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2024年12月04日
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【ツンデレを遊びに誘ったら】
2013年03月01日
最近暖かくなってきたので、どうにも眠い。
「くああ……」
そんなわけで、絶賛眠気と戦い中の授業中の中まみれであり、ロン、中のみ(麻雀知識皆無なのですよー)である。
「うーむ……。眠い。これほど眠いのに寝ると怒られるのが理解に苦しむ。いっそ軽く眠ってから授業を受けたほうが効率は上がるのではないだろうか。外国に倣い、シエスタを導入してはどうだろう」
「うるさい。授業中よ。話しかけるな。授業中じゃなくても話しかけるな。そのまま死ね」
眠気を覚ますべく、隣の席のかなみに軽く話しかけたら死ねって言われた。
「いかに親しい仲とはいえ、挨拶代わりに死ねと言うのは如何なものかと思いますがね!」プンスカ
「親しくない。だから話しかけるな。いいから死ね」
「む、また言われた。あと一回くらい言われたら絶望のあまり公衆の面前で死ぬやも。ただ、自棄になって死ぬ前にかなみを襲うやもしれないので、ご注意を」
「…………」
悪霊あたりなら見ただけで消滅しそうな鬼睨みをされた。超怖い。
「はい、分かりました。授業に専念します」
「……分かればいいのよ」
超ドスの聞いた声で俺を脅し、かなみは前を向いた。怖かった。
「といったことがあったんですよ! 軽い雑談で死ねとか、酷いと思いませんか?」
「話しかけるなって言ってるでしょ! ていうかそもそもあたしへの愚痴をあたし本人に言うなッ!」
学校終わって帰り道、かなみがいたので勝手に横に並んで愚痴を言ったら怒られた。
「陰口は嫌いなんです」
「んじゃ愚痴自体言うな!」
「モヤモヤはあるんですよ。そういやモヤモヤさまぁ~ずで大江アナが降板するらしいね。ゴールデン行ってから見たことないけど」
「知らんッ!」
「そりゃそうだ。ところでかなみ、このあと暇だし遊びに行っていい?」
「嫌」
「じゃあ遊びに来るか?」
「嫌」
「ならどこか寄って帰るか?」
「嫌」
「そろそろ心が折れそうだが、今度の休みにどこかへ行かないか?」
「嫌」
「……よし。死ぬから自殺幇助しろ」
「折れるにしても酷すぎるっ!」
「もう無理だよ……俺の手札にはもう何もないよ……」ポロポロ
「泣くなッ! ああもう、情けないわねぇ……」ナデナデ
「でへへぇ」
「うわ、気持ち悪」シッシ
「…………」
立ち直ったら立ち直ったでこの扱い。
「はぁ……で、どこ行くの?」
「へ?」
シッシと追い払われたので、泣き濡れながら家で寝ようと思っていたら、不意にかなみがそんなことを言い出した。
「だ、だから。……次の休み、どっか行くんでしょ?」
「え、いや、断られましたが」
「断ったら死ぬんでしょ?」
「え、死ぬの?」
「さっき言ってたじゃない」
いかん。軽い冗談で知らぬ間に追い詰められていた。選択次第で『ざんねん! わたしのぼうけんはここでおわってしまった!』へ一直線だ。
「で、どこ行くの? 場所によっては行ってあげなくもないわよ?」
「ラブホ」
「絶っっっっっ対に、行かないッッッッッ!!!」
わたしのぼうけんはここでおわってしまった。
「もちろん冗談ですがね」
「分かってたけど、悪趣味よ!」
「そうだね。ごめんね」
「……ったく。で? 本当はどこ?」
「何も考えてねえ」
「…………」
「家で寝ていてえ」
「…………」
「あと、お金持ちになりてえ。ゲームとか漫画とかいっぱい買いたい」
「アンタ、本気であたしとデートする気あんの!?」
「ひぃ」
「あによ、何も考えてないだの家で寝てたいだの、あげくにお金持ちになりたい!? もうデートと全然関係ないじゃないの!」
「い、いやあの、かなみさん」
「あによ!」
「デートなんですか?」
「……へ?」
「いや、その、男女が二人で遊びに行くのをデートと称するのであればデートですが、俺としてはただ友人同士で楽しく遊ぶだけのつもりでしたので、その」
「……~~~~~!!!」
かなみが真っ赤になった。とてもかわいい。
「そっ、そっ、そっ、そんなわけないじゃないの! なにを勝手にデートにしてんのよ! そーよ、遊びに行くだけよ! すぐにデートとか言って、これだから童貞は気持ち悪いのよ!」
「俺は言ってねえ」
「何か言った!!!!?」
「何も言ってません。お願いですから命だけは」ブルブル
悪霊どころか生きた人間まで祓いかねない目をされたので、震えながら許しを請う。
「何が命だけは、よ」
こっちは必死だったが、震える俺を見てかなみは少し落ち着きを取り戻したようだった。
「……で、そ、その。……デートじゃなくて、遊びに行くのはどうなったのよ」
「あ、ああ。行きたいです」
「そっ。……じゃあ、特別に、行ってあげてもいいわよ」
「やったあ! じゃあ近所の本屋でぐだぐだぐでぐで8時間くらい一緒に立ち読みしよう」
「一回だけ考えなおす機会をあげるわ♪」
すげえ。笑顔なのに死ぬ危険を感じる。
「じ、じゃあ、その、ええとですね、か、カラオケとかどうでしょうか!?」ブルブル
「カラオケ、ねぇ……どーも陳腐ねえ」
「チンプイ?」
「陳腐よ、陳腐! 頭腐ってんじゃないの!?」
「発酵食品とか好きだから、あながち間違いではない。ヨーグルトとか」
「間違いよ! ……まあ、アンタって発想が突飛だから、陳腐も何もないわよね。……ま、まあ、そーゆーところも、結構アレだし」ゴニョゴニョ
「何ひとつ聞こえねえ。頭に続き耳が腐ったか」
「な、何も言ってないわよ!!」
「なんだ。ところで、どうしてそんなに顔が赤いのですか。少しばかり心配ですよ?」
「う、うっさい! こっち見るな、ばかっ!」
「心配したのに馬鹿扱い」
「う~……」
どうして睨まれているのだろう。
「まあよく睨まれるし、別にいいか。というわけで、次の休みにカラオケに行きましょう」
「わ、分かったわよ……。あ、そうだ! アンタ、アニソンばっかじゃなくて、ちゃんと普通の歌も仕入れておきなさいよね! 前みたくアンタのアニソンメドレーなんて、御免なんだから!」
「分かった、一見アニソンには聞こえないのを仕入れておく」
「普通の歌を仕入れろって言ってるの!」
「一見なのに聞こえないとはこれいかに」
「うっさい!」
そんなわけで、次の休みにはかなみと遊びに行くことになったので楽しみだという話。
「くああ……」
そんなわけで、絶賛眠気と戦い中の授業中の中まみれであり、ロン、中のみ(麻雀知識皆無なのですよー)である。
「うーむ……。眠い。これほど眠いのに寝ると怒られるのが理解に苦しむ。いっそ軽く眠ってから授業を受けたほうが効率は上がるのではないだろうか。外国に倣い、シエスタを導入してはどうだろう」
「うるさい。授業中よ。話しかけるな。授業中じゃなくても話しかけるな。そのまま死ね」
眠気を覚ますべく、隣の席のかなみに軽く話しかけたら死ねって言われた。
「いかに親しい仲とはいえ、挨拶代わりに死ねと言うのは如何なものかと思いますがね!」プンスカ
「親しくない。だから話しかけるな。いいから死ね」
「む、また言われた。あと一回くらい言われたら絶望のあまり公衆の面前で死ぬやも。ただ、自棄になって死ぬ前にかなみを襲うやもしれないので、ご注意を」
「…………」
悪霊あたりなら見ただけで消滅しそうな鬼睨みをされた。超怖い。
「はい、分かりました。授業に専念します」
「……分かればいいのよ」
超ドスの聞いた声で俺を脅し、かなみは前を向いた。怖かった。
「といったことがあったんですよ! 軽い雑談で死ねとか、酷いと思いませんか?」
「話しかけるなって言ってるでしょ! ていうかそもそもあたしへの愚痴をあたし本人に言うなッ!」
学校終わって帰り道、かなみがいたので勝手に横に並んで愚痴を言ったら怒られた。
「陰口は嫌いなんです」
「んじゃ愚痴自体言うな!」
「モヤモヤはあるんですよ。そういやモヤモヤさまぁ~ずで大江アナが降板するらしいね。ゴールデン行ってから見たことないけど」
「知らんッ!」
「そりゃそうだ。ところでかなみ、このあと暇だし遊びに行っていい?」
「嫌」
「じゃあ遊びに来るか?」
「嫌」
「ならどこか寄って帰るか?」
「嫌」
「そろそろ心が折れそうだが、今度の休みにどこかへ行かないか?」
「嫌」
「……よし。死ぬから自殺幇助しろ」
「折れるにしても酷すぎるっ!」
「もう無理だよ……俺の手札にはもう何もないよ……」ポロポロ
「泣くなッ! ああもう、情けないわねぇ……」ナデナデ
「でへへぇ」
「うわ、気持ち悪」シッシ
「…………」
立ち直ったら立ち直ったでこの扱い。
「はぁ……で、どこ行くの?」
「へ?」
シッシと追い払われたので、泣き濡れながら家で寝ようと思っていたら、不意にかなみがそんなことを言い出した。
「だ、だから。……次の休み、どっか行くんでしょ?」
「え、いや、断られましたが」
「断ったら死ぬんでしょ?」
「え、死ぬの?」
「さっき言ってたじゃない」
いかん。軽い冗談で知らぬ間に追い詰められていた。選択次第で『ざんねん! わたしのぼうけんはここでおわってしまった!』へ一直線だ。
「で、どこ行くの? 場所によっては行ってあげなくもないわよ?」
「ラブホ」
「絶っっっっっ対に、行かないッッッッッ!!!」
わたしのぼうけんはここでおわってしまった。
「もちろん冗談ですがね」
「分かってたけど、悪趣味よ!」
「そうだね。ごめんね」
「……ったく。で? 本当はどこ?」
「何も考えてねえ」
「…………」
「家で寝ていてえ」
「…………」
「あと、お金持ちになりてえ。ゲームとか漫画とかいっぱい買いたい」
「アンタ、本気であたしとデートする気あんの!?」
「ひぃ」
「あによ、何も考えてないだの家で寝てたいだの、あげくにお金持ちになりたい!? もうデートと全然関係ないじゃないの!」
「い、いやあの、かなみさん」
「あによ!」
「デートなんですか?」
「……へ?」
「いや、その、男女が二人で遊びに行くのをデートと称するのであればデートですが、俺としてはただ友人同士で楽しく遊ぶだけのつもりでしたので、その」
「……~~~~~!!!」
かなみが真っ赤になった。とてもかわいい。
「そっ、そっ、そっ、そんなわけないじゃないの! なにを勝手にデートにしてんのよ! そーよ、遊びに行くだけよ! すぐにデートとか言って、これだから童貞は気持ち悪いのよ!」
「俺は言ってねえ」
「何か言った!!!!?」
「何も言ってません。お願いですから命だけは」ブルブル
悪霊どころか生きた人間まで祓いかねない目をされたので、震えながら許しを請う。
「何が命だけは、よ」
こっちは必死だったが、震える俺を見てかなみは少し落ち着きを取り戻したようだった。
「……で、そ、その。……デートじゃなくて、遊びに行くのはどうなったのよ」
「あ、ああ。行きたいです」
「そっ。……じゃあ、特別に、行ってあげてもいいわよ」
「やったあ! じゃあ近所の本屋でぐだぐだぐでぐで8時間くらい一緒に立ち読みしよう」
「一回だけ考えなおす機会をあげるわ♪」
すげえ。笑顔なのに死ぬ危険を感じる。
「じ、じゃあ、その、ええとですね、か、カラオケとかどうでしょうか!?」ブルブル
「カラオケ、ねぇ……どーも陳腐ねえ」
「チンプイ?」
「陳腐よ、陳腐! 頭腐ってんじゃないの!?」
「発酵食品とか好きだから、あながち間違いではない。ヨーグルトとか」
「間違いよ! ……まあ、アンタって発想が突飛だから、陳腐も何もないわよね。……ま、まあ、そーゆーところも、結構アレだし」ゴニョゴニョ
「何ひとつ聞こえねえ。頭に続き耳が腐ったか」
「な、何も言ってないわよ!!」
「なんだ。ところで、どうしてそんなに顔が赤いのですか。少しばかり心配ですよ?」
「う、うっさい! こっち見るな、ばかっ!」
「心配したのに馬鹿扱い」
「う~……」
どうして睨まれているのだろう。
「まあよく睨まれるし、別にいいか。というわけで、次の休みにカラオケに行きましょう」
「わ、分かったわよ……。あ、そうだ! アンタ、アニソンばっかじゃなくて、ちゃんと普通の歌も仕入れておきなさいよね! 前みたくアンタのアニソンメドレーなんて、御免なんだから!」
「分かった、一見アニソンには聞こえないのを仕入れておく」
「普通の歌を仕入れろって言ってるの!」
「一見なのに聞こえないとはこれいかに」
「うっさい!」
そんなわけで、次の休みにはかなみと遊びに行くことになったので楽しみだという話。
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今回はデレ少な目かな?
下のちなみがものすごいデレてるからか。
ぜひカラオケでのデート編も見てみたいです!