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2024年11月24日
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【悪の組織の幹部なツンデレと新人ヒーローな男3】

2010年03月02日
 今日も今日とて悪人退治。そして今日もみことがやってきた。
「ふっふっふ……今日こそ貴様の命日だ、ヒーロー! 今日の怪人はすごいぞ、牛を1秒で100匹殺せる力を持ってるんだぞ!」
「えい」(火炎放射器のノズルをしぼり、ぼぼぼぼぼ)
「ごあー」
 怪人は登場1秒で丸焦げになりました。
「ああっ、我の怪人が! 貴様、普通必殺技は最後にするものだろう! いきなりする奴がどこにいる! 第一、倒してしまったら巨大化できないではないか! 貴様も巨大ロボを出せなくて困るのではないのか!?」
「よく分からん事を言うなあ……」
「と、とにかく! 今日のところは勝負を預けてやる! 我の寛容さに感謝するんだな! はーっはっはっは……は?」
 逃げようとするみことを捕まえる。
「な、何をする! 無礼者め、離さぬか!」
「さーやってきましたイチャイチャタイム! 18禁同人誌もびっくりなラブ展開に、果たしてみことは耐えられるのでしょうか?」
「にゃーっ!?」
 みことが猫っぽくなった。
「きっ、ききき、貴様っ! 一体なにをするつもりだっ!?」
「突然だが、俺の弱点はすりすりされることだ。もしされると、全身の穴という穴から青紫色の汁が噴出して死ぬだろうなあ」
「明らかに嘘だろっ! 今まで何度嫌がる我にすりすりしたと思っている! 仮に本当だとしても、死に方が嫌すぎる!」
 しまった、脚色が過ぎた。
「本当は穴という穴からお味噌汁が出てきて、とても美味しいと好評なんだ」
「もういい、貴様と話してると頭が痛くなってくる……」
「頭痛を治すには、ヒーローにすりすりすれば治るという都市伝説が」
「ああもう分かったっ! つまり、貴様にすりすりすれば我を解放するという話だろう!?」
「その通りで御座います」
「……わ、分かった。貴様の下劣な策に乗ってやろう。だ、だが勘違いするなよ! 我は嫌々するのであり、決して自ら望んでするのではないのからな!」
「あと5秒以内にしないとちゅーします。ごーよんさんにーいち」
「したぞしてるぞ、我はすりすりしてるぞっ! 5秒以内だったぞ!」
 残念なことに、みことは俺にすりすりした。ちゅーしたかった。
「……しかし、なぜ貴様はこうも我にすりすりしたがる? 仮にもヒーローなのだから、頼めば誰でもしてくれるのではないか?」
 ふと疑問に思ったのか、俺の胸に顔をこすりつけながら、みことは俺に尋ねた。
「馬鹿だなあ」
 にっこり笑って、みことの頭を優しくなでる。
「ば、馬鹿とはなんだ、馬鹿とは。なぜ我にするのか聞いて……ま、まさか、貴様、我の事をっ!? い、いかんいかんぞ、我と貴様は敵同士なのだ! そ、そんな……困るぞ」
「嫌がる奴が嫌がりながらするのが楽しいんじゃないか!」(この上ない満面の笑み)
「…………」
「ん? どした、みこと? すりすりが止まってるぞ? よーし、こうなったら俺からすりすりしちゃおうかなーいたたたたっ!」
 ぽかーんとしていたかと思ったら、突如みことは俺の首筋に歯を立てた。人より犬歯が尖ってるのか知らないけど、すげー痛い。あまりの痛みに掴んでいた手が緩み、みことは俺から離れてしまった。
「こ……この外道めが! 我は怒った、怒ったぞ! 決めた、貴様だけは絶対に何があろうと殺す! 否、貴様と貴様に関わるその全てを滅ぼしてやる!」
「じゃあ負けじと俺も決める! みことをいつか必ず俺のペットにする! で、『ご主人さま、大好きですにゃん♪』とか言わせる!」
「そんなこと決めるなあっ! 絶対にそんなものにはならぬし、仮になったとしてもそんな頭の悪い台詞言わんわ、この痴れ者がっ!」
「溺愛するのにか!?」
「余計嫌だっ!」
 俺の愛情は伝わらなかったようだ。
「とにかくっ! 貴様は生まれてきた事を後悔するほどの責め苦の後に殺してやるからな! 覚悟しておけっ!」
「じゃあ俺は『お願いだから挿れてください……』と哀願するほど責める」
「ななな何の話だ、なんのっ!? いや待て言うな、言うなよっ!」
「○○○○○を××で責め続けた際のみことの台詞」
「だから、言うなと言ってるのにーっ! このばか、へんたいーっ!」
 半泣きで逃げて行くみことだった。

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