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2024年11月23日
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【ツンデレをなでなでしたら、子供扱いするな!と言われたので即座にやめてみた】
2010年09月24日
アフリカっぽいところからの留学生、ナコが可愛いので頭をなでがちな毎日。
「うがー! オマエ、毎日毎日毎日毎日ナコの頭なでてる! いーかげンにしないとナコの頭がはげるゾ!?」
「若い身空でとても可哀想にと思います」
「何を他人事ッぽく!? オマエだ、オマエ! オマエが全部のげンきょーなンだゾ! 分かッてンのか!?」
「実を言うと、よく分かりません」(なでなで)
「言ッてるそばからまたなでなで!? もー、オマエはナコをなでるな! 子供扱いしてるだろ!?」
「子供扱いもしていれば、猫扱いもしています」
「ナコは猫じゃなければ子供でもないッ! もーナコの頭なでるなッ!」
「……ふむ。そこまで嫌がるなら、分かった。もうしない」
「にゃ……? そ、そなのか? ほンとだな? 嘘ついてないな?」
「しないったらしない。武士に二言はない。ただ、俺は武士じゃないので覚悟だけはしとけよ」
「結局のところどッちなンだ!?」
「まあ、嫌がってるようだし、もうなでないよ」
「にゃ……う、うン。分かればいいンだ、分かれば」
そんなわけで、ナコの頭は聖域認定されました。以後気をつけるように。(自身に向かって宣誓)
翌日。いつものように登校し、教室に入る。ナコ発見。早速なでようとするも、昨日の宣誓を思い出し、挨拶だけにする。
「おはよっ、ナコ」
「ン、おはよう。……ふふふ、ナコの頭なでないのだな?」
「一応、約束だからな」
「ふふ、偉いゾ。その調子だゾ?」
「任せろ、得意だ」
「……オマエがそういうこと言うと不安になるのは、なンでだろうな?」
「思ってもいない事を臆面もなく言ってるからじゃないかな?」
「にゃー」
ゆっくりと目潰しされた。
その翌日。今日もまたいつもどおり登校し、そしてナコを発見する。
「おはよっす、ナコ」
「ン、おはよう。……そろそろ禁断症状が出てきたンじゃないか?」
「よく分かったな。皮膚の下を虫が這いずり回る感覚に襲われて仕方がないんだ」
「怖すぎるゾッ! そーゆー怖い嘘禁断症状じゃなくて、ナコの頭をなでたくてしょーがないよーって症状のほう!」
「ああ。まあ、確かになでたくはあるが、それでも我慢できるレベルだから安心しろ」
「にゃう……そ、そッか。ま、まあ、なでたくてもナコはなでさせないけどな!」
「残念なことこの上ないな」
「にー……も、もッと残念がれッ!」
「眼球が沸騰しそうなくらい残念だ。言うなれば、液体になるまで熱された鉄の塊を注射器で目に注ぎ込まれているような」
「オマエの例えはなンかイチイチ怖いッ!」
なんか怒られた。
そのまた翌日。いつものようにナコと出会う。
「おはよるん、ナコ」
「うにー……お、おはよう」
「ん? 何か元気がないようだけど、どうかしたか?」
「にッ!? な、なンでもない。だいじょーぶだ。ナコはいッつも元気だゾ?」
「ならいいが……」
「うー……そ、そろそろナコの頭なでたくなッてきたンじゃないか?」
「いや、最近は慣れてきたのか、なでなくても問題ない。今までなでたりして申し訳ない気持ちまで湧くほどに」
「…………。ふ、ふンッ! ナコも大助かりだッ!」
「なんか怒ってませんか」
「気のせいだゾッ!」
「はぁ。まぁ、いいけど」
「うー……がぶッ!」
「怒ってないならどうして俺は手を噛まれているのだろう」
さらにまた翌日。今日も教室でナコと挨拶。
「おはやう、ナコ」
「うがーッ!」
「どうして登校するなり俺はナコに襲われているのだろう」
「がじがじがじ!」
「歯ががりがりと頭皮に突き刺さり大変に痛いので、やめてはくれまいか」
「なンで頭なでなでしたくならないンだ!?」
「はい?」
「なンでナコの頭をなでなでしたくならないのか聞いてるンだ!」
「え、いや、なんでって、そりゃお前になでるなと言われたからで」
「もー我慢の限界だろ!? だから、なでなでしろッ!」
「大丈夫、まだまだ我慢できる。ていうか、慣れたのでもう一生なでなくても平気かと」
「がぶがぶがぶッ!」
どういうことか、より一層ナコの犬歯が俺の頭に食い込むので泣きそうなほど痛い。
「そろそろ血が出る頃合かと思いますので、やめていただけますと何かと助かります」
「だッたらなでなでしろッ!」
「む? 嫌だったんじゃなかったのか?」
「う、うに……う、うるさいッ! いーからしろッ!」
「まあ、やれと言うならやろう。なので、とりあえず頭がじがじをやめていただきたい」
「うに……ホントのホントだろな? 嘘だッたら承知しないゾ?」
ナコは俺に歯を食い込ませるのをやめると、俺の前にやってきた。
「じゃあ、なでるのでここに座りなさい」
「に? ……こ、ここッて、……お、オマエの膝じゃないか!?」
「無理強いはしないが。最も、座らないのであればご破談ということで」
「ごはだん?」
「なし、ってことだ」
「そンなのずるいゾッ!」
「じゃあ座ればいいじゃない。俺の膝に座ればいいじゃない。そして嫌ならやめればいいじゃない」
「い、嫌とは言ッてない! ナコは言ッてないゾ! ……う、うに」
ナコはおずおずと俺の膝に座り、肩越しに俺を見た。
「こ、こーか? こーなのか?」
「そのような感じです」
ナコを後ろから抱っこして、ゆっくり頭をなでる。数日振りの感触に、久しく忘れていた喜びが全身を駆け巡った。
「う、うに……オマエ、嬉しそう」
「気のせいだ。いーからじっとしてろ」
ナコを前に向かせ、なでなで再開。
「うに……」
「なでなで」
「う、うに……にー」
「なでなでなで」
「に……ふに、に?」
「なでなでなでなで」
「ふに……にー♪」
「超嬉しそうですね」
「にゃあ♪ ……に? にッ!? ちッ、違う、ナコはちッとも嬉しくないゾ!」
「なでなでなで」
「にー♪」
「ほれ見たことか」
「う、うにゅぬ……も、もう終わり! オマエ、ナコの頭なでるの禁止! ……え、えと、今日は!」
「明日以降はなでていいと?」
「に、に……お、オマエはいじわるだッ!」
「有名な話です」
「にぎがー!」
ナコはよく俺を噛むのでガムか何かと勘違いしているのかなと思った。
「うがー! オマエ、毎日毎日毎日毎日ナコの頭なでてる! いーかげンにしないとナコの頭がはげるゾ!?」
「若い身空でとても可哀想にと思います」
「何を他人事ッぽく!? オマエだ、オマエ! オマエが全部のげンきょーなンだゾ! 分かッてンのか!?」
「実を言うと、よく分かりません」(なでなで)
「言ッてるそばからまたなでなで!? もー、オマエはナコをなでるな! 子供扱いしてるだろ!?」
「子供扱いもしていれば、猫扱いもしています」
「ナコは猫じゃなければ子供でもないッ! もーナコの頭なでるなッ!」
「……ふむ。そこまで嫌がるなら、分かった。もうしない」
「にゃ……? そ、そなのか? ほンとだな? 嘘ついてないな?」
「しないったらしない。武士に二言はない。ただ、俺は武士じゃないので覚悟だけはしとけよ」
「結局のところどッちなンだ!?」
「まあ、嫌がってるようだし、もうなでないよ」
「にゃ……う、うン。分かればいいンだ、分かれば」
そんなわけで、ナコの頭は聖域認定されました。以後気をつけるように。(自身に向かって宣誓)
翌日。いつものように登校し、教室に入る。ナコ発見。早速なでようとするも、昨日の宣誓を思い出し、挨拶だけにする。
「おはよっ、ナコ」
「ン、おはよう。……ふふふ、ナコの頭なでないのだな?」
「一応、約束だからな」
「ふふ、偉いゾ。その調子だゾ?」
「任せろ、得意だ」
「……オマエがそういうこと言うと不安になるのは、なンでだろうな?」
「思ってもいない事を臆面もなく言ってるからじゃないかな?」
「にゃー」
ゆっくりと目潰しされた。
その翌日。今日もまたいつもどおり登校し、そしてナコを発見する。
「おはよっす、ナコ」
「ン、おはよう。……そろそろ禁断症状が出てきたンじゃないか?」
「よく分かったな。皮膚の下を虫が這いずり回る感覚に襲われて仕方がないんだ」
「怖すぎるゾッ! そーゆー怖い嘘禁断症状じゃなくて、ナコの頭をなでたくてしょーがないよーって症状のほう!」
「ああ。まあ、確かになでたくはあるが、それでも我慢できるレベルだから安心しろ」
「にゃう……そ、そッか。ま、まあ、なでたくてもナコはなでさせないけどな!」
「残念なことこの上ないな」
「にー……も、もッと残念がれッ!」
「眼球が沸騰しそうなくらい残念だ。言うなれば、液体になるまで熱された鉄の塊を注射器で目に注ぎ込まれているような」
「オマエの例えはなンかイチイチ怖いッ!」
なんか怒られた。
そのまた翌日。いつものようにナコと出会う。
「おはよるん、ナコ」
「うにー……お、おはよう」
「ん? 何か元気がないようだけど、どうかしたか?」
「にッ!? な、なンでもない。だいじょーぶだ。ナコはいッつも元気だゾ?」
「ならいいが……」
「うー……そ、そろそろナコの頭なでたくなッてきたンじゃないか?」
「いや、最近は慣れてきたのか、なでなくても問題ない。今までなでたりして申し訳ない気持ちまで湧くほどに」
「…………。ふ、ふンッ! ナコも大助かりだッ!」
「なんか怒ってませんか」
「気のせいだゾッ!」
「はぁ。まぁ、いいけど」
「うー……がぶッ!」
「怒ってないならどうして俺は手を噛まれているのだろう」
さらにまた翌日。今日も教室でナコと挨拶。
「おはやう、ナコ」
「うがーッ!」
「どうして登校するなり俺はナコに襲われているのだろう」
「がじがじがじ!」
「歯ががりがりと頭皮に突き刺さり大変に痛いので、やめてはくれまいか」
「なンで頭なでなでしたくならないンだ!?」
「はい?」
「なンでナコの頭をなでなでしたくならないのか聞いてるンだ!」
「え、いや、なんでって、そりゃお前になでるなと言われたからで」
「もー我慢の限界だろ!? だから、なでなでしろッ!」
「大丈夫、まだまだ我慢できる。ていうか、慣れたのでもう一生なでなくても平気かと」
「がぶがぶがぶッ!」
どういうことか、より一層ナコの犬歯が俺の頭に食い込むので泣きそうなほど痛い。
「そろそろ血が出る頃合かと思いますので、やめていただけますと何かと助かります」
「だッたらなでなでしろッ!」
「む? 嫌だったんじゃなかったのか?」
「う、うに……う、うるさいッ! いーからしろッ!」
「まあ、やれと言うならやろう。なので、とりあえず頭がじがじをやめていただきたい」
「うに……ホントのホントだろな? 嘘だッたら承知しないゾ?」
ナコは俺に歯を食い込ませるのをやめると、俺の前にやってきた。
「じゃあ、なでるのでここに座りなさい」
「に? ……こ、ここッて、……お、オマエの膝じゃないか!?」
「無理強いはしないが。最も、座らないのであればご破談ということで」
「ごはだん?」
「なし、ってことだ」
「そンなのずるいゾッ!」
「じゃあ座ればいいじゃない。俺の膝に座ればいいじゃない。そして嫌ならやめればいいじゃない」
「い、嫌とは言ッてない! ナコは言ッてないゾ! ……う、うに」
ナコはおずおずと俺の膝に座り、肩越しに俺を見た。
「こ、こーか? こーなのか?」
「そのような感じです」
ナコを後ろから抱っこして、ゆっくり頭をなでる。数日振りの感触に、久しく忘れていた喜びが全身を駆け巡った。
「う、うに……オマエ、嬉しそう」
「気のせいだ。いーからじっとしてろ」
ナコを前に向かせ、なでなで再開。
「うに……」
「なでなで」
「う、うに……にー」
「なでなでなで」
「に……ふに、に?」
「なでなでなでなで」
「ふに……にー♪」
「超嬉しそうですね」
「にゃあ♪ ……に? にッ!? ちッ、違う、ナコはちッとも嬉しくないゾ!」
「なでなでなで」
「にー♪」
「ほれ見たことか」
「う、うにゅぬ……も、もう終わり! オマエ、ナコの頭なでるの禁止! ……え、えと、今日は!」
「明日以降はなでていいと?」
「に、に……お、オマエはいじわるだッ!」
「有名な話です」
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ナコはよく俺を噛むのでガムか何かと勘違いしているのかなと思った。
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