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2024年11月21日
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【実は注射が怖いツンデレ】

2010年06月03日
 委員長が学校を休んだので、お見舞いに行きました。
「うーす。調子悪そうだな、委員長」
「あ、別府さん……」
 部屋に入る。委員長は布団に入ったまま俺を出迎えた。
「風邪か? 腹出して寝るから」
「うー……お腹いたい」
「(突っ込めないほどしんどいのか)病院で注射してもらえばすぐ治るぞ?」
「! ……別府さん、なに世迷いごと言ってるんですか?」
「よ、世迷いごとって……別に変なこと言ってないだろ? ただ、注射すればって」
「注射ってなんですか注射って。私の体に傷をつけたいのですか? 傷物にするのが別府さんの趣味ですか?」
「ひ、人聞きの悪いことを……」
「大体ですね、注射っていうそれ自体がおかしいんです。肌に針を刺すんですよ? そんなの、拷問以外の何物でもないじゃないですか」
「拷問って、んな大袈裟な……」
「大袈裟なもんですか! 暴行・鞭打ち・鉄の処女・切断・性的虐待、そして注射ですよ! アムネスティ・インターナショナルに怒られますよ!?」
「い、いや、アムなんたらとか知らないし、ていうか注射は別に拷問とかじゃなくて……」
「とにかく! そんな野蛮なことをさせようだなんて、金輪際思わないことです」
「……注射が怖いだけで、そんな無茶苦茶な理論展開しないでも(ボソッ)」
「なっ! だ、誰が注射が怖いと言いましたか!?」
「えっ、な、何が?(ヤバッ、聞こえたか?)」
「こ、怖くなんか全然ないですよ? あんなの、お子様だって鼻歌交じりにできますよ! なんなら今すぐ打ちましょうか? 今ここで!」
「お、落ち着け委員長! 別に怖くてもいいじゃん! どっか弱点あるほうが可愛いし!」
「! ……か、可愛いとか、言わないでください」(半分顔を布団で隠し、真っ赤な顔でむーっとこちらを睨みつつ)
「あ……いや、えと、ごめん?」
「謝られても嬉しくないです! 悪いと思うなら、私の言う事きいてください!」
「な、なんだ? なんでもいいぞ?」
「お、……おなか、さすってください」(超真っ赤な顔)

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