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2024年11月24日
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【ツンデレは酷い肩コリのようです】
2010年02月16日
土曜日は半日授業なのでとても楽だ。そんな楽な日にちなみと一緒に帰ってると、突然横の小さいのがぐるぐる肩を回しだした。
「どした? こるほど大層な乳も持ってないくせに肩こりか?」
「……どうしてイチイチ失礼なことを言うかな、キミは」
不満そうな顔でちなみは俺をにらんだ。
「……指摘通り、肩こり。……きっと、胸がおっきくなってる予兆。……ぼいんぼいーんになる予感」
「仮に大きくなるとしても、ぼいんぼいーんという擬音が似合うほどは大きくはならない断言しよう」
「……いちいち不愉快」
不満そうな顔でちなみは俺の頬を引っ張った。
「じゃあ謝罪の意味も含め、肩でも揉んでやろうか? 近所の猫の間ではゴッドフィンガーと大評判だぞ」
「……それ、別に腕がいいからとかじゃなくて、よくエサをやってるから近寄ってくるだけ」
エサをやる代わりにモフらせてもらう俺です。猫最高。ねこだいすき。
「で、本当にどうだ?」
「……まあ、えろいことをしないなら」
「それは約束できない」
「……私の魅惑のぷろぽーしょんが、タカシを性犯罪者に」
「貧乳を魅惑と言うのであれば、確かに魅力的ではある」
またしても頬を引っ張られた。
「……気にしてるんだから、あまり貧乳貧乳言わない」
「とても素敵なのに……」
「うるさい。……とにかく、えろいことしないなら、肩を揉んでもいい」
何やら俺が頼む節になっているが、まあコイツには普段から色々世話になってることだし、肩を揉んでやることにした。
場所は変わって、ちなみの家。おばさんからの「あらあら、昼間から子作り? いわゆる真っ昼間王ね」という頓狂な言葉をチョップで断ち切った後、ちなみの部屋へ向かう。
「いつも思うが、お前のおばさん頭おかしいよな」
「……我が親ながら、全く否定できない。……タカシといい勝負」
俺はあんな変人じゃない。
「……じゃ、肩もんで」
「任せろ」
ちなみの後ろに座り、軽く肩を掴む。
「む、ホントにこってるじゃん。かちこちだ。かっちかちやでー」
「……戦闘メカだ」
「お笑い芸人の方です」
少し服をずらし、露になった肩に手を這わせてゆっくりと揉む。
「……あー、気持ちいい」
「しかし、なんでこんなこってるの?」
「……きょ」
「巨乳になる、というありえない未来予想図以外の理由でお願いします」
「……最近、机に向かってる時間がちょっと長いから」
やや不機嫌そうな声でちなみが答える。
「へぇ、偉いな。俺もちょっとは勉強しないとな」
「……勉強じゃなくて、パソコンで遊んでる」
申し訳なさそうな声に、机を見る。机の上に、パソコンがででんと鎮座していた。
「……ええと。時には遊ぶのも大事だよな」
「……うう、タカシごときに気を使われている」
「ごとき言うな」
肩甲骨の隙間を指で強めに刺激する。
「あっ!」
「あ、痛かったか? ゴメンゴメン」
「……う、ううん。よかった。気持ちよかった」
「コメントがえろい!」
「…………」
「だが、できることならもっと気持ちを込めて言ってくれると助かります」
「…………」
「ええと、ごめんなさい」
凄くにらまれたので謝る。
「……まったく。どうしてタカシはこんなにえろいのか」
「いや、俺の頭の中に比べれば、俺の言葉なんて箸にも棒にもかからないレヴェルだぞ?」
「……いったいどのような惨劇がその頭の中で繰り広げられているのか」
「カッターシャツだけ着たちなみに首輪を」
「……肖像権の侵害」
ちなみは後ろも見ずに器用に俺の頬を引っ張った。
「脳内には適用されないと思いますが」
「……うるさい。変態め」
「変態じゃないよ、ちょっと人より小さな胸が好きな紳士だよ」
「……人、それを変態と呼ぶ」
「紳士なんだけどなあ」
一人ごちながら、ちなみの肩をぐにぐに揉む俺だった。
「ほい、こんなとこかな」
30分ほどたっぷり肩を揉んだ後、軽く肩を叩いて終わりを告げる。
「……はふ~。……ん、だいぶ軽くなった。……ありがと」
くるくると肩を回し、ちなみは調子を確認した後、俺に礼を言った。
「どういたまして。んじゃ、ボチボチ俺は帰るな」
「……待って。ついでだし、泊まっていけばどうか」
「大胆だな、おまいは」
「? ……桃鉄しよ、桃鉄」
「あー……そゆことか」
「?」
「や、折角のお誘いだが、帰る」
「……ももてつ」
袖をきゅっとつかみ、ちなみは俺を見上げた。よし、完全敗北。
「泊まって行こうねー、俺は泊まってちなみと桃鉄をするんだねー」
「……やたっ。……じゃ、お母さんに言ってくる」
ちなみは嬉しそうにパタパタ部屋を出て行った。
コイツは自分の武器を知ってるに違いない。そして俺がその武器に格別に弱いことも知ってるに違いない。畜生。
「……言ってきた。……んじゃ、お昼ご飯作るから、一緒に食べよ?」
けど、嬉しそうなちなみの顔を見てると、弱くてもいいかなーなんて思う俺がいたりして。
「どした? こるほど大層な乳も持ってないくせに肩こりか?」
「……どうしてイチイチ失礼なことを言うかな、キミは」
不満そうな顔でちなみは俺をにらんだ。
「……指摘通り、肩こり。……きっと、胸がおっきくなってる予兆。……ぼいんぼいーんになる予感」
「仮に大きくなるとしても、ぼいんぼいーんという擬音が似合うほどは大きくはならない断言しよう」
「……いちいち不愉快」
不満そうな顔でちなみは俺の頬を引っ張った。
「じゃあ謝罪の意味も含め、肩でも揉んでやろうか? 近所の猫の間ではゴッドフィンガーと大評判だぞ」
「……それ、別に腕がいいからとかじゃなくて、よくエサをやってるから近寄ってくるだけ」
エサをやる代わりにモフらせてもらう俺です。猫最高。ねこだいすき。
「で、本当にどうだ?」
「……まあ、えろいことをしないなら」
「それは約束できない」
「……私の魅惑のぷろぽーしょんが、タカシを性犯罪者に」
「貧乳を魅惑と言うのであれば、確かに魅力的ではある」
またしても頬を引っ張られた。
「……気にしてるんだから、あまり貧乳貧乳言わない」
「とても素敵なのに……」
「うるさい。……とにかく、えろいことしないなら、肩を揉んでもいい」
何やら俺が頼む節になっているが、まあコイツには普段から色々世話になってることだし、肩を揉んでやることにした。
場所は変わって、ちなみの家。おばさんからの「あらあら、昼間から子作り? いわゆる真っ昼間王ね」という頓狂な言葉をチョップで断ち切った後、ちなみの部屋へ向かう。
「いつも思うが、お前のおばさん頭おかしいよな」
「……我が親ながら、全く否定できない。……タカシといい勝負」
俺はあんな変人じゃない。
「……じゃ、肩もんで」
「任せろ」
ちなみの後ろに座り、軽く肩を掴む。
「む、ホントにこってるじゃん。かちこちだ。かっちかちやでー」
「……戦闘メカだ」
「お笑い芸人の方です」
少し服をずらし、露になった肩に手を這わせてゆっくりと揉む。
「……あー、気持ちいい」
「しかし、なんでこんなこってるの?」
「……きょ」
「巨乳になる、というありえない未来予想図以外の理由でお願いします」
「……最近、机に向かってる時間がちょっと長いから」
やや不機嫌そうな声でちなみが答える。
「へぇ、偉いな。俺もちょっとは勉強しないとな」
「……勉強じゃなくて、パソコンで遊んでる」
申し訳なさそうな声に、机を見る。机の上に、パソコンがででんと鎮座していた。
「……ええと。時には遊ぶのも大事だよな」
「……うう、タカシごときに気を使われている」
「ごとき言うな」
肩甲骨の隙間を指で強めに刺激する。
「あっ!」
「あ、痛かったか? ゴメンゴメン」
「……う、ううん。よかった。気持ちよかった」
「コメントがえろい!」
「…………」
「だが、できることならもっと気持ちを込めて言ってくれると助かります」
「…………」
「ええと、ごめんなさい」
凄くにらまれたので謝る。
「……まったく。どうしてタカシはこんなにえろいのか」
「いや、俺の頭の中に比べれば、俺の言葉なんて箸にも棒にもかからないレヴェルだぞ?」
「……いったいどのような惨劇がその頭の中で繰り広げられているのか」
「カッターシャツだけ着たちなみに首輪を」
「……肖像権の侵害」
ちなみは後ろも見ずに器用に俺の頬を引っ張った。
「脳内には適用されないと思いますが」
「……うるさい。変態め」
「変態じゃないよ、ちょっと人より小さな胸が好きな紳士だよ」
「……人、それを変態と呼ぶ」
「紳士なんだけどなあ」
一人ごちながら、ちなみの肩をぐにぐに揉む俺だった。
「ほい、こんなとこかな」
30分ほどたっぷり肩を揉んだ後、軽く肩を叩いて終わりを告げる。
「……はふ~。……ん、だいぶ軽くなった。……ありがと」
くるくると肩を回し、ちなみは調子を確認した後、俺に礼を言った。
「どういたまして。んじゃ、ボチボチ俺は帰るな」
「……待って。ついでだし、泊まっていけばどうか」
「大胆だな、おまいは」
「? ……桃鉄しよ、桃鉄」
「あー……そゆことか」
「?」
「や、折角のお誘いだが、帰る」
「……ももてつ」
袖をきゅっとつかみ、ちなみは俺を見上げた。よし、完全敗北。
「泊まって行こうねー、俺は泊まってちなみと桃鉄をするんだねー」
「……やたっ。……じゃ、お母さんに言ってくる」
ちなみは嬉しそうにパタパタ部屋を出て行った。
コイツは自分の武器を知ってるに違いない。そして俺がその武器に格別に弱いことも知ってるに違いない。畜生。
「……言ってきた。……んじゃ、お昼ご飯作るから、一緒に食べよ?」
けど、嬉しそうなちなみの顔を見てると、弱くてもいいかなーなんて思う俺がいたりして。
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