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2024年11月22日
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【ツンデレに怖い話をしてみました】

2010年01月28日
 ↑の結果、ちなみが俺から離れません。
「ちなみさん、ぴたーっとくっついてくれるのは大変に嬉しいのですが、生憎と現在の日本の気候は夏なので暑いから離れろ」
「……離れたいのはやまやまだが、私には私の都合がある。……諦めろ」
「都合って何スか」
「……どっかの馬鹿がとても怖い話をしたので、夜尿症の恐れが」
「いい年して寝小便するなッ!」
「……その危機をタカシになすりつけるために、一緒にいなければならない」
「ぬ」
 どうしよう。それってつまり一緒に寝るってことだよね。それは大変に喜ばしいことだけど、人の布団で寝小便すると公言してる奴と一緒に寝るの?
「うーむむむむむ」
「……何を悩んでいる。今この時を逃せば、タカシに女の子と一緒に寝る機会など訪れるはずがない」
「何気に失礼ですね」
「……ただの事実。……それに、私のような見事なちっちゃなおっぱい、所謂ちっぱいな子とそうなることなど、最早天文学的数字と言えよう」
「自分で言うことにやや萎えはしましたが、確かに。うーむ。うーむむむ。うーむむむむむ」
「……では、そういうことで」
「何も結論を出してないのに勝手に人の布団にいそいそと!? なんたる勝手、恐るべき傍若無人!」
「……早く、こっち来る」
 布団から顔だけ出し、寂しそうに言うちなみ。
「ぬう!? この誘惑には何一つ勝てる要素がないので行きます」
 いそいそとちなみがINしている布団に俺もIN。
「……あ、触ったら殺す」
「馬鹿な!?」
「……でも、頭をなでなでするのは許可する」
「それは、いいです」
「……訂正。強要する」
 何その全然嬉しくないなでなで。
「……早くする」
「あーはいはい」
 言われるがまま、ちなみの頭をなでなでなで。
「……んー」
「目を細めていることから、気持ちよいと判断しましたが、どうなのでしょうか」
「……気持ちよくない。吐き気。げーげー」
 それはいけないので、手を止める。
「……何をしている。早くなでろ」
「気持ち悪いと言っていたので」
「……なでてないと、余計に気持ち悪い。……タカシと一緒の布団とか、考えるだけでおえー」
「俺が大統領なら、死刑にしてるに違いない」
「……だいじょぶ。私が大統領でも、タカシを死刑にしてる。……いっしょ♪」
 何その全然嬉しくないシンクロニシティ。
「……戯言はいいから、早くなでなで」
「しかし、俺から戯言を取ったら美男子しか残らないぞ」
 ものすっごいため息を吐かれた。
「……ものすごい戯言だった。戯言レベルSS」
「流石に泣きそうだぜ」
「……泣きそうなのは、こっち。……まさかアレほど怖……んにゃにゃ、迫力ある話をできるとは思わなかった」
 さっきした怖い話を思い出したのか、ちなみは布団の中で俺の腹辺りの服をきゅっと掴んだ。
「夜中に思い出したらちょっと便所行けないレベルだと自負しております」
「……将来の役に立たない技術ばかりが発達している」
 言い返したいのに何も言えないよパトラッシュ。
「……勉強とか、運動とか、部活とか、他に頑張ることが沢山あるように思える」
「あまりいじめるな。そんなこと言う奴は今から一人で帰ってもらうぞ」
「……無意味な人生もいいよね」
 同調されたはずなのに、本気で泣きそうだよ。
「……ということで、なでなで」
「はいはいはい」
 放置しておくと俺の心をえぐりまくられるので、諦めてちなみの頭をなでなでする。
「……んー」
「いかがですか、お姫様」
「……悪くない。……んじゃ、私が寝付くまでそうしておくこと」
「嫌です」
「……はぅーとか萌え言語言ってやるから頑張れ。はうー。はうー」
 馬鹿にされてる。絶対馬鹿にされてる。
「……はわわの方がよかった?」
「一緒だッ! ええい、馬鹿にしおって! そういうわざとらしいのは萎え萎えなんだよ!」
「はわわ」
「こいつ人の話聞いてねえ!」
「……こんな可愛らしい女の子がはわわと言っているんだから、神と私に感謝したらどうだろう」
「神と自分を同列にするな! あと萌え言語のチョイスが全体的に古い」
「……だって、よく知らないもん」
「じゃあ教えてやるから学べ。lesson1.みゅー」
「み゛ゅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛」
「怖っ、怖ぁっ! どっから出てる、そのデスボイス!」
「……墓の下から萌えキャラ登場」
「んなところからは出てこねえよッ!」
「……チャームポイントは抜け落ちた目玉」
「お前怖いから俺と一緒に寝てるんじゃなかったのかよ!?」
「……タカシと一緒だったら、へっちゃら」
「う」
 突然そんなこと言われたら、照れるじゃないですか。
「……な、何を赤くなってるか。か、勘違いも甚だしい。……や、やれやれだぜー」
「そう言ってるお前も、結構な赤さを保持しているぞ」
「こ、これは……め、酩酊してるだけだもん」
「そっちの方が問題だ、未成年ッ!」
「ごくごく。げぶはー」
「人のジュースを勝手に飲むな!」
 一瞬いい雰囲気になったかと思ったが、やはりちなみ相手だとこんな感じです。

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み゛ゅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛でツボって先が読めないんだがww
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