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2024年11月21日
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【狐ねえ5】

2012年10月16日
弟「お姉ちゃん」
姉「なんですか、弟」
弟「こっちに戻ってきて結構経ったし、そろそろ学校へ行ってはどうだろうか」
姉「がっこう! 知ってます知ってます、同じくらいの歳の子供がみんなで遊ぶところです!」
弟「いや、遊ぶのではなく勉強する場なのだが」
姉「似たようなものです! ……でも、あの、いいのですか?」
弟「? なにが?」
姉「……お姉ちゃんは狐なので、狐の耳としっぽが生えてます。こんなお姉ちゃんが学校に行っても、大丈夫なのですか?」
弟「ああ、なるほど。確かに多少問題あるかもなあ。世の人間全てが俺みたいな奴ではないし」(さわさわ)
姉「ふひゃあ!? み、みみをさわさわしてはいけないのです! そこは敏感なのです!」
弟「任せろ!」(さわさわ)
姉「任せろと言ったのに! 言ったのに、まださわさわしてます!」
弟「とても気持ちがいいからね」(さわさわ)
姉「は、はぅ……あ、あまりさわってはいけないのです。困るのです、困るのです」
弟「おや、どういうわけかお姉ちゃんが気持ちよさそうな顔を」
姉「! き、気持よくなどないのです! 敏感なだけなのです! くすぐったいだけです!」
弟「ふーん」(くにくに)
姉「ふひゃあああ!? さ、触り方を変えてはいけないのです!」
弟「大変だ、このお姉ちゃんえろい! よし、ちょっと俺の指を咥えて?」(くにくに)
姉「え? え?」
弟「HAYAKU!」
姉「は、はい」パクッ
弟「そして、ぺろぺろしてください!」
姉「え? え? ……れろれろ」(困惑しつつも従順に)
弟「……ふぅ」
姉「?」ペロペロ
弟「あ、ごめんなさい。本能に囚われてました。もう大丈夫です、ごめんなさい」
姉「……もういいのですか?」ペロペロ
弟「はい。あの、だからもう大丈夫なので」
姉「ちょっと楽しいです」ペロペロペロ
弟「ええい! なんかまた囚われた! ええい!」
姉「れろれろれろ♪」

弟「ふぅ……」
姉「お姉ちゃんは楽しかったです。またやりたいです」フリフリ
弟「いや、その、俺も楽しいは楽しかったけど、これは闇系の遊びなので光系のお姉ちゃんには向いていないと」
姉「お姉ちゃんは闇に潜む狐なので、闇系です! くーるなのです! お姉ちゃんはくーるに去るぜ、なのです!」フンス
弟「俺の漫画を読んだね」
姉「漢字が多くてちょっと読むの大変でしたが、面白かったです。めめたぁ」
弟「あーはいはい、めめたぁ」(なでなで)
姉「めめたぁ」フリフリ
弟「じゃなくて。学校の話をしていたのに。どうしてこうなった」
姉「弟がいきなりお姉ちゃんのみみをさわさわするからです。弟がいけないのです!」
弟「うむ。全くもってその通り。ごめんなさい」(ぺこり)
姉「でも、お姉ちゃんは優しいので許します。あ、そだ。あぶらげをくれたら許します」
弟「取引を持ちかけるだなんて許せない。一週間油揚げ禁止」
姉「ふわーん!」
弟「今日もお姉ちゃん可愛い」

姉「ぐすぐす……」モグモグ
弟「油揚げをあげたらすぐに泣き止んだ。お姉ちゃんは簡単だ」
姉「簡単ではないのです! お姉ちゃんは難しいのです!」モグモグ
弟「いや、難しいってのはどうかと。ところでお姉ちゃん、おいしい?」
姉「はい!」モグモグ
弟「そりゃ重畳」(なでなで)
姉「♪」フリフリ
弟「で、学校なのですが」
姉「はい」
弟「まあ、大丈夫だろ、たぶん」
姉「適当です! このみみとしっぽはどうするのですか!」フリフリ
弟「可愛い」(さわさわ)
姉「ひゃああ! か、可愛いではなくて、可愛いではなくて!」
弟「しっぽも可愛い」(もふもふ)
姉「し、しっぽ! しっぽはダメです、ダメなのです! また前みたくなっちゃうのです!」
弟「前?」
姉「詳しい言及は避けますが、弟のせいで大変になってしまった事件のことです!」
弟「ああ、思い出した。お漏らし事件ね」
姉「ふわーん!」
弟「このお姉ちゃん泣き虫だな」(もふもふ)
姉「ふわ、な、泣いてるのにもふもふって……ふわ、ふわあ、らめ、らめぇぇぇぇぇ!!!」
弟「あ」

姉「ぐしゅ……ぐしゅぐしゅ……」
弟「あ、や、その。ごめんね、お姉ちゃん」
姉「ダメって言ったのに。前にもダメって言ったのに。今回もダメって言ったのに。酷い弟です。ぐしゅ」
弟「いや本当ごめんね、お姉ちゃん。でも、お漏らしするお姉ちゃんも可愛いよ?」
姉「嬉しくないです!」ガー
弟「褒めたのに」
姉「ちっとも褒めてないです。もう弟はお姉ちゃんのしっぽに触ってはいけません! 禁則事項なのです!」
弟「分かった!」(もふもふ)
姉「ちっとも分かってません!? あっ、だめっ、そんな強く握ったらまた!?」
弟「ああ失敬失敬。日に二度は多いよね。また明日にするよ」
姉「今日も明日も明後日もダメです! どうしてお姉ちゃんに酷いことをするのですか!?」
弟「外界の人間は酷い奴が多いからね。そんな奴との付き合い方を、俺を通して練習させているのではなくて純然たる俺の趣味だよ」
姉「ああ、そういう……ええっ!?」
弟「さて、学校か。どうするかなあ……」
姉「え、お姉ちゃんをいじめるのが趣味ってどういうことですか!?」
弟「んー、みみは帽子でどうにかなるとして、問題はしっぽだなあ。うーん……」(もふもふ)
姉「お姉ちゃんの質問に答えなさい! いやその前にお姉ちゃんのしっぽをもふもふするのを止めてください! なぜなら、あっ、やっ、だめ、らめぇぇぇぇぇ!」
弟「あ」

姉「……ぐしゅ。ぐしゅぐしゅ」
弟「ええと、その。本当にごめんなさい、お姉ちゃん」
姉「日に二度は多いと言ったのは誰ですか。ぐすん」
弟「いやもう本当ごめんなさい。お詫びになんでもします」
姉「……今日からおいなりさんを、一週間連続で」
弟「え、あ、さすがに連続ってのは」
姉「うぅー……」(涙じわーっ)
弟「とても楽しそうな献立で俺は嬉しいよ!」
姉「……じゃあ、今回だけ許します。でも、もう次はないですからね!? 絶対ですからね!?」
弟「分かった。しっぽのもふもふは一日一回に留めておくよ」
姉「一回なら許すってお話はどこから来たのですか!?」
弟「というわけで、みみを触ろう」(さわさわ)
姉「ひゃああ!? み、みみなら触っていいなんて言ってません、言ってません!」

拍手[12回]

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Comment
無題
弟が二度も賢者に……!!

それはそうと、俺なら毎日朝昼晩三回はお漏らしさせる自信がある
無題
狐ねえかわえええええええええええ!!!!

狐と言えばツンデレ妖狐というものもありましたね。いや、だからなんだというわけじゃないですが。
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