟「で、学校なのですが」
姉「はい」
弟「まあ、大丈夫だろ、たぶん」
姉「適当です! このみみとしっぽはどうするのですか!」フリフリ
弟「可愛い」(さわさわ)
姉「ひゃああ! か、可愛いではなくて、可愛いではなくて!」
弟「しっぽも可愛い」(もふもふ)
姉「し、しっぽ! しっぽはダメです、ダメなのです! また前みたくなっちゃうのです!」
弟「前?」
姉「詳しい言及は避けますが、弟のせいで大変になってしまった事件のことです!」
弟「ああ、思い出した。お漏らし事件ね」
姉「ふわーん!」
弟「このお姉ちゃん泣き虫だな」(もふもふ)
姉「ふわ、な、泣いてるのにもふもふって……ふわ、ふわあ、らめ、らめぇぇぇぇぇ!!!」
弟「あ」
姉「ぐしゅ……ぐしゅぐしゅ……」
弟「あ、や、その。ごめんね、お姉ちゃん」
姉「ダメって言ったのに。前にもダメって言ったのに。今回もダメって言ったのに。酷い弟です。ぐしゅ」
弟「いや本当ごめんね、お姉ちゃん。でも、お漏らしするお姉ちゃんも可愛いよ?」
姉「嬉しくないです!」ガー
弟「褒めたのに」
姉「ちっとも褒めてないです。もう弟はお姉ちゃんのしっぽに触ってはいけません! 禁則事項なのです!」
弟「分かった!」(もふもふ)
姉「ちっとも分かってません!? あっ、だめっ、そんな強く握ったらまた!?」
弟「ああ失敬失敬。日に二度は多いよね。また明日にするよ」
姉「今日も明日も明後日もダメです! どうしてお姉ちゃんに酷いことをするのですか!?」
弟「外界の人間は酷い奴が多いからね。そんな奴との付き合い方を、俺を通して練習させているのではなくて純然たる俺の趣味だよ」
姉「ああ、そういう……ええっ!?」
弟「さて、学校か。どうするかなあ……」
姉「え、お姉ちゃんをいじめるのが趣味ってどういうことですか!?」
弟「んー、みみは帽子でどうにかなるとして、問題はしっぽだなあ。うーん……」(もふもふ)
姉「お姉ちゃんの質問に答えなさい! いやその前にお姉ちゃんのしっぽをもふもふするのを止めてください! なぜなら、あっ、やっ、だめ、らめぇぇぇぇぇ!」
弟「あ」
姉「……ぐしゅ。ぐしゅぐしゅ」
弟「ええと、その。本当にごめんなさい、お姉ちゃん」
姉「日に二度は多いと言ったのは誰ですか。ぐすん」
弟「いやもう本当ごめんなさい。お詫びになんでもします」
姉「……今日からおいなりさんを、一週間連続で」
弟「え、あ、さすがに連続ってのは」
姉「うぅー……」(涙じわーっ)
弟「とても楽しそうな献立で俺は嬉しいよ!」
姉「……じゃあ、今回だけ許します。でも、もう次はないですからね!? 絶対ですからね!?」
弟「分かった。しっぽのもふもふは一日一回に留めておくよ」
姉「一回なら許すってお話はどこから来たのですか!?」
弟「というわけで、みみを触ろう」(さわさわ)
姉「ひゃああ!? み、みみなら触っていいなんて言ってません、言ってません!」
【狐ねえ4】
2012年10月16日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか弟」
弟「今日のご飯はスパゲッティだよ」
姉「…………」
弟「不満そうな顔しないの」
姉「……油揚げ乗せ、スパゲッティ」
弟「乗せません」
姉「…………」
弟「こら、黙ってスパゲッティに油揚げ乗せないの」
姉「……弟はいじわるだ。お姉ちゃんが油揚げ好きなの知ってて、スパゲッティにしたんだ」
弟「いやいや。油揚げばっかだと栄養が偏るから、たまには違うのもって思って作ったんだ」
姉「……あぶらげ……」
弟「……はぁ。分かったよ、油揚げも食べていいから、スパゲッティも食べてくれな」
姉「…………」パァァァ
弟「はいはい、嬉しいのは分かったから食べなさい」
姉「えへへへ。あぶらげ。……あ、今日はお箸じゃなくて、フォークなんですね」
弟「ああ、スパゲッティだからね」
姉「とうっ」ズビシ
弟「フォークを掲げて……何?」
姉「人間なので、上手に扱えます。人間なので」
弟「いや、そりゃ別に普通だと思うけど……あと、お箸は未だ上手に扱えないことは言及しない方がいいのかな?」
姉「お箸がない場でその話をするのはマナー違反です!」プンプン
弟「ああはいはい、ごめんよお姉ちゃん」(なでなで)
姉「分かればよいのです」フリフリ
弟「しっぽがふりふりと」
姉「あや、あやややや! み、見てはいけないのです! 弟になでられて喜んでいるとばれては、姉のぷらいどが!」
弟「えい」(なでなで)
姉「あああああ」フリフリ
弟「わはは。お姉ちゃんは可愛いなあ」(なでなでなで)
姉「ぐぐぐぐぐ。弟は隙あらばお姉ちゃんをいじめる。くやしい」フリフリフリ
弟「悔しければしっぽの動きを止めることだな」(なでなで)
姉「できないことを言うものではないです!」フリフリ
弟「できないのか」
姉「できないのです……」ションボリ
弟「ん? おお、止まってるぞお姉ちゃん」
姉「……! 本当です! これがお姉ちゃんの意志力です。すごいのです!」
弟「えい」(なでなで)
姉「あああああ」フリフリ
弟「元の木阿弥だね、お姉ちゃん」(なでなで)
姉「とても迷惑です!」フリフリ
弟「そうこうしている間にスパゲッティが冷めてしまった」
姉「どうしてくれるのですか!」
弟「仕方ない、温め直そう」
姉「しかたない、その間にあぶらげを食べよう」ビリビリ
弟「ダメだよ」ヒョイ
姉「あっ、お姉ちゃんのあぶらげを! 返して、返してくださいー!」ピョンピョン
弟「お姉ちゃんは小さいので、ジャンプしても高く掲げられた油揚げまでは届かない」
姉「ぐぐぐぐぐ。小ささをばかにされた。くやしい」ピョンピョン
弟「悔しければ大きくなることだな。わはははは!」
姉「ぐぐぐ。ぐぐぐぐ。……ぐすん」ピョンピョン
弟「あっ」
姉「食べていいと言ったのに。あぶらげも食べていいと言ったのに。弟がいじわるして食べさせてくれない。ぐしゅ……」ピョンピョン
弟「あ、いや、その、……ごめん、お姉ちゃん」
姉「取った!」サッ
弟「あっ」
姉「お姉ちゃんの素敵で無敵な演技に騙されましたね! お姉ちゃんにかかればこんなものです!」
弟「いや、実際に涙出てたし」
姉「こっ、これも演技なのです! 別に悲しくなって泣いたのではないのです!」ゴシゴシ
弟「まあ、なんだ。ごめんな、お姉ちゃん。お姉ちゃんと一緒にいると楽しくて、つい調子に乗っちゃうんだ。……ごめんな?」ペコリ
姉「……ま、まあ、私はお姉ちゃんなので。お姉ちゃんは、弟のすることは大体全部許すので、許します。……だ、だから、頭をあげて欲しいのですよ?」オロオロ
弟「いやはや。ありがとな、お姉ちゃん。優しいお姉ちゃんで俺は嬉しいよ」(なでなで)
姉「……う、ううううう。あ、あまりそういうことを言うものではないのです。……こ、困っちゃうのです」フリフリ
弟「しっぽがフリフリするだけでなく、顔まで真っ赤だよ、お姉ちゃん」
姉「言わなくていいのです!」
弟「わはは。……ん、そろそろスパゲッティが温まったようなので、食べようか」
姉「うー……分かりました」
姉「ずるずるずる……」
弟「お姉ちゃん、なんで逆手でフォークを握ってるの?」
姉「に、握り方は自由と聞きましたが!?」
弟「いや、別にいいんだけど……食べにくいと思って」
姉「た、食べやすいです。弟もするといいのです。世界が一変しますよ!?」
弟「まあ、そこまで言うなら……」
姉「どきどきどき」
弟「チュルチュル……ふむ。食べにくい」
姉「ええっ!?」
弟「よし、この機にお姉ちゃんにちゃんとしたフォークの使い方を教えよう」
姉「とても結構です!」
弟「フォークの使い方覚えるのと、一週間油揚げ禁止と、どっちがいい?」
姉「ふわああん!」
弟「このお姉ちゃんは簡単に泣くので可愛いなあ」
姉「なんですか弟」
弟「今日のご飯はスパゲッティだよ」
姉「…………」
弟「不満そうな顔しないの」
姉「……油揚げ乗せ、スパゲッティ」
弟「乗せません」
姉「…………」
弟「こら、黙ってスパゲッティに油揚げ乗せないの」
姉「……弟はいじわるだ。お姉ちゃんが油揚げ好きなの知ってて、スパゲッティにしたんだ」
弟「いやいや。油揚げばっかだと栄養が偏るから、たまには違うのもって思って作ったんだ」
姉「……あぶらげ……」
弟「……はぁ。分かったよ、油揚げも食べていいから、スパゲッティも食べてくれな」
姉「…………」パァァァ
弟「はいはい、嬉しいのは分かったから食べなさい」
姉「えへへへ。あぶらげ。……あ、今日はお箸じゃなくて、フォークなんですね」
弟「ああ、スパゲッティだからね」
姉「とうっ」ズビシ
弟「フォークを掲げて……何?」
姉「人間なので、上手に扱えます。人間なので」
弟「いや、そりゃ別に普通だと思うけど……あと、お箸は未だ上手に扱えないことは言及しない方がいいのかな?」
姉「お箸がない場でその話をするのはマナー違反です!」プンプン
弟「ああはいはい、ごめんよお姉ちゃん」(なでなで)
姉「分かればよいのです」フリフリ
弟「しっぽがふりふりと」
姉「あや、あやややや! み、見てはいけないのです! 弟になでられて喜んでいるとばれては、姉のぷらいどが!」
弟「えい」(なでなで)
姉「あああああ」フリフリ
弟「わはは。お姉ちゃんは可愛いなあ」(なでなでなで)
姉「ぐぐぐぐぐ。弟は隙あらばお姉ちゃんをいじめる。くやしい」フリフリフリ
弟「悔しければしっぽの動きを止めることだな」(なでなで)
姉「できないことを言うものではないです!」フリフリ
弟「できないのか」
姉「できないのです……」ションボリ
弟「ん? おお、止まってるぞお姉ちゃん」
姉「……! 本当です! これがお姉ちゃんの意志力です。すごいのです!」
弟「えい」(なでなで)
姉「あああああ」フリフリ
弟「元の木阿弥だね、お姉ちゃん」(なでなで)
姉「とても迷惑です!」フリフリ
弟「そうこうしている間にスパゲッティが冷めてしまった」
姉「どうしてくれるのですか!」
弟「仕方ない、温め直そう」
姉「しかたない、その間にあぶらげを食べよう」ビリビリ
弟「ダメだよ」ヒョイ
姉「あっ、お姉ちゃんのあぶらげを! 返して、返してくださいー!」ピョンピョン
弟「お姉ちゃんは小さいので、ジャンプしても高く掲げられた油揚げまでは届かない」
姉「ぐぐぐぐぐ。小ささをばかにされた。くやしい」ピョンピョン
弟「悔しければ大きくなることだな。わはははは!」
姉「ぐぐぐ。ぐぐぐぐ。……ぐすん」ピョンピョン
弟「あっ」
姉「食べていいと言ったのに。あぶらげも食べていいと言ったのに。弟がいじわるして食べさせてくれない。ぐしゅ……」ピョンピョン
弟「あ、いや、その、……ごめん、お姉ちゃん」
姉「取った!」サッ
弟「あっ」
姉「お姉ちゃんの素敵で無敵な演技に騙されましたね! お姉ちゃんにかかればこんなものです!」
弟「いや、実際に涙出てたし」
姉「こっ、これも演技なのです! 別に悲しくなって泣いたのではないのです!」ゴシゴシ
弟「まあ、なんだ。ごめんな、お姉ちゃん。お姉ちゃんと一緒にいると楽しくて、つい調子に乗っちゃうんだ。……ごめんな?」ペコリ
姉「……ま、まあ、私はお姉ちゃんなので。お姉ちゃんは、弟のすることは大体全部許すので、許します。……だ、だから、頭をあげて欲しいのですよ?」オロオロ
弟「いやはや。ありがとな、お姉ちゃん。優しいお姉ちゃんで俺は嬉しいよ」(なでなで)
姉「……う、ううううう。あ、あまりそういうことを言うものではないのです。……こ、困っちゃうのです」フリフリ
弟「しっぽがフリフリするだけでなく、顔まで真っ赤だよ、お姉ちゃん」
姉「言わなくていいのです!」
弟「わはは。……ん、そろそろスパゲッティが温まったようなので、食べようか」
姉「うー……分かりました」
姉「ずるずるずる……」
弟「お姉ちゃん、なんで逆手でフォークを握ってるの?」
姉「に、握り方は自由と聞きましたが!?」
弟「いや、別にいいんだけど……食べにくいと思って」
姉「た、食べやすいです。弟もするといいのです。世界が一変しますよ!?」
弟「まあ、そこまで言うなら……」
姉「どきどきどき」
弟「チュルチュル……ふむ。食べにくい」
姉「ええっ!?」
弟「よし、この機にお姉ちゃんにちゃんとしたフォークの使い方を教えよう」
姉「とても結構です!」
弟「フォークの使い方覚えるのと、一週間油揚げ禁止と、どっちがいい?」
姉「ふわああん!」
弟「このお姉ちゃんは簡単に泣くので可愛いなあ」
【狐ねえ3】
2010年02月27日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか弟」
弟「どうして服を着ないで布を羽織ってるだけなのですか」
姉「……服、嫌いなんです。わさわさして気持ち悪いです。……狐なので」
弟「最初は着てたじゃないか」
姉「久しぶりに弟と会うのだから、頑張ったんです。もう頑張る必要ないので、楽な格好をしてるんです」
弟「なんでもいいから、服は着ないとダメだよ。捕まるよ」
姉「猟師さんに?」
弟「いや、猟師さんは関係ない。捕まえるのは警察官だよ」
姉「猟師さんは怖いです。猟師さんが出す鉛の玉に当たると、とても痛いらしいです。ぶるぶるぶる」
弟「話を聞いて、お姉ちゃん」
姉「さらに、漁師さんは犬をけしかけます。奴らは敵です。わんわん吠えます。わんわんわん。……怖いです」
弟「犬苦手なの、お姉ちゃん」
姉「はっ。……お、お姉ちゃんは犬なんて怖くありません」
弟「さっき怖いって言ってたよ」
姉「言葉のあやです」
弟「…………。あー、なんかペット飼いたいなあ。犬とか」
姉「猛反対します。家にはもう狐がいるので、それでよしとしましょう」
弟「お姉ちゃん、ペットなの?」
姉「弟が姉をペット扱いする」
弟「なんだか鬼畜系エロゲを思い出すね。調教していい?」
姉「弟が姉を調教しようとする! たすけて!」
弟「冗談だよ、お姉ちゃん」
姉「その手の首輪はなんですか!」
弟「浣腸の方がよかった?」
姉「ふわーん!」
姉「どうして服の話題からお姉ちゃんを調教する話題に変わったんですか! お姉ちゃんは憤慨してます! ふんがい!」
弟「お姉ちゃんが服を着ないで俺を悩殺するからだよ。ちらちら布の隙間からピンクいのが……ええい、服を着ろ!」
姉「服はごわごわするので嫌いです。お姉ちゃんに無理矢理服を着せようとする弟も嫌いです」
弟「晩ご飯においなりさん作るから」
姉「……たくさん?」
弟「たくさん」
姉「……それなら、まあ、着てあげてもいいです。ばさー」
弟「いきなり布を取るな、馬鹿!」
姉「服はどこですか」
弟「えーとえーとえーと、これ!」
姉「……えぷろん?」
弟「しまった!」
姉「ごそごそごそ……じゃーん」
弟「裸エプロンだ!」
姉「のうさつ?」
弟「ええい、脱げ脱げ!」
姉「着ろと言ったり脱げと言ったり……お姉ちゃんは弟のわがままに困ってしまいます」
弟「いいから!」
姉「まったく。ばさー」
弟「ちょっとは隠せ!」
姉「ふぁっしょんしょーみたいですね。しゃなりしゃなり」
弟「真っ裸で歩くな!」
姉「姉弟で恥ずかしがるなんて、変な弟……くしょん。……うー、人の体は毛がないのでちょっと寒いですね」
弟「? 元々人間だろ?」
姉「あ、そ、そうです。お姉ちゃん、ちょっと勘違いしてました。ははははは」
弟「……? まあいいや。とにかく、なんでもいいから服を着てくれ。目の毒だ」
姉「んー……じゃあ、これ」
弟「え? べ、別のにしない?」
姉「これ」
弟「……わ、分かったよ」
姉「……どうです?」
弟「あー、まあ似合うが……なんで俺のカッターシャツを?」
姉「なんとなくです」
弟「そっか」
姉「くんくんくん」
弟「なんで服の匂いを嗅いでるの?」
姉「嗅いでません」
弟「いや、ものすっごく嗅いでたし」
姉「嗅いでません」
弟「……はぁ、まあいいや。じゃ、俺は夕食作るんで」
姉「ん。頑張れ弟。おいなりさんね。たくさんね」
弟「はいはいはい」
姉「……行ったね。くんくんくん。……はふー」
弟「嗅いでる!」
姉「ひゃ!」
弟「やっぱ嗅いでるじゃん」
姉「き、急に戻ってくるなんてずるいです。卑怯です。弟が卑怯者になってしまいました」
弟「いい匂いでもするのか?」
姉「はい」
弟「…………」
姉「はっ。い、いえ、しません。弟のくっさい匂いがします。おえーおえー」
弟「失敬な。そんな臭いなら、脱いだらいいじゃん」
姉「……お、お姉ちゃんは我慢強いので我慢します」
弟「ファブリーズあるけど、使う?」
姉「なんです、それ?」
弟「匂い消すの」
姉「ダメです!」
弟「俺のくっさい匂い消えるよ?」
姉「ダメです!」
弟「理由は?」
姉「……こ、こんこーん。お姉ちゃん、急に狐の言葉しか分からなくなりました。なので、理由とか言えません」
弟「ファブリーズ、どこだっけな……」
姉「探さないで!」
弟「お、あったあった」
姉「見つけないで!」
弟「しゅっしゅ」
姉「いーやー! とうっ」
弟「こら、逃げるな。かからないだろ」
姉「狐はふぁぶりーずがかかると溶けるんです」
弟「そんな話聞いたことないぞ。ほら、押入れから出てきなさい」
姉「いーやー」
弟「ええい、出てこないか!」
姉「やー! しっぽ掴まないで、しっぽー! や、やああああ、だめ、らめぇ!」
弟「らめぇ!? ……あ」
姉「……ぐしゅ、ぐしゅ……」
弟「あー……ごめんね、お姉ちゃん」
姉「……ぐしゅ。しっぽ、掴まないでって言ったのに。ぐしゅ」
弟「や、その、ごめん。まさか、お漏らしするとは」
姉「わーわーわー! 言ってはいけません!」
弟「ごめんね。お詫びに、いっぱいおいなりさん作ったから、食べて」
姉「……ぐしゅ。もぐもぐ。おいしい」
弟「おかわりたくさんあるからね」
姉「もぐもぐ。もぐもぐもぐ。もぐもぐもぐもぐ」
弟「お姉ちゃん、そんな口の中いっぱいにつめこまなくても取らないよ」
姉「もがもがもが」
弟「何言ってるか分からないよ」
姉「もぐもぐもぐ、ごっくん。……狐の時のクセが出ました」
弟「お姉ちゃんって、ご飯食べてる時必死だね」
姉「ぐぐぐ。また弟に馬鹿にされた。くやしい」
弟「そんなつもりはないのに」
姉「なんですか弟」
弟「どうして服を着ないで布を羽織ってるだけなのですか」
姉「……服、嫌いなんです。わさわさして気持ち悪いです。……狐なので」
弟「最初は着てたじゃないか」
姉「久しぶりに弟と会うのだから、頑張ったんです。もう頑張る必要ないので、楽な格好をしてるんです」
弟「なんでもいいから、服は着ないとダメだよ。捕まるよ」
姉「猟師さんに?」
弟「いや、猟師さんは関係ない。捕まえるのは警察官だよ」
姉「猟師さんは怖いです。猟師さんが出す鉛の玉に当たると、とても痛いらしいです。ぶるぶるぶる」
弟「話を聞いて、お姉ちゃん」
姉「さらに、漁師さんは犬をけしかけます。奴らは敵です。わんわん吠えます。わんわんわん。……怖いです」
弟「犬苦手なの、お姉ちゃん」
姉「はっ。……お、お姉ちゃんは犬なんて怖くありません」
弟「さっき怖いって言ってたよ」
姉「言葉のあやです」
弟「…………。あー、なんかペット飼いたいなあ。犬とか」
姉「猛反対します。家にはもう狐がいるので、それでよしとしましょう」
弟「お姉ちゃん、ペットなの?」
姉「弟が姉をペット扱いする」
弟「なんだか鬼畜系エロゲを思い出すね。調教していい?」
姉「弟が姉を調教しようとする! たすけて!」
弟「冗談だよ、お姉ちゃん」
姉「その手の首輪はなんですか!」
弟「浣腸の方がよかった?」
姉「ふわーん!」
姉「どうして服の話題からお姉ちゃんを調教する話題に変わったんですか! お姉ちゃんは憤慨してます! ふんがい!」
弟「お姉ちゃんが服を着ないで俺を悩殺するからだよ。ちらちら布の隙間からピンクいのが……ええい、服を着ろ!」
姉「服はごわごわするので嫌いです。お姉ちゃんに無理矢理服を着せようとする弟も嫌いです」
弟「晩ご飯においなりさん作るから」
姉「……たくさん?」
弟「たくさん」
姉「……それなら、まあ、着てあげてもいいです。ばさー」
弟「いきなり布を取るな、馬鹿!」
姉「服はどこですか」
弟「えーとえーとえーと、これ!」
姉「……えぷろん?」
弟「しまった!」
姉「ごそごそごそ……じゃーん」
弟「裸エプロンだ!」
姉「のうさつ?」
弟「ええい、脱げ脱げ!」
姉「着ろと言ったり脱げと言ったり……お姉ちゃんは弟のわがままに困ってしまいます」
弟「いいから!」
姉「まったく。ばさー」
弟「ちょっとは隠せ!」
姉「ふぁっしょんしょーみたいですね。しゃなりしゃなり」
弟「真っ裸で歩くな!」
姉「姉弟で恥ずかしがるなんて、変な弟……くしょん。……うー、人の体は毛がないのでちょっと寒いですね」
弟「? 元々人間だろ?」
姉「あ、そ、そうです。お姉ちゃん、ちょっと勘違いしてました。ははははは」
弟「……? まあいいや。とにかく、なんでもいいから服を着てくれ。目の毒だ」
姉「んー……じゃあ、これ」
弟「え? べ、別のにしない?」
姉「これ」
弟「……わ、分かったよ」
姉「……どうです?」
弟「あー、まあ似合うが……なんで俺のカッターシャツを?」
姉「なんとなくです」
弟「そっか」
姉「くんくんくん」
弟「なんで服の匂いを嗅いでるの?」
姉「嗅いでません」
弟「いや、ものすっごく嗅いでたし」
姉「嗅いでません」
弟「……はぁ、まあいいや。じゃ、俺は夕食作るんで」
姉「ん。頑張れ弟。おいなりさんね。たくさんね」
弟「はいはいはい」
姉「……行ったね。くんくんくん。……はふー」
弟「嗅いでる!」
姉「ひゃ!」
弟「やっぱ嗅いでるじゃん」
姉「き、急に戻ってくるなんてずるいです。卑怯です。弟が卑怯者になってしまいました」
弟「いい匂いでもするのか?」
姉「はい」
弟「…………」
姉「はっ。い、いえ、しません。弟のくっさい匂いがします。おえーおえー」
弟「失敬な。そんな臭いなら、脱いだらいいじゃん」
姉「……お、お姉ちゃんは我慢強いので我慢します」
弟「ファブリーズあるけど、使う?」
姉「なんです、それ?」
弟「匂い消すの」
姉「ダメです!」
弟「俺のくっさい匂い消えるよ?」
姉「ダメです!」
弟「理由は?」
姉「……こ、こんこーん。お姉ちゃん、急に狐の言葉しか分からなくなりました。なので、理由とか言えません」
弟「ファブリーズ、どこだっけな……」
姉「探さないで!」
弟「お、あったあった」
姉「見つけないで!」
弟「しゅっしゅ」
姉「いーやー! とうっ」
弟「こら、逃げるな。かからないだろ」
姉「狐はふぁぶりーずがかかると溶けるんです」
弟「そんな話聞いたことないぞ。ほら、押入れから出てきなさい」
姉「いーやー」
弟「ええい、出てこないか!」
姉「やー! しっぽ掴まないで、しっぽー! や、やああああ、だめ、らめぇ!」
弟「らめぇ!? ……あ」
姉「……ぐしゅ、ぐしゅ……」
弟「あー……ごめんね、お姉ちゃん」
姉「……ぐしゅ。しっぽ、掴まないでって言ったのに。ぐしゅ」
弟「や、その、ごめん。まさか、お漏らしするとは」
姉「わーわーわー! 言ってはいけません!」
弟「ごめんね。お詫びに、いっぱいおいなりさん作ったから、食べて」
姉「……ぐしゅ。もぐもぐ。おいしい」
弟「おかわりたくさんあるからね」
姉「もぐもぐ。もぐもぐもぐ。もぐもぐもぐもぐ」
弟「お姉ちゃん、そんな口の中いっぱいにつめこまなくても取らないよ」
姉「もがもがもが」
弟「何言ってるか分からないよ」
姉「もぐもぐもぐ、ごっくん。……狐の時のクセが出ました」
弟「お姉ちゃんって、ご飯食べてる時必死だね」
姉「ぐぐぐ。また弟に馬鹿にされた。くやしい」
弟「そんなつもりはないのに」
【狐ねえ2】
2010年02月27日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか弟」
弟「弟はお腹が空きました」
姉「それをお姉ちゃんに言われても困ります。お姉ちゃんは狐なので料理なんてできません」
弟「狐って使えねえなあ」
姉「狐を馬鹿にしました! たとえ弟でも、許せることと許せないことがあります!」
弟「そんな怒ることか?」
姉「無論です。狐が使えるところを見せるため、お姉ちゃんは料理を作ってあげます」
弟「え、でも料理できないんじゃ」
姉「狐にかかれば簡単です。妖術でどうにかします」
弟「妖術でって……それ、昔話とかである馬糞を料理にするって奴じゃ」
姉「…………」
弟「なんか答えて、お姉ちゃん!」
姉「できました」
弟「おおう……これは、一見美味しそうな料理が食卓に並んで入るけど、その実馬糞なのか」
姉「…………」
弟「肯定or否定を望みます」
姉「……おいしいよ?」
弟「とても不安です」
姉「がんばれ弟」
弟「嫌です」
姉「お姉ちゃんを信じないのですか」
弟「お姉ちゃんである前に、狐だしなあ。狐の出てくる話で料理が出てきたら、ほぼ確実に馬糞エンドだしなあ」
姉「……別に、食べなくてもいいです」(じわーっ)
弟「泣きそうになりながら片付けるなっ! わーったよ、食べるよ。むしゃむしゃむしゃ!」
姉「……どきどき。どうですか?」
弟「まずい」
姉「……残されてもヘッチャラです。お姉ちゃん、大人ですから」(じわーっ)
弟「だから、泣きそうになりながら片付けるなッ! まずいけど、馬糞じゃないみたいだし食うよ!」
姉「無理して食べなくていいです」
弟「初料理ならこんなもんだって! 食ってるんだから皿をさげるな!」
姉「馬糞です。こんなの馬糞を妖術で食べ物っぽくしてるだけです。食べないでください。こんなの捨てちゃいます」
弟「嘘つけっ! 100歩譲って馬糞だという設定だとしても、馬糞大好きだから捨てるな!」
姉「弟がスカトロマニアに」
弟「ちげーよっ! いーから寄こせ! むしゃむしゃむしゃ!」
姉「むぅ……」
弟「ごっそさん! ……ふぅ」
姉「まずいのに全部食べた。……変な弟。まずいなら残せばいいのに」
弟「まずくても、初めて食べるお姉ちゃんの手料理だからな。残すわけにはいかないさな」
姉「…………」
弟「照れてる?」
姉「て、照れてなんていません。どうして弟相手に照れないといけないのですか」
弟「だったらこっち向いて喋ってよ」
姉「さる事情によりそっちを向けません」
弟「別にいいけど……しっぽがブンブン振れてるよ?」
姉「はっ。と、止まれ、止まりなさい私のしっぽ」
弟「嬉しいのか。弟に褒められて嬉しいのか、お姉ちゃん」
姉「う、嬉しくなんてありません」
弟「ふむ。……また手料理作って欲しいなあ」
姉「……め、面倒なので嫌です」
弟「さらにしっぽが激しく振れだしたよ、お姉ちゃん」
姉「はう。止まれー、しっぽ止まれー」
弟「全然止まらないね、お姉ちゃん。わはははは」
姉「ぐぐぐ、また弟に馬鹿にされた。くやしい」
姉「なんですか弟」
弟「弟はお腹が空きました」
姉「それをお姉ちゃんに言われても困ります。お姉ちゃんは狐なので料理なんてできません」
弟「狐って使えねえなあ」
姉「狐を馬鹿にしました! たとえ弟でも、許せることと許せないことがあります!」
弟「そんな怒ることか?」
姉「無論です。狐が使えるところを見せるため、お姉ちゃんは料理を作ってあげます」
弟「え、でも料理できないんじゃ」
姉「狐にかかれば簡単です。妖術でどうにかします」
弟「妖術でって……それ、昔話とかである馬糞を料理にするって奴じゃ」
姉「…………」
弟「なんか答えて、お姉ちゃん!」
姉「できました」
弟「おおう……これは、一見美味しそうな料理が食卓に並んで入るけど、その実馬糞なのか」
姉「…………」
弟「肯定or否定を望みます」
姉「……おいしいよ?」
弟「とても不安です」
姉「がんばれ弟」
弟「嫌です」
姉「お姉ちゃんを信じないのですか」
弟「お姉ちゃんである前に、狐だしなあ。狐の出てくる話で料理が出てきたら、ほぼ確実に馬糞エンドだしなあ」
姉「……別に、食べなくてもいいです」(じわーっ)
弟「泣きそうになりながら片付けるなっ! わーったよ、食べるよ。むしゃむしゃむしゃ!」
姉「……どきどき。どうですか?」
弟「まずい」
姉「……残されてもヘッチャラです。お姉ちゃん、大人ですから」(じわーっ)
弟「だから、泣きそうになりながら片付けるなッ! まずいけど、馬糞じゃないみたいだし食うよ!」
姉「無理して食べなくていいです」
弟「初料理ならこんなもんだって! 食ってるんだから皿をさげるな!」
姉「馬糞です。こんなの馬糞を妖術で食べ物っぽくしてるだけです。食べないでください。こんなの捨てちゃいます」
弟「嘘つけっ! 100歩譲って馬糞だという設定だとしても、馬糞大好きだから捨てるな!」
姉「弟がスカトロマニアに」
弟「ちげーよっ! いーから寄こせ! むしゃむしゃむしゃ!」
姉「むぅ……」
弟「ごっそさん! ……ふぅ」
姉「まずいのに全部食べた。……変な弟。まずいなら残せばいいのに」
弟「まずくても、初めて食べるお姉ちゃんの手料理だからな。残すわけにはいかないさな」
姉「…………」
弟「照れてる?」
姉「て、照れてなんていません。どうして弟相手に照れないといけないのですか」
弟「だったらこっち向いて喋ってよ」
姉「さる事情によりそっちを向けません」
弟「別にいいけど……しっぽがブンブン振れてるよ?」
姉「はっ。と、止まれ、止まりなさい私のしっぽ」
弟「嬉しいのか。弟に褒められて嬉しいのか、お姉ちゃん」
姉「う、嬉しくなんてありません」
弟「ふむ。……また手料理作って欲しいなあ」
姉「……め、面倒なので嫌です」
弟「さらにしっぽが激しく振れだしたよ、お姉ちゃん」
姉「はう。止まれー、しっぽ止まれー」
弟「全然止まらないね、お姉ちゃん。わはははは」
姉「ぐぐぐ、また弟に馬鹿にされた。くやしい」