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2024年11月24日
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【ちなねえにクイズで負けました】

2010年03月13日
 部屋で漫画読んでたら、ノックもなしにちなねえが入ってきた。
「……タカくん、タカくん、お姉ちゃんと一緒にクイズしましょう」
「しない。面倒」
「……タカくん、クイズ……」
「だから、しないって」
「……くいず」(半泣き)
「だーっ! 分かった、分かったから泣くなっ! ちなねえ、いくつだよっ!」
「……にじゅうさんさい」(半泣き)
 23歳の頭をなでて泣き止ませる。
「はぁ……疲れる」
「……お疲れタカくんには、クイズが一番です。……第一問、お姉ちゃんを大好きな生き物は誰?」
 答えは分かるけど、言いたくない。
「アメフラシ」
「……ぶぶー。……答えは、タカくんです。……タカくんはお姉ちゃんが大好きで大好きで、困ったちゃんなのです」
「いや、そんなことは」
「……今日のタカくんの晩御飯は、ごましお」
「ぼく、お姉ちゃん大好きさ!」
 そんなことはないのだけど、口答えすると夕食がごま塩になるので一瞬にしてへりくだる。
「た、タカくんってば、そんな、大好きだなんて……まったく、いつまでも姉離れできない弟ですね」
 ニッコニコに笑いながら、俺の頬をちょこんとつっつくちなねえ。
「では、第二問。……タカくんは、お姉ちゃんと何をしたいでしょう? 一番、お姉ちゃんと一緒にお昼寝。二番、お姉ちゃんと一緒にお風呂。三番、お姉ちゃんと一緒に、……ち、ちゅー。……さあ、どれ?」
「四番、一人で昼寝」
「……三択の中から選んでください」
 そんなこと言われても、その中でしたいことなんてない。つーか、答えが全部やばすぎる。
「えーと、……強いて言うなら、一番?」
 一番無難な答えを選んだら、ちなねえが不満そうな顔をした。
「……正確には全部なのですが、まぁいいです。じゃあ、一緒にお昼寝しましょう」
 素早い動きで窓とカーテンを閉じて部屋の電気を消し、ちなねえが俺の隣に滑り込んだ。
「……一緒にお昼寝したいなんて、タカくんはまだまだ子供ですね」
 両手両足を俺の体に巻きつけ、ちなねえは俺の頬に自分の頬を何度も何度もこすりつけた。
「……んー、タカくん、タカくん」
「俺の名前を連呼してるところ悪いけど、ちなねえ、薄い乳が俺の胸にひっついてる」
「むっ。……薄くないです。……発展途上乳です」
「23歳で発展はしないよ」
 ちなねえの口がタコみたいになった。
「……いじわるな弟です。……一緒に寝てあげませんよ?」
「一度だって頼んでないような」
「……本当にいじわるな弟です。……そんなにごま塩が好きとは、お姉ちゃん知りませんでした」
「ちなねえなしに寝れないんだ。ずっと一緒にいてくれ、ちなねえ」
「っ!! ず、ずっと一緒だなんて……そんな、プロポーズみたいなこと言っちゃダメです。……まったく、そういうことは彼女さんを作ってから言いなさい」
 なんて言いながらも、ものすげー嬉しそうに俺にほおずりするちなねえだった。

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