忍者ブログ

[PR]

2025年04月19日
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【ボクっ娘と試験勉強】

2010年05月03日
 ボクっ娘が一緒に試験勉強しようと言うので部屋に入れてやったのだが、どうにも集中できない。
「……はぁ~、やる気出ねぇ。ボクっ娘、ちょっと脱いで薄い胸を晒し、俺にやる気出させろ」
「脱がないよ! ボクっ娘とか薄い胸とか言うな! ほら、いい加減ちゃんとしないと赤点取っちゃうよ?」
「やる気出ねーんだよ……」
 床に寝そべり、近くに落ちてた漫画を読む。この漫画に出てくる妹キャラが非常に可愛くて大好き。
「ほらほら、漫画なんか読んでないで頑張ろーよ。赤点取ってもいいの?」
「まぁまぁ、休憩休憩。ほら、梓もこの漫画見ろよ。『おにーちゃーん』って言ってるぞ? 可愛くて耳から変な汁が出そうだ」
「はぁ、また変な漫画見て。……そんなに妹が好きなの?」
「好き。大好き。なんで俺には妹がいないんだ!?」
「ぼ、ボクに言われても困るよぉ。……そ、それじゃ、もし妹がいたら勉強がんばる?」
「当然だ。妹が『お兄ちゃん頑張って』なんて言ったらおまえ、凄いことになるぞ?」
「そ、そっか。……じゃ、じゃあね、……ボクが、妹になってあげてもいいよ」
「マジか!?」
「ま、マジだよ。……タカシ、なんだか目が怖いよ」
「ふーっ、ふーっ、……じゃ、じゃあ、お兄ちゃんと! お兄ちゃんと呼んでくれ!」
「は、鼻息荒いよぉ……。え、えっと、……お兄ちゃん?」
「妹よぉぉぉぉぉッッッ!!!」
「うわぁぁぁ!? だ、抱きつくなぁ! どこ触ってんだよ、そこおっぱいだよぉ!?」
「や、スマンスマン。背中と勘違いしたフリした」
「ううううう……どうせボクの胸はぺったんこだもん。……フリ!?」
「ほらほら、妹たるもの兄を褒め称え愛するもんだ」
「あ、愛するって……そ、そうじゃなくて勉強だよ、勉強! 頑張ろうよ、お兄ちゃん!」
「妹よぉぉぉぉぉッッッ!!!」
「うわぁぁぁ!? だから、抱きつくなぁ! おっぱいばっか触るなぁ!」
 妹はとても可愛いもんだということを再認識できてよかった。
 ただ、後日テストで追試くらったのだけは納得できない。
「なんでだと思う、梓?」
「全然勉強しないでボクに抱きついてばっかりいたからだよ、ばかっ!」

拍手[7回]

PR

【ボクっ娘が弁当を作ってきた】

2010年05月03日
 ボクっ娘が弁当を作ってきた。それはいいが、なんで俺に作ってくるんだろう。
「はい、めしあがれ」
「……俺、いつの間におまえの弱みを握ってたんだ?」
「そんなんじゃないよっ! え、えっと、この間数学教えてくれたでしょ? そのお礼だよ」
 お礼か、それなら理解できる。
 ただ、普段梓をいじめてばかりいる俺に、普通の弁当を作るだろうか。……まさか、罠?
「…………」
「わぁっ、なに無言で蓋閉じようとしてるんだよっ!」
「いや、罠かと思って」
「そんなことしないよっ! ……タカシ、ひょっとしてボクが作ったお弁当食べるの、嫌なのかなぁ……?」
 梓のまなじりに涙が溜まりだしたので、慌てて蓋を開く。
「可愛いボクっ娘の作ってくれた弁当を食べるのは至上の喜びだなぁ」
 梓のほっぺをすりすりすると、ものすごく赤くなった。
「ううううう……は、恥ずかしいよぉ」
 しまった、言われてみれば俺も恥ずかしい。
「……あんたら、何二人して赤面してんの?」
 通りすがりのかなみに馬鹿にされる。
「ええい、もう食うぞ!」
「あっ、待って待って」
 おあずけされた犬のようにそのままの大口を開けて待つ。すると、梓は自分の箸を持ち、卵焼きをつまんだ。
「は、はい、あーん」
「…………」
 これはアレですか、羞恥プレイというやつですか。
 さすがに勘弁して欲しいと目で訴えると、梓のまなじりに再び涙が。
「……あーん」
「はいっ。どう? おいしい?」
「むぐむぐむぐ……殻が入ってて舌が痛い」
「…………」(涙じわーっ)
「カルシウムも一緒に摂取できるなんて、なんと素晴らしい弁当なのだろう!」
 すぐに泣く梓もどうかと思うが、泣かれるとすぐに迎合する俺もどうかと思う。
「えへっ、えへへへへっ。優しいね、タカシ」
「俺のどこが優しいと言うのだ。まったく、変なことばっかり言うな」
「えへへっ。はい、次。唐揚げだよ」
「…………」
 黒い炭の塊を、梓は唐揚げと言って俺に突きつけた。
「はい、あーん」
「あ、梓も食えよ。俺ばっか食ってたら悪いだろ」
「あ、大丈夫だよ。ボクの分は別にあるから。……実は、ボクの分はお母さんに作ってもらったんだけどね」
 そう言って軽く笑う梓に、どうしてもそっちをくれとは言えなかった。
「……やっぱり、初めて作ったからおいしくないのかなぁ……?」
「はぐっ。……うむ、こんなじゃりじゃりとした元素記号Cっぽい唐揚げなんて普段食えないからな。ナイスだ、梓」
 炭の味しかしない唐揚げをどうにか飲み込む。
「…………」
「どうした? 次を待ってるんだが」
 こうなったらヤケだ。全部食ってやる。
「……えへへっ。やっぱりタカシ優しいね」
「……勘弁しろよ」
 涙を滲ませ微笑む梓に、俺は軽くため息を吐くのだった。

拍手[8回]

【ボクっ娘にネコミミ装着させてみた】

2010年05月02日
 ネコミミ娘を愛でたい。しかし、かなみに頼んだところで殴られるだろうし、ちなみだと変態扱いされるだろう。他の子も色々ダメな理由が挙がる。
 消去法の結果、残るは楽しげに女生徒と話してる奴だけになった。……ま、いいか。
「やい、そこのボクっ娘」
「ボクっ娘って言うな! なんでそんなにタカシは馬鹿なんだよ!」
 振り向いた梓の頭に、素早くネコミミを装着する。
「わっ、なっ、なに?」
「……よしっ! 今日からおまえをネコミミボクっ娘、……長いな、ネコ梓と命名する!」
「えええええ! なんだよそれ! 変なことやめてよねっ!」
「変じゃないぞ。そこの牛乳拭いてカピカピになった雑巾より100倍以上可愛いぞ」
「もっとちゃんとしたのと比較してよぉ!」
「えーと、じゃ、そこに座ってる奴より50倍は可愛い」
「……男子じゃんかよぉ! しかも鼻ほじってるじゃん! 女の子と比較してよ!」
「女性を容姿で比較するなんて非道な行為は出来ません」
「うう……変なとこで紳士っぽいよぉ……」
「ただ、一言付け加えるなら乳のでかい奴より全然可愛いぞ」
「それ単なるタカシの趣味じゃんかよぉ! このロリコン!」
「失敬な! 確かに俺はロリコンだが、それはつるぺたが至上のものと考えるからであって、そもそも」
「そんなの聞きたくないよぉ! こんなの、外しちゃえ!」
 ネコ梓がネコミミを外そうとするので、慌てて頭をなでる。
「な、なにを……あぅぅ」
 梓はなでられると何も出来なくなるので、大変便利。
「はっはっは、梓は簡単だなぁ」(なでなで)
「あ、あぅあぅ……」(赤面)
 ……いかん、困ったように顔を赤らめる梓がマジで可愛く見えてきた。ネコミミ効果?
 よし、調子に乗ろう。まずはスカートをめくり、ぱ、ぱ、パンツの確認を!
「……同級生をおもちゃにして楽しいか? 別府」
「生まれてよかったと思わずにはいられないほど楽しいぞ、……先生」
 教師総動員で説教されたけど、明日もネコ梓を愛でよう。

拍手[7回]

【ボクっ娘にホラー映画を見せたら】

2010年05月01日
 ボクっ娘が遊びに来たいと言うので、了承してやった。しかし、ただ遊ぶだけではつまらん。
 そこで、内緒でホラー映画を借りた。そして約束の日、梓がやってきた。
「こんちは、タカシ。今日はよろしくね」
「ああ。ま、上がれよ」
 梓を部屋に連れて行く。そこが恐怖の館であるとも知らず、梓はご機嫌そうに鼻歌を歌っていた。
「はい、ここが俺の部屋」
「うわー……汚い」
「うっせ。これでも掃除したんだぞ」
「ま、タカシだもんね。それでそれで、何しよっか?」
 それから、俺と梓は何をするでもなく、くだらない話を楽しく続けていた。
「お、そうだ」
 日が暮れ暗くなった頃、俺は頃合を見計らって梓に切り出した。
「ビデオ借りてきたんだ。一緒に見よう」
「えっ、ビデオ? 見る見る見る! 何のビデオ? アニメ? ボクね、日曜日の朝にやってるアニメ好きなんだ」
 相変わらず梓は少し足りない。
「それはまた今度。今日は、これ」
 梓の前に借りてきたビデオを晒す。
「……ぞんび、って書いてる」
「さー見ような、梓。きっと面白いぞ」
「やっ、ヤダヤダヤダ! 怖いのヤダッ! 怖いもん!」
「ええいうるさい、暴れんなっ」
 逃げようとする梓を片手で抱きかかえたまま、デッキにビデオを挿入する。そしてあぐらを組み、その上に梓を乗せる。
「ほ-ら、逃げんな。大丈夫、作りもんだから怖くないって」
「う、ううう……ホント? 怖くない?」
「大丈夫だって。へーきへーき」
「う……うん、分かったよ。タカシを信じる」
 納得してくれたので、リモコンの再生ボタンを押す。いきなりゾンビが人間を襲っていた。
「ひぃッ!!!」
「あっ、店員さん巻き戻し忘れだな。仕方ねぇなあ、なぁ梓?」
 慌てて停止してから巻き戻し、梓に話しかける。梓は首だけ俺に向け、噛み付くように言った。
「怖いよ! すっごく怖いよ! ちょっと泣いちゃったよ!」
「さー最初から見ような」
 有無を言わせず再生。
「見ないよ! ボク、ずーっと目つぶってるもん! これならへっちゃらだよ!」
「それはつまり、幼い肢体をいたづらし放題ってことか。随分大胆だな」
 梓はとても不満そうに目を開いた。そしてテレビに映し出されるホラー映画の予告を見て悲鳴を上げた。
「うっ、うううっ、怖いよぅ……」
「ほら、怖いんなら手握ってろ。何かに掴まってると多少マシだぞ」
 梓は何も言わず、俺の手を少し痛いくらい握り締めた。
 そして、とうとう本編が始まった。最初はたいしたことないと思っていたが、徐々に引き込まれていき、気がつくと俺自身が恐怖していた。
 思わず梓の手をぎゅっと握る。梓も同じくらい、いやそれ以上の力で俺の手を握り締める。
 そしてクライマックス。恐怖が波となって襲い掛かってくる。
「?」
 なんか、足が冷たい。
「ごめん……ごめんなさい……」
 ぷるぷると小さく震えながら、梓が謝っていた。
「……漏らした?」
「ごっ、ごめんなさい……ごめんなひゃい、ずっと我慢してて、怖くて……ひっく、ごめんなさい……」
 泣いてる梓の頭に手を載せる。一瞬体をすくませるが、なでられていると知り梓は体を弛緩させた。
「気にするな。大丈夫、誰にだってあることだ。こんなのもう見なくていいな」
 ビデオを切り、俺は梓が落ち着くまで頭をなでてあげた。
「ごめんなさい。……ごめんなさい」
「謝んなって。俺だって漏らしたことあるんだから、気持ち分かる。……それに、嫌がってる梓に無理やり見せたの、俺だし」
 小さく笑うと、やっと梓は笑顔を見せてくれた。
「……ぐすっ。そうだよ、タカシが無理やり見せたから悪いんだよ。……えへっ」
「そだな、俺が悪かったな。……それはともかく、風呂入って来い。冷たいだろ?」
「あっ……ごめんね、タカシの上に座ってたからタカシにまで……その、おしっこ、伝わってるよね?」
「んなこと気にするな。ほれ、ちゃっちゃと入って来い。その間に着替え用意しとくから」
「……ごめんね。甘えちゃうね」
 申し訳なさそうに言って、梓はよろけながら部屋から出て行った。
 その間に素早く着替え、外へ。そして近所のコンビニに行き、女物のパンツを買う。さすがに恥ずかしかった。
 家に戻り、そっと脱衣場に忍び込み買ってきたパンツを置く。そして、しとどに濡れた梓パンツとハーフパンツを洗濯機に放り込む。一瞬匂おうとしたのは秘密。
「梓、新しいパンツ置いとくな」
「あっ、ごめんね。ありがとね」
 部屋に戻り粗相を掃除してると、梓がドアから顔だけ出して風呂から上がったことを告げた。
「なんで入ってこないんだ? 廊下は寒いだろ、入って来い」
「え、あ、その、えっと……」
 なんだか慌ててるが、廊下なんかにいて風邪でも引かれては堪らない。ドアを開ける。
 梓は、上はシャツ、下はパンツだけだった。
 そういやズボンの替えはなかったなー、などと思いつつパンツをじっと見つめる。自分で選んだ物だというのに、どうして梓が履くとこうも魅力的に映るのだろう。
「じ、じっと見るなよ、ばかぁ!」
 梓は恥ずかしそうにその場にしゃがみ込んでしまった。
「あ、あはははは……ええと、とりあえず部屋に戻って布団に包まってろ」
 梓は顔を赤くしたまま俺の脇を通り、部屋に入って行った。
「……うー」
 部屋に入ると、梓は俺の布団にくるまり小さくうなっていた。
「そう怒んなよ。……とりあえず、ズボンの替えはないから今日は泊まってけ。明日店開いたら服買ってくるから」
「……うー」
 それでもまだ不満が治まらないのか、梓は小さくうなっている。
「……えっちなことしないよね?」
「するかっ!」
 その後、風呂に入ってると布団が足りないことに気づいた。さすがにもう冬なので布団なしでは風邪を引いてしまう。
 風呂からあがり、その旨を梓に伝えると「……じゃ、一緒に寝る?」と来た。
 そんなこと小さな子供じゃないんだからダメだよだって俺は男だし梓は女だし是非お願いします。
 そして一緒の布団にいる現在、ドキドキして眠れません。
「……ん。……くぅくぅ」
 なのになんで梓の奴は普通に寝てますかなんでこんないい匂いするんだコンチクショウ。
 ヘビの生殺しってのはこのことだな、と思いながら俺は長い長い夜を過ごした。

拍手[9回]

【メロンパンがメロンの味がしないことを不思議がるツンデレ】

2010年05月01日
 昼飯を食い終わったので、暇つぶしにボクっ娘をからかおうと梓の元へ行くと、不思議そうにメロンパンを眺めていた。
「……何やってんだ?」
「あ、タカシ。ボクね、前々から不思議に思ってたんだけど、なんでメロンパンってメロンの味がしないのかな?」
「…………」
 梓の額に手を当てる。おかしなことに平熱だ。
「熱なんかないよっ! なんだよ、人を馬鹿みたいに……」
「……やれやれ、お馬鹿な梓のために説明してやろう。そもそも、メロンパンとは」
「なんでかなぁ……メロンパワーが足りないのかなぁ」
 俺の講釈を聞きもせず、梓は不思議そうにメロンパンを持ち上げていた。メロンパワーって何?
「よし、メロンパワーを注入してみよう。せーの、めろんめろんめろん……」
 めろんめろん言いながら、梓はメロンパンの上に手をかざした。
「…………」
「だからおでこに手当てんなよぉ! 熱なんかないよ!」
 熱もないのにメロンパワーとか言う級友に、憐憫の情が湧いてしかたない。
「めろんめろんめろん……ど、どうかな? もういいかな?」
「……ああ、そうだな」
「……なんでそんな優しい声色なの? まぁいいや、はぐっ、はぐっ」
 しばしメロンパンを咀嚼し、梓は顔を綻ばせた。
「やっぱメロンパンおいしいね! ……でも、メロンの味しない」
「当たり前だ、馬鹿」
「ばっ、馬鹿って言った! ……タカシに馬鹿って言われると、落ち込むよ」
 そりゃどういう意味だコンチクショウ。
「馬鹿はメロンパン没収ー」
 梓からメロンパンを奪い、残りをいただく。むぐむぐ、メロンパワーの分うまい。
「あっ、ボクのメロンパン! まだ半分残ってたのに!」
「むぐむぐ……ああ、そういやこれって間接キスだな」
「なっ!? ばばばかじゃないの!? そ、そんなの、ボク平気だもん!」
「じゃあ直接キスしよう。間接キスが平気ならそれも大丈夫だろ」
「どういう理論だよ! ばかっ、来るなへんたーーーーーーい!」

拍手[5回]