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2024年11月22日
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【デレデレ幼女 VS ツンデレ】
2010年04月06日
隣の家の両親は共働きで忙しいらしく、帰ってくるまでの間は子供の麻衣を俺の家に預けている。
で、その麻衣になんでか知らんが随分と気に入られ、“お兄ちゃん”などと呼ばれているわけで。
「えへー、お兄ちゃーん」
テレビを見てると、麻衣がやってきた。
「お、麻衣か。こんちは」
「えへへっ、こんちちは!」
変な挨拶をして、麻衣は俺の膝の上に座った。
「お兄ちゃーん、遊ぼ?」
「兄は勉強に忙しいのだ」
「お兄ちゃん、テレビ見てるだけじゃない。ねー、遊ぼ遊ぼ」
「いや、これも勉強なのだ。先日友人に『アンタ、本当に現代人?』と言われてな。流行を調べようと思ってテレビを」
「そんなのいーから遊ぼーよ、ねーねー」
ぐいぐいと俺の腕を引っ張る麻衣をどうしたものかと思ってると、インターホンが鳴った。
宅配便かな、と思いながら麻衣をどかせ、玄関に向かう。
「こんちは、タカシ」
「ありゃ、かなみか。どした、迷子か?」
「私は幼子かっ!」
いつも通り突っ込まれてから用件を問う。
「あー、うん、いやその、ちょっとこの近くを通りかかって、それでその……」
「よく分からんな。とにかく、何もしないからあがっていけ。何もしないから、本当に」
「……なんで手をわきわきさせてんのよ」
「股間をわきわきさせるのは好青年として少々はばかられるものがあるからだ」
「下品ッ!」
怒鳴られた(+鉄拳制裁)ので、素直に部屋に通す。
「あ、お兄ちゃんお帰りー」
ドアを開けると、麻衣がとてとてと駆けてきて俺の足にしがみついた。
「誘拐!?」
その様子を見て、かなみが人聞きの悪いことを叫んだ。
「しまった、ばれた! 麻衣、クロロホルムを!」
「……麻衣、誘拐なんてされてないよ?」
小首を傾げて、麻衣は俺の小芝居を打ち砕いた。
「ちょっと、タカシ! どういうことなの!?」
かなみに説明すると、殴られた。
「だったら最初から隣の子を預かってるって言いなさいよ! なんで普通にできないかなぁ……」
「不思議だね」
「なんで他人事みたいに言ってんのよ! あー、頭イタ……」
頭を押さえるかなみに、俺の腕を握りながら麻衣が口を開いた。
「お姉ちゃん、だれ? お兄ちゃんのともだち?」
「いや、肉奴隷だ」
「アンタ、子供になんてこと教えてんのよ! ち、違うからね、ただの友達よ?」
俺を殴り飛ばしてから、かなみは麻衣に真実を教えた。
「にくどれい?」
「俺の性欲の全てをその体を使って発散させる便利な道具だ」
「もう喋るな!」
ノドを突いて俺の言葉を封じ、かなみは麻衣ににっこり笑いかけた。
「き、気にしないでね。このお兄ちゃん、ちょっと頭おかしいから」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんをいじめないで……」
座り込んで咳をする俺をかばうように、麻衣は俺の腕にしがみつき、潤む瞳でかなみを見た。
「い、いじめるとかじゃなくて……ちょっとタカシ、説明してよ!」
「げほげほ……大丈夫だ麻衣、たんなるコミュニケーションだ。ちょっと肉体言語を使いすぎる嫌いがあるけどな」
「誰のせいよ、誰の! ……とにかく、いじめてるわけじゃないのよ、ね?」
麻衣ににっこり笑いかけると、ようやく警戒が解けたのか麻衣はかなみに笑い返した。
「そっか、えへへっ」
「か、可愛い……た、タカシ、この子ちょうだい!」
麻衣を抱き上げ、かなみはほお擦りした。
「やらねーよ」
「残念……あーでも、本当に可愛いわね」
「あ、あぅあぅ……うにゅにゅ」
かなみになでまくられ、目をぐるぐるさせてる麻衣だった。
「それで、何用だ?」
とりあえず部屋に移動し、麻衣を解放したかなみに問いかける。
「あーいや、大した用はないんだけど、その……」
何か懊悩としてるかなみをぼーっと見てると、麻衣が俺の膝に乗ってきた。
「えへー♪」
俺を見上げにっこり笑う麻衣を見てると、こっちまで笑みがこぼれてくる。
「……なんか、ただの仲良しさんに見えないのは私の気のせい?」
「だって麻衣、お兄ちゃんの恋人だもん♪」
俺も知らない事実が麻衣の口から飛び出た。
「たっ、タカシ、どういうことよ!? まさか本当に!?」
「ちっ、違う! 俺にそんな趣味は……ないと言い切れる自信は欠片もないけど、とにかく違う!」
「えへー♪」
違うと言ってるのに、麻衣と来たら俺の胸にごしごし顔をこすりつけてお茶目さん♪ 目の前の娘さんに殺されるからやめてお願い。
「……はぁ、麻衣ちゃんも随分奇特な趣味してるわね。こんな奴のどこがいいんだか」
殺される、と思ったが案外かなみは平然としていた。
「お兄ちゃんはねー、変なこともいっぱい言うけど、すっごい優しいの。えへへへへっ♪」
相好を崩しまくり、麻衣はほにゃほにゃの笑顔を見せた。
「へぇ……私には、あんまり優しくしてくれないわよね」
「大丈夫、初めての時は優しくする」
「何の話よッ!」
怒りながらも顔を赤くしている当たり、見当がついているのだろうなぁ。
「……お姉ちゃんも、お兄ちゃんが好きなの?」
「ま、まっさかぁ! なな、なーんでこんな奴に!」
そういう事を言うときは、顔を赤くしない方がいい。ほら、麻衣も不審がってる。
「うー……あげないからね?」
麻衣は取られまいと俺の腕をぎゅっと握った。
「そ、そんなのいらないわよ、フン!」
そう言いながら、かなみはまるでおもちゃを取られた子供のような目で俺を見ていた。
で、その麻衣になんでか知らんが随分と気に入られ、“お兄ちゃん”などと呼ばれているわけで。
「えへー、お兄ちゃーん」
テレビを見てると、麻衣がやってきた。
「お、麻衣か。こんちは」
「えへへっ、こんちちは!」
変な挨拶をして、麻衣は俺の膝の上に座った。
「お兄ちゃーん、遊ぼ?」
「兄は勉強に忙しいのだ」
「お兄ちゃん、テレビ見てるだけじゃない。ねー、遊ぼ遊ぼ」
「いや、これも勉強なのだ。先日友人に『アンタ、本当に現代人?』と言われてな。流行を調べようと思ってテレビを」
「そんなのいーから遊ぼーよ、ねーねー」
ぐいぐいと俺の腕を引っ張る麻衣をどうしたものかと思ってると、インターホンが鳴った。
宅配便かな、と思いながら麻衣をどかせ、玄関に向かう。
「こんちは、タカシ」
「ありゃ、かなみか。どした、迷子か?」
「私は幼子かっ!」
いつも通り突っ込まれてから用件を問う。
「あー、うん、いやその、ちょっとこの近くを通りかかって、それでその……」
「よく分からんな。とにかく、何もしないからあがっていけ。何もしないから、本当に」
「……なんで手をわきわきさせてんのよ」
「股間をわきわきさせるのは好青年として少々はばかられるものがあるからだ」
「下品ッ!」
怒鳴られた(+鉄拳制裁)ので、素直に部屋に通す。
「あ、お兄ちゃんお帰りー」
ドアを開けると、麻衣がとてとてと駆けてきて俺の足にしがみついた。
「誘拐!?」
その様子を見て、かなみが人聞きの悪いことを叫んだ。
「しまった、ばれた! 麻衣、クロロホルムを!」
「……麻衣、誘拐なんてされてないよ?」
小首を傾げて、麻衣は俺の小芝居を打ち砕いた。
「ちょっと、タカシ! どういうことなの!?」
かなみに説明すると、殴られた。
「だったら最初から隣の子を預かってるって言いなさいよ! なんで普通にできないかなぁ……」
「不思議だね」
「なんで他人事みたいに言ってんのよ! あー、頭イタ……」
頭を押さえるかなみに、俺の腕を握りながら麻衣が口を開いた。
「お姉ちゃん、だれ? お兄ちゃんのともだち?」
「いや、肉奴隷だ」
「アンタ、子供になんてこと教えてんのよ! ち、違うからね、ただの友達よ?」
俺を殴り飛ばしてから、かなみは麻衣に真実を教えた。
「にくどれい?」
「俺の性欲の全てをその体を使って発散させる便利な道具だ」
「もう喋るな!」
ノドを突いて俺の言葉を封じ、かなみは麻衣ににっこり笑いかけた。
「き、気にしないでね。このお兄ちゃん、ちょっと頭おかしいから」
「お姉ちゃん、お兄ちゃんをいじめないで……」
座り込んで咳をする俺をかばうように、麻衣は俺の腕にしがみつき、潤む瞳でかなみを見た。
「い、いじめるとかじゃなくて……ちょっとタカシ、説明してよ!」
「げほげほ……大丈夫だ麻衣、たんなるコミュニケーションだ。ちょっと肉体言語を使いすぎる嫌いがあるけどな」
「誰のせいよ、誰の! ……とにかく、いじめてるわけじゃないのよ、ね?」
麻衣ににっこり笑いかけると、ようやく警戒が解けたのか麻衣はかなみに笑い返した。
「そっか、えへへっ」
「か、可愛い……た、タカシ、この子ちょうだい!」
麻衣を抱き上げ、かなみはほお擦りした。
「やらねーよ」
「残念……あーでも、本当に可愛いわね」
「あ、あぅあぅ……うにゅにゅ」
かなみになでまくられ、目をぐるぐるさせてる麻衣だった。
「それで、何用だ?」
とりあえず部屋に移動し、麻衣を解放したかなみに問いかける。
「あーいや、大した用はないんだけど、その……」
何か懊悩としてるかなみをぼーっと見てると、麻衣が俺の膝に乗ってきた。
「えへー♪」
俺を見上げにっこり笑う麻衣を見てると、こっちまで笑みがこぼれてくる。
「……なんか、ただの仲良しさんに見えないのは私の気のせい?」
「だって麻衣、お兄ちゃんの恋人だもん♪」
俺も知らない事実が麻衣の口から飛び出た。
「たっ、タカシ、どういうことよ!? まさか本当に!?」
「ちっ、違う! 俺にそんな趣味は……ないと言い切れる自信は欠片もないけど、とにかく違う!」
「えへー♪」
違うと言ってるのに、麻衣と来たら俺の胸にごしごし顔をこすりつけてお茶目さん♪ 目の前の娘さんに殺されるからやめてお願い。
「……はぁ、麻衣ちゃんも随分奇特な趣味してるわね。こんな奴のどこがいいんだか」
殺される、と思ったが案外かなみは平然としていた。
「お兄ちゃんはねー、変なこともいっぱい言うけど、すっごい優しいの。えへへへへっ♪」
相好を崩しまくり、麻衣はほにゃほにゃの笑顔を見せた。
「へぇ……私には、あんまり優しくしてくれないわよね」
「大丈夫、初めての時は優しくする」
「何の話よッ!」
怒りながらも顔を赤くしている当たり、見当がついているのだろうなぁ。
「……お姉ちゃんも、お兄ちゃんが好きなの?」
「ま、まっさかぁ! なな、なーんでこんな奴に!」
そういう事を言うときは、顔を赤くしない方がいい。ほら、麻衣も不審がってる。
「うー……あげないからね?」
麻衣は取られまいと俺の腕をぎゅっと握った。
「そ、そんなのいらないわよ、フン!」
そう言いながら、かなみはまるでおもちゃを取られた子供のような目で俺を見ていた。
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