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2024年11月21日
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【ツンデレを暖房器具の代わりにしたら】
2010年10月26日
こうも寒いと手がかじかんで仕方がない。ポケットに手を突っ込むが温まる様子もない。
「ううむ、どうしたものか……ん?」
ううむと思案していると、みことが平和そうな顔をしながらてってこ教室に入ってきた。奴は子供なので体温が高い。つまりは好機!
「ううっ、身体が勝手に……」
「ひょああああ!?」
かの英傑、大神隊長も用いたという秘技、身体が勝手にを使い、みことに抱きつき暖を取る。
「き、き、貴様! 朝からみことに痴漢とはいい度胸だ!」
「いや、痴漢じゃないです。ただ暖を取ってるだけです。あと、すなわちグッド度胸」
とても冷静な返事&ナイスな返しのはずなのに、殴られた。
「痛いです」
「うるさい、阿呆! みことで暖を取るのが悪いんだ! 貴様なんて凍えて死ねばいいんだ!」
「そこまで寒くないです。とはいえ、寒いは寒いので子供体温で暖を取ります」
「みことは子供じゃないっ! 貴様と同級生だ! ああこらっ、言いながら抱きつくなっ! みことの頭をなでるなっ! みことが怒ってる最中だぞ!」
みことは日本製なのであらゆる所が大変コンパクトにできており、抱っこしたりなでたりするのに向いている。つまり、俺に最適だ。
「ほふー。いやはや、生まれてよかった」
「貴様と同じ時代に生まれた我が身を恨まずにはいられんっ! ああもうっ、だからなでるなっ! ほっぺを引っ張るにゃー!」
「ははは。餅みてーにうにうに伸びる。うにーって言え」
「うにー! 誰が言うか! うににー!」
「超言ってますが」
「うるさい! にー!」
やはりみことと遊ぶのは大変楽しい。とはいえ、あまりやりすぎて嫌われては元も子もない。時既にお寿司、いや遅し、いややっぱりお寿司という感がなくもないが、とりあえずほっぺから手を離す。
「うにっ! ……うう、よくもやってくれたな。みことはこの屈辱を一生忘れないからな!」
「俺もみことにうにうにほっぺの感触を忘れないよ。ははっ、ふたり共有の思い出ができて素敵だね」
「ちっとも素敵じゃないっ! 何をさわやかな笑顔をしてるかっ! みことは怒ってるんだぞ!」
「それはそうと、急に抱っこの感触を忘れてしまったので再確認」
「いちいち抱きつくなあっ! ああこらっ、だからみことの頭をなでなでするなあっ!」
風のように素早く動き、みことを後ろから抱っこして頭をなでる。至福。
「うう……こんな奴に愛玩動物の如き扱いを受けるとは。屈辱の極みだーっ!」
「愛玩動物……みことを部屋に飾り鑑賞……剥製……ふむ、悪くない」
「途中すっごく物騒な単語が入ってたぞ!? みことは聞き逃さないぞ!」
「ああ、大丈夫。別に内臓を取り除いて中に綿とか入れるという恐怖の行いは省き、ただ服を剥いて部屋に置くだけにするから」
「愛玩動物どころか、何か別の用途に使われる気がすっごくすっごくするぞ!」
「流石だ、みこと! その想像は、恐らくだが当たっているぞ!」
「ふわーん!」
いかん、泣かしてしまった。
「ああ、いやあの、すいません冗談です」
「ぐすぐす……本当か?」
「本当です。でもしたいという欲求は多分にあります!」
「する気だー! ふわーん!」
「いやあのだからしませんってば泣かないでごめんなさい!」
コイツは子供じゃないと言い張るくせにすぐ泣くので、大変困る。
「うう……どっちなんだ? するのか? しないのか?」
「したいけど、すると捕まる&みことが泣くのでしません」
「み、みことは泣かないぞ! 泣いたことなんてないぞ!」
「今さっき泣いてましたが」
「お前の見間違いだ! まったく、これだから頭の悪い人種は困る」
「すごい無理を言いますね」
「う、うるさいっ! それより、いい加減みことを離せ! いつまで抱っこしてる!」
「ん、おお」
そう言えば、ずっとみことを抱っこしたままだった。
「ほら、早く離せ。早くしろ」
「でも、この状態が幸せなので断ります!」
「何を断言しとるか! 離せと言っているのだーっ!」
その後、やって来た先生に叱られたのでしぶしぶ解放した。でも、休み時間になったらまた捕獲した。
「だから、みことを抱っこするなーっ!」
教室にみことの悲しげな叫びが響くのだった。
「ううむ、どうしたものか……ん?」
ううむと思案していると、みことが平和そうな顔をしながらてってこ教室に入ってきた。奴は子供なので体温が高い。つまりは好機!
「ううっ、身体が勝手に……」
「ひょああああ!?」
かの英傑、大神隊長も用いたという秘技、身体が勝手にを使い、みことに抱きつき暖を取る。
「き、き、貴様! 朝からみことに痴漢とはいい度胸だ!」
「いや、痴漢じゃないです。ただ暖を取ってるだけです。あと、すなわちグッド度胸」
とても冷静な返事&ナイスな返しのはずなのに、殴られた。
「痛いです」
「うるさい、阿呆! みことで暖を取るのが悪いんだ! 貴様なんて凍えて死ねばいいんだ!」
「そこまで寒くないです。とはいえ、寒いは寒いので子供体温で暖を取ります」
「みことは子供じゃないっ! 貴様と同級生だ! ああこらっ、言いながら抱きつくなっ! みことの頭をなでるなっ! みことが怒ってる最中だぞ!」
みことは日本製なのであらゆる所が大変コンパクトにできており、抱っこしたりなでたりするのに向いている。つまり、俺に最適だ。
「ほふー。いやはや、生まれてよかった」
「貴様と同じ時代に生まれた我が身を恨まずにはいられんっ! ああもうっ、だからなでるなっ! ほっぺを引っ張るにゃー!」
「ははは。餅みてーにうにうに伸びる。うにーって言え」
「うにー! 誰が言うか! うににー!」
「超言ってますが」
「うるさい! にー!」
やはりみことと遊ぶのは大変楽しい。とはいえ、あまりやりすぎて嫌われては元も子もない。時既にお寿司、いや遅し、いややっぱりお寿司という感がなくもないが、とりあえずほっぺから手を離す。
「うにっ! ……うう、よくもやってくれたな。みことはこの屈辱を一生忘れないからな!」
「俺もみことにうにうにほっぺの感触を忘れないよ。ははっ、ふたり共有の思い出ができて素敵だね」
「ちっとも素敵じゃないっ! 何をさわやかな笑顔をしてるかっ! みことは怒ってるんだぞ!」
「それはそうと、急に抱っこの感触を忘れてしまったので再確認」
「いちいち抱きつくなあっ! ああこらっ、だからみことの頭をなでなでするなあっ!」
風のように素早く動き、みことを後ろから抱っこして頭をなでる。至福。
「うう……こんな奴に愛玩動物の如き扱いを受けるとは。屈辱の極みだーっ!」
「愛玩動物……みことを部屋に飾り鑑賞……剥製……ふむ、悪くない」
「途中すっごく物騒な単語が入ってたぞ!? みことは聞き逃さないぞ!」
「ああ、大丈夫。別に内臓を取り除いて中に綿とか入れるという恐怖の行いは省き、ただ服を剥いて部屋に置くだけにするから」
「愛玩動物どころか、何か別の用途に使われる気がすっごくすっごくするぞ!」
「流石だ、みこと! その想像は、恐らくだが当たっているぞ!」
「ふわーん!」
いかん、泣かしてしまった。
「ああ、いやあの、すいません冗談です」
「ぐすぐす……本当か?」
「本当です。でもしたいという欲求は多分にあります!」
「する気だー! ふわーん!」
「いやあのだからしませんってば泣かないでごめんなさい!」
コイツは子供じゃないと言い張るくせにすぐ泣くので、大変困る。
「うう……どっちなんだ? するのか? しないのか?」
「したいけど、すると捕まる&みことが泣くのでしません」
「み、みことは泣かないぞ! 泣いたことなんてないぞ!」
「今さっき泣いてましたが」
「お前の見間違いだ! まったく、これだから頭の悪い人種は困る」
「すごい無理を言いますね」
「う、うるさいっ! それより、いい加減みことを離せ! いつまで抱っこしてる!」
「ん、おお」
そう言えば、ずっとみことを抱っこしたままだった。
「ほら、早く離せ。早くしろ」
「でも、この状態が幸せなので断ります!」
「何を断言しとるか! 離せと言っているのだーっ!」
その後、やって来た先生に叱られたのでしぶしぶ解放した。でも、休み時間になったらまた捕獲した。
「だから、みことを抱っこするなーっ!」
教室にみことの悲しげな叫びが響くのだった。
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