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2024年11月23日
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【ちゅんでれがぬれたら】

2010年03月11日
 朝は雲ひとつない晴天だったというのに、昼過ぎから急に曇ってきて、夕方には雨が降っていた。降水確率は20%だというので、娘に傘を持たせていない。
「嗚呼、今頃娘は雨に打たれているに違いない。ビショビショの体で帰宅しようとしているに違いない。秘書の秘所はビショビショ、なんちて。うひゃひゃ」
 ビショビショと言ったらこのダジャレを言わなくてはならないので言ったが、ちっとも面白くない。
「父。面白くない上、下ネタとは最低だな」
「言われずとも分かっている。これは義務ゆえ、仕方のないこと……ああ、帰ったか娘よ」
 回転座椅子に底力を発揮させてくるりと回転すると、そこに髪やらランドセルやらから雫を滴らせる娘がいた。
 濡れた黒髪とまつ毛、そして肌にぴたりと張り付いた服がとても小学生と思えぬ色気をかもし出しており、父ならずともドッキドキ。……いや、父がドキドキするのは非常にマズイと言えよう。
「……父? ……む、この視線は……いやらしい方の目つきだ」
 ばれた。娘はわざとらしく自分の体を抱きしめた。
「ああ父は娘である私を性欲の対象として見る。なんという星の下に生まれてきてしまったのだろうか」
「娘よ、いちいち大声で、それも窓を開け外に向かって叫ぶのはやめてほしい。近頃、父が近所の方々にどんな目で見られているか知っているだろうか」
 全速で窓を閉めつつ、涙目になるのを止められないまま娘に言う。
「ふん。娘である私が父のことで知らぬことなどない」
 娘は腕を組み、胸を逸らして口角を吊り上げた。おおいばりだ。いばるな。
「とにかく、やめてください」
「ふん、つまらんな。……さて、このまま父の相手をしていても仕方がない。濡れてしまったので、風呂に入ってくるとしよう。覗くなよ」
 風呂か。風呂はいい。裸と裸の付き合い。風呂はいわば、父と娘のコミュニケーション、略してコミュョの場。そんなコミュョの場を持つことにしよう。

 娘が風呂場に向かってから数分後。できるだけ足音を忍ばせ、物音を立てないよう脱衣場にて服を脱ぎ、そして風呂場への扉を開けた。
「っ!? ちちちちち、父っ!?」
 案の定、体を洗っていた娘が目を白黒させて父である俺を見た。
「娘よ。覗くなと言われたので、一緒に風呂に入る方向で攻めてみたのだが、どうだろう」
「ばっ、ばかっ、論外に決まっているだろう! 入ってくるな、ばかっ! ばか父!」
 娘は後ろを向き、しゃがみ込んだ。体を隠そうとしたのだろうが、後ろを向いた結果ぷりんとした尻を父である俺の前にさらすことになったので視姦開始。
「ばかばか、見るな、お尻を見るなっ!」
「じゃあ父はどこを見ればいいのだろうか。父だけに乳を見ろと言うのか。む、ナイスジョーク。娘よ、父を褒めるがいい。そして、その薄い胸を父に晒すがいい」
「薄いは余計だ、ばか父っ! いいから出てけっ!」
 怒られたけど、湯船に浸かる。
「出てけと言ったのに、なんでお風呂に入るんだ!?」
「父は娘とコミュョをとりたいのだ。決して一緒に風呂に入りたいだけではないぞ。さらに、一緒に入った上で色々といやらしいことをしたいわけではない」
「うう……父が本格的にエロくなってきた。今日で膜ともお別れか」
「そこまでするほど鬼畜じゃないっ! 女の子が膜とか言うなっ! まったく、父をなんだと思っているか」
「……なんだ、しないのか」
「娘は意外にも残念そうだった。本当は父とエッチがしたいのだろうかと思ったが、それを言葉にするのは野暮なので父の心の中に秘めておこうと思った」
「言葉にしているぞっ!?」
「ああ、すまない。わざとなんだ」
「ああ、わざとか……わざと!?」
「娘よ、お風呂では静かにしなさい」
「なぜ私が怒られているのだ……」
 悲しそうな娘だった。
「とにかく、娘よ。父はエッチな気持ちなぞ欠片もないので、一緒に風呂に入るがいい」
「…………」
 とても不審な目で見られた。
「いや、無論イチャイチャしたりぎゅーっとしたりチュッチュしたい気持ちは潤沢に、それこそ売るほどあるが、それを表に出すほど父も愚かではない。ふふ、褒めていいぞ?」
「だから、それを言って表に出したらダメだろうが! ええい、本当に隠す気があるのか!」
「少なくとも、今の娘の格好以上にはあると自負している」
「格好……あっ!」
 興奮のあまり立ち上がっていた娘は慌ててしゃがみ込み、俺をにらんだ。
「よく漫画等で幼い少女の股間をすじと表記するが、なるほど確かにすじと表するに値する縦の線だと父は思った」
「感想を言うなぁっ!」
 物凄く怒られた。
「では、感想は言わないので一緒に風呂に入ろう」
「嫌だ! 父は私にいやらしいことをするに決まっている。娘であるということも気にせず、いやむしろ娘だからこそ興奮して、言葉にするのもためらわれるような行為をするに違いない」
 まったく信頼されていなかった。
「はぁ……残念だ。父はただ、娘と一緒に風呂に入りたかっただけなのだが……しょうがない、父はもう出るとしよう」
「…………」
「出ようっと。さあ出る出る出る出るついに出る。……出るぞ?」
「早くしろ」
「そこは涙ながらに止めるところだろうが! ええい、我が娘ながら空気が読めなくて困る!」
「止めるかっ! まったく、父は脳に蛆がわいているに違いない」
「し、失礼な! いかに愛しい娘とはいえ、許せぬことはある! その程度の悪口なら許せるが!」
「だったらいいではないか。まったく、相も変わらず父の脳は哀れだ」
「ところで娘よ」
「なんだ、父?」
「またしてもすじが父の目に映っているが、いいのだろうか。あと、ピンク色な乳首も」
「っ!! 見るな見るな見るなっ、このばか父ーっ!」
 一緒に風呂には入れなかったが、色々見れたので大満足。後で物凄く怒られたけど。

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