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2024年11月21日
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【ツンデレと同じ家に住んでたら】
2010年02月06日
ひょんなことから、かなみと一緒に住むことになってしまった。
「冗談じゃないわよ、こんな奴!」とはかなみの談。「ああっ、よくあるギャルゲみたい! 凄い!」と言って殴られたのは俺。
そんなわけで、今日もかなみと一緒に登校。一緒に登校しないと後でママンに叱られます。
「いい? 学校ではあたしたちが一緒に住んでること秘密だからね。喋ったら殺すわよ」
「喋ったらコロ助よ? 俺、コロッケ中毒じゃな……はい、分かりました。喋りません」
とても怖い目で見られたので、途中で諦める。
「ったく。なんでアンタなんかと一緒に住まなきゃいけないのよ。あーあ、ヤだヤだ」
「俺はかなみとずっと一緒で嬉しいけどな」
「なっ……な、何言ってんのよ! は、恥ずかしい奴ねー!」
そう言いながらも、かなみの顔はみるみる赤くなっていた。
「だって、俺貧乳大好きだから! かなみの乳が平らでよかった!」
俺の顔もみるみる赤くなっていく。かなみの攻撃で流血してるからね。死にそうだよ。
「この変態!」
「いやあ、はっはっは」
「褒めてないッ! 照れるな、ばかっ!」
なぜか怒ってるかなみと一緒に、教室へ。
「おはよー、かなみちゃん。おはよ、別府く……べ、別府くん、血まみれだよっ!?」
挨拶をしてくれた顔馴染みの女生徒──犬っぽいので、俺は犬子と呼んでる──が、俺の顔を見て青ざめていた。
「急に生理が来たんだ」
「んなわけあるかっ! 仮にそうだとしても、顔から出ないっ!」
ぽんぽんっと俺に突っ込みをいれるかなみ嬢。
「ほ、保健室、保健室行かないと……」
「あ」
青ざめた顔で犬子は俺の手を取り、廊下へ連れ出した。
「犬子、なんだか俺よりお前の方が顔色が悪いように思えるが」
「血、苦手なんだ……」
苦手なのにわざわざ付き添ってくれるなんて、犬子はいい奴だな。
「犬の忠誠心が発揮されたか。伊達や酔狂で犬っぽいわけじゃないんだな」
「……別府くんが私のこと犬子犬子って言うから、みんなも私のこと本名じゃなく、犬子って呼ぶようになったんだよ?」
「そう感謝するな」
「一ミリたりともしてないのに……」
「……で、なんでお前も着いて来たんだ、かなみ?」
俺たちの一歩後ろを、なんだか気まずそうな顔をして着いてくるかなみに問いかける。
「え、えーっとぉ……ほ、ほら犬ちゃんだけじゃ危ないじゃない? いつアンタに襲われるか分かんないし」
「別府くん、私を襲うの……?」
「……ふむ。犬子の乳は平均的な女子より割と大きい。よって俺の攻略対象とは成り得ない。だがしかし、ここに甲斐甲斐しい女性的な性格が加味されることにより、その範囲は俺の攻略対象に入ってくる。故に犬子が俺に襲われる可能性はそこそこある。あと、髪型が犬っぽいのもかなりの魅力だ。ワンとか鳴け」
「しっかり考えた上での結論がそれか、この馬鹿っ!」
熟考した答えを言ったのに、かなみに蹴られた。
「か、かなみちゃん、別府くん怪我してるんだから、蹴ったりしたらダメだよぉ」
「うっさい! いーのよこんな奴! あーもう腹立つ! 何が攻略対象よ! 貧乳大好きって言ってたじゃないこの馬鹿!」
「貧乳大好き……? 何の話、かなみちゃん?」
「え? え、えっと、ち、違うのよ、犬ちゃん」
「うん?」
「なんでもいいが、そろそろ保健室に連れて行ってはくれまいか、お嬢さん方」
「わわっ、別府くんが倒れてる! わわわっ、顔色がとっても悪いよ! 保健室保健室っ!」
「ちょ、ちょっとアンタ、死ぬんじゃないわよ! 死んだら一生恨むからねっ!」
気がついたらベッドの上でした。
「気づいたか、別府」
体を起こしてきょろきょろしてたら、その様子に気づいたのか、何か書き物をしていた先生が声をかけてきた。
「あー……ここは? 保健室?」
「そうだ。まったく、何をどうやったら血まみれになれる。あまり私の仕事を増やすな」
頭に手をやると、包帯がグルグル巻かれていた。
「目が覚めたのなら教室へ戻れ。ここは休憩所ではない」
そう言って、先生は机に向き直った。
「はぁ……どうもありがとうございました?」
「なぜ疑問系だ。……ああ、そうだ。犬子と椎水に礼を言っておくんだな。あの二人、休み時間ごとにお前の様子を見に来ていたぞ。ついさっきもここにいたんだがな」
「え……」
なんとなく犬子は心配してそうだなあと思ったが、まさかかなみまで見舞いに来てたとは……。
「で、どっちが本命だ、色男?」
「まあどっちかと言うと、醤油かな」
「何の話だッ!?」
過剰に驚いてる先生にお礼を言って、保健室を出る。
礼、礼なあ……包帯取って頭から血を噴出させて水芸……いかん、それでは死んでしまう。
そんなことを思いながら廊下を歩いてたら、腹が鳴った。時計を見ると、もう昼だった。
そりゃ腹も鳴るなと思いつつ教室に入ると、俺の姿を確認した犬子が駆け寄ってきた。
「別府くん、もう大丈夫なの?」
「ん。見舞いに来てくれたらしいな。心配させて悪かったな、犬子」
感謝の意を示すため、犬子の頭をなでなでする。
「わ、わふ……」
犬子はちょっと恥ずかしそうに頬を染めた。だがそれ以上に気になることが。
「やっぱり犬っぽい」
「い、犬じゃないもん!」
「まあ犬談義はどうでもいい。おい、そこの興味ないフリしてるの」
「な、なんのことかしら?」
犬子の真後ろに立ち、偶然通りましたよーという顔をしてるかなみに話しかける。
「おまえにも一応感謝をな。まあ、俺が保健室に担ぎこまれた原因を考えると感謝するのも難しいが、それでも一応な」
「い、一応って何よ! そもそもアンタが変なこと言わなけりゃ済む話でしょうが!」
「そんなことはできない!」
「……まあ、アンタはそうよね」
理解されてるのに、どうしてだか悲しいよ。
「と、とにかく! あんなのでイチイチ気を失わないでよね! まったく、ひ弱なんだから」
血まみれで失神しない奴がいたらお目にかかりたい、とか思ってたら、犬子が耳打ちしてきた。
「……あんなこと言ってるけどね、別府くん。別府くんが気を失った時、かなみちゃんすっごく心配してたよ?」
「え、マジで?」
「うんうん、まじまじ♪」
「……ちょっと。アンタら近すぎじゃない?」
ひそひそ話をしてたら、かなみがジト目で犬子と俺を見る。
「犬子の珍しい犬耳を近くで見せてもらったんだ」
「こっ、これは犬耳じゃなくて髪型だよっ!?」
変な耳だなあ。
「まあとにかく二人とも感謝だ」
「わふっ」
最後に犬子の頭をひとなでして自分の席に戻ろうとしたら、かなみが俺の服の裾を引っ張っていることに気がついた。
「動けませんが」
「……なんであたしにはなでないのよ」
「え、だってお前は、その、……怒るじゃん」
「怒るけど! 怒るけど、……犬ちゃんばっかり、ずるいじゃない」
「う」
拗ねたように視線を逸らすかなみに、ちょっとクラクラ。
「……何よ」
ちょっと口を尖らせてるかなみの耳元に、口を寄せる。
「……帰ったら、いっぱいぎゅーってして、なでなでしてやるから。な?」
途端、かなみの顔が火がついたように赤くなった。
「ま、まあ、そういうことならいいわ。……覚悟しておきなさいよ!」
顔を真っ赤にしたまま、かなみは自分の席に戻っていった。
「……何を言ったの?」
「秘密」
「ぶー」
不満顔の犬子を置いて、俺は自分の席に戻るのだった。
で、その夜。
「かなみさん」
「な、なによ」
「邪魔なのですが」
「う、うっさいわねー。アンタがいっぱいぎゅーってするって言ったんでしょうが! 全然足りないわよ!」
「しかし、頭が邪魔でテレビが見れないのですが」
かなみを後ろから抱っこしている状態なので、かなみ頭が俺の視界を遮りテレビからは音だけをお届けしております。
「うっさいわねー、アンタはあたしだけを見てればいいのよ!」
「…………」
「か、顔を赤くするなっ、ばかっ! そ、そういう意味で言ったんじゃないわよ、ばかばかばかっ!」
俺の膝の上でじたじたするかなみたんでした。
「冗談じゃないわよ、こんな奴!」とはかなみの談。「ああっ、よくあるギャルゲみたい! 凄い!」と言って殴られたのは俺。
そんなわけで、今日もかなみと一緒に登校。一緒に登校しないと後でママンに叱られます。
「いい? 学校ではあたしたちが一緒に住んでること秘密だからね。喋ったら殺すわよ」
「喋ったらコロ助よ? 俺、コロッケ中毒じゃな……はい、分かりました。喋りません」
とても怖い目で見られたので、途中で諦める。
「ったく。なんでアンタなんかと一緒に住まなきゃいけないのよ。あーあ、ヤだヤだ」
「俺はかなみとずっと一緒で嬉しいけどな」
「なっ……な、何言ってんのよ! は、恥ずかしい奴ねー!」
そう言いながらも、かなみの顔はみるみる赤くなっていた。
「だって、俺貧乳大好きだから! かなみの乳が平らでよかった!」
俺の顔もみるみる赤くなっていく。かなみの攻撃で流血してるからね。死にそうだよ。
「この変態!」
「いやあ、はっはっは」
「褒めてないッ! 照れるな、ばかっ!」
なぜか怒ってるかなみと一緒に、教室へ。
「おはよー、かなみちゃん。おはよ、別府く……べ、別府くん、血まみれだよっ!?」
挨拶をしてくれた顔馴染みの女生徒──犬っぽいので、俺は犬子と呼んでる──が、俺の顔を見て青ざめていた。
「急に生理が来たんだ」
「んなわけあるかっ! 仮にそうだとしても、顔から出ないっ!」
ぽんぽんっと俺に突っ込みをいれるかなみ嬢。
「ほ、保健室、保健室行かないと……」
「あ」
青ざめた顔で犬子は俺の手を取り、廊下へ連れ出した。
「犬子、なんだか俺よりお前の方が顔色が悪いように思えるが」
「血、苦手なんだ……」
苦手なのにわざわざ付き添ってくれるなんて、犬子はいい奴だな。
「犬の忠誠心が発揮されたか。伊達や酔狂で犬っぽいわけじゃないんだな」
「……別府くんが私のこと犬子犬子って言うから、みんなも私のこと本名じゃなく、犬子って呼ぶようになったんだよ?」
「そう感謝するな」
「一ミリたりともしてないのに……」
「……で、なんでお前も着いて来たんだ、かなみ?」
俺たちの一歩後ろを、なんだか気まずそうな顔をして着いてくるかなみに問いかける。
「え、えーっとぉ……ほ、ほら犬ちゃんだけじゃ危ないじゃない? いつアンタに襲われるか分かんないし」
「別府くん、私を襲うの……?」
「……ふむ。犬子の乳は平均的な女子より割と大きい。よって俺の攻略対象とは成り得ない。だがしかし、ここに甲斐甲斐しい女性的な性格が加味されることにより、その範囲は俺の攻略対象に入ってくる。故に犬子が俺に襲われる可能性はそこそこある。あと、髪型が犬っぽいのもかなりの魅力だ。ワンとか鳴け」
「しっかり考えた上での結論がそれか、この馬鹿っ!」
熟考した答えを言ったのに、かなみに蹴られた。
「か、かなみちゃん、別府くん怪我してるんだから、蹴ったりしたらダメだよぉ」
「うっさい! いーのよこんな奴! あーもう腹立つ! 何が攻略対象よ! 貧乳大好きって言ってたじゃないこの馬鹿!」
「貧乳大好き……? 何の話、かなみちゃん?」
「え? え、えっと、ち、違うのよ、犬ちゃん」
「うん?」
「なんでもいいが、そろそろ保健室に連れて行ってはくれまいか、お嬢さん方」
「わわっ、別府くんが倒れてる! わわわっ、顔色がとっても悪いよ! 保健室保健室っ!」
「ちょ、ちょっとアンタ、死ぬんじゃないわよ! 死んだら一生恨むからねっ!」
気がついたらベッドの上でした。
「気づいたか、別府」
体を起こしてきょろきょろしてたら、その様子に気づいたのか、何か書き物をしていた先生が声をかけてきた。
「あー……ここは? 保健室?」
「そうだ。まったく、何をどうやったら血まみれになれる。あまり私の仕事を増やすな」
頭に手をやると、包帯がグルグル巻かれていた。
「目が覚めたのなら教室へ戻れ。ここは休憩所ではない」
そう言って、先生は机に向き直った。
「はぁ……どうもありがとうございました?」
「なぜ疑問系だ。……ああ、そうだ。犬子と椎水に礼を言っておくんだな。あの二人、休み時間ごとにお前の様子を見に来ていたぞ。ついさっきもここにいたんだがな」
「え……」
なんとなく犬子は心配してそうだなあと思ったが、まさかかなみまで見舞いに来てたとは……。
「で、どっちが本命だ、色男?」
「まあどっちかと言うと、醤油かな」
「何の話だッ!?」
過剰に驚いてる先生にお礼を言って、保健室を出る。
礼、礼なあ……包帯取って頭から血を噴出させて水芸……いかん、それでは死んでしまう。
そんなことを思いながら廊下を歩いてたら、腹が鳴った。時計を見ると、もう昼だった。
そりゃ腹も鳴るなと思いつつ教室に入ると、俺の姿を確認した犬子が駆け寄ってきた。
「別府くん、もう大丈夫なの?」
「ん。見舞いに来てくれたらしいな。心配させて悪かったな、犬子」
感謝の意を示すため、犬子の頭をなでなでする。
「わ、わふ……」
犬子はちょっと恥ずかしそうに頬を染めた。だがそれ以上に気になることが。
「やっぱり犬っぽい」
「い、犬じゃないもん!」
「まあ犬談義はどうでもいい。おい、そこの興味ないフリしてるの」
「な、なんのことかしら?」
犬子の真後ろに立ち、偶然通りましたよーという顔をしてるかなみに話しかける。
「おまえにも一応感謝をな。まあ、俺が保健室に担ぎこまれた原因を考えると感謝するのも難しいが、それでも一応な」
「い、一応って何よ! そもそもアンタが変なこと言わなけりゃ済む話でしょうが!」
「そんなことはできない!」
「……まあ、アンタはそうよね」
理解されてるのに、どうしてだか悲しいよ。
「と、とにかく! あんなのでイチイチ気を失わないでよね! まったく、ひ弱なんだから」
血まみれで失神しない奴がいたらお目にかかりたい、とか思ってたら、犬子が耳打ちしてきた。
「……あんなこと言ってるけどね、別府くん。別府くんが気を失った時、かなみちゃんすっごく心配してたよ?」
「え、マジで?」
「うんうん、まじまじ♪」
「……ちょっと。アンタら近すぎじゃない?」
ひそひそ話をしてたら、かなみがジト目で犬子と俺を見る。
「犬子の珍しい犬耳を近くで見せてもらったんだ」
「こっ、これは犬耳じゃなくて髪型だよっ!?」
変な耳だなあ。
「まあとにかく二人とも感謝だ」
「わふっ」
最後に犬子の頭をひとなでして自分の席に戻ろうとしたら、かなみが俺の服の裾を引っ張っていることに気がついた。
「動けませんが」
「……なんであたしにはなでないのよ」
「え、だってお前は、その、……怒るじゃん」
「怒るけど! 怒るけど、……犬ちゃんばっかり、ずるいじゃない」
「う」
拗ねたように視線を逸らすかなみに、ちょっとクラクラ。
「……何よ」
ちょっと口を尖らせてるかなみの耳元に、口を寄せる。
「……帰ったら、いっぱいぎゅーってして、なでなでしてやるから。な?」
途端、かなみの顔が火がついたように赤くなった。
「ま、まあ、そういうことならいいわ。……覚悟しておきなさいよ!」
顔を真っ赤にしたまま、かなみは自分の席に戻っていった。
「……何を言ったの?」
「秘密」
「ぶー」
不満顔の犬子を置いて、俺は自分の席に戻るのだった。
で、その夜。
「かなみさん」
「な、なによ」
「邪魔なのですが」
「う、うっさいわねー。アンタがいっぱいぎゅーってするって言ったんでしょうが! 全然足りないわよ!」
「しかし、頭が邪魔でテレビが見れないのですが」
かなみを後ろから抱っこしている状態なので、かなみ頭が俺の視界を遮りテレビからは音だけをお届けしております。
「うっさいわねー、アンタはあたしだけを見てればいいのよ!」
「…………」
「か、顔を赤くするなっ、ばかっ! そ、そういう意味で言ったんじゃないわよ、ばかばかばかっ!」
俺の膝の上でじたじたするかなみたんでした。
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甘スレの犬子はちっちゃいよね。
俺はでかいほうが好き