[PR]
2024年11月22日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ナゾナゾを出してくるツンデレ】
2010年04月07日
「タカシタカシー、ボクね、なぞなぞ考えたむぎゅ」
走り寄ってきた梓を闘牛の要領でひらりとかわすと、後ろの壁にぶつかった。
「よけないでよ!」
「うるさい」
「うー……あ、そーだ! あのね、なぞなぞだよ、なぞなぞ!」
「歯医者」
「まだ言ってないよ! ええとね、日中、車を壊してばかりいる人って誰でしょう……ああっ、これ答え歯医者だ!」
梓は一人で問題を出して勝手に困っていた。
「問題を出す前に答え当てないでよ!」
「そんなことで怒られたの初めてだ」
「ボクもだよ! いい? ボクの考え読んで先に答え言わないでよね」
偶然当たっただけなのだが、エスパー気分に浸れるので黙っていよう。
「任せろ。今後なぞなぞを出されても一切答えない」
「そうじゃなくて! なぞなぞ出す前に答えないでって言ってるの!」
「難しいな……関西弁で頼む」
「えっ、ええっ!? え、えと……なぞなぞ出す前にな、答えんといて……やで?」
「すっげーイントネーション変。いずみに聞かれるとたこ焼きにされて食われるぞ」
「そんなこと言われても、ボク関西弁なんて喋れないよ! もーいいから、なぞなぞ言うよ!」
「歯医者」
「だから言うな! ええと、警察がきらいな鳥は?」
「歯医者」
「鳥って言ってるだろ! なんだよ、歯医者って!」
「人の歯を鋭利な刃物でぎゅいんぎゅいん削る刑罰執行人。知らないのか?」
「知ってるよ! 誰も歯医者の意味を教えろなんて言ってないだろ!」
「難しいな……英語で頼む」
「えっ、ええっ!? え、えと……ええと……は」
「は?」
「……はろー」
「はろー」
「…………」
「……終わり?」
「しっ、しかたないじゃん! 英語嫌いだもん! 野球で審判やってもストライクじゃなくてど真ん中って言うもん!」
変なキレ方された。
「いいから答えろよ!」
「他の教科はそこそこ得意みたいだし、英語が苦手でもいいと思う」
「そんなこと聞いてないッ! 数学も苦手だよッ!」
いらん知識が増えた。
「あ、ひょっとしてわかんない? なぞなぞ、わかんないかな? 警察がきらいな鳥……タカシには難しかったカナ?」
ここぞとばかりに嬉しそうに笑いながら梓が寄ってくる。
「歯医者」
「歯医者から離れろッ! ……ふふん、わかんないみたいだね。あのね、おばかなタカシに教えてあげるよ。答えは」
「まさかサギなんて普通の答えなわけないし……なんだろうな?」
「…………」
「梓?」
「うわぁぁぁん! そうだよ、答えサギだよ、ばーか!」
当てたのに馬鹿呼ばわり。
「うぐぐぐぐ……次!」
「つぎ?」
「次こそ、タカシをぎゃふんと言わせるようなすっごいなぞなぞ考えてくる!」
「ぎゃふん」
「まだ言うなよ! ていうかタカシ、ボクのこと馬鹿にしてるだろ!?」
「はっはっは、まさかまさか。うん、頑張れ」
梓の頭に手を置く。頑張ることはいいことだ。例えそれがなぞなぞだとしても、お兄さん馬鹿にしないぞ。いや、ホント。
「ううううう~! ぎゃふんどころか、ぎょふんって言わせてやる! ぎょふんだよ、魚の糞だよ!」
よく分からないことを言い残して、梓は教室から飛び出そうとした。が、チャイムが鳴って恥ずかしそうに戻ってきた。
「あー、その……ふぁいとっ、だよ」
「う、う、うるさいっ!」
顔を真っ赤にして俺にやつあたりする梓たんでした。
走り寄ってきた梓を闘牛の要領でひらりとかわすと、後ろの壁にぶつかった。
「よけないでよ!」
「うるさい」
「うー……あ、そーだ! あのね、なぞなぞだよ、なぞなぞ!」
「歯医者」
「まだ言ってないよ! ええとね、日中、車を壊してばかりいる人って誰でしょう……ああっ、これ答え歯医者だ!」
梓は一人で問題を出して勝手に困っていた。
「問題を出す前に答え当てないでよ!」
「そんなことで怒られたの初めてだ」
「ボクもだよ! いい? ボクの考え読んで先に答え言わないでよね」
偶然当たっただけなのだが、エスパー気分に浸れるので黙っていよう。
「任せろ。今後なぞなぞを出されても一切答えない」
「そうじゃなくて! なぞなぞ出す前に答えないでって言ってるの!」
「難しいな……関西弁で頼む」
「えっ、ええっ!? え、えと……なぞなぞ出す前にな、答えんといて……やで?」
「すっげーイントネーション変。いずみに聞かれるとたこ焼きにされて食われるぞ」
「そんなこと言われても、ボク関西弁なんて喋れないよ! もーいいから、なぞなぞ言うよ!」
「歯医者」
「だから言うな! ええと、警察がきらいな鳥は?」
「歯医者」
「鳥って言ってるだろ! なんだよ、歯医者って!」
「人の歯を鋭利な刃物でぎゅいんぎゅいん削る刑罰執行人。知らないのか?」
「知ってるよ! 誰も歯医者の意味を教えろなんて言ってないだろ!」
「難しいな……英語で頼む」
「えっ、ええっ!? え、えと……ええと……は」
「は?」
「……はろー」
「はろー」
「…………」
「……終わり?」
「しっ、しかたないじゃん! 英語嫌いだもん! 野球で審判やってもストライクじゃなくてど真ん中って言うもん!」
変なキレ方された。
「いいから答えろよ!」
「他の教科はそこそこ得意みたいだし、英語が苦手でもいいと思う」
「そんなこと聞いてないッ! 数学も苦手だよッ!」
いらん知識が増えた。
「あ、ひょっとしてわかんない? なぞなぞ、わかんないかな? 警察がきらいな鳥……タカシには難しかったカナ?」
ここぞとばかりに嬉しそうに笑いながら梓が寄ってくる。
「歯医者」
「歯医者から離れろッ! ……ふふん、わかんないみたいだね。あのね、おばかなタカシに教えてあげるよ。答えは」
「まさかサギなんて普通の答えなわけないし……なんだろうな?」
「…………」
「梓?」
「うわぁぁぁん! そうだよ、答えサギだよ、ばーか!」
当てたのに馬鹿呼ばわり。
「うぐぐぐぐ……次!」
「つぎ?」
「次こそ、タカシをぎゃふんと言わせるようなすっごいなぞなぞ考えてくる!」
「ぎゃふん」
「まだ言うなよ! ていうかタカシ、ボクのこと馬鹿にしてるだろ!?」
「はっはっは、まさかまさか。うん、頑張れ」
梓の頭に手を置く。頑張ることはいいことだ。例えそれがなぞなぞだとしても、お兄さん馬鹿にしないぞ。いや、ホント。
「ううううう~! ぎゃふんどころか、ぎょふんって言わせてやる! ぎょふんだよ、魚の糞だよ!」
よく分からないことを言い残して、梓は教室から飛び出そうとした。が、チャイムが鳴って恥ずかしそうに戻ってきた。
「あー、その……ふぁいとっ、だよ」
「う、う、うるさいっ!」
顔を真っ赤にして俺にやつあたりする梓たんでした。
PR
Comment