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2024年11月21日
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【コタツみゆ】
2010年11月29日
「じーっ……」
先ほどから妹のみゆがコタツの中に入り込み、顔だけ出してこっちをじーっと見てるので困る。
「あの、みゆさん。何か御用でしょうか?」
「お兄ちゃんを捕獲したいんだけど、みゆは乙女なのでそんなことは口に出せずに困ってるところなんだよ、お兄ちゃん!」
言ってる。全部言ってる。
「なるほど兄を捕獲したいのか。じゃあブービートラップでも仕掛ければいいんじゃなかろうか」
「猿は関係ないよ! 全くお兄ちゃんはいついかなる時も頭が悪いんだから! ふんとにもう!」
本当に頭が悪いのはどちらなのだろう。
「まあ猿は置いといてー。……ぶるぶるぶる。このコタツは寒いにゃー。壊れてるから電気が入らないのにゃー。人肌恋しいにゃー」
「こっちに来てストーブに当たればいいと思う」
「覇ッ!」
妹が気合を飛ばすと、ストーブが吹っ飛んで壁にめり込んだ。
「あにゃー、ストーブなくなっちった。ふしぎ!」
妹がどんどん人外の能力をつけていくので将来が不安すぎる。
「てなわけでー。にゅー、寒いよ寒いよー。誰かあっためてくんないかなー?」
「ここにカイロもあります」
「覇ぁッ!」
妹の気合により、手の平にあったカイロが一瞬で弾け飛び、中の鉄粉が中空を舞った。
「あにゃー、今度はカイロもなくなっちったよ。ふしぎ! ──あと、これ以上コタツ以外の暖房器具を見せたら殺す」
妹に殺すって冷徹な声で言われた。
「んじゃ、今度こそ。……ぶるぶるぶる。うにゅー、寒くて寒くて泣いちゃいそうだよー」
「兄は寒さとは別の理由により震えが止まらず、かつ泣きそうです」
「一緒だね、一緒だね! 嬉しいね!」
なかなかその喜びは共有できない。
「ふんじゃ、そのお似合い兄妹は、一緒にコタツに入るべきだと思います! ていあん!」
「その提案を蹴ったらどうなるんでしょうか」
「兄妹のどっちかがミンチに! ふしぎ!」
たぶんきっと絶対確実に兄がミンチになるんだろうなあ。
「……はぁ。あー、寒いからコタツにでも入るかなあ」
妹の目がきんらきんらしだした。
「ここ! ここに入っては如何かな、お兄ちゃん! 今ならみゆ付きなので、あったかですにゃ!」
「じゃあ入ります」
なんかもう抵抗しても無駄っぽいので、素直にみゆの隣に身体を滑り込ませる。なるほど確かに電源は入っていないので中は寒いが、隣に猫系妹がいるのでそんなに悪くない。
「えへへー、お兄ちゃんが隣ー♪ お兄ちゃんが隣ー♪」
やたら嬉しそうにニコニコしながら、妹が鼻をピスピス言わせつつ身体を寄せてきた。
「鼻が鳴ってますよ」
「お兄ちゃんだけが聞ける最高の楽器だよ! お兄ちゃん、らっきー♪」
兄には鼻づまりにしか聞こえない。とか思ってたら、コタツの中でみゆが足を絡ませてきた。
「へへー。こしたらもっと暖かいよ?」
「生足ですね」
「女の子の生足をすりすりできて、お兄ちゃんらっきー♪」
……そこはまあ、ノーコメントでひとつ。
「つまり、お兄ちゃんもらっきーと思ったんだね?」
「どうして兄の思考を読むのですか」
「にゃははー。みゆにかかればお茶の子さいさいだよ!」
勘弁してほしい。本当に。
「では、引き続きすりすりへ移行しますか? そりともおっぱいすりすりの方がいいですかにゃ?」
「なんか性的な響きが聞こえた気がしますが、気のせいだな!」
「おっぱいもみもみがいいの? にゃ……お兄ちゃん、えっちだよぉ」
してない。そんな提案してない。
「でもまぁ、お昼からそんなことしたらダメだもんね。そゆことするのは夜だもんね」
「いや、別に決まってないとは思うが……」
「んじゃ、するる?」
「しません」
「残念なことこのうえないのにゃー……」
どうにかえろす方向への道を封鎖することに成功。やれやれだ。
「しょがない。今日の夜までお預けだね、お兄ちゃん」
……半日だけ封鎖に成功。
「ふわわわ……にゅー、なんか眠くなってきちゃったよ」
「幸いにしてコタツだし、寝るのも可かも。あ、でも壊れてるからこのまま寝ると風邪引くか……」
「うんしょ、うんしょ」
みゆはコンセントを取り出すと、コタツから身体を半分だけ出して近くのソケットに差し込んだ。
「ふひゅー。外は寒いねー」
そして、素早くコタツの中に戻り、兄に抱きついた。
「ええっと。……お?」
そのまますりすりされてると、コタツの中がどんどん暖かくなっていくではないか。
「壊れてたんじゃ?」
「あれ、うそ!」
ぺかーっとした笑顔で言われては、もう何も言えない。
「お兄ちゃんとコタツに入ってふにゃふにゃしたかったから嘘ついた! 嘘つきは泥棒の始まりだけど、みゆは既にお兄ちゃんのハート泥棒なのでいいよね?」
「よくはないと思う」
「がががーん! じゃあ、嘘つきめーってお兄ちゃんに怒られて、罰だーってことでいっぱいいっぱい中に出されちゃうのカナ?」
「後半おかしい」
「あ、まちがいまちがい。いっぱいいっぱい膣に」
「大変ストップ! 膣と書いて“なか”と読まないで!」
「ふああ……にゅー、暖かくなってきたら眠くなってきちったよ。寝ていーい?」
「あー……うん。なんか、まあいいや」
「にゅー♪」
嬉しげに兄の胸にすりすりしてるみゆを見てたら、なんかこっちまで眠くなってきた。よし、寝よう!
「あ、お兄ちゃん。寝てる時にみゆにいたづらしてもいいけど、最後までしちゃダメだよ? 最後までするのは、みゆが起きてる時に!」
「色々間違いを直したいです」
「ふんじゃ、お休みなさいですにゃ、お兄ちゃん!」
寝られた。畜生。まあいいや、兄も寝よう。
そんなわけで、妹を抱きかかえて一緒に寝ました。
先ほどから妹のみゆがコタツの中に入り込み、顔だけ出してこっちをじーっと見てるので困る。
「あの、みゆさん。何か御用でしょうか?」
「お兄ちゃんを捕獲したいんだけど、みゆは乙女なのでそんなことは口に出せずに困ってるところなんだよ、お兄ちゃん!」
言ってる。全部言ってる。
「なるほど兄を捕獲したいのか。じゃあブービートラップでも仕掛ければいいんじゃなかろうか」
「猿は関係ないよ! 全くお兄ちゃんはいついかなる時も頭が悪いんだから! ふんとにもう!」
本当に頭が悪いのはどちらなのだろう。
「まあ猿は置いといてー。……ぶるぶるぶる。このコタツは寒いにゃー。壊れてるから電気が入らないのにゃー。人肌恋しいにゃー」
「こっちに来てストーブに当たればいいと思う」
「覇ッ!」
妹が気合を飛ばすと、ストーブが吹っ飛んで壁にめり込んだ。
「あにゃー、ストーブなくなっちった。ふしぎ!」
妹がどんどん人外の能力をつけていくので将来が不安すぎる。
「てなわけでー。にゅー、寒いよ寒いよー。誰かあっためてくんないかなー?」
「ここにカイロもあります」
「覇ぁッ!」
妹の気合により、手の平にあったカイロが一瞬で弾け飛び、中の鉄粉が中空を舞った。
「あにゃー、今度はカイロもなくなっちったよ。ふしぎ! ──あと、これ以上コタツ以外の暖房器具を見せたら殺す」
妹に殺すって冷徹な声で言われた。
「んじゃ、今度こそ。……ぶるぶるぶる。うにゅー、寒くて寒くて泣いちゃいそうだよー」
「兄は寒さとは別の理由により震えが止まらず、かつ泣きそうです」
「一緒だね、一緒だね! 嬉しいね!」
なかなかその喜びは共有できない。
「ふんじゃ、そのお似合い兄妹は、一緒にコタツに入るべきだと思います! ていあん!」
「その提案を蹴ったらどうなるんでしょうか」
「兄妹のどっちかがミンチに! ふしぎ!」
たぶんきっと絶対確実に兄がミンチになるんだろうなあ。
「……はぁ。あー、寒いからコタツにでも入るかなあ」
妹の目がきんらきんらしだした。
「ここ! ここに入っては如何かな、お兄ちゃん! 今ならみゆ付きなので、あったかですにゃ!」
「じゃあ入ります」
なんかもう抵抗しても無駄っぽいので、素直にみゆの隣に身体を滑り込ませる。なるほど確かに電源は入っていないので中は寒いが、隣に猫系妹がいるのでそんなに悪くない。
「えへへー、お兄ちゃんが隣ー♪ お兄ちゃんが隣ー♪」
やたら嬉しそうにニコニコしながら、妹が鼻をピスピス言わせつつ身体を寄せてきた。
「鼻が鳴ってますよ」
「お兄ちゃんだけが聞ける最高の楽器だよ! お兄ちゃん、らっきー♪」
兄には鼻づまりにしか聞こえない。とか思ってたら、コタツの中でみゆが足を絡ませてきた。
「へへー。こしたらもっと暖かいよ?」
「生足ですね」
「女の子の生足をすりすりできて、お兄ちゃんらっきー♪」
……そこはまあ、ノーコメントでひとつ。
「つまり、お兄ちゃんもらっきーと思ったんだね?」
「どうして兄の思考を読むのですか」
「にゃははー。みゆにかかればお茶の子さいさいだよ!」
勘弁してほしい。本当に。
「では、引き続きすりすりへ移行しますか? そりともおっぱいすりすりの方がいいですかにゃ?」
「なんか性的な響きが聞こえた気がしますが、気のせいだな!」
「おっぱいもみもみがいいの? にゃ……お兄ちゃん、えっちだよぉ」
してない。そんな提案してない。
「でもまぁ、お昼からそんなことしたらダメだもんね。そゆことするのは夜だもんね」
「いや、別に決まってないとは思うが……」
「んじゃ、するる?」
「しません」
「残念なことこのうえないのにゃー……」
どうにかえろす方向への道を封鎖することに成功。やれやれだ。
「しょがない。今日の夜までお預けだね、お兄ちゃん」
……半日だけ封鎖に成功。
「ふわわわ……にゅー、なんか眠くなってきちゃったよ」
「幸いにしてコタツだし、寝るのも可かも。あ、でも壊れてるからこのまま寝ると風邪引くか……」
「うんしょ、うんしょ」
みゆはコンセントを取り出すと、コタツから身体を半分だけ出して近くのソケットに差し込んだ。
「ふひゅー。外は寒いねー」
そして、素早くコタツの中に戻り、兄に抱きついた。
「ええっと。……お?」
そのまますりすりされてると、コタツの中がどんどん暖かくなっていくではないか。
「壊れてたんじゃ?」
「あれ、うそ!」
ぺかーっとした笑顔で言われては、もう何も言えない。
「お兄ちゃんとコタツに入ってふにゃふにゃしたかったから嘘ついた! 嘘つきは泥棒の始まりだけど、みゆは既にお兄ちゃんのハート泥棒なのでいいよね?」
「よくはないと思う」
「がががーん! じゃあ、嘘つきめーってお兄ちゃんに怒られて、罰だーってことでいっぱいいっぱい中に出されちゃうのカナ?」
「後半おかしい」
「あ、まちがいまちがい。いっぱいいっぱい膣に」
「大変ストップ! 膣と書いて“なか”と読まないで!」
「ふああ……にゅー、暖かくなってきたら眠くなってきちったよ。寝ていーい?」
「あー……うん。なんか、まあいいや」
「にゅー♪」
嬉しげに兄の胸にすりすりしてるみゆを見てたら、なんかこっちまで眠くなってきた。よし、寝よう!
「あ、お兄ちゃん。寝てる時にみゆにいたづらしてもいいけど、最後までしちゃダメだよ? 最後までするのは、みゆが起きてる時に!」
「色々間違いを直したいです」
「ふんじゃ、お休みなさいですにゃ、お兄ちゃん!」
寝られた。畜生。まあいいや、兄も寝よう。
そんなわけで、妹を抱きかかえて一緒に寝ました。
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