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2024年11月22日
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【寝てる間に『おはようのちゅー』をしようとする新妻ツンデレ】

2010年08月27日
 あっちいので目覚ましが鳴るより早く目が覚めた。ここは一つ近所の子供に混じってラジオ体操でもしつつ子供を視姦したいなあうへへへと思いつつ目を開けたら、なんかすぐ目の前にかなみの顔が。
「……お、おはよう」
 とりあえず挨拶してみる。
「なっ、なんで起きてるのよ!?」
 すると、なんだか狼狽されたので申し訳ないと思った。よし、ここはひとつ適当言って笑わせてみよう!
「いや、これは全て俺の夢の中での出来事なので、寝るも起きるもないんだ。現実では未だ俺とかなみは結婚はおろか、お互いに嫌い合ってるんだ」
「え……うそ、やだ」
 笑うどころか、かなみの顔がみるみる真っ青になっていく。これは大変にいけないと思ったので、ここでネタばらし。
「でもそれも嘘で、本当は学生婚をしていてまだ新婚ほやほやなんだ」
「う……へ、変な嘘つくなっ、ばかっ!」
「げはあっ!?」
 朝っぱらから腹に突きは死ぬほど辛いです。衝撃がどこにも逃げないので超痛え。
「……いたい?」
「内臓が口から飛び出るんじゃないかと危惧しちゃう程度には!」
「じゃ、これは夢じゃなくて、ちゃんと結婚してるのよね?」
「そうです」
「そ、そっか。……あーあ、夢だったらよかったのになー。なんでアンタなんかと結婚なんてしちゃったんだろ。うりうり」
 かなみは楽しそうに俺の鼻をむいむいと引っ張った。
「やめれ」
「へへー、やめなーい♪」
「やめないとちゅーするぞ」
「う……き、昨日あんなにしたのに、朝からするの? ほ、本当アンタってけだものよね」
「ああ、毛だもの」
「なんかあたしが言ってるのと違う!」
 何故分かる。
「毛だもの みつを」
「やっぱそっちか! みつを禁止!」
「そんなぁ! もうパーマンを読めないだなんて!」
「みつお違い! そっちのみつおはどーでもいい!」
「朝からなんの話でしょうか」
「わかんないわよ! わかんないけど……うう、やっぱアンタといると楽しい! どーしてくれんのよ!」
「なんで怒られてるの?」
「悔しいの! アンタなんかと一緒で楽しい自分が!」
「難儀な話だな。ふああ……あー、完全に目が覚めた。ご飯食べよっか。何食いたい?」
「高級フレンチ」
「…………」
「半泣きで貯金通帳を探すなッ! 嘘に決まってるでしょ! いーわよ、パンで」
「いつかは高級ふれんちにでも連れて行ってあげたいが、今はこれで精一杯」
「へ?」
 かなみのほっぺにちゅっとキスする。
「…………」
「ふああ……さて、飯食うか。そろそろ宿題しなくちゃなあ……ああ、面倒くさい」
「……こっ、こんなの嬉しくともなんともないんだからねっ! ちょっと、聞いてる!?」
「あーはいはい」
「聞いてない! ちっとも聞いてない! いい!? ちっとも嬉しくなんてないんだからねっ!」
「あーほりゃほりゃ」
「ばっかにしてえ! 違うんだからねっ! わ、笑っちゃってるのは別に嬉しいとかじゃないんだから! なんか顔が戻らないだけなんだからねっ!」
 後ろからぎゃーぎゃー文句言ってる嫁を引き連れ、俺は食卓に向かうのだった。

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