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2024年11月21日
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【沙夜 エヴァ風】
2010年01月27日
昨日テレビで映画版のエヴァをしていたので、録画しておいた。そして、それをついさっき幼なじみの沙夜と一緒に鑑賞した。
「はー……や、結構面白かったな」
「…………」(コクコク)
「なので、ごっこ遊びをしましょう」
「……?」
「俺がシンジ君で、沙夜が綾波ぃ」
「……?」
「いや、? じゃなくて。ごっこ遊びだ。レディー?」
「…………」(ぷるぷる)
ぷるぷる首を横に振る沙夜の頭を掴んで無理やりうなずかせ、ごっこ遊び開始。沙夜の目が「やれやれだぜー」と言ってるような気がするが気のせいだ。
「ええと……。自分に、自分には他に何もないって、そんなこと言うなよ。別れ際にさよならなんて、悲しいこと言うなよ……」
そう言うと、沙夜は困った顔をした。恐らくだが、「ごめんなさい。こういう時、どんな顔をすればいいのか分からないの」と言いたいに違いない! 既に困った顔をしてるが!
「笑えば、いいと思うよ」
そう言うなり、沙夜はにぱーっと笑って俺にがしっと抱きついて──って、
「違ーうっ!」
沙夜をべりばり引き剥がし、ベッドにぽすんと落とす。沙夜はびっくりした顔で俺を見ていた。
「途中まではとてもいい感じだった。だが、最後の最後で大失敗だ。なんであんなにぱにぱ笑う。そうじゃなくて、微笑む感じでひとつ頼む」
沙夜はぶすーっとした感じでうなずいた。
「あと、抱きつくのもダメ」
激しくショックを受けているようだが、気づかない体で。
「じゃあテイク2。……別れ際にさよならなんて、悲しいこと言うなよ」
沙夜は落ち込んだ様子で鼻を鳴らした。
「沙夜、おまいの番だ。『こういう時どんな顔すればいいのか分からないの』だ」
沙夜は眉を八の字にして、言った感じを出した。
「よし。──笑えば、いいと思うよ」
そう言った瞬間沙夜はにぱーっと笑って俺に抱きついてーって!
「だから違うっての! にぱー笑い禁止! 抱きつきも禁止!」
べりばり剥がして沙夜をベッドに落とす。抗議のつもりか、沙夜はきゅーきゅー鳴いた。
「ふん、そんな声で鳴いても無駄だ。この俺様に媚びへつらいなど──な、何ィ!?」
気がつけば、俺の手は沙夜の頭をしきりになでていた。
「馬鹿な、俺の意思とは無関係に沙夜の頭をなでてしまうだと!? 恐ろしい……なんたる技、なんという甘え上手!」
「♪♪♪」
人が折角格闘漫画っぽい解説をしてるのに、当の沙夜は満足そうに目を細めるばかり。
「あー……まあいいか。どうですか、沙夜様」
「……♪」
ほにゃーっと蕩けそうな顔で俺のなでなでを受ける沙夜。嬉しそうで何よりだ。
「だがしかしこんな程度で終わっては武家の恥!」
ということで、なでていた手を沙夜のほっぺにもっていき、うにーっと引っ張る。あと、よく考えると武家とか関係ない。
「はっはっは。これでどうだ、沙夜!」
しかし、それでも沙夜は嬉しそうだった。自分のほっぺがうにーと伸びていくというのに、沙夜は笑顔を崩さない。
「ぬぐ……く、くそっ! これ以上は俺にはできない! ……お前の勝ちだ、沙夜」
どこから勝負になっていたのか、判定はなんだったかすら分からないまま勝敗が決まった。
がっくりと膝を付く俺の肩に、手が乗せられた。顔を上げると、沙夜の「笑えば、いいと思うよ」な感じの顔。
「…………」
「!!!?」
最大限の笑顔を見せたら、ものすごく怯えられた。
「逃げるな、沙夜」
わたつく沙夜の手を取り、ニヤリと笑う。
「っ! っ!? っ!!」
「ククク……俺様に捕まったが最後、一緒にエヴァの映画を見に行く羽目になるのだ! 諦めろ、沙夜!」
「…………」
「え? えー……あー、まあ、うん。俺のおごりで」
「……♪」
「いやその後色々遊びまわる代金全部俺が出すとか聞いてませんから! ちょっと沙夜、沙夜の人!? 聞いてます!?」
俺の話なんてちっとも聞かずに、嬉しそうに部屋でくるくる回る沙夜だった。
「はー……や、結構面白かったな」
「…………」(コクコク)
「なので、ごっこ遊びをしましょう」
「……?」
「俺がシンジ君で、沙夜が綾波ぃ」
「……?」
「いや、? じゃなくて。ごっこ遊びだ。レディー?」
「…………」(ぷるぷる)
ぷるぷる首を横に振る沙夜の頭を掴んで無理やりうなずかせ、ごっこ遊び開始。沙夜の目が「やれやれだぜー」と言ってるような気がするが気のせいだ。
「ええと……。自分に、自分には他に何もないって、そんなこと言うなよ。別れ際にさよならなんて、悲しいこと言うなよ……」
そう言うと、沙夜は困った顔をした。恐らくだが、「ごめんなさい。こういう時、どんな顔をすればいいのか分からないの」と言いたいに違いない! 既に困った顔をしてるが!
「笑えば、いいと思うよ」
そう言うなり、沙夜はにぱーっと笑って俺にがしっと抱きついて──って、
「違ーうっ!」
沙夜をべりばり引き剥がし、ベッドにぽすんと落とす。沙夜はびっくりした顔で俺を見ていた。
「途中まではとてもいい感じだった。だが、最後の最後で大失敗だ。なんであんなにぱにぱ笑う。そうじゃなくて、微笑む感じでひとつ頼む」
沙夜はぶすーっとした感じでうなずいた。
「あと、抱きつくのもダメ」
激しくショックを受けているようだが、気づかない体で。
「じゃあテイク2。……別れ際にさよならなんて、悲しいこと言うなよ」
沙夜は落ち込んだ様子で鼻を鳴らした。
「沙夜、おまいの番だ。『こういう時どんな顔すればいいのか分からないの』だ」
沙夜は眉を八の字にして、言った感じを出した。
「よし。──笑えば、いいと思うよ」
そう言った瞬間沙夜はにぱーっと笑って俺に抱きついてーって!
「だから違うっての! にぱー笑い禁止! 抱きつきも禁止!」
べりばり剥がして沙夜をベッドに落とす。抗議のつもりか、沙夜はきゅーきゅー鳴いた。
「ふん、そんな声で鳴いても無駄だ。この俺様に媚びへつらいなど──な、何ィ!?」
気がつけば、俺の手は沙夜の頭をしきりになでていた。
「馬鹿な、俺の意思とは無関係に沙夜の頭をなでてしまうだと!? 恐ろしい……なんたる技、なんという甘え上手!」
「♪♪♪」
人が折角格闘漫画っぽい解説をしてるのに、当の沙夜は満足そうに目を細めるばかり。
「あー……まあいいか。どうですか、沙夜様」
「……♪」
ほにゃーっと蕩けそうな顔で俺のなでなでを受ける沙夜。嬉しそうで何よりだ。
「だがしかしこんな程度で終わっては武家の恥!」
ということで、なでていた手を沙夜のほっぺにもっていき、うにーっと引っ張る。あと、よく考えると武家とか関係ない。
「はっはっは。これでどうだ、沙夜!」
しかし、それでも沙夜は嬉しそうだった。自分のほっぺがうにーと伸びていくというのに、沙夜は笑顔を崩さない。
「ぬぐ……く、くそっ! これ以上は俺にはできない! ……お前の勝ちだ、沙夜」
どこから勝負になっていたのか、判定はなんだったかすら分からないまま勝敗が決まった。
がっくりと膝を付く俺の肩に、手が乗せられた。顔を上げると、沙夜の「笑えば、いいと思うよ」な感じの顔。
「…………」
「!!!?」
最大限の笑顔を見せたら、ものすごく怯えられた。
「逃げるな、沙夜」
わたつく沙夜の手を取り、ニヤリと笑う。
「っ! っ!? っ!!」
「ククク……俺様に捕まったが最後、一緒にエヴァの映画を見に行く羽目になるのだ! 諦めろ、沙夜!」
「…………」
「え? えー……あー、まあ、うん。俺のおごりで」
「……♪」
「いやその後色々遊びまわる代金全部俺が出すとか聞いてませんから! ちょっと沙夜、沙夜の人!? 聞いてます!?」
俺の話なんてちっとも聞かずに、嬉しそうに部屋でくるくる回る沙夜だった。
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