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2024年11月24日
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【ツンデレがおはようのちゅーをしようと機会をうかがっています】
2010年02月16日
……カチャ、パタン。
「ぐぉー……ぐぉー……」
「……大口開けて寝てる。……朝だ、起きろ」
ゆさゆさゆさ。
「ん、む……ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……ダメか。……ねーくすと。目覚ましどけー」
……ピピピピピピピピ!
「ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……あー、もう。うるさい」
ピ。
「……これでも起きない。……ねーくすと。濡れハンカチ……は、前に怒られたからダメ。……まったく、狭量で困る」
「ぐぉーぐぉーぐぉー!」
「……む、寝息で抗議とはナマイキな。……鼻つまんでやれ」
ぎゅっ。
「むぐぐぐっ……ち、ちなみ、やめれ~」
「えっ……た、タカシ、起きてるの?」
「う、うう……うぐぐぐぐ、ぐぅぐぅ」
「……寝言、か。……そ、そか。タカシの夢の中に、私がいるんだ」
「……ん、んう(む? 何やら声が。薄目開けて確認する俺!ちなみ発見!)」
「…………」
「(いつものように半目でぼーっとしてるが、気のせいか頬がほんのり朱に染まっているような。なんでせうか)」
「……ね、寝てる、よね?」
「(ええ、ついさっきまでは。さて、そろそろ起きようか)」
「……ぜ、全然起きないし、……ちゅーしたら、びっくりして起きる……よね」
「ぐーぐーぐー!(超寝てるっゼ!)」
「…………」
「ぐ、ぐーぐー(ど、どうした? 早くちゅーを!)」
「……急に寝息が怪しくなった」
「ぐ(ぎくり)」
「……起きてる?」
「ぐーぐー(寝てます)」
「…………」
「……zzz(英語表記なら、あるいは!)」
「……Zがいっぱい出てきた。……そ、それなら寝てるに違いない」
「zzz(やったぜZ! 流石はZ! いけいけぼくらのZ!)」
「……じゃ、じゃあ、……ちゅ、ちゅーして、起こさないと」
「zzz!(よし! 来い! いざ!)」
「…………」
「zzz!(どうした! こっちの準備は万端だ! 早く!)」
「……口が、タコみたいにうにゅーってなってる」
「!(しまった、キス欲が高まりすぎた!)」
「…………」
「(ばれたか……仕方ない、諦め)」
……ちゅ。
「!」
唇に触れた柔らかな感覚に慌てて目を開ける。
「おっ、おまっ、さっき!」
「……な、何もしてない。……したとしても、寝てたタカシは気づかない」
早口に言うちなみの頬は赤い。
「い、いや、でもお前俺が起きてるって気づいて」
「……な、何の話か、ちっとも。……起きたなら、早く顔洗ってご飯食べる」
ちなみは耳まで赤くしたまま部屋を出ていった。
……全く、どんな顔して顔を合わせればいいのか。
俺はにやける顔をどうにか引き締めようと、無駄な努力をするのだった。
「ぐぉー……ぐぉー……」
「……大口開けて寝てる。……朝だ、起きろ」
ゆさゆさゆさ。
「ん、む……ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……ダメか。……ねーくすと。目覚ましどけー」
……ピピピピピピピピ!
「ぐぉーぐぉーぐぉー」
「……あー、もう。うるさい」
ピ。
「……これでも起きない。……ねーくすと。濡れハンカチ……は、前に怒られたからダメ。……まったく、狭量で困る」
「ぐぉーぐぉーぐぉー!」
「……む、寝息で抗議とはナマイキな。……鼻つまんでやれ」
ぎゅっ。
「むぐぐぐっ……ち、ちなみ、やめれ~」
「えっ……た、タカシ、起きてるの?」
「う、うう……うぐぐぐぐ、ぐぅぐぅ」
「……寝言、か。……そ、そか。タカシの夢の中に、私がいるんだ」
「……ん、んう(む? 何やら声が。薄目開けて確認する俺!ちなみ発見!)」
「…………」
「(いつものように半目でぼーっとしてるが、気のせいか頬がほんのり朱に染まっているような。なんでせうか)」
「……ね、寝てる、よね?」
「(ええ、ついさっきまでは。さて、そろそろ起きようか)」
「……ぜ、全然起きないし、……ちゅーしたら、びっくりして起きる……よね」
「ぐーぐーぐー!(超寝てるっゼ!)」
「…………」
「ぐ、ぐーぐー(ど、どうした? 早くちゅーを!)」
「……急に寝息が怪しくなった」
「ぐ(ぎくり)」
「……起きてる?」
「ぐーぐー(寝てます)」
「…………」
「……zzz(英語表記なら、あるいは!)」
「……Zがいっぱい出てきた。……そ、それなら寝てるに違いない」
「zzz(やったぜZ! 流石はZ! いけいけぼくらのZ!)」
「……じゃ、じゃあ、……ちゅ、ちゅーして、起こさないと」
「zzz!(よし! 来い! いざ!)」
「…………」
「zzz!(どうした! こっちの準備は万端だ! 早く!)」
「……口が、タコみたいにうにゅーってなってる」
「!(しまった、キス欲が高まりすぎた!)」
「…………」
「(ばれたか……仕方ない、諦め)」
……ちゅ。
「!」
唇に触れた柔らかな感覚に慌てて目を開ける。
「おっ、おまっ、さっき!」
「……な、何もしてない。……したとしても、寝てたタカシは気づかない」
早口に言うちなみの頬は赤い。
「い、いや、でもお前俺が起きてるって気づいて」
「……な、何の話か、ちっとも。……起きたなら、早く顔洗ってご飯食べる」
ちなみは耳まで赤くしたまま部屋を出ていった。
……全く、どんな顔して顔を合わせればいいのか。
俺はにやける顔をどうにか引き締めようと、無駄な努力をするのだった。
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