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2024年11月23日
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【暇だからーと言っていつも男の傍にいるツンデレ】

2010年03月10日
 たまの休日なので今日は本屋でエロ本を買い、さらにゲーム屋でエロゲを買い、帰りにメイド喫茶に寄るという素敵プランを立てていたのに、友人のかおるが遊びに来たせいで計画が頓挫した。
「あー……暇だ暇だ暇だ! なータカシ、どっか行こーぜ」
「んむ、それはよい考え。映画にでも行って来い。俺は俺でどっか行くから」
 どうにか計画を遂行しようとそう言ったら、かおるは渋い顔をした。
「一緒に行こうって言ってんだよ! なんでオレ一人で行かなきゃいけないんだよ。寂しい奴だと思われるじゃんか」
「実際寂しい奴じゃん。なんか、お前って気づいたらいっつも俺の側にいるし。俺の他に友達いないのきゃ?」
「いるに決まってるきゃ! お前が友達いねーの! 可哀想だから、優しい優しいオレが一緒にいてあげてんの! ……ったく、オレが学校でどれだけ人気あるのか知らねーのか?」
 かおるは口調こそぶっきらぼうだが人情に篤く、さらにさっぱりとした性格で老若男女問わず、特にお年寄りにも美味しくいただけます。
「む、人物紹介のはずが料理番組に」
「またワケの分かんねーことを……あのなぁ、お前もオレがラブレターもらう所見たことあるだろ? ほれ、だいにんきー」
「主に女性からだいにんきー。ラブレターをもらうその比率たるや、男性1に対し女性なんと9! これはもうレズにレズれと神が申しているのか!?」
「申さねえっ! ……あーもーいい。お前と話してると頭痛くなってくるぜ」
 そう言って、かおるは軽く頭を押さえた。
「頭痛が痛いとな。なら、家に帰って療養すべし。ほれ帰れ帰れ帰れ」
「……なんだよ、そんなにオレが邪魔かよ」
 かおるは軽く口をとがらせ、拗ねたような視線を俺に向けた。
「あ、いや、その、ええと、そーゆーわけではないのだけど、その」
「…………」
 いかん。なんか知んないけど、うつむいちゃってますよ。傷つけましたか? 男っぽいとはいえ、女の子を傷つけちゃいましたか?
「や、違うんです。別におまえが嫌いとかそういうのでなくて、その」
「…………」
 かおるは悲しそうな瞳を俺に向けた。ああもう、こんな悲しそうな顔された上で帰れとか言える精神構造してない俺の負けです。
「分かった。帰れなんて言わない。ここにずっといてもいい。なんならここに住んでもいい。一生俺が養ってやる」
「なんでプロポーズしてんだよっ! ……ったく、馬鹿じゃねーのか」
 言葉が過ぎたけど、呆れたような、でも少し嬉しそうな笑顔を見せてくれたので、作戦は成功といえよう。
 そこで、さらに喜ばせるため、エロゲ屋に連れて行って面白いゲームを勧めたら怒られた。
「あ、感動系より陵辱系の方が好きだった? そっちは疎いからなぁ。勉強不足でお恥ずかしい」
「もっと違うところを恥ずかしやがれっ!」
 エロゲ屋にかおるの声が響き渡ったため、店長に二人して怒られた。怒られてる最中、かおるがずっと俺を睨んでて怖くて泣きそうでした。

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