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2024年11月22日
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【ネコ好きなツンデレ】
2010年04月07日
放課後、教室に残って友人とだらだらどうでもいい話をしてると5時になってた。
いい加減飽きたので帰ることにする。友人は部活の友達を待つと言って、図書室に消えた。
アクビしながら靴を履き替え、外に出る。帰ろうかと一歩踏み出したとき、何か小さな声が聞こえた。声の元を辿っていくと、変な光景に出くわした。
「あははは、あはははは!」
「ぎにゃーーーーー!!!」
かなみが満面の笑みでネコを振り回していた。
「ネコさん、ネコさーん!」
「ふにゃーーーーー!!!」
楽しそうで何よりだが、ネコ泣いてる。ネコ超泣いてる。なんだかナディア島編を思い出さずにはいられない光景だった。
「あはは……ていっ!」
そんな掛け声と共に、かなみの手が放される。ネコは放物線を描き、俺の方に飛んできた。
「ネコが徐々に大きく見える不思議!?」
「ふぎゃーーーーーーーーーーーー!!」
咄嗟のことに反応できず、ネコと頭と頭でごあいさつ。思ったより硬いぞ、ネコ頭!
「いつつ……」
「あれ、タカシじゃん。なにやってんの?」
痛みに顔をしかめてると、平和そうな顔してかなみがやってきた。
「ちょっとネコと挨拶をな」
「ふーん。で、どこ行った? こっちに飛んできたと思ったけど」
「飛んだ、っつーか飛ばした、だろ」
「あはは……あっ、いた!」
かなみの見てる方向に視線を向けると、先ほどのネコが校舎の影に全力で逃げ込もうとしていた。
「よしっ、もっかい!」
「やめれ! おまーはネコに恨みでもあんのか?」
慌ててかなみの肩を掴む。このままではネコの空中分解ショーを見せられてしまう。
「そんなわけないじゃない。私、ネコ大好きなのに」
引きとめている間に、ネコはどうにか校舎の影に逃げ込むことができたようだ。今から追いかけても、捕まえられないだろう。
「あーもう、タカシが邪魔するから逃げちゃったじゃないの!」
「そいつはよかった。あのネコも二度とこの学校に近寄らないだろう」
「責任取ってよね!」
「わかった、認知する」
「何の話よっ!」
責任と言われると、つい認知とか言いがちだよね。言いたくないよ。
「うー……ねこー、ねこー」
「ええいねこねこうるさい! お前はねこねこソフトか! あっ、いまの面白いよ?」
「つまんない」
「…………」
「いーからネコ! 抱っこしたいよー、ふわふわもこもこー」
「なんだ、そうなのか」
かなみに抱きつく。
「なな、ななな!?」
「うむ、ふわふわのもこもこ。だが、少々胸のボリュームが」
最後まで言えなかったのは、かなみの手が俺の顔にめり込んだからです。
「いきなり何すんのよ!」
「抱っこって言ったじゃん」
あふれ出る鼻血をティッシュで拭う。
「ネコを抱っこしたいの! 何が悲しくてアンタを抱っこしないといけないのよ……」
「俺は嬉しいぞ? ただ、やはり胸のボリュームが」
「うっさい! ……はぁ、もういいや。帰ろ、タカシ」
「ウィ」
道々ネコの素晴らしさを説かれながら、かなみと帰りました。
いい加減飽きたので帰ることにする。友人は部活の友達を待つと言って、図書室に消えた。
アクビしながら靴を履き替え、外に出る。帰ろうかと一歩踏み出したとき、何か小さな声が聞こえた。声の元を辿っていくと、変な光景に出くわした。
「あははは、あはははは!」
「ぎにゃーーーーー!!!」
かなみが満面の笑みでネコを振り回していた。
「ネコさん、ネコさーん!」
「ふにゃーーーーー!!!」
楽しそうで何よりだが、ネコ泣いてる。ネコ超泣いてる。なんだかナディア島編を思い出さずにはいられない光景だった。
「あはは……ていっ!」
そんな掛け声と共に、かなみの手が放される。ネコは放物線を描き、俺の方に飛んできた。
「ネコが徐々に大きく見える不思議!?」
「ふぎゃーーーーーーーーーーーー!!」
咄嗟のことに反応できず、ネコと頭と頭でごあいさつ。思ったより硬いぞ、ネコ頭!
「いつつ……」
「あれ、タカシじゃん。なにやってんの?」
痛みに顔をしかめてると、平和そうな顔してかなみがやってきた。
「ちょっとネコと挨拶をな」
「ふーん。で、どこ行った? こっちに飛んできたと思ったけど」
「飛んだ、っつーか飛ばした、だろ」
「あはは……あっ、いた!」
かなみの見てる方向に視線を向けると、先ほどのネコが校舎の影に全力で逃げ込もうとしていた。
「よしっ、もっかい!」
「やめれ! おまーはネコに恨みでもあんのか?」
慌ててかなみの肩を掴む。このままではネコの空中分解ショーを見せられてしまう。
「そんなわけないじゃない。私、ネコ大好きなのに」
引きとめている間に、ネコはどうにか校舎の影に逃げ込むことができたようだ。今から追いかけても、捕まえられないだろう。
「あーもう、タカシが邪魔するから逃げちゃったじゃないの!」
「そいつはよかった。あのネコも二度とこの学校に近寄らないだろう」
「責任取ってよね!」
「わかった、認知する」
「何の話よっ!」
責任と言われると、つい認知とか言いがちだよね。言いたくないよ。
「うー……ねこー、ねこー」
「ええいねこねこうるさい! お前はねこねこソフトか! あっ、いまの面白いよ?」
「つまんない」
「…………」
「いーからネコ! 抱っこしたいよー、ふわふわもこもこー」
「なんだ、そうなのか」
かなみに抱きつく。
「なな、ななな!?」
「うむ、ふわふわのもこもこ。だが、少々胸のボリュームが」
最後まで言えなかったのは、かなみの手が俺の顔にめり込んだからです。
「いきなり何すんのよ!」
「抱っこって言ったじゃん」
あふれ出る鼻血をティッシュで拭う。
「ネコを抱っこしたいの! 何が悲しくてアンタを抱っこしないといけないのよ……」
「俺は嬉しいぞ? ただ、やはり胸のボリュームが」
「うっさい! ……はぁ、もういいや。帰ろ、タカシ」
「ウィ」
道々ネコの素晴らしさを説かれながら、かなみと帰りました。
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