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2024年11月24日
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【朝起こしにきたツンデレに「ちゅーしてくれたら起きる」と言ってみた】
2010年03月13日
朝なので起きないといけないけど、なんだか非常に眠い。だから今日は学校休み。決定。
「おい、起きろ愚図」
今日は休日だとさっき決まったのに、俺の体を揺する奴がいる。
「うーん……今日は休みだぞ。なんでも、どこかの偉い人が眠いから今日は休みにしようと」
「いいから起きろ莫迦。飯を食う時間がなくなるぞ」
それはダメだ。ご飯はとても大事だからね。だがしかし、今の俺は非常に眠まっているので起きるのは大変面倒だ。うーんうーんうーん、そうだ。
「ちゅーしてくれたら起きる」
「断る」
1秒と経たず返って来た答えに、がっかりする。
「何故貴様なぞに接吻せねばならん。想像しただけで胸に不快感が込み上げてくる」
がっかりどころか泣きそうになってきた。
「分かった起きる起きるからそれ以上言わないで泣くぞ!」
「もう泣いておる。まったく、いくつになっても情けない奴だ」
そう言って、俺を起こそうとしていた奴──みことは部屋から出て行った。
「……もーちっと優しくしてくれてもいいと思うんだけど、どうだろう?」
床で丸まってる猫に問いかけると、ため息を吐かれた。猫にまで馬鹿にされた。
「あー……やる気出ねぇ」
ぐだぐだ言いながら着替え、台所に入る。ちょうどみことが卵を割っていた所だった。
「む、卵を割るところから察するに……玉子焼きだな?」
「目玉焼きだ」
制服にエプロンをつけたみことが、フライパンに生卵を落としながら言った。じゅうという音が台所に響く。
「半熟がいい。なぜ半熟がいいというと、とろっとした黄身は俺の好物であり」
「知ってる。いいから席に着いてろ。後ろでちょろちょろされると邪魔だ」
いらんもの扱いされたので、復讐とばかりにみことのスカートを……
「分かってると思うが、スカートをめくると朝食はなくなるぞ」
……スカートについた埃を払い、ぎこちなく席に着く。……危ういところだった。
リモコンを手に取り、テレビのスイッチを入れる。
『今日は暑い! 真夏日って奴ですゼ旦那! 6月なのにこの気温……7月には暑さで人類絶滅やも!』
近頃のニュースはおかしいなあと思いながらテレビをぼんやり見てると、みことが皿と茶碗を両手に持ってやってきた。
「ほれ」
「ん」
ご飯と目玉焼きを受け取り、いただきます。
「むぐむぐ……もう一品くらい欲しい。みそ汁とか」
「以前作ったが、全部食べなかったではないか」
「だって、その時中に刺身入ってたぞ? みそ汁の具が刺身って、ありえないだろ」
「夕食の残りだ。残しては勿体無いだろうが」
「……おばあちゃんめ」(ぼそり)
「聞こえたぞ! 誰がおばあちゃんだ!」
「お、俺! 俺がおばあちゃん! 将来の夢は駄菓子屋!」
華麗な言い訳でやり過ごす。
「そんなわけないだろうが、たわけめ!」
失敗。怒られた。
「まったく、飯を作ってもらっている立場のくせに、文句ばかり言いおって……」
「や、それは純粋に感謝してる。みことが作る飯、おいしいし」
「……ふ、ふん。貴様なんぞに褒められたところで、気持ち悪いだけだ」
なんて言いながらも、みことの口元は少し上がっていた。
「色々世話してくれるのはいいんだけど、ちょっとでいいから可愛げがあったらなあ……はぁ」
「我にそんなもの、あるわけないだろうが。それが嫌なら、普通の可愛げある女性に世話を頼むんだな」
「俺の学校での女性陣からの扱いを知っての台詞なら、今のは言葉による暴力です」
「……なんだ、気づいておらんのか。……ふふっ」(ぼそり)
「よく聞こえない。もう一度大きな声で……あ、その前におかわり」
「ああ、分か……むっ、時間だ。行くぞ」
「ご飯おかわり」
「時間だと言っている!」
「それでもおかわりたい!」
「いいから行くぞ莫迦!」
みことに手を引っ張られ、茶碗を持ったまま学校へ行きました。
「おい、起きろ愚図」
今日は休日だとさっき決まったのに、俺の体を揺する奴がいる。
「うーん……今日は休みだぞ。なんでも、どこかの偉い人が眠いから今日は休みにしようと」
「いいから起きろ莫迦。飯を食う時間がなくなるぞ」
それはダメだ。ご飯はとても大事だからね。だがしかし、今の俺は非常に眠まっているので起きるのは大変面倒だ。うーんうーんうーん、そうだ。
「ちゅーしてくれたら起きる」
「断る」
1秒と経たず返って来た答えに、がっかりする。
「何故貴様なぞに接吻せねばならん。想像しただけで胸に不快感が込み上げてくる」
がっかりどころか泣きそうになってきた。
「分かった起きる起きるからそれ以上言わないで泣くぞ!」
「もう泣いておる。まったく、いくつになっても情けない奴だ」
そう言って、俺を起こそうとしていた奴──みことは部屋から出て行った。
「……もーちっと優しくしてくれてもいいと思うんだけど、どうだろう?」
床で丸まってる猫に問いかけると、ため息を吐かれた。猫にまで馬鹿にされた。
「あー……やる気出ねぇ」
ぐだぐだ言いながら着替え、台所に入る。ちょうどみことが卵を割っていた所だった。
「む、卵を割るところから察するに……玉子焼きだな?」
「目玉焼きだ」
制服にエプロンをつけたみことが、フライパンに生卵を落としながら言った。じゅうという音が台所に響く。
「半熟がいい。なぜ半熟がいいというと、とろっとした黄身は俺の好物であり」
「知ってる。いいから席に着いてろ。後ろでちょろちょろされると邪魔だ」
いらんもの扱いされたので、復讐とばかりにみことのスカートを……
「分かってると思うが、スカートをめくると朝食はなくなるぞ」
……スカートについた埃を払い、ぎこちなく席に着く。……危ういところだった。
リモコンを手に取り、テレビのスイッチを入れる。
『今日は暑い! 真夏日って奴ですゼ旦那! 6月なのにこの気温……7月には暑さで人類絶滅やも!』
近頃のニュースはおかしいなあと思いながらテレビをぼんやり見てると、みことが皿と茶碗を両手に持ってやってきた。
「ほれ」
「ん」
ご飯と目玉焼きを受け取り、いただきます。
「むぐむぐ……もう一品くらい欲しい。みそ汁とか」
「以前作ったが、全部食べなかったではないか」
「だって、その時中に刺身入ってたぞ? みそ汁の具が刺身って、ありえないだろ」
「夕食の残りだ。残しては勿体無いだろうが」
「……おばあちゃんめ」(ぼそり)
「聞こえたぞ! 誰がおばあちゃんだ!」
「お、俺! 俺がおばあちゃん! 将来の夢は駄菓子屋!」
華麗な言い訳でやり過ごす。
「そんなわけないだろうが、たわけめ!」
失敗。怒られた。
「まったく、飯を作ってもらっている立場のくせに、文句ばかり言いおって……」
「や、それは純粋に感謝してる。みことが作る飯、おいしいし」
「……ふ、ふん。貴様なんぞに褒められたところで、気持ち悪いだけだ」
なんて言いながらも、みことの口元は少し上がっていた。
「色々世話してくれるのはいいんだけど、ちょっとでいいから可愛げがあったらなあ……はぁ」
「我にそんなもの、あるわけないだろうが。それが嫌なら、普通の可愛げある女性に世話を頼むんだな」
「俺の学校での女性陣からの扱いを知っての台詞なら、今のは言葉による暴力です」
「……なんだ、気づいておらんのか。……ふふっ」(ぼそり)
「よく聞こえない。もう一度大きな声で……あ、その前におかわり」
「ああ、分か……むっ、時間だ。行くぞ」
「ご飯おかわり」
「時間だと言っている!」
「それでもおかわりたい!」
「いいから行くぞ莫迦!」
みことに手を引っ張られ、茶碗を持ったまま学校へ行きました。
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