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2024年11月22日
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【ツンデレと寄り道】
2010年04月07日
放課後、帰ろうと思ったら友人らに捕まり、マックに連行され、だらりだらだらお喋り。
「暇ねー……ちょっとタカシ、なんか面白いことしなさいよ」
「ギョーザ」
かなみがジュース飲みながらかったるそうに言うので、大変面白い一発芸を披露する。
「……耳をフタしただけで、タカシは面白いと思ってる。……無様」
「ちち、違うぞちなみ! ほ、本当の俺はもっと面白いんだ!? な、いずみ?」
「呼びかけながらウチのポテト食うな、アホ!」
たまに食うポテトは美味しい。それが他人の物なら尚更だ。
「弁償しい! 一万円や!」
「ヤクザもびっくり価格ですね。そこのメニューには220円と書いてますよ?」
「後は慰謝料や! 払わんのやったら今すぐ返してや! ほら、ほら!」
「任せろ。ぐええええ」
「ちょっと、何いきなり指をノドにつっこんでのよ! 吐くなら便所行きなさい!」
「……やれやれ、タカシは所構わず吐こうとする。……はっ、マーキング?」
俺の友人たちはちっとも俺を心配してくれないので、とても悲しい。あと、俺は人間なのでマーキングしません。
「んなアホなことやってへんで、早よ代わりのポテト買ーてきて。タカシのおごりで」
「お金ないのです」
「借金一万追加、と……」(懐からメモ帳を取り出し書き書き)
「奢る! 奢るからそんな無体はどうか勘弁!」
「あ、あたしもお願い。タカシの奢りでね」
「……私も。あと、ミルクも」
「おまえらに奢る意味が分からないし、乳を飲んだところでちなみが大きくなる可能性は限りなく低いので断ります」
「……タカシはいずみっちだけ特別扱いするだけでなく、私を子供とあざ笑う。……許しがたい行為」
「いやいやいや、あざ笑ってない。心の中では馬鹿にしてるけど」
「……そういうことは、思っても口にしない」(ほっぺぷくー)
「なに? 特別扱いは否定しないの?」
かなみがいやらしく俺を突付いてきた。
「この守銭奴に恨みを買うと、不思議なことに翌日から借金を取立てられ、身も心もボロボロになるのです。特別扱いも止む無しかと」
「誰が守銭奴や! ウチは人よりちょっとだけお金が好きなだけの、か~いい女の子やで?」
「あ、いや、可愛いのは認めるが」
「そ、そか? あ、あは、あはは」
自分で言ったことなのに、いずみは顔を赤らめた。変な奴。
「でも、守銭奴だよな」
「なんやてっ!」
とても怖いのでかなみに助けを求めようと目をそちらに向けると、冷ややかな目が待っていた。
「……ふーん、特別なんだぁ。へーぇ、あたしにはちっっっっっっとも特別なことしてくんないのにね」
友達相手に特別も何もないだろうと思いつつ、救いの手をちなみに求める。
「……どーせ、子供だもん」(ほっぺぷくー)
未だほっぺぷくー中で話にならない。
「ええと……ぽ、ポテト買ってくる!」
席を立とうとしたら、腕を掴まれた。いずみとかなみの手が左右から伸びている。
「まぁまぁ。それはええから、じっくり話でもせぇへん?」
「そうね。色々話したいこと、あるものね?」
あれれ? 不思議、暑くもないのに汗が吹き出てきたよ?
「え、ええと、そんなどうでもいいことより、ちなみを鑑賞しないか? きっと愉快だぞ」
そう言ってちなみに水を向ける。
「……タカシはいつも私を子ども扱いする。……まったく、タカシはダメだ」(ほっぺぷくー)
「ほーら、ほっぺが膨れて……ああ可愛いなぁ」
「「…………」」
どうしたことか、さっきよりも鋭い視線がかなみといずみ両方から俺の方へ。
「うーん尿意。数時間は便所に篭もるから、先に帰ってていいぞ」
そのまま逃げ去ろうとしたら、いつか見たように俺の腕に二人の手が伸びた。
「気にせんでええで。じーっくり話そうやないか。な?」
「そうよ。なんだったら閉店するまで、ね?」
「あ、あはは……はい」
針のむしろに座らされてるような長い長い時間を、頬をふくらませるちなみを見たりつついたり怒られたりしながらどうにか完遂。
「暇ねー……ちょっとタカシ、なんか面白いことしなさいよ」
「ギョーザ」
かなみがジュース飲みながらかったるそうに言うので、大変面白い一発芸を披露する。
「……耳をフタしただけで、タカシは面白いと思ってる。……無様」
「ちち、違うぞちなみ! ほ、本当の俺はもっと面白いんだ!? な、いずみ?」
「呼びかけながらウチのポテト食うな、アホ!」
たまに食うポテトは美味しい。それが他人の物なら尚更だ。
「弁償しい! 一万円や!」
「ヤクザもびっくり価格ですね。そこのメニューには220円と書いてますよ?」
「後は慰謝料や! 払わんのやったら今すぐ返してや! ほら、ほら!」
「任せろ。ぐええええ」
「ちょっと、何いきなり指をノドにつっこんでのよ! 吐くなら便所行きなさい!」
「……やれやれ、タカシは所構わず吐こうとする。……はっ、マーキング?」
俺の友人たちはちっとも俺を心配してくれないので、とても悲しい。あと、俺は人間なのでマーキングしません。
「んなアホなことやってへんで、早よ代わりのポテト買ーてきて。タカシのおごりで」
「お金ないのです」
「借金一万追加、と……」(懐からメモ帳を取り出し書き書き)
「奢る! 奢るからそんな無体はどうか勘弁!」
「あ、あたしもお願い。タカシの奢りでね」
「……私も。あと、ミルクも」
「おまえらに奢る意味が分からないし、乳を飲んだところでちなみが大きくなる可能性は限りなく低いので断ります」
「……タカシはいずみっちだけ特別扱いするだけでなく、私を子供とあざ笑う。……許しがたい行為」
「いやいやいや、あざ笑ってない。心の中では馬鹿にしてるけど」
「……そういうことは、思っても口にしない」(ほっぺぷくー)
「なに? 特別扱いは否定しないの?」
かなみがいやらしく俺を突付いてきた。
「この守銭奴に恨みを買うと、不思議なことに翌日から借金を取立てられ、身も心もボロボロになるのです。特別扱いも止む無しかと」
「誰が守銭奴や! ウチは人よりちょっとだけお金が好きなだけの、か~いい女の子やで?」
「あ、いや、可愛いのは認めるが」
「そ、そか? あ、あは、あはは」
自分で言ったことなのに、いずみは顔を赤らめた。変な奴。
「でも、守銭奴だよな」
「なんやてっ!」
とても怖いのでかなみに助けを求めようと目をそちらに向けると、冷ややかな目が待っていた。
「……ふーん、特別なんだぁ。へーぇ、あたしにはちっっっっっっとも特別なことしてくんないのにね」
友達相手に特別も何もないだろうと思いつつ、救いの手をちなみに求める。
「……どーせ、子供だもん」(ほっぺぷくー)
未だほっぺぷくー中で話にならない。
「ええと……ぽ、ポテト買ってくる!」
席を立とうとしたら、腕を掴まれた。いずみとかなみの手が左右から伸びている。
「まぁまぁ。それはええから、じっくり話でもせぇへん?」
「そうね。色々話したいこと、あるものね?」
あれれ? 不思議、暑くもないのに汗が吹き出てきたよ?
「え、ええと、そんなどうでもいいことより、ちなみを鑑賞しないか? きっと愉快だぞ」
そう言ってちなみに水を向ける。
「……タカシはいつも私を子ども扱いする。……まったく、タカシはダメだ」(ほっぺぷくー)
「ほーら、ほっぺが膨れて……ああ可愛いなぁ」
「「…………」」
どうしたことか、さっきよりも鋭い視線がかなみといずみ両方から俺の方へ。
「うーん尿意。数時間は便所に篭もるから、先に帰ってていいぞ」
そのまま逃げ去ろうとしたら、いつか見たように俺の腕に二人の手が伸びた。
「気にせんでええで。じーっくり話そうやないか。な?」
「そうよ。なんだったら閉店するまで、ね?」
「あ、あはは……はい」
針のむしろに座らされてるような長い長い時間を、頬をふくらませるちなみを見たりつついたり怒られたりしながらどうにか完遂。
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