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2025年02月04日
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妹「猫薬?」 兄「猫薬」 おまけ

2012年03月25日
[後日談]


──兄妹宅──

兄「ええと」

妹「ふしゃー」

兄友「いやなに、ただの予行演習だよ。そう警戒しないでくれると嬉しいな」

猫娘「よこうえんしゅう?」

妹友「そうよ。将来のために、ね?」

兄「嫌な予感しかしねぇ」

兄友「それは気のせいというものだよ、兄くん。ただお泊りするだけさ」

兄「待て」

妹友「大丈夫ですよ、おにーさん。今日明日と学校はお休みですし、お泊りセットも、ほら、このとおりです!」ポンポン

兄「いやそんな心配はしてなくて」

妹「ふしゃー」

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妹「猫薬?」 兄「猫薬」 後編

2012年03月24日
──通学路──

妹「昨日は驚いたね。兄友さんにまでネコミミが生えるんだもの」

兄「俺としては願ったり叶ったりだけどな」

妹「ちくしょう、お兄ちゃんが変態なので禁忌を気にしないのはいいが、そのせいであっちへフラフラこっちへフラフラしやがる。私だけを襲えばいいのに」

妹友「あー……ええと。おはよう、二人とも」

兄「ああ、妹友か。おは……ッ!」

妹「なんとなく嫌な予感はしてたぜ」

妹友「まあ、なんていうか。……その、こんな感じよ」ピコピコ

兄「ふははは。ふはははは」ナデナデナデ

妹友「ちょ、ちょっとおにーさん、何を勝手に人の頭を……」

兄「快い。快いぞ、妹友よ」ナデナデナデナデ

妹「ちくしょう、ネコミミが三人も揃っちまいやがった。もはやアドバンテージは0に等しい。どうすりゃいいんだ」

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妹「猫薬?」 兄「猫薬」 中編

2012年03月24日
──通学路──

兄「ああ今日も眠い」ナデナデ

妹「右に同じく。お兄ちゃん、顔を舐めまわして眠気を取って」

兄「それはいい提案だ」

妹友「てめぇら自重という言葉を覚えろ」

兄友「……お、おはよう、みんな」

兄「ああ、おは……っ」

妹友「あ、兄友さん、そっ、それっ!」

妹「ふしゃー」

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妹「猫薬?」 兄「猫薬」 前編

2012年03月24日
妹「何それ」

兄「猫っぽくなる薬」

妹「具体的にどうなるの?」

兄「ネコミミとしっぽが生える」

妹「ふーん。ところで、お兄ちゃんって猫属性保持してたっけ?」

兄「ああ、割と昔から持ってるぞ」

妹「んじゃ飲む」クピクピ

兄「わくわく」

妹「生えた」ニョキニョキ

兄「やったあ」

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【ホワイトデーを忘れてたら】

2012年03月16日
「総入れ歯、ホワイトデーが過ぎてた」
「……やっと気づいたか、おろかもの」
 学校から帰る最中、はたと気づいたことを言ってみたら、隣を歩いてる目付きの悪いちっこいのがため息を吐きながら俺を睨んだ。
「……折角人が一生懸命、心をこめて作ったチョコレートをやったというのに、そのお返しもしないとは。人として劣っている」
「明らかに言い過ぎだ。そしてお前のチョコは市販品の板チョコだった」
「……ていせい。どっかの誰かが心を込めて作ったチョコレートをやったというのに」
「どっかの誰かじゃ意味がねーよ。お前が心を込めろ」
「……私が込めると、悪意だけになってしまい確実にタカシの腹を粉砕してしまう。……なので、心を鬼にして市販品を買った。その気遣いが分からないとは、やはりタカシは愚かだ。ハリケーンミキサーでも食らって死ね」
「なんでそれ限定なんだ。つーか、悪意じゃなくて好意を込めてくれよ」
「……?」
「いや、そんなイノセントな目をされても」
「……元からないものを、どうやって込めろと言うのか。まったく、今日もタカシは不可思議だ」
「薄々分かってはいたが、こうもはっきり言われると泣けてくるゼ……!」
「ばーかばーか」
「ええい、腹立たしい。しかし、それはそれとしてお返ししないとな。何がいい?」
「……心臓」
「死にます」
「……ちなみ、お兄ちゃんの心臓、欲しいな?」
「よし分かったちょっと抉り出すから待ってろ! とはならないです」
「……ちっ。無駄に媚びてしまった」
「ただ、腎臓なら分からないでもなかったです。なぜなら二個あるから」
「……よし。じゃあ媚びるから、媚びパワーをちょうだい」
「初耳のエネルギーですね」
「……タカシの気持ち悪い妄想力を変換することにより、生成可能なマテリアル。……なので、接触が必要」
「こうか?」
 ちなみのほっぺを両側から引っ張る。
「……はなへ」
「あ、この行為は気持ち悪いと言われたことのお返しです」
 ぱっと手を離す。ちなみは俺を睨みながら自分のほっぺをさすさすさすった。
「……悪魔め。いつか復讐してやる。巨乳にしか興味がなくなる呪いとかかけてやる」
「ごめんなさい全面的に俺が悪かったです!!!」
 全力でちなみに謝る。
「……びっくり。そんなに貧乳が好きなの?」
「巨乳も確かに好きだ。だが……だが! 貧乳を嫌う俺なんて、そんなの俺じゃない! 許せるものか!」
「……う、うぅ。あ、あんまりそういうことを堂々と言うな。この変態めが」
「常にちなみの小さいおっぱいを付け狙う……そんな自分が、たまらなく好きなんだ!」
「ぜ、全力で自分の変態っぷりを宣伝するな、ばか」
「や、失敬失敬。つい興奮しました。……ん? どした、なんか顔赤いぞ」
「う、うるさい。こ、こっち見るな、ばか」(べしべし)
「ぶべらはべら」

「……べしべし叩いて妄想力を奪ったが、まだ足りない」
「まだそんなこと言ってんのか」
「うるさい。……なので、もうちょっと接触が必要だ」
「はぁ」
「……だから、さっきみたいに、もっかい私のほっぺ触れ」
「…………。えろい! よし分かった、触ろう!」
「早まった……」
 何やら後悔してる感が強いちなみのほっぺを、今度は優しくふにふにする。
「ほにゃほにゃだな。ああ……なんだろう、嗚呼! これが幸せというものか!」
「……イチイチ叫ぶな、ばか。ただのエネルギー補給だ」
「これはいいなあ、これはいいなあ! 今後も補給の際は俺に連絡を! すぐに駆けつけますので!」
「……じゃあ、深夜3時とかに連絡する」
「寝てます」
「……駆けつけると言ったのに」
「TPOを考えてください」
「……ん。もういい、十分。あとで呪いを送るので、ちゃんと腎臓を取り出しておくように」
「了解、嫌です」
「……騙された」
 何やらショックを受けている様子。
「代わりに何か菓子でもやるよ。あ、丁度そこにコンビニあるし。何がいい?」
「……店舗」
「ホワイトデーのお返しに店をやる、なんて豪気なマネはできません」
「……じゃあクッキーでいい。……あれ? マシュマロだっけ? 飴?」
「何が」
「……な、なんでもない。タカシが気にすることじゃない」
「お前が聞いたんだろーが」
「う、うるさい。喋るな、ばか」
「ちなみに、色々な説があるが、マシュマロは嫌いって意味らしいぞ」
「……ふ、ふーん。……偶然にも、今はマシュマロは食べたくない気分。偶然だけど」
「んじゃ、クッキーと飴を買いますかね」
「う、うん。偶然だから仕方ない。偶然」
 コクコクうなずくちなみと一緒にコンビニに入るのだった。

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