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2024年11月22日
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【あしかちなみん】
2010年04月11日
学校終了。家に帰り、自室のドアを開ける。アシカ発見。
そっとドアを閉めると、すごい勢いでドアが開き、顔面を思い切りドアにぶつけた。
「ぐああああ! 鼻、鼻もげる!」
「……なにか一言あっても罰は当たらないと思うアシカなのです」
痛みで廊下を転がってると、のっそりのっそりアシカがこっちにやってきた。
「それどころじゃねえ! すげー痛い!」
「……アシカです。あぅっ、あぅっ」
痛みを訴えてるのに、ちなみときたらアシカだと言いながら俺の顔をひれでぺしぺし叩くばかり。叩くな。なんでちょっと濡れてんだ。
「……アシカとオットセイは間違いやすいので、注意が必要なのです」
「知らん。興味ない」
「……えい」
「ぐげっ」
ちなみは器用にひれを用い、俺のノドを貫いた。
「……興味、深々?」
「……は、はい、どういうことなのか知的好奇心が訴えております」
どんな手段を用いても自分のシナリオ通りにさせようとするちなみに、恐怖を感じないでもない。
「……ええと、アシカとオットセイは……まぁ、似たようなもんです」
「ええっ!? 人に地獄突きしておいてそんなオチ!?」
「……えい」
「ぐげっ」
ひれが俺のノドを再び貫く。意見すると飛んでくるようだ。
「……そんなのどうだっていいのです。……ほら、ピクピクしてないで話聞いてください」
ちなみはピクピクしてる俺の脚を持ち、部屋に連れ込んだ。
「うう……ちなみが怖い」
「……アシカは、ハーレムを形成します。……人間がそれを形成すると去勢されるという噂です」
「お、俺は関係ないよね?」
にやりと暗い笑みを浮かべるちなみがもう怖すぎる。
「……アシカちなみとしては、ハーレム反対です。……やはり、一対一が基本だと思うのです」
「ま、まったくです!」
「……だというのに、目の前のタカシとかいうオスは他の子にデレデレデレデレする体たらく。……去勢されても仕方ないです」
「いいい異議あり! デレデレなんてしてません! notデレデレ!」
「……今日、日直の子を手伝ってました。……なんだか、楽しそうに笑ってました」
……あー、アレか。
「それは別にデレデレとかじゃなくて、単に日直の片割れが休んでたから、手伝っただけだぞ?」
「……誰にでも優しいのは、嫌です。……私だけ優しくするべきです」
そう言って、ちなみは俺の胸にぽふりと飛び込んだ。……うーん、ぬるぬる。
「や、でも目の前に困ってる奴がいて、自分が何かできるなら助けるだろ?」
「……タカシは、なんだかもやもやして困ってる私を助けてはくれないのですか?」
「うん」
「…………」
ちなみは泣きそうな目で俺を見た。
「冗談だよ、わがまま娘」
アシカをぎゅっと抱きしめる。……うーん、やっぱりぬるぬる。
「うう……タカシのくせに私をいじめるなんて、十年早いです」
そう言いながら、ちなみは俺の胸に顔をぐりぐり押し付けた。頭を優しくなでると、ちなみはうっとりしたように息を漏らした。
「はふぅ……うう、タカシになでられると、困ってしまうくらい気持ちいいです」
「んじゃ止めようか?」
「……うう、やっぱりタカシはいじわるです。……もっと、なでてください」
「りょーかい、アシカ姫」
ちなみの頭をなでながら、髪を軽く手で梳く。ちなみの髪はサラサラで、とても気持ちよかった。
「あぅぅ……おかしいです、最初は私が主導権を握っていたはずなのに……なんだか、タカシのいいようにされてるようです」
「嫌か?」
「嫌じゃない、……ということにしておきます」
そう言って、ちなみは俺に頭を預けるのだった。
そっとドアを閉めると、すごい勢いでドアが開き、顔面を思い切りドアにぶつけた。
「ぐああああ! 鼻、鼻もげる!」
「……なにか一言あっても罰は当たらないと思うアシカなのです」
痛みで廊下を転がってると、のっそりのっそりアシカがこっちにやってきた。
「それどころじゃねえ! すげー痛い!」
「……アシカです。あぅっ、あぅっ」
痛みを訴えてるのに、ちなみときたらアシカだと言いながら俺の顔をひれでぺしぺし叩くばかり。叩くな。なんでちょっと濡れてんだ。
「……アシカとオットセイは間違いやすいので、注意が必要なのです」
「知らん。興味ない」
「……えい」
「ぐげっ」
ちなみは器用にひれを用い、俺のノドを貫いた。
「……興味、深々?」
「……は、はい、どういうことなのか知的好奇心が訴えております」
どんな手段を用いても自分のシナリオ通りにさせようとするちなみに、恐怖を感じないでもない。
「……ええと、アシカとオットセイは……まぁ、似たようなもんです」
「ええっ!? 人に地獄突きしておいてそんなオチ!?」
「……えい」
「ぐげっ」
ひれが俺のノドを再び貫く。意見すると飛んでくるようだ。
「……そんなのどうだっていいのです。……ほら、ピクピクしてないで話聞いてください」
ちなみはピクピクしてる俺の脚を持ち、部屋に連れ込んだ。
「うう……ちなみが怖い」
「……アシカは、ハーレムを形成します。……人間がそれを形成すると去勢されるという噂です」
「お、俺は関係ないよね?」
にやりと暗い笑みを浮かべるちなみがもう怖すぎる。
「……アシカちなみとしては、ハーレム反対です。……やはり、一対一が基本だと思うのです」
「ま、まったくです!」
「……だというのに、目の前のタカシとかいうオスは他の子にデレデレデレデレする体たらく。……去勢されても仕方ないです」
「いいい異議あり! デレデレなんてしてません! notデレデレ!」
「……今日、日直の子を手伝ってました。……なんだか、楽しそうに笑ってました」
……あー、アレか。
「それは別にデレデレとかじゃなくて、単に日直の片割れが休んでたから、手伝っただけだぞ?」
「……誰にでも優しいのは、嫌です。……私だけ優しくするべきです」
そう言って、ちなみは俺の胸にぽふりと飛び込んだ。……うーん、ぬるぬる。
「や、でも目の前に困ってる奴がいて、自分が何かできるなら助けるだろ?」
「……タカシは、なんだかもやもやして困ってる私を助けてはくれないのですか?」
「うん」
「…………」
ちなみは泣きそうな目で俺を見た。
「冗談だよ、わがまま娘」
アシカをぎゅっと抱きしめる。……うーん、やっぱりぬるぬる。
「うう……タカシのくせに私をいじめるなんて、十年早いです」
そう言いながら、ちなみは俺の胸に顔をぐりぐり押し付けた。頭を優しくなでると、ちなみはうっとりしたように息を漏らした。
「はふぅ……うう、タカシになでられると、困ってしまうくらい気持ちいいです」
「んじゃ止めようか?」
「……うう、やっぱりタカシはいじわるです。……もっと、なでてください」
「りょーかい、アシカ姫」
ちなみの頭をなでながら、髪を軽く手で梳く。ちなみの髪はサラサラで、とても気持ちよかった。
「あぅぅ……おかしいです、最初は私が主導権を握っていたはずなのに……なんだか、タカシのいいようにされてるようです」
「嫌か?」
「嫌じゃない、……ということにしておきます」
そう言って、ちなみは俺に頭を預けるのだった。
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