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2024年11月21日
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【ツンデレの家に居候したら】
2012年03月06日
なんかうちの親が海外に転勤とかいう話が出て、俺もついていかなくてはいけないとか。日本語しか扱えない俺には辛すぎる展開。
そんな愚痴をかなみにこぼしたら、あれよあれよという間に俺の所属が俺の親からかなみの親に移動していた。気がつけばかなみの家に居候してた。マジか。
「あ、アレよ。アンタみたいな変なの海外に輸出したら、日本人が全部こんなのばっかと思われるの嫌だからよ。……ほ、他に理由なんてないんだから!」
「何も聞いてませんが」
「うっ、うるさいっ、ばかっ!」(頬ぎゅー)
「ひはひ(痛い)」
そんなわけで、かなみと一つ屋根の下でキャッキャウフフという噂。
「ぐぅぐぅ。……ぐぅ?」
そんなこんなでかなみの家に泊まること一週間ほどになるのだが、今日もかなみはどういうことか俺の布団の中にいます。
「すぅすぅ……」
「うーん。今日もか。どういうことなんだ」(なでなで)
「ん、ぅん……んー♪」
寝てても分かるのか、かなみの表情が何やら嬉しげになってきた。これはなでなでの手が止まらない。
「黙ってる分には可愛いんだよなぁ……」(なでなで)
「んー♪ んぅー、んー♪ ……ん?」
「ハァハァ……」
「朝から変態が目の前にいるッ!?」
「待て落ち着け! 大丈夫だ、その変態は顔見知りだ」
「へ? ……あ、ホントだ。よく知ってる変態だ」
「そうそう、いつもの変態だ。息が荒いのは、お前をなでて興奮しただけだ」
「なるほどそっかあ。んじゃ、そろそろ殴っていい?」
「できれば手加減お願いします」
「うん、それ無理♪」
「うわ、今時ハルヒて。しかも、意気揚々と言ってるのがまた。黒歴史を築いてる真っ最中なのか」
「えい」(ぶすり)
「ぎにゃあ」
目潰しされた。とても痛いので布団の中をごろんごろん転がりたいところだが、あいにくとすぐ隣にかなみがいるためスペースを確保できず、狭い範囲を右往左往するばかりで痛みを誤魔化せない。
「ああもう狭いんだから暴れるな!」
「はい」
「思った以上に素直!? ていうかアンタ、目大丈夫なの?」
「このくらいなら、ものの数秒で治ります」
「アンタの回復力も化物じみてきたわねぇ……」
「ところでかなみさん、一応聞いておきますが、なんで今日も俺の布団にいるの?」
「うっ……そ、その、夜中にトイレ行って、自分の部屋と間違えてここに来ちゃったの! 寝ぼけてたの! しょーがないの!」
「昨日も一昨日もその前も似たようなこと言ってませんでした?」
「き、気のせいよ」
明らかに目が泳いでる。ただ、まあ、仮にわざとだとしても、俺には一向に問題がないというか「むしろかなみと一緒に寝るのはとても気持ちがいいのでありがたい話だ」
「なっ、何をいきなり言ってんのよっ!」
「え、あ。いかん、途中から考えが口に出てた」
「このエロが……」(頬ぎゅー)
「うーむ、痛い」
「あ、アンタのことだから、わ、私の胸がぽよぽよ当たって興奮してるんでしょ! この変態め!」
「いや、かなみのおっぱいは貧乳なので、ぽよぽよ当たるとかありえません」(即答)
「…………」
「しまった、本音が出た! しかし本当のことだし! ただ、寝てる時は俺にしがみついてくるので感触は味わえます。これが小さいなりにほにょほにょと結構柔らかくて、お兄さん実は楽しみにしてるんですよ?」
そうなるんじゃないかと思ったが、やっぱり殴られました。
「まったく……なんだって朝からこんな目に遭わなきゃいけないのよ……」
階段を下りながら前方のかなみが呟く。
「俺の布団に入り込まなければ済む話ではないだろうか」
「ね、寝ぼけてるから仕方ないの! 好きで一緒に寝てるわけじゃないもん!」
「へーへー」(ぷらぷら)
「あっ、こらっ! 人の髪で遊ぶな!」
かなみのツインテールを両手に持ってぷらぷらしたら怒られた。
「そうだな、食べ物で遊ぶなんて我ながら行儀が悪いな。すまん、謝る」
「だから、昆布じゃないって言ってるでしょうがあ!」
「朝からうるさいなあ。腹が減ってるのか? しょうがない、君の昆布を食べなよ」
「僕の頭を食べなよみたいに言うなっ! ああもう、アンタ明日から先に行きなさいよ、そしたら蹴り落とせるから!」
「そうならないために、いつもお前の後ろを心掛けているんです」
「それより私に余計なことしないことを心がけなさいよっ!」
「それは無理です」
「どんだけ嫌がらせが好きなのよ、アンタはッ!」
などとぎゃーぎゃー言い合い(というか、主に俺が怒鳴られている)ながら階下におり、すぐ側のダイニングに入る。
「二人とも今日も元気ねえ。ここまで声が届いてたわよ」
人の良さそうな笑顔を浮かべたおばさんが俺達を出迎えてくれた。
「やったな、かなみ。お前の腹話術が評価されたぞ」
「あらあら、うちの娘は知らない間にいっこく堂みたいになってるのね。こういうしっかりした芸がある方が、テレビに出てる芸人さんより将来安心ね♪」
のほほんとした笑顔でおばさんが俺の話を吸収発展させた。この女、やる……!
「違うっ! お母さんもコイツの話に乗らないっ!」
「全くだぞ、おばさん。俺は適当なことしか言わないんだから、まず疑うことを覚えないと」
「怒られちゃった。てへぺろ(・ω<)」
「アンタもちょっとは悪びれろっ! そしてお母さんは自分の年を考えろ!」
このように、俺とおばさんが揃うとボケの量が増えるのでツッコミ要員のかなみの労力が甚大になるので大変だと思った。
そんなこんなで朝の用事を済ませ、一緒に登校。
「はー……。朝から疲れるわ」
「大変だな」
「何を他人事みたいに……主にアンタのせいよ!」
「昆布が怒った」
「昆布じゃなくて私が怒ってるの! ていうか昆布じゃなくて髪! ややこしいボケをするなっ!」
「ひぃ。助けて昆布」(ぷらぷら)
「くどいッ! まったく……それより、アンタよく私の髪を触るわよね」
「あ、すまん。そう気安く触るものでもなかったよな。悪い悪い」
慌てて手を離す。どうもかなみ相手だとズケズケと入り込んでしまうな。いかんいかん。
「……べ、別にアンタだったらいいケド」
「ほう。きっと俺は評価に値しないレベルなんだろうなあ。はっはっは」
「……そ、そう。そんなとこ。それより、この髪形、好き?」
「ん、ああ。かーいーよね、ツインテール。ようじょにぴったり!」
「ようじょって言うな! 立派な高校生よっ!」
「ざんねん! 乳と背がたりない!」
「がーッ!」
「凶暴性は十分です」(たくさん殴られて半泣き)
「ふん。小さいのは分かってるわよ、ばか」
「でも、そのおかげで俺みたいな変態に大人気だよ?」
「自分で言うな! くらえ変態!」
かなみは自分の髪を持つと、その先端で俺をこちょこちょとくすぐった。
「これはこそばゆいが同時にとても嬉しい! ウヒヒィ!」
「しまった、変態だったから喜んじゃった! でも面白いからもっとやってやれ。うりうり♪」
「ウヒヒィ、ウヒヒィ」
などとやってたら遅刻した。廊下で立たされるという時代錯誤の罠が俺達を襲う。
「あーもー! 全部アンタのせいアンタのせいアンタのせい!」
「全部ではないと思う」
「アンタが変な声だして喜ばなかったらあんなにやってないもん! 全部アンタが悪い!」
「うーん。いや、やっぱり責任の一端はお前にもあると思うが」
「うっさい! くらえ馬鹿!」(こしょこしょ)
「ウヒヒィ、ウヒヒィ」
「お前ら、うるさい。あとそこの馬鹿、踊るな」
めんどくさそうに俺達を叱る担任だった。
そんな愚痴をかなみにこぼしたら、あれよあれよという間に俺の所属が俺の親からかなみの親に移動していた。気がつけばかなみの家に居候してた。マジか。
「あ、アレよ。アンタみたいな変なの海外に輸出したら、日本人が全部こんなのばっかと思われるの嫌だからよ。……ほ、他に理由なんてないんだから!」
「何も聞いてませんが」
「うっ、うるさいっ、ばかっ!」(頬ぎゅー)
「ひはひ(痛い)」
そんなわけで、かなみと一つ屋根の下でキャッキャウフフという噂。
「ぐぅぐぅ。……ぐぅ?」
そんなこんなでかなみの家に泊まること一週間ほどになるのだが、今日もかなみはどういうことか俺の布団の中にいます。
「すぅすぅ……」
「うーん。今日もか。どういうことなんだ」(なでなで)
「ん、ぅん……んー♪」
寝てても分かるのか、かなみの表情が何やら嬉しげになってきた。これはなでなでの手が止まらない。
「黙ってる分には可愛いんだよなぁ……」(なでなで)
「んー♪ んぅー、んー♪ ……ん?」
「ハァハァ……」
「朝から変態が目の前にいるッ!?」
「待て落ち着け! 大丈夫だ、その変態は顔見知りだ」
「へ? ……あ、ホントだ。よく知ってる変態だ」
「そうそう、いつもの変態だ。息が荒いのは、お前をなでて興奮しただけだ」
「なるほどそっかあ。んじゃ、そろそろ殴っていい?」
「できれば手加減お願いします」
「うん、それ無理♪」
「うわ、今時ハルヒて。しかも、意気揚々と言ってるのがまた。黒歴史を築いてる真っ最中なのか」
「えい」(ぶすり)
「ぎにゃあ」
目潰しされた。とても痛いので布団の中をごろんごろん転がりたいところだが、あいにくとすぐ隣にかなみがいるためスペースを確保できず、狭い範囲を右往左往するばかりで痛みを誤魔化せない。
「ああもう狭いんだから暴れるな!」
「はい」
「思った以上に素直!? ていうかアンタ、目大丈夫なの?」
「このくらいなら、ものの数秒で治ります」
「アンタの回復力も化物じみてきたわねぇ……」
「ところでかなみさん、一応聞いておきますが、なんで今日も俺の布団にいるの?」
「うっ……そ、その、夜中にトイレ行って、自分の部屋と間違えてここに来ちゃったの! 寝ぼけてたの! しょーがないの!」
「昨日も一昨日もその前も似たようなこと言ってませんでした?」
「き、気のせいよ」
明らかに目が泳いでる。ただ、まあ、仮にわざとだとしても、俺には一向に問題がないというか「むしろかなみと一緒に寝るのはとても気持ちがいいのでありがたい話だ」
「なっ、何をいきなり言ってんのよっ!」
「え、あ。いかん、途中から考えが口に出てた」
「このエロが……」(頬ぎゅー)
「うーむ、痛い」
「あ、アンタのことだから、わ、私の胸がぽよぽよ当たって興奮してるんでしょ! この変態め!」
「いや、かなみのおっぱいは貧乳なので、ぽよぽよ当たるとかありえません」(即答)
「…………」
「しまった、本音が出た! しかし本当のことだし! ただ、寝てる時は俺にしがみついてくるので感触は味わえます。これが小さいなりにほにょほにょと結構柔らかくて、お兄さん実は楽しみにしてるんですよ?」
そうなるんじゃないかと思ったが、やっぱり殴られました。
「まったく……なんだって朝からこんな目に遭わなきゃいけないのよ……」
階段を下りながら前方のかなみが呟く。
「俺の布団に入り込まなければ済む話ではないだろうか」
「ね、寝ぼけてるから仕方ないの! 好きで一緒に寝てるわけじゃないもん!」
「へーへー」(ぷらぷら)
「あっ、こらっ! 人の髪で遊ぶな!」
かなみのツインテールを両手に持ってぷらぷらしたら怒られた。
「そうだな、食べ物で遊ぶなんて我ながら行儀が悪いな。すまん、謝る」
「だから、昆布じゃないって言ってるでしょうがあ!」
「朝からうるさいなあ。腹が減ってるのか? しょうがない、君の昆布を食べなよ」
「僕の頭を食べなよみたいに言うなっ! ああもう、アンタ明日から先に行きなさいよ、そしたら蹴り落とせるから!」
「そうならないために、いつもお前の後ろを心掛けているんです」
「それより私に余計なことしないことを心がけなさいよっ!」
「それは無理です」
「どんだけ嫌がらせが好きなのよ、アンタはッ!」
などとぎゃーぎゃー言い合い(というか、主に俺が怒鳴られている)ながら階下におり、すぐ側のダイニングに入る。
「二人とも今日も元気ねえ。ここまで声が届いてたわよ」
人の良さそうな笑顔を浮かべたおばさんが俺達を出迎えてくれた。
「やったな、かなみ。お前の腹話術が評価されたぞ」
「あらあら、うちの娘は知らない間にいっこく堂みたいになってるのね。こういうしっかりした芸がある方が、テレビに出てる芸人さんより将来安心ね♪」
のほほんとした笑顔でおばさんが俺の話を吸収発展させた。この女、やる……!
「違うっ! お母さんもコイツの話に乗らないっ!」
「全くだぞ、おばさん。俺は適当なことしか言わないんだから、まず疑うことを覚えないと」
「怒られちゃった。てへぺろ(・ω<)」
「アンタもちょっとは悪びれろっ! そしてお母さんは自分の年を考えろ!」
このように、俺とおばさんが揃うとボケの量が増えるのでツッコミ要員のかなみの労力が甚大になるので大変だと思った。
そんなこんなで朝の用事を済ませ、一緒に登校。
「はー……。朝から疲れるわ」
「大変だな」
「何を他人事みたいに……主にアンタのせいよ!」
「昆布が怒った」
「昆布じゃなくて私が怒ってるの! ていうか昆布じゃなくて髪! ややこしいボケをするなっ!」
「ひぃ。助けて昆布」(ぷらぷら)
「くどいッ! まったく……それより、アンタよく私の髪を触るわよね」
「あ、すまん。そう気安く触るものでもなかったよな。悪い悪い」
慌てて手を離す。どうもかなみ相手だとズケズケと入り込んでしまうな。いかんいかん。
「……べ、別にアンタだったらいいケド」
「ほう。きっと俺は評価に値しないレベルなんだろうなあ。はっはっは」
「……そ、そう。そんなとこ。それより、この髪形、好き?」
「ん、ああ。かーいーよね、ツインテール。ようじょにぴったり!」
「ようじょって言うな! 立派な高校生よっ!」
「ざんねん! 乳と背がたりない!」
「がーッ!」
「凶暴性は十分です」(たくさん殴られて半泣き)
「ふん。小さいのは分かってるわよ、ばか」
「でも、そのおかげで俺みたいな変態に大人気だよ?」
「自分で言うな! くらえ変態!」
かなみは自分の髪を持つと、その先端で俺をこちょこちょとくすぐった。
「これはこそばゆいが同時にとても嬉しい! ウヒヒィ!」
「しまった、変態だったから喜んじゃった! でも面白いからもっとやってやれ。うりうり♪」
「ウヒヒィ、ウヒヒィ」
などとやってたら遅刻した。廊下で立たされるという時代錯誤の罠が俺達を襲う。
「あーもー! 全部アンタのせいアンタのせいアンタのせい!」
「全部ではないと思う」
「アンタが変な声だして喜ばなかったらあんなにやってないもん! 全部アンタが悪い!」
「うーん。いや、やっぱり責任の一端はお前にもあると思うが」
「うっさい! くらえ馬鹿!」(こしょこしょ)
「ウヒヒィ、ウヒヒィ」
「お前ら、うるさい。あとそこの馬鹿、踊るな」
めんどくさそうに俺達を叱る担任だった。
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あんま心配させないでよ馬鹿///