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2024年11月21日
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【狐ねえ2】

2010年02月27日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか弟」
弟「弟はお腹が空きました」
姉「それをお姉ちゃんに言われても困ります。お姉ちゃんは狐なので料理なんてできません」
弟「狐って使えねえなあ」
姉「狐を馬鹿にしました! たとえ弟でも、許せることと許せないことがあります!」
弟「そんな怒ることか?」
姉「無論です。狐が使えるところを見せるため、お姉ちゃんは料理を作ってあげます」
弟「え、でも料理できないんじゃ」
姉「狐にかかれば簡単です。妖術でどうにかします」
弟「妖術でって……それ、昔話とかである馬糞を料理にするって奴じゃ」
姉「…………」
弟「なんか答えて、お姉ちゃん!」

姉「できました」
弟「おおう……これは、一見美味しそうな料理が食卓に並んで入るけど、その実馬糞なのか」
姉「…………」
弟「肯定or否定を望みます」
姉「……おいしいよ?」
弟「とても不安です」
姉「がんばれ弟」
弟「嫌です」
姉「お姉ちゃんを信じないのですか」
弟「お姉ちゃんである前に、狐だしなあ。狐の出てくる話で料理が出てきたら、ほぼ確実に馬糞エンドだしなあ」
姉「……別に、食べなくてもいいです」(じわーっ)
弟「泣きそうになりながら片付けるなっ! わーったよ、食べるよ。むしゃむしゃむしゃ!」
姉「……どきどき。どうですか?」
弟「まずい」
姉「……残されてもヘッチャラです。お姉ちゃん、大人ですから」(じわーっ)
弟「だから、泣きそうになりながら片付けるなッ! まずいけど、馬糞じゃないみたいだし食うよ!」
姉「無理して食べなくていいです」
弟「初料理ならこんなもんだって! 食ってるんだから皿をさげるな!」
姉「馬糞です。こんなの馬糞を妖術で食べ物っぽくしてるだけです。食べないでください。こんなの捨てちゃいます」
弟「嘘つけっ! 100歩譲って馬糞だという設定だとしても、馬糞大好きだから捨てるな!」
姉「弟がスカトロマニアに」
弟「ちげーよっ! いーから寄こせ! むしゃむしゃむしゃ!」
姉「むぅ……」
弟「ごっそさん! ……ふぅ」
姉「まずいのに全部食べた。……変な弟。まずいなら残せばいいのに」
弟「まずくても、初めて食べるお姉ちゃんの手料理だからな。残すわけにはいかないさな」
姉「…………」
弟「照れてる?」
姉「て、照れてなんていません。どうして弟相手に照れないといけないのですか」
弟「だったらこっち向いて喋ってよ」
姉「さる事情によりそっちを向けません」
弟「別にいいけど……しっぽがブンブン振れてるよ?」
姉「はっ。と、止まれ、止まりなさい私のしっぽ」
弟「嬉しいのか。弟に褒められて嬉しいのか、お姉ちゃん」
姉「う、嬉しくなんてありません」
弟「ふむ。……また手料理作って欲しいなあ」
姉「……め、面倒なので嫌です」
弟「さらにしっぽが激しく振れだしたよ、お姉ちゃん」
姉「はう。止まれー、しっぽ止まれー」
弟「全然止まらないね、お姉ちゃん。わはははは」
姉「ぐぐぐ、また弟に馬鹿にされた。くやしい」

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