[PR]
2024年11月22日
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
【ツンデレと大晦日】
2010年02月28日
年末だというのに両親が海外で年越しだと。で、お目付け役としてかなみが俺の家に来て。まあいいやと思ってぼやーっとテレビ見てたら大掃除をさせられて日が暮れた。
「鬼め」
床にうつぶせになったまま悪態を吐く。
「アンタが悪いんでしょ! なんで全然掃除してないのよ! 普通、大晦日になる前にちょっとくらい掃除しておくでしょ、このぐーたら男!」
「うっさい」
疲れ果てたのでほふく前進、いやほふく後退でコタツに入り、ぐんにゃりする。あー、気持ちいい。
「体力ないわねー、アンタ。それよりさ、掃除手伝ってあげたんだから、ちょっとくらい感謝の言葉があってもいいと思うけど?」
「どぅも」
「全然気持ちがこもってない!」
うるさいなあと思いながらテレビをぼーっと見る。
「もー……おそば作るけど、食べるでしょ?」
「食べる」
やれやれ、と言い残してかなみは台所に消えていった。テレビからは笑い声、台所からはぐつぐつと何かが煮える音。なんかいいなと思った。
「はい、お待たせー」
そのままうつらうつらしてたら、かなみの声に起こされた。むっくら起き上がると、コタツの上にそばが二杯置かれていた。
「二杯は多いなあ。しかし、かなみの気持ちだし、頑張ろう」
「一つはあたしのよ! 決まってるでしょ!」
かなみは俺の対面に座り、そばをたぐった。
「ん、上出来ね。ほら、アンタも冷めないうちに食べなさいよ」
「んー」
つるつるとたぐりながらテレビを見る。テレビの中でぐっちょんがでっかい魚を持ち上げていた。
「なんでとったどー見てんの? ガキ見ないの?」
「録画してるから。途中から見てもつまんないし」
「ふーん。……ね、後で見せてね」
「おっぱい見せてくれるなら」
コタツの中で足を蹴られた。
「ったく、常時スケベなんだから……」
「んむ。……ん?」
遠くの方から鐘の音が聞こえてきた。
「あ、もうこんな時間なのね。……来年もよろしくね、タカシ」
「えー」
「嫌がるなッ! もうっ、一年の最後くらい普通にできないの?」
「任せろ。普通とか超得意」
「…………」
ものすごい疑わしい目で見られた。なんでだ。
「じゃあ普通にいくぞ。えっと、本年は誠にありがとうございました。色々と迷惑をおかけしましたが、どうか来年もよろしくお願いします」
「……へぇ、普通にできるじゃない。偉い偉い」
かなみはにっこり笑って俺を褒めた。
「おちんちんびろーん」
「全然偉くないッ!」
反動のせいですごく怒られた。
「あーもう、締まらないわね……」
「んじゃ、締めるため今から初詣でも行くか? 近所にちっさい神社あるし」
「んー、……朝になってからでいいわ。寒いし、ここでごろごろしてる方がいい」
かなみはコタツの中にもぐり、俺のすぐ横から出てきた。
「甘えん坊モードですか?」
「寒いから引っ付いてるだけよ♪」
かなみはむふーと言いながら俺に抱きついてきた。
「あー、なんかこのまま寝ちゃいたいなー」
「風邪ひくぞ」
「タカシが暖めてくれたら、ひかないもーん」
「黙っていたけど、俺……実は恒温動物じゃなくて変温動物なんだ! だから、暖められないんだ。ごめん……ごめん、かなみ!」
「はいはい。むぎゅー」
適当にあしらわれてむぎゅーと抱きしめられた。
「暖かいねー」
「ねー」
そんな大晦日でした。
「鬼め」
床にうつぶせになったまま悪態を吐く。
「アンタが悪いんでしょ! なんで全然掃除してないのよ! 普通、大晦日になる前にちょっとくらい掃除しておくでしょ、このぐーたら男!」
「うっさい」
疲れ果てたのでほふく前進、いやほふく後退でコタツに入り、ぐんにゃりする。あー、気持ちいい。
「体力ないわねー、アンタ。それよりさ、掃除手伝ってあげたんだから、ちょっとくらい感謝の言葉があってもいいと思うけど?」
「どぅも」
「全然気持ちがこもってない!」
うるさいなあと思いながらテレビをぼーっと見る。
「もー……おそば作るけど、食べるでしょ?」
「食べる」
やれやれ、と言い残してかなみは台所に消えていった。テレビからは笑い声、台所からはぐつぐつと何かが煮える音。なんかいいなと思った。
「はい、お待たせー」
そのままうつらうつらしてたら、かなみの声に起こされた。むっくら起き上がると、コタツの上にそばが二杯置かれていた。
「二杯は多いなあ。しかし、かなみの気持ちだし、頑張ろう」
「一つはあたしのよ! 決まってるでしょ!」
かなみは俺の対面に座り、そばをたぐった。
「ん、上出来ね。ほら、アンタも冷めないうちに食べなさいよ」
「んー」
つるつるとたぐりながらテレビを見る。テレビの中でぐっちょんがでっかい魚を持ち上げていた。
「なんでとったどー見てんの? ガキ見ないの?」
「録画してるから。途中から見てもつまんないし」
「ふーん。……ね、後で見せてね」
「おっぱい見せてくれるなら」
コタツの中で足を蹴られた。
「ったく、常時スケベなんだから……」
「んむ。……ん?」
遠くの方から鐘の音が聞こえてきた。
「あ、もうこんな時間なのね。……来年もよろしくね、タカシ」
「えー」
「嫌がるなッ! もうっ、一年の最後くらい普通にできないの?」
「任せろ。普通とか超得意」
「…………」
ものすごい疑わしい目で見られた。なんでだ。
「じゃあ普通にいくぞ。えっと、本年は誠にありがとうございました。色々と迷惑をおかけしましたが、どうか来年もよろしくお願いします」
「……へぇ、普通にできるじゃない。偉い偉い」
かなみはにっこり笑って俺を褒めた。
「おちんちんびろーん」
「全然偉くないッ!」
反動のせいですごく怒られた。
「あーもう、締まらないわね……」
「んじゃ、締めるため今から初詣でも行くか? 近所にちっさい神社あるし」
「んー、……朝になってからでいいわ。寒いし、ここでごろごろしてる方がいい」
かなみはコタツの中にもぐり、俺のすぐ横から出てきた。
「甘えん坊モードですか?」
「寒いから引っ付いてるだけよ♪」
かなみはむふーと言いながら俺に抱きついてきた。
「あー、なんかこのまま寝ちゃいたいなー」
「風邪ひくぞ」
「タカシが暖めてくれたら、ひかないもーん」
「黙っていたけど、俺……実は恒温動物じゃなくて変温動物なんだ! だから、暖められないんだ。ごめん……ごめん、かなみ!」
「はいはい。むぎゅー」
適当にあしらわれてむぎゅーと抱きしめられた。
「暖かいねー」
「ねー」
そんな大晦日でした。
PR
Comment