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2024年11月22日
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【ツンデレとウェディングケーキ】
2010年01月28日
学校からの帰り道、暑いにゃーと思いながらだらだら歩いてると、見知った後姿を見かけた。
「おす、瑠姫」
「ひにゃーっ!?」
軽く声をかけると、瑠姫は猫っぽい悲鳴を上げた。
「どうしたっ、俺の声に反応して破瓜でもしたかっ!?」
「なんか頭がぬるぬるしゅるー!?」
「なんだ。それは俺が挨拶と共に乗せた昆布だ、安心しろ」
瑠姫は昆布を取ると俺の顔にぶつけた。
「何をする」
顔から昆布を垂らしつつ、文句をぶつける。
「こっちの台詞っ! いきなり昆布乗せる奴なんて聞いたことないっ!」
「だって、既に二つほど昆布を頭から垂らしているし、その方がいいかなーって。ただ、携帯に大変苦労するので次回から乾燥昆布にさせてもらいます。ご了承ください」
「昆布じゃないっ! 髪! ツインテール! 何回言ったら覚えるんだっ! もー乗せるなー!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「るきーっ! もーついてくるな、ばかーっ!」
るきーと言いながら瑠姫はてててっと駆けていった。もちろんついていく。
「来るなって言ってるのにー!」
「ははははは。こんなクソ暑いのに走るとかどんな残虐行為手当てだ」
「うるさいついて……」
突然瑠姫の語気が弱まった。どうしたのかと瑠姫の視線の先を探ると、そこには教会があった。丁度結婚式の最中で、ライスシャワーが行われていた。
「きれー……」
キラキラとした目で幸せそうな夫婦を見つめる瑠姫。
「確かに。だがしかし、あの新婦の乳が育ちすぎているのが少々難点か。もっと平らなのが好みです」
「オマエの好みなんて聞いてにゃー!」
「瑠姫のそれがちょうどベストです」
「すっごく聞いてにゃーっ! だいたい、あたしは将来すっごく大きくなるもんっ! ママはすっごく大きいから、きっとあたしも大きくなるもん!」
「お前のおばさん、太ってるからバストも大きいだけじゃねえか」
「うるしゃー!」
などとやりあってる間に、新婚夫婦は車に乗ってどっかへ行ってしまった。
「もー! ちゃんと見れなかったじゃんか!」
「ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだ。ただ、俺の好みを言っただけなんだ。どういうわけか瑠姫が怒っただけなんだ」
「あたしが悪いみたいにゆーな!」
「そんなつもりは毛頭……ん?」
ふと教会の中を見ると、大きなケーキが見えた。
「瑠姫、でけーケーキがあるぞ。食え」
「ダメに決まってるの! あれはウェディングケーキ! ……まー、おいしそーだけど。食べるなんて無理だろーけどね」
「ふむ。ちょっと待ってろ」
「にゃ?」
瑠姫をその場に置いて、教会の中へ侵入する。中にいた人に事情を過剰に説明する。
「よし。瑠姫、おいで」
教会の表に出て、瑠姫を手招きする。
「にゅー?」
「許可を得た。少しなら食っていいってさ」
「ホントっ!? やたっ!」
言うが早いか、瑠姫は素早く教会の中へ飛び込んだ。飛ぶような動きでケーキの前まで来ると、一目散にかぶりついた。
「あぐあぐあぐ……おいしー! 別府、これおいしーよ!」
「少しだ、少しッ! 誰も全部食っていいとは言ってない!」
「少しだよ?」
「どこがだっ! ケーキに抱きつくな! ああもう、クリームでべとべとじゃねえか……」
「もぎゅもぎゅもぎゅ……んー、おいしー♪」
全身をクリームでべったべたにしながら、瑠姫は幸せそうな顔でケーキをほうばっていた。子供だ、コイツ。
「んー♪ でもさ、どうやって許可得たの?」
「ブレインウォッシュって知ってる?」
「……知んないけど、知らないほうがいい気がする。ま、なんでもいーや、おいしーし。ありがとね、別府♪」
「礼はその幼い肢体で結構です」
丁寧に言ったのに、どういうことかケーキをぶつけられた。
「違う、そうじゃない」
「うるしゃー! ばーかばーか変態!」
猿カニ合戦の猿のごとく、ケーキを俺に投げまくる瑠姫だった。
「おす、瑠姫」
「ひにゃーっ!?」
軽く声をかけると、瑠姫は猫っぽい悲鳴を上げた。
「どうしたっ、俺の声に反応して破瓜でもしたかっ!?」
「なんか頭がぬるぬるしゅるー!?」
「なんだ。それは俺が挨拶と共に乗せた昆布だ、安心しろ」
瑠姫は昆布を取ると俺の顔にぶつけた。
「何をする」
顔から昆布を垂らしつつ、文句をぶつける。
「こっちの台詞っ! いきなり昆布乗せる奴なんて聞いたことないっ!」
「だって、既に二つほど昆布を頭から垂らしているし、その方がいいかなーって。ただ、携帯に大変苦労するので次回から乾燥昆布にさせてもらいます。ご了承ください」
「昆布じゃないっ! 髪! ツインテール! 何回言ったら覚えるんだっ! もー乗せるなー!」
「そう怒るなよ、はるぴー」
「るきーっ! もーついてくるな、ばかーっ!」
るきーと言いながら瑠姫はてててっと駆けていった。もちろんついていく。
「来るなって言ってるのにー!」
「ははははは。こんなクソ暑いのに走るとかどんな残虐行為手当てだ」
「うるさいついて……」
突然瑠姫の語気が弱まった。どうしたのかと瑠姫の視線の先を探ると、そこには教会があった。丁度結婚式の最中で、ライスシャワーが行われていた。
「きれー……」
キラキラとした目で幸せそうな夫婦を見つめる瑠姫。
「確かに。だがしかし、あの新婦の乳が育ちすぎているのが少々難点か。もっと平らなのが好みです」
「オマエの好みなんて聞いてにゃー!」
「瑠姫のそれがちょうどベストです」
「すっごく聞いてにゃーっ! だいたい、あたしは将来すっごく大きくなるもんっ! ママはすっごく大きいから、きっとあたしも大きくなるもん!」
「お前のおばさん、太ってるからバストも大きいだけじゃねえか」
「うるしゃー!」
などとやりあってる間に、新婚夫婦は車に乗ってどっかへ行ってしまった。
「もー! ちゃんと見れなかったじゃんか!」
「ごめんね。そんなつもりじゃなかったんだ。ただ、俺の好みを言っただけなんだ。どういうわけか瑠姫が怒っただけなんだ」
「あたしが悪いみたいにゆーな!」
「そんなつもりは毛頭……ん?」
ふと教会の中を見ると、大きなケーキが見えた。
「瑠姫、でけーケーキがあるぞ。食え」
「ダメに決まってるの! あれはウェディングケーキ! ……まー、おいしそーだけど。食べるなんて無理だろーけどね」
「ふむ。ちょっと待ってろ」
「にゃ?」
瑠姫をその場に置いて、教会の中へ侵入する。中にいた人に事情を過剰に説明する。
「よし。瑠姫、おいで」
教会の表に出て、瑠姫を手招きする。
「にゅー?」
「許可を得た。少しなら食っていいってさ」
「ホントっ!? やたっ!」
言うが早いか、瑠姫は素早く教会の中へ飛び込んだ。飛ぶような動きでケーキの前まで来ると、一目散にかぶりついた。
「あぐあぐあぐ……おいしー! 別府、これおいしーよ!」
「少しだ、少しッ! 誰も全部食っていいとは言ってない!」
「少しだよ?」
「どこがだっ! ケーキに抱きつくな! ああもう、クリームでべとべとじゃねえか……」
「もぎゅもぎゅもぎゅ……んー、おいしー♪」
全身をクリームでべったべたにしながら、瑠姫は幸せそうな顔でケーキをほうばっていた。子供だ、コイツ。
「んー♪ でもさ、どうやって許可得たの?」
「ブレインウォッシュって知ってる?」
「……知んないけど、知らないほうがいい気がする。ま、なんでもいーや、おいしーし。ありがとね、別府♪」
「礼はその幼い肢体で結構です」
丁寧に言ったのに、どういうことかケーキをぶつけられた。
「違う、そうじゃない」
「うるしゃー! ばーかばーか変態!」
猿カニ合戦の猿のごとく、ケーキを俺に投げまくる瑠姫だった。
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