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2024年11月22日
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【犬子 弁当】
2010年01月28日
「おはよー符長くん! あのねあのね、昨日のテレビふぎゃっ!?」
教室でぐでーとしてると、朝っぱらからしっぽを振って(幻覚)犬子が寄ってきたので、顔面にチョップを入れて黙らせる。
「ううう……酷いよ符長くん。女の子の顔にチョップするなんて悪人がすることだよ」
「ごめんね」
「うー……まあ、謝られたから許すよ。あっ、それでねそれでね、昨日のテレビふぎゃっ!?」
再び姦しくなったので、顔面にチョップを入れて黙らせる。
「ううう……二回もチョップしたよ、されたよ! 酷いよ符長くん!」
「ごめんね」
「もう許せないよ! 怒りがふつふつーだよ!」
「言われてみれば確かに、犬子の全てを司る犬耳が逆立っている」
「こっ、これは犬耳じゃなくて、そーゆー髪型だよぅ!? それに、逆立ってないよ! 仮に犬耳だとしても、私の全てを司るってどーゆーこと!?」
変なことを言う犬だなあ。
「うー、聞いてないフリするしぃ……じゃなかった。今日の私はすっごくすっごく怒ってるんだから、いっぱいいっぱい謝らないと許さないよ!」
「じゃあ、今日の俺はズゴックズゴック怒っている」
「語感が似てるだけで意味不明だよ!?」
「なんだと!? いや、こう、ズゴックが、こう、赤鼻とか……赤い三連星?」
「黒い三連星だよ」
曖昧なガンダム知識で煙に巻こうとしたが、あまりに曖昧だったので自身が煙に巻かれ、結果犬子に教わる始末。くそう、負けるか!
「知ってる知ってる。オルテガ、マッシュ、ポテトだな」
「最後料理名になってるよ?」
「お腹が空いたから、しょうがないんだ」
「まだ朝なのに……朝ご飯食べなかったの?」
こっくりうなずくと、犬子は疲れたようにため息を吐いた。
「しょうがないなぁ……じゃじゃじゃじゃーん!」
「なーまーくーびー!」(青いサイバーロボネコ風に)
「違うよっ!? 今日のおやつにって持ってきたホットケーキだよ!?」
「なんだ。紛らわしい」
「生首がタッパーに入ってるってどうして思うのかなあ……?」
なにやらぶつぶつ言いながら、犬子は鞄から取り出したタッパーを机に置いた。
「よかったら一つあげるよ。感謝して食べてよね?」
「気持ちは嬉しいが、プラスチックは消化できないんだ」
「中身の話だよ!?」
「なんだ。遠まわしに死ねと言ってるのかと思った」
「符長くんって、根性ひねくれまくってるよね♪」
色々思ったがここで文句を言うと食事が手に入らなくなるので、黙ってタッパーのフタを開ける。
「はい、どーぞ。おいしいよ?」
「…………」
「黙ってフタを閉めようとしてる!? ダメだよ、食べるまで許さないよ!」
「違うんだ。俺が食べようと手を伸ばそうとしたら、ホットケーキが炭に変化してたんだ」
「ちょっと焦げちゃったカナ? あっ、でも女の子の手作り料理を食べないなんて酷いこと、符長くんはしないよね?」
「チョイ悪だからする」
「しないよね……?」(うるうる)
「ホットケーキ超うめぇ!」
手掴みでホットケーキ(?)を食べまくる。触感が砂抜きしてないアサリの身を抜いた部分みたい。つまり砂。じゃりじゃりじゃり。
「わっ、ホントに食べた!」
どういうことだテメェ、と言いたいがじゃりじゃりで喋れない。
「……あ、あの、まずいよね? ぺってしたらいいよ? 私、怒らないよ?」
「じゃりじゃりじゃり、ごくん。超まじい」
「だ、だから、ぺってしていいって言ったのに……」
「次はもうちょっとマシなの作れ」
そう言いながら、タッパーに入った炭、もとい、ホットケーキに手を伸ばす。
「…………」
「じゃりじゃり……ん? そんな見るな。照れるだろうが」
「……えへへへへへっ♪ 優しいね、符長くん♪」
「優しいだろ」
照れ隠しに片手で犬子のほっぺをふにふにする。
「えへへっ♪ あのね、次はきっとじょーずに作るからさ、また食べてよね?」
「お断りだ」
「絶対嘘だよ。作ってきたら、なんだかんだ言いながら食べてくれるに決まってるもんねー♪」
わけの分からないことを言いながら、嬉しそうに俺の手を両手で包み込む犬子だった。
教室でぐでーとしてると、朝っぱらからしっぽを振って(幻覚)犬子が寄ってきたので、顔面にチョップを入れて黙らせる。
「ううう……酷いよ符長くん。女の子の顔にチョップするなんて悪人がすることだよ」
「ごめんね」
「うー……まあ、謝られたから許すよ。あっ、それでねそれでね、昨日のテレビふぎゃっ!?」
再び姦しくなったので、顔面にチョップを入れて黙らせる。
「ううう……二回もチョップしたよ、されたよ! 酷いよ符長くん!」
「ごめんね」
「もう許せないよ! 怒りがふつふつーだよ!」
「言われてみれば確かに、犬子の全てを司る犬耳が逆立っている」
「こっ、これは犬耳じゃなくて、そーゆー髪型だよぅ!? それに、逆立ってないよ! 仮に犬耳だとしても、私の全てを司るってどーゆーこと!?」
変なことを言う犬だなあ。
「うー、聞いてないフリするしぃ……じゃなかった。今日の私はすっごくすっごく怒ってるんだから、いっぱいいっぱい謝らないと許さないよ!」
「じゃあ、今日の俺はズゴックズゴック怒っている」
「語感が似てるだけで意味不明だよ!?」
「なんだと!? いや、こう、ズゴックが、こう、赤鼻とか……赤い三連星?」
「黒い三連星だよ」
曖昧なガンダム知識で煙に巻こうとしたが、あまりに曖昧だったので自身が煙に巻かれ、結果犬子に教わる始末。くそう、負けるか!
「知ってる知ってる。オルテガ、マッシュ、ポテトだな」
「最後料理名になってるよ?」
「お腹が空いたから、しょうがないんだ」
「まだ朝なのに……朝ご飯食べなかったの?」
こっくりうなずくと、犬子は疲れたようにため息を吐いた。
「しょうがないなぁ……じゃじゃじゃじゃーん!」
「なーまーくーびー!」(青いサイバーロボネコ風に)
「違うよっ!? 今日のおやつにって持ってきたホットケーキだよ!?」
「なんだ。紛らわしい」
「生首がタッパーに入ってるってどうして思うのかなあ……?」
なにやらぶつぶつ言いながら、犬子は鞄から取り出したタッパーを机に置いた。
「よかったら一つあげるよ。感謝して食べてよね?」
「気持ちは嬉しいが、プラスチックは消化できないんだ」
「中身の話だよ!?」
「なんだ。遠まわしに死ねと言ってるのかと思った」
「符長くんって、根性ひねくれまくってるよね♪」
色々思ったがここで文句を言うと食事が手に入らなくなるので、黙ってタッパーのフタを開ける。
「はい、どーぞ。おいしいよ?」
「…………」
「黙ってフタを閉めようとしてる!? ダメだよ、食べるまで許さないよ!」
「違うんだ。俺が食べようと手を伸ばそうとしたら、ホットケーキが炭に変化してたんだ」
「ちょっと焦げちゃったカナ? あっ、でも女の子の手作り料理を食べないなんて酷いこと、符長くんはしないよね?」
「チョイ悪だからする」
「しないよね……?」(うるうる)
「ホットケーキ超うめぇ!」
手掴みでホットケーキ(?)を食べまくる。触感が砂抜きしてないアサリの身を抜いた部分みたい。つまり砂。じゃりじゃりじゃり。
「わっ、ホントに食べた!」
どういうことだテメェ、と言いたいがじゃりじゃりで喋れない。
「……あ、あの、まずいよね? ぺってしたらいいよ? 私、怒らないよ?」
「じゃりじゃりじゃり、ごくん。超まじい」
「だ、だから、ぺってしていいって言ったのに……」
「次はもうちょっとマシなの作れ」
そう言いながら、タッパーに入った炭、もとい、ホットケーキに手を伸ばす。
「…………」
「じゃりじゃり……ん? そんな見るな。照れるだろうが」
「……えへへへへへっ♪ 優しいね、符長くん♪」
「優しいだろ」
照れ隠しに片手で犬子のほっぺをふにふにする。
「えへへっ♪ あのね、次はきっとじょーずに作るからさ、また食べてよね?」
「お断りだ」
「絶対嘘だよ。作ってきたら、なんだかんだ言いながら食べてくれるに決まってるもんねー♪」
わけの分からないことを言いながら、嬉しそうに俺の手を両手で包み込む犬子だった。
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