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2024年11月23日
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【ツンデレとビデオレンタル店へ】
2010年04月21日
学校帰り、姉さんと一緒にビデオレンタル店に行った。
「姉さん、なに借りよっか?」
「そうだな……サスペンスか、アクションかな」
「それもいいけど、たまにはホラーとか見ない? キャーッ! とか言って抱きついてほしい弟心」
「別に借りるのは構わないが、私は別にホラーは苦手じゃないぞ。むしろ、お前の方が苦手じゃないのか?」
言われてみれば、その通り。夜一人でトイレに行けないこと請け合いです。
「しかし、弟に頼られるのも姉の務め。どうしてもと言うなら借りてもいいぞ。ああ、トイレにも着いて行ってやるから安心していいぞ」
「すいません、俺が悪かったです」
素直に謝り、別のコーナーへ。
「んー、どれにしよっか、姉さん」
「…………」
「姉さん?」
返事が無いので振り返ると、姉さんはとあるビデオに釘付けになっていた。……子猫物語だ。
「……姉さん、動物モノ好きだね」
「う」
姉さんは少しだけ顔を染めた。
「それ、DVDで持ってるでしょ。ほらほら、行くよ」
「け、けど、チャトランが、チャトランがこっちをじっと見てるんだ。借りないと可哀想だ」
「はいはい、いーから行く行く」
「ああっ、チャトラン、チャトラーン……」
姉さんは眉目秀麗、文武両道の完璧超人なんだけど、可愛いものに弱すぎる。
先日も捨て猫を拾ってきて大騒動になった。なんで猫アレルギーなのに何度も何度も拾ってくるのだろう。
「おまえはひどい奴だな。あんなにつぶらな瞳をしたチャトランをほっておくなんて」
姉さんは恨みがましく俺を睨んだ。少し頬が膨らんでるのが微笑ましい。
「なにが悲しくてDVD持ってるのに、ビデオ借りなきゃいけないんだよ……」
「……なんか、もう一度見たくなったな。タカシ、ビデオはもういいから帰って一緒に子猫物語見よう」
「ええっ! 俺、一昨日も見させられたよ!?」
「姉に付き合うのが弟の務めだ。ほら、いいから帰るぞ!」
姉さんは俺の手を取り、ビデオ屋を飛び出した。……もう子猫物語見飽きたよ。
「姉さん、なに借りよっか?」
「そうだな……サスペンスか、アクションかな」
「それもいいけど、たまにはホラーとか見ない? キャーッ! とか言って抱きついてほしい弟心」
「別に借りるのは構わないが、私は別にホラーは苦手じゃないぞ。むしろ、お前の方が苦手じゃないのか?」
言われてみれば、その通り。夜一人でトイレに行けないこと請け合いです。
「しかし、弟に頼られるのも姉の務め。どうしてもと言うなら借りてもいいぞ。ああ、トイレにも着いて行ってやるから安心していいぞ」
「すいません、俺が悪かったです」
素直に謝り、別のコーナーへ。
「んー、どれにしよっか、姉さん」
「…………」
「姉さん?」
返事が無いので振り返ると、姉さんはとあるビデオに釘付けになっていた。……子猫物語だ。
「……姉さん、動物モノ好きだね」
「う」
姉さんは少しだけ顔を染めた。
「それ、DVDで持ってるでしょ。ほらほら、行くよ」
「け、けど、チャトランが、チャトランがこっちをじっと見てるんだ。借りないと可哀想だ」
「はいはい、いーから行く行く」
「ああっ、チャトラン、チャトラーン……」
姉さんは眉目秀麗、文武両道の完璧超人なんだけど、可愛いものに弱すぎる。
先日も捨て猫を拾ってきて大騒動になった。なんで猫アレルギーなのに何度も何度も拾ってくるのだろう。
「おまえはひどい奴だな。あんなにつぶらな瞳をしたチャトランをほっておくなんて」
姉さんは恨みがましく俺を睨んだ。少し頬が膨らんでるのが微笑ましい。
「なにが悲しくてDVD持ってるのに、ビデオ借りなきゃいけないんだよ……」
「……なんか、もう一度見たくなったな。タカシ、ビデオはもういいから帰って一緒に子猫物語見よう」
「ええっ! 俺、一昨日も見させられたよ!?」
「姉に付き合うのが弟の務めだ。ほら、いいから帰るぞ!」
姉さんは俺の手を取り、ビデオ屋を飛び出した。……もう子猫物語見飽きたよ。
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